Go Ito

おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト

Health JA ↓ 227 episodes

「在宅医療って、実際どうなの?」その疑問に現場の医師がお答えします。名古屋市天白区の「ごうホームクリニック」は、24時間365日対応の機能強化型の在宅クリニックです。約600名の患者さんの「おうちで過ごしたい」という願いに寄り添い、年間100件超の看取り・緊急往診、人工呼吸器を使う方や医療的ケアが必要なお子さんの在宅サポートなど、地域の在宅医療を支えています。このポッドキャストでは、病院では教わらない在宅医療の実践知をお届けします。・高齢者の「いつもと違う」を見逃さないプロの眼・在宅での急変時、何を見て何を伝えるか・ご家族への説明で大切にしていること・訪問診療チームの連携の実際医療・介護に携わる専門職の...

Author

Go Ito

Category

Health

Podcast website

gohome-clinic.com

Latest episode

Jul 5, 2026

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Episodes

076人工呼吸器と食べられない患者の栄養戦略 08.03.2026

在宅人工呼吸器を使用している患者さんの多くは、呼吸筋の疲労や嚥下機能の低下により、十分な経口摂取が困難な状況にあります。呼吸仕事量が増加すると、安静時エネルギー消費量が健常者の1.2~1.5倍にまで上昇する一方で、食事そのものが呼吸困難を増強させるという矛盾した状況が生まれます。このため、在宅人工呼吸器管理下の患者さんには、従来の栄養管理の常識が通用しないケースが少なくありません。 近年、この分野のエビ...

075毎日の観察が命綱|悪化を防ぐ7つの視点 08.03.2026

在宅人工呼吸器管理において、急性増悪を防ぐための日々の観察は、利用者の生命を守る最も重要な業務です。病院と異なり、24時間常駐の医療スタッフがいない在宅環境では、訪問時の限られた時間内に「いつもと違う」異変を的確に捉え、重症化する前に介入することが求められます。実際、在宅人工呼吸器使用者の約30〜40%が年に1回以上の急性増悪を経験するとされており、その多くは初期サインの見逃しによるものです。 慢性期管理...

074連携の糸が切れる時|人工呼吸器に関わるチーム医療の危機管理 08.03.2026

在宅人工呼吸器管理において、多職種連携は患者の生命を守る最後の砦です。しかし、現場では「情報が伝わっていなかった」「気づいたときには手遅れだった」という事例が後を絶ちません。在宅人工呼吸器使用者の約30%が、年に1回以上の緊急入院を経験しているというデータがありますが、その多くは連携不全が背景にあると指摘されています。 人工呼吸器管理では、医療職だけでなく介護職や家族も含めた「チームの目」が不可欠です...

073アラーム鳴響!3分で決まる生死の分かれ道 08.03.2026

在宅人工呼吸器のアラームが鳴ったとき、あなたは何秒で患者さんのもとに駆けつけますか?在宅医療において、人工呼吸器のアラーム対応は「3分が生死の分かれ目」と言われています。病院と違い、医師がすぐそばにいない在宅という環境では、最初に対応する看護師や介護職の判断と行動が患者さんの命を左右します。 人工呼吸器装着患者は、換気が停止すれば数分で低酸素状態に陥ります。特に神経筋疾患や高度慢性呼吸不全の患者さん...

072家族だからこそ気づけること、見えなくなること 01.03.2026

病院から在宅への移行期は、医療者にとっても家族にとっても最も緊張感の高い時期です。この時期、家族は「自分たちが患者を支えなければ」という責任感と、「本当にこれで大丈夫なのか」という不安の間で揺れ動いています。在宅医療において家族は「最も身近な観察者」であり「最も重要なケアパートナー」である一方で、実は「最も客観的な判断が難しい立場」でもあります。 家族は24時間患者さんのそばにいるからこそ、わずかな...

071医療と生活の言語を翻訳するSBARの提案 01.03.2026

病院から在宅への移行支援は、患者さんとそのご家族にとって人生の大きな転換点です。しかし、この移行期こそが最も情報の断絶が起こりやすく、多職種連携の質が患者さんの在宅生活の成否を左右します。病院では「医療」が中心でしたが、在宅では「生活」が中心となり、医師・看護師・ケアマネジャーそれぞれが異なる視点で患者さんを支える必要があります。 現場では「病院からの情報が不十分」「ケアマネとの連絡がうまくいかな...

070見えない服薬中断を解決する処方見直しと多職種連携 01.03.2026

在宅医療の現場で「薬を処方しているのに症状が改善しない」という経験は誰もがお持ちではないでしょうか。実は、在宅患者さんの服薬アドヒアランス(患者が主体的に治療方針に従うこと)は、入院中や外来通院時と比較して大きく低下することが知られています。病院では看護師が確実に服薬介助を行いますが、在宅では患者さん本人や家族に委ねられるため、様々な要因で服薬が中断・不規則になってしまうのです。 特に問題となるの...

069トイレに行けない不安〜ADL低下を食い止める3つの視点 01.03.2026

病院から在宅へ移行する患者さんの多くが抱える最も切実な不安、それが「トイレに行けるだろうか」という問題です。入院中は看護師が常駐し、ナースコールひとつで駆けつけてくれますが、在宅ではそうはいきません。この不安は患者さん本人だけでなく、介護する家族にとっても大きな負担となり、結果として「オムツでいいか」という安易な選択につながりがちです。 しかし、トイレ動作は単なる排泄行為ではありません。立つ、歩く...

068「いつもと違う」が命を救う〜退院後に見落としがちな危険信号 01.03.2026

退院後の在宅療養において、最も見落とされやすいのが「非典型的症状」による重篤な疾患の進行です。病院では24時間体制でモニタリングされていた患者さんが、在宅に戻った途端に医療者の目が届かない時間が大半を占めるようになります。この移行期は、環境変化によるストレス、服薬管理の変化、活動量の変化などが重なり、様々な合併症が生じやすい「ハイリスク期間」と言えます。 特に高齢者では、感染症や心不全などの重篤な疾...

067食べられないから弱るのか?弱るから食べられないのか? 01.03.2026

病院から在宅へ移行する患者さんやご家族から最もよく聞かれる相談が「食べられないこと」です。「食べないから弱ってしまう」と心配し、なんとか食べさせようと必死になるご家族の姿は、在宅医療の現場で日常的に見られます。しかし、この「食べられない」という現象を、本当に私たちは正しく理解しているでしょうか。 従来の医療では「栄養摂取量=健康維持」という単純な図式で考えられてきました。入院中は「1日1200kcal摂取」...

066自宅で容体急変!救急車を呼ぶ前にできること 01.03.2026

在宅医療の現場では、患者さんの容体が突然変化する場面に遭遇することは決して珍しくありません。医療機関のように医師がすぐそばにいるわけではない在宅の場では、看護師や介護職、そしてご家族が最初の対応者となります。その際、「すぐに救急車を呼ぶべきか」「在宅で様子を見られるのか」という判断は、医療資源の適切な活用と患者さんのQOL維持の両面から非常に重要です。 厚生労働省の調査では、救急搬送された高齢者の約半...

065再入院を防ぐ毎日の観察術〜慢性疾患との上手な付き合い方 01.03.2026

在宅医療における最大の課題の一つが、慢性疾患患者の再入院予防です。厚生労働省の調査によると、退院後30日以内の再入院率は約10〜15%といわれており、その多くは適切な観察と早期介入で予防可能なケースです。特に心不全、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、糖尿病などの慢性疾患では、日々の小さな変化を見逃さないことが、患者のQOL維持と医療費削減の両面で重要となります。 病院から在宅へ移行する際、医療環境は大きく変化します...

064減薬に対する家族の不安と向き合う 23.02.2026

高齢者のポリファーマシー(多剤併用)は、転倒、認知機能低下、薬物有害事象のリスクを高めることが知られています。しかし、在宅医療の現場では「医師が処方した薬を勝手に減らしてはいけない」という固定観念や、「薬を減らして悪化したらどうしよう」という不安から、家族が減薬に消極的になるケースが多く見られます。 実際、6剤以上の服薬で有害事象のリスクが上昇し、10剤を超えると服薬管理自体が困難になることが報告され...

063薬が食欲を奪う時〜栄養と服薬のジレンマ 23.02.2026

高齢者のポリファーマシー(多剤併用)は、単に薬の数が多いという問題だけでなく、食欲低下を通じて栄養状態を悪化させる深刻な問題です。在宅医療の現場では「薬はきちんと飲んでいるのに、食事が入らなくなった」という相談が後を絶ちません。実は、降圧薬、抗うつ薬、糖尿病薬など日常的に処方される薬剤の多くが、食欲不振、味覚障害、消化器症状などを引き起こし、結果として低栄養のリスクを高めているのです。 従来は「薬...

062薬が多すぎる?見逃されがちな5つの危険サイン 23.02.2026

高齢者のポリファーマシー(多剤併用)は、在宅医療の現場で最も見逃されやすい問題の一つです。一般的に6剤以上の内服を指しますが、問題の本質は「薬の数」ではなく、「不適切な薬物療法による有害事象」にあります。高齢者は複数の慢性疾患を抱えることが多く、医療機関ごとに処方が追加され、気づけば10剤以上服用しているケースも珍しくありません。 厚生労働省の調査によると、75歳以上の約4割が5剤以上を服用し、薬剤数が増...

061薬による急変、その時どう動く 23.02.2026

在宅医療の現場では、複数の慢性疾患を抱える高齢者が6種類以上の薬剤を服用するポリファーマシーが一般的です。日本老年医学会の調査では、75歳以上の高齢者の約40%が6剤以上を服用しており、薬剤数が増えるほど転倒・意識障害・消化器症状などの有害事象のリスクが増加することが明らかになっています。特に在宅では、服薬管理の不確実性や複数医療機関からの処方が重なり、急変リスクが高まります。 薬剤による急変は「予防可能...

060立てない、歩けない…薬が奪う日常動作 23.02.2026

在宅医療の現場で「最近、立てなくなって…」「急に歩けなくなった」という相談を受けることは少なくありません。実は、その原因が加齢や疾患の進行ではなく、「薬」にあるケースが見過ごされがちです。高齢者のポリファーマシー(多剤併用)は、ふらつき、筋力低下、意欲低下などを引き起こし、ADL(日常生活動作)を著しく低下させる可能性があります。 特に問題となるのは、睡眠薬、抗不安薬、降圧薬、抗精神病薬などです。これ...

059減薬成功の鍵は「チームの結束力」にあり 23.02.2026

高齢者のポリファーマシー(多剤併用)は、在宅医療の現場で最も頻繁に遭遇する課題の一つです。一般的に6剤以上の内服を「ポリファーマシー」と呼びますが、薬剤数だけでなく、不適切な薬物使用による有害事象のリスクが問題の本質です。高齢者では薬物代謝能力の低下、複数疾患の併存、そして複数医療機関からの処方により、転倒、せん妄、食欲低下などの副作用が生活の質を著しく低下させています。 減薬(deprescribing)を成...

058減薬という選択肢〜慢性期の薬剤見直し術 23.02.2026

在宅医療の現場では、多剤併用(ポリファーマシー)による有害事象が深刻な問題となっています。特に高齢者では5剤以上の服用で転倒リスクが上昇し、6剤以上で薬物有害事象の頻度が増加することが知られています。急性期を乗り越えた慢性期こそが、実は減薬の最適なタイミングです。 慢性期管理における減薬は、単に薬を減らすことが目的ではありません。患者さんのQOL向上、ADL維持、そして有害事象の予防という明確な目標があり...

057お薬手帳が語る真実と多職種の連携力 23.02.2026

高齢者のポリファーマシー(多剤併用)は、在宅医療の現場で最も頻繁に遭遇する課題の一つです。日本老年医学会の定義では、単に薬剤数が多いことだけでなく、「必要以上に多くの薬剤が処方されている状態、またはそれに関連した薬物有害事象のリスク増加、服薬過誤、服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状態」を指します。 お薬手帳は、患者さんの服薬実態を映す「鏡」です。記載内容を丁寧に読み解くと、複数医療機関から...

056痛みが奪う食欲、栄養で痛みをやわらげる逆転の発想 15.02.2026

在宅医療の現場で、痛みを訴える患者さんの多くが食欲不振に悩んでいます。私たちは「痛いから食べられない」と理解していますが、実は逆の視点も重要です。「食べないから痛みが増悪する」という負のスパイラルが存在するのです。低栄養状態は痛みの閾値(いきち=痛みを感じ始める境界線)を下げ、オピオイドの効果を減弱させることが近年の研究で明らかになってきました。 従来、疼痛管理ではオピオイドを中心とした薬物療法が...

055医師・看護師・薬剤師が語る疼痛チーム医療の真実 15.02.2026

在宅医療における疼痛管理は、患者さんのQOL(生活の質)を左右する最も重要な課題の一つです。特にがん終末期や慢性疾患を抱える患者さんにとって、適切な疼痛コントロールは「生きる質」そのものと言っても過言ではありません。しかし、在宅という特殊な環境では、医療者が常にそばにいるわけではなく、患者さんの痛みの変化を見逃してしまうリスクが常に存在します。 疼痛管理の難しさは、「痛み」が主観的な体験であり、数値化...

054慢性痛との上手な付き合い方―悪循環を断つ 15.02.2026

在宅医療において、慢性痛を抱える患者さんは決して少なくありません。急性期のように「痛みを完全にゼロにする」ことを目指すのではなく、「痛みと上手に付き合いながら、生活の質を維持する」ことが慢性期管理の目標となります。慢性痛は身体的な痛みだけでなく、心理的・社会的要因が複雑に絡み合い、「痛み→活動量低下→気分の落ち込み→痛みへの過敏化→さらなる痛み」という悪循環を生み出します。 この悪循環を断ち切るために...

053家族だからこそ知っておきたい痛みとの向き合い方 15.02.2026

在宅医療において、疼痛管理は患者のQOL(生活の質)を左右する最も重要な要素の一つです。特にがん終末期や慢性疾患では、オピオイド(医療用麻薬)を使用した疼痛管理が必要となるケースが多くあります。しかし、実際に24時間患者さんのそばにいるのは医療者ではなく家族です。家族が痛みのサインを適切に観察し、医療者と連携できるかどうかが、良好な疼痛コントロールの鍵を握っています。 一方で、家族は「痛みを訴える患者に...

052痛みがあっても自分らしく―ADL維持の知恵 15.02.2026

在宅医療の現場では、がん性疼痛や慢性疼痛を抱えながら生活する患者さんが数多くいらっしゃいます。オピオイドによる疼痛管理は、痛みを和らげるだけでなく、患者さんが自分らしい生活を送るための重要な手段です。しかし、痛みが軽減されても、ADL(日常生活動作)の維持には適切な介助と観察が不可欠です。 オピオイドを使用している患者さんは、眠気、ふらつき、便秘などの副作用により、転倒や急変のリスクが高まります。一方...

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