Go Ito

おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト

Health JA ↓ 355 episodes

「在宅医療って、実際どうなの?」その疑問に現場の医師がお答えします。名古屋市天白区の「ごうホームクリニック」は、24時間365日対応の機能強化型の在宅クリニックです。約600名の患者さんの「おうちで過ごしたい」という願いに寄り添い、年間100件超の看取り・緊急往診、人工呼吸器を使う方や医療的ケアが必要なお子さんの在宅サポートなど、地域の在宅医療を支えています。このポッドキャストでは、病院では教わらない在宅医療の実践知をお届けします。・高齢者の「いつもと違う」を見逃さないプロの眼・在宅での急変時、何を見て何を伝えるか・ご家族への説明で大切にしていること・訪問診療チームの連携の実際医療・介護に携わる専門職の...

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Author

Go Ito

Category

Health

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Oct 25, 2026

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Episodes

【在宅医療のお金】払ってから戻す?窓口負担を抑える準備|#340 25.10.2026

在宅医療の現場では、医学的な判断と同じくらい「お金の段取り」が療養の継続を左右します。訪問診療、訪問看護、訪問薬剤、医療材料、そして介護保険サービス。一つひとつは数千円から数万円でも、月単位で積み上がると家計を圧迫します。特に、がん終末期や慢性心不全の増悪(ぞうあく)など、短期間に医療の密度が上がる局面では、1か月の窓口負担が十万円を超えることも珍しくありません。そのとき家族が口にするのは「このま...

339結局、月いくら?在宅医療の請求書を開く 25.10.2026

在宅医療の導入相談で、ご家族から最も多く出る質問は「で、毎月いくらかかるんですか」です。ところが私たち支援する側も、即答できないことが少なくありません。理由ははっきりしていて、在宅医療の費用は、医療保険と介護保険という性格の違う2つの財布から、しかも複数の事業所から、バラバラの請求書として届くからです。訪問診療の医療機関、訪問看護ステーション、調剤薬局、訪問介護事業所、福祉用具貸与事業所。利用者宅...

338申告しない人が、毎年損している数万円 25.10.2026

在宅医療の現場では、「医療費が高い」「介護保険の自己負担が重い」という相談が日常的に寄せられます。しかし、その多くは制度を知らないことによる損失です。日本の医療・福祉制度の大半は申請主義、つまり本人や家族が自分から手を挙げないと一円も戻ってこない仕組みになっています。高額療養費のように保険者から勧奨通知が届くものもありますが、医療費控除(いりょうひこうじょ)や障害者控除は、自分で確定申告をしない限...

337年金15万円で、家での療養は何年もつか 25.10.2026

在宅医療の現場で、医療者が最も語りにくく、しかし家族が最も知りたがっているのが「お金」の話です。年金収入が月15万円、つまり年額180万円。これは年金で暮らす単身高齢者として珍しくない水準ですが、この金額で親や配偶者の療養生活を何年支えられるのかを、具体的に答えられるスタッフは多くありません。結果として、家族は誰にも相談できないまま貯金を取り崩し、限界が来てから「もうサービスを減らしてください」と切り...

336「通帳、見せて」をケンカにしない切り出し方 25.10.2026

在宅医療・在宅介護の現場で、支援が止まる理由の上位に必ず入るのが「お金の話」です。医療や介護の必要性は全員が理解しているのに、費用の話が出た瞬間に家族の表情が変わり、「そこまでは結構です」「本人が嫌がるので」と断られる。その裏側にあるのは、料金そのものへの不満ではなく、「誰がどこまで本人の財産に触れてよいのか」という、家族内で誰も言語化していない不安であることが少なくありません。 さらに在宅医療の...

335同じ効き目で薬代が半分になる話 25.10.2026

在宅医療の現場で「お金の話」というと、訪問診療料や訪問看護の自己負担に目が向きがちです。しかし実際にご家族から相談が多いのは、意外にも薬代です。薬は毎月必ず発生する固定費であり、慢性疾患を複数抱える在宅患者さんでは、月の自己負担のうち薬剤費が半分以上を占めることも珍しくありません。しかも薬代は、診療内容を変えなくても、選び方と渡し方の工夫だけで下げられる余地が大きいという特徴があります。 ここで言...

334限度額を超えた日、10割が襲ってくる 25.10.2026

在宅医療の現場で、利用者と家族が最も強い衝撃を受ける瞬間のひとつが、月末に届く請求書を見たときです。「先月までと同じようにサービスを使っていたつもりなのに、なぜ3万円も請求が来るのか」。この裏側にあるのが、介護保険の区分支給限度基準額(くぶんしきゅうげんどきじゅんがく)の超過です。介護保険は、要介護度ごとに1か月に使えるサービス量の上限が単位(たんい)という形で決められており、その上限までは1割から3...

333 お金に困ったと言える相手が、地域にいる 25.10.2026

在宅医療の現場では、医療とケアの質を左右する要素として「お金」が静かに、しかし決定的に効いてきます。訪問回数を減らしてほしいという申し出、福祉用具の解約、ショートステイのキャンセル、薬局での「今日は一部だけください」という言葉。これらは多くの場合、症状の改善や本人の希望ではなく、支払いの不安から出てきます。しかし患者さんや家族は、痛みや呼吸苦のことは話せても、お金のことはなかなか口に出せません。恥...

【災害・停電】電気が消えた最初の1時間、何から手をつける|#332 19.10.2026

在宅医療の現場で停電が起きたとき、最も危険なのは「機械が止まったこと」そのものではなく、「あと何分もつのかを誰も知らないまま時間が過ぎること」です。人工呼吸器の内部バッテリーは機種によって概ね数時間、在宅酸素療法(ざいたくさんそりょうほう)の酸素濃縮装置(さんそのうしゅくそうち)に至ってはバッテリーを内蔵していない機種が主流で、電気が消えた瞬間に供給が止まります。吸引器(きゅういんき)も同様に、充...

【災害・停電】停電72時間、誰から助けに行くか決めていますか|#331 19.10.2026

災害時、在宅医療の現場で最初に起きるのは「電気が止まること」です。建物が無事でも、電気が止まった瞬間から、人工呼吸器(じんこうこきゅうき)も、酸素濃縮装置(さんそのうしゅくそうち)も、吸引器(きゅういんき)も、エアマットレスも、冷蔵庫の中のインスリンも、すべてが止まります。2018年9月の北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)では道内のほぼ全域にあたる約295万戸が停電するブラックアウトが発...

【災害・停電】電動ベッドが平らに戻らない、5階に取り残される|#330 19.10.2026

災害や停電が起きたとき、在宅医療の現場で最初に止まるのは「生活を支えていた電気仕掛けの住環境」です。電動ベッドは角度がついたまま固まり、エアマット(体圧分散マットレス)は数時間かけてしぼみ、エレベーターは止まり、エアコンも換気扇も動きません。医療機器のバックアップは平時から話題になりますが、ベッド・マット・エレベーター・室温という「生活動作と住環境」の停止は、見落とされたまま当日を迎えることが少な...

【災害・停電】とろみ剤が尽きた日の、食べる・飲むの守り方|#329 19.10.2026

災害や長時間の停電が起きたとき、在宅療養者の生死を分けるのは、実は人工呼吸器や酸素だけではありません。嚥下(えんげ)機能が落ちている方にとっては、とろみ調整食品(増粘剤・ぞうねんざい)が尽きること、嚥下調整食のレトルトが底をつくこと、そして冷蔵庫が止まることが、そのまま脱水と低栄養、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)に直結します。呼吸器や吸引器の電源確保は多くの事業所でチェックリスト化されていますが...

【災害・停電】避難所に行けない家族へ、背負わない準備リスト|#328 19.10.2026

在宅医療の対象となる方の多くは、災害が起きても避難所へ行けません。人工呼吸器(じんこうこきゅうき)や在宅酸素療法(ざいたくさんそりょうほう)を使っている、ストレッチャーでなければ移動できない、認知症があって集団生活に耐えられない、終末期で移動そのものが苦痛になる。理由はさまざまですが、結論は同じです。「逃げる」という一般的な防災の答えが、そのままでは使えない人たちがいます。そして、その現実を最も重...

【災害・停電】うちのBCP、停電の夜に本当に動くか|#327 19.10.2026

在宅医療の現場でBCP(ビーシーピー、業務継続計画)という言葉はすっかり定着しました。介護保険サービスでは、二〇二一年度の報酬改定で自然災害と感染症のBCP策定が義務づけられ、三年間の経過措置を経て二〇二四年四月から完全義務化されています。つまり今、書類としてのBCPを持っていない事業所はほとんどありません。問題は、その紙が停電の夜に動くかどうかです。 想定すべきは大地震だけではありません。台風による長期停...

【災害・停電】水が出ない5日目、それでもケアは続く|#326 19.10.2026

災害対応の話は、どうしても発災直後の72時間に集中しがちです。しかし在宅医療の現場で本当に苦しくなるのは、むしろその後です。水道が止まったまま4日、5日と経過すると、備蓄した水はほぼ底をつき、紙オムツや尿取りパッドの残りが数えられるほどになり、ゴミの収集も止まったままになります。訪問するスタッフ自身も被災しており、訪問できる件数は平時の半分以下。この「継続期」こそ、在宅療養者の皮膚と排泄と内服が一気に...

【災害・停電】処方箋がないとき、災害時に薬をつなぐには|#325 19.10.2026

災害が起きたとき、在宅療養者にとって最初に尽きるものは食料でも水でもなく、薬であることが少なくありません。多くの在宅患者は14日分から30日分の処方を受けていますが、発災が「次回処方の3日前」だった場合、備蓄は実質ゼロに近い状態です。かかりつけ医は被災して休診、薬局はシャッターが下り、停電でレセコン(調剤報酬計算システム)も止まる。手元には薬の袋だけ、あるいはそれすらない。こうした場面で現場が最初に口...

【高齢者のCOPD管理】心臓・骨・うつ、COPDで肺だけを見ていませんか|#324 11.10.2026

在宅で出会うCOPD(慢性閉塞性肺疾患:まんせいへいそくせいはいしっかん)の利用者さんを思い浮かべてください。息切れがある、吸入薬を使っている、在宅酸素を導入している——私たちはどうしても「肺」に目が向きます。しかし、高齢COPD患者さんの日常生活をいちばん壊しているのは、実は肺以外の問題であることが少なくありません。心不全(しんふぜん)、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、不安と抑うつ(よくうつ)、そしてサル...

【高齢者のCOPD管理】痰を出しやすくする、台所でできる呼吸リハ|#323 11.10.2026

在宅で過ごす高齢の慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)、いわゆるCOPDの方を支えるうえで、最大の分岐点は増悪(ぞうあく)を起こすかどうかです。増悪とは、息切れ・咳・喀痰(かくたん)が普段のレベルを超えて悪化し、治療の変更が必要になる状態を指します。入院を伴う増悪を一度起こすと、肺機能だけでなく筋力や食欲まで一気に落ち、退院しても元の生活に戻れないことが珍しくありません。在宅医療の現場...

【高齢者のCOPD管理】診断名のない息切れ、訪問先でCOPDを見つける|#322 11.10.2026

在宅の現場で、「坂道で息が切れる」「前より歩くのが遅くなった」という訴えを聞いたとき、私たちはつい「年だから仕方ないですね」と受け流してしまいがちです。しかしその息切れの背景に、未診断のCOPD(シーオーピーディー、慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん))が隠れていることは決して珍しくありません。COPDは、たばこの煙などを長年吸い込んだことで気管支と肺胞が壊れ、息を吐き出しにくくなる病気で...

【高齢者のCOPD管理】禁煙の損得勘定、80歳からやめても間に合う?|#321 11.10.2026

在宅医療の現場で出会うCOPD(シーオーピーディー、慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん))の方の多くは、長い喫煙歴を持っています。訪問するたびに灰皿が置かれていて、「今さらやめても遅いよ」「これだけが楽しみなんだ」と言われ、言葉に詰まった経験のあるスタッフは少なくないはずです。80歳を超えた方に禁煙をすすめることに、どこか遠慮や迷いが生まれるのも自然なことです。 しかし結論から言えば、高...

【高齢者のCOPD管理】次の増悪が来る前に、どこまで話せていますか|#320 11.10.2026

COPD(しーおーぴーでぃー、慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん))は、在宅医療の現場でもっともよく出会う慢性呼吸器疾患のひとつです。日本の疫学調査では、40歳以上の約8.6パーセント、人数にして500万人以上が該当すると推計される一方、実際に診断を受けて治療につながっている人はその一部にとどまるとされています。つまり、私たちが訪問している高齢者のなかにも、「息切れは年のせい」と思われたまま進...

【高齢者のCOPD管理】退院後30日が勝負、再入院を止める在宅の手|#319 11.10.2026

COPD(しーおーぴーでぃー、日本語では慢性閉塞性肺疾患〈まんせいへいそくせいはいしっかん〉)は、たばこなどによって気管支と肺胞が傷み、息を吐き出しにくくなる病気です。高齢者では心不全や糖尿病、骨粗しょう症などを併せ持つことが多く、一度の増悪(ぞうあく、症状が急に悪化すること)が全身の機能を一段階落としてしまいます。入院治療で酸素化や喘鳴(ぜんめい、ヒューヒュー・ゼーゼーという呼吸音)が落ち着いて退院...

【高齢者のCOPD管理】薬を足しても苦しい人へ、扇風機とモルヒネの話|#318 11.10.2026

在宅でCOPD(シーオーピーディー、慢性閉塞性肺疾患=まんせいへいそくせいはいしっかん)の高齢者を支えていると、必ず一度はこの場面に出会います。吸入薬は三剤まで増え、在宅酸素療法(ざいたくさんそりょうほう)も導入され、増悪(ぞうあく)の治療も一通り終わった。それでも本人は「息が苦しい」と訴える。酸素飽和度は93パーセントで悪くない。胸の音も大きな変化はない。さて、ここからどうするか。この「薬を足す発想が...

【高齢者のCOPD管理】吸えているつもりの吸入器、握力と息で選び直す|#317 11.10.2026

在宅で出会う高齢の慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん、COPD)の方で、「薬はちゃんと吸っています」と答えるのに、息切れが一向に良くならない、という場面は珍しくありません。その多くは薬が効いていないのではなく、薬が肺まで届いていません。吸入器(デバイス)は、患者さんの吸う力、手指の力、手順を覚えて実行する力の三つが揃って初めて機能する道具です。処方された時点では使えていても、加齢や増悪...

【ワクチン接種】やせた腕・寝たきり・血液をさらさらにする薬、在宅接種の工夫|#316 04.10.2026

「父は腕が細くて、骨と皮みたいなんです。そこに注射して大丈夫ですか」「血液をさらさらにする薬を飲んでいるけど、打っていいんでしょうか」。在宅で接種の話をすると、ご家族やヘルパーからこうした心配が出てきます。外来では元気に歩いて来られる方が多いため、教科書どおりの打ち方で済みますが、在宅ではそうはいきません。 2026年4月から高齢者の肺炎球菌ワクチンの定期接種がPCV20に変わり、打ち方は筋肉内注射になりま...

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