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おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト
「在宅医療って、実際どうなの?」その疑問に現場の医師がお答えします。名古屋市天白区の「ごうホームクリニック」は、24時間365日対応の機能強化型の在宅クリニックです。約600名の患者さんの「おうちで過ごしたい」という願いに寄り添い、年間100件超の看取り・緊急往診、人工呼吸器を使う方や医療的ケアが必要なお子さんの在宅サポートなど、地域の在宅医療を支えています。このポッドキャストでは、病院では教わらない在宅医療の実践知をお届けします。・高齢者の「いつもと違う」を見逃さないプロの眼・在宅での急変時、何を見て何を伝えるか・ご家族への説明で大切にしていること・訪問診療チームの連携の実際医療・介護に携わる専門職の...
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Episodes
【ワクチン接種】肺炎球菌ワクチン、65歳の定期接種を確認する|#315 04.10.2026 13:35
「肺炎球菌のワクチン、前に打ったと思うんだけど、いつだったかしら」。訪問先でこう聞かれて、すぐに答えられる在宅スタッフは多くありません。インフルエンザは毎年秋に話題になりますが、肺炎球菌ワクチンは人生で何度も打つものではないため、接種歴があいまいなまま年月が過ぎていきます。 その肺炎球菌ワクチンの定期接種が、2026年4月から変わりました。これまで定期接種で使われてきた23価肺炎球菌莢膜(きょうまく)ポリ...
【ワクチン接種】訪問診療で打つ日、書類の準備から接種後の見守りまで|#314 04.10.2026 17:30
「通院できないから、ワクチンはあきらめていました」。訪問診療を始めたばかりのご家族から、こう聞くことがあります。外来に行けない方でも、訪問診療の中でインフルエンザや肺炎球菌のワクチンを打つことはできます。ただし、外来の待合室で打つのとは段取りが違います。 高齢者のインフルエンザと肺炎球菌の定期接種は、どちらも予防接種法のB類疾病に当たります。厚生労働省の定期接種実施要領は、B類の接種では本人に受ける...
【ワクチン接種】残りの時間が限られた方に、ワクチンは要りますか|#313 04.10.2026 9:12
「もう長くないと言われているのに、ワクチンを打つ意味はあるんでしょうか」。がんの終末期や、老衰で食事が少しずつ減ってきた方のご家族から、秋になるとこう聞かれます。逆に「最後まで風邪をひかせたくない」と、接種を強く望まれるご家族もいます。 高齢者のインフルエンザと肺炎球菌の定期接種は、予防接種法のB類疾病に当たり、受ける努力義務はありません。厚生労働省の定期接種実施要領は、本人が自らの意思で希望してい...
【ワクチン接種】接種シーズンを逃さない、重症化を防ぐ3つの習慣|#312 04.10.2026 18:23
在宅療養者にとって、インフルエンザと肺炎球菌(はいえんきゅうきん)感染症は、それまで安定していた生活を一気に崩す「転落のきっかけ」になります。発熱と食欲低下で数日臥床(がしょう)が続くと、筋力は落ち、嚥下(えんげ)機能も低下し、誤嚥(ごえん)性肺炎へ、そして入院・ADL低下へとつながっていきます。慢性期管理の視点で見れば、ワクチンは「その日の処置」ではなく、一年を通した再発予防プログラムの一部です。...
【ワクチン接種】接種の翌日に熱が出た、副反応か別の病気か|#311 04.10.2026 15:45
「昨日ワクチンを打ってから、37度8分の熱が出ています。打たないほうがよかったんでしょうか」。接種の翌朝、ご家族から訪問看護ステーションにこんな電話が入ることがあります。ワクチンのあとの発熱は珍しいことではありません。一方で、高齢の方では、たまたま同じ時期に肺炎や尿路の感染が始まっていることもあります。 厚生労働省のインフルエンザQ&Aでは、インフルエンザワクチンのあとに発熱、頭痛、寒気、だるさなど...
【ワクチン接種】「ワクチンが不安」に向き合う、本人が決めるための説明|#310 04.10.2026 18:36
「注射は怖い」「去年打ったら腕が腫れた」「血液をさらさらにする薬を飲んでいるから心配」。在宅で予防接種の話をすると、本人やご家族からこうした声が返ってきます。 高齢者のインフルエンザと肺炎球菌の定期接種は、予防接種法のB類疾病に当たり、受ける努力義務はありません。厚生労働省の定期接種実施要領は、本人が自らの意思で希望していることを確認すること、そして積極的な接種勧奨にならないよう特に留意することを求...
【ワクチン接種】接種漏れゼロへ、薬剤師と訪問看護の連絡帳|#309 04.10.2026 20:02
在宅療養者にとって、インフルエンザと肺炎球菌(はいえんきゅうきん)は、一度罹患(りかん)すると療養生活そのものを大きく崩してしまう二大感染症です。発熱と食欲低下から脱水、臥床(がしょう)時間の増加、嚥下(えんげ)機能の低下、そして誤嚥(ごえん)性肺炎へ――という下り坂は、在宅の現場で誰もが見てきた光景だと思います。肺炎で亡くなる方の多くが高齢者であり、一度の入院が認知機能や歩行能力を取り戻せないレベ...
【在宅看取りの実際】誰が担うのか、24時間つながる体制|#308 27.09.2026 17:33
在宅看取り(みとり)を支える仕組みを一言で表すと、「24時間つながること」です。どれほど丁寧な訪問診療や訪問看護を日中に積み上げても、夜間に家族が不安になったときの連絡先と対応手順が曖昧では、望まない救急搬送につながることがあります。24時間対応とは、常に誰かがただちに駆けつけることだけを意味せず、電話で状態を確認し、必要性に応じて訪問、医師への連絡、救急要請を判断できる体制をつくることです。 厚生労...
【在宅看取りの実際】救急車を呼ばない、という家族の決断|#307 27.09.2026 16:06
在宅看取り(みとり)の現場で、最後の数時間に家族が直面する最大の分岐点が「救急車を呼ぶか、呼ばないか」です。呼吸が変わり、顔色が変わり、呼びかけへの反応が乏しくなる。その瞬間、それまで「自宅で最期まで」と決めていたはずの家族の手が、受話器に伸びます。これは家族の意思が弱いからではありません。目の前で人が亡くなっていく体験は、ほとんどの人にとって人生で初めての出来事であり、「何もしないでいる」ことに...
【在宅看取りの実際】寝たきりでも、尊厳は失われない|#306 27.09.2026 21:24
在宅での看取りが近づくと、多くの方は少しずつ起き上がれなくなり、最期の数週間から数日は臥床(がしょう)、つまりベッドで横になったまま過ごす時間が大半になります。食事量が落ち、会話が減り、傾眠(けいみん)といって、うとうとと眠っている時間が長くなる。訪問するたびに「できなくなったこと」が増えていく時期です。このとき、ご家族から最もよく聞かれる言葉が「もう何もしてあげられない」「見ているだけで申し訳な...
【在宅看取りの実際】夜中3時、息が苦しいと電話が鳴る|#305 27.09.2026 20:20
在宅看取りの現場で、もっとも電話が鳴るのは深夜から明け方にかけてです。人は夜になると不安が増し、家族も疲れ、そして終末期の身体そのものが夜間に変化しやすい。呼吸のリズムが変わる、痰がごろごろ鳴り出す、急に起き上がって「帰る」と言い出す。日中なら落ち着いて見ていられることでも、午前3時の暗い寝室では、家族にとって「もうダメかもしれない」という恐怖そのものになります。 ここで大切なのは、深夜のコールの多...
【在宅看取りの実際】点滴1000mlが、最期の苦しみを増やすことがある|#304 27.09.2026 17:05
在宅での看取りの場面で、相談が多いテーマのひとつが「食べられなくなった」「飲めなくなった」です。そしてそこで話題になるのが、点滴をするかどうか、するとしたらどの程度にするか、という問題です。終末期、とくに亡くなる前の数週間では、一日千ミリリットルの輸液が利益をもたらさず、体液貯留による負担を増やす方がいます。一方で、可逆的な脱水症状があり、少量の輸液で楽になる方もいるため、量だけで良し悪しを決めま...
【在宅看取りの実際】食べられないとき、からだで起きていること|#303 27.09.2026 21:54
在宅での看取り(みとり)の現場で、最も多くの家族を揺さぶるのが「食べられなくなった」という場面です。数日前まで少しは食べていた人が、ある日から口を開けなくなる。ご家族は「このままでは飢え死にさせてしまう」と感じ、「先生、点滴をしてください」と訴えます。この訴えの裏にあるのは、医学的な判断の要求ではなく、何もできないことへの恐怖と罪悪感です。ここを理解しないまま「点滴は不要です」とだけ答えると、家族...
【在宅看取りの実際】モルヒネは命を縮めますか、と聞かれたら|#302 27.09.2026 17:55
在宅での看取り(みとり)の場面で、医療者がもっとも頻繁に投げかけられる質問のひとつが「モルヒネを使うと、命が縮まるのではないですか」というものです。この問いは、単なる薬理学の質問ではありません。その背後には、「自分たちの選択で親の死を早めてしまうのではないか」という家族の罪悪感への恐れ、そして「最後までできることをしてあげたい」という願いが隠れています。ここで医療者が曖昧に答えたり、逆に専門用語で...
【在宅看取りの実際】あと二週間、と言えるか──看取り期のサイン|#301 27.09.2026 11:45
在宅看取り(みとり)の現場で、私たちが最も問われるのは「あとどのくらいですか」という家族の一言です。この問いに黙ってしまうか、根拠をもって「週の単位かもしれません」と伝えられるかで、その後の二週間の過ごし方は大きく変わります。遠方の家族が間に合うか、本人の希望した場所で最期を迎えられるか、夜中に慌てて救急車を呼ばずに済むか。予後(よご)の見立ては、医学的な予測であると同時に、家族の時間を守るケアそ...
【訪問時の暴力・ハラスメント】玄関の空気が変わる瞬間、気づけますか|#300 21.09.2026 12:56
在宅医療・介護の現場は、病院と決定的に違う点があります。それは「相手の領域(テリトリー)に、こちらが一人で入っていく」ということです。病院なら、ナースコールを押せば同僚が来ます。廊下には人がいます。しかし訪問先では、玄関のドアが閉まった瞬間から、私たちは応援のいない密室にいます。この構造そのものが、暴力やハラスメントのリスクを高めています。 厚生労働省が委託して行った介護現場のハラスメント実態調査で...
【訪問時の暴力・ハラスメント】「次も同じ人が訪問に行く」をやめた日|#299 21.09.2026 18:53
在宅医療・介護の現場では、訪問先が利用者の生活空間そのものです。密室性が高く、応援をすぐに呼べず、逃げ道も限られる。この構造的な脆弱さ(ぜいじゃくさ)ゆえに、利用者や家族からの暴力・暴言・セクシュアルハラスメントは、病院よりも深刻化しやすいことが指摘されています。厚生労働省が公表した介護現場におけるハラスメント対策マニュアルでも、訪問系サービスは単独訪問が原則であることがリスク要因として明記されて...
【訪問時の暴力・ハラスメント】夜10時の訪問、ひとり、車の中というリスク|#298 21.09.2026 18:49
在宅医療・在宅介護の現場では、24時間対応が当たり前になりつつあります。夜10時に鳴るオンコール、暗い住宅街の路上に停めた一台の車、玄関先でひとりきりになる数十分。この時間帯に起きていることは、医療行為だけではありません。移動そのもののリスク、単独で密室に入るリスク、そして利用者や家族からのハラスメントのリスクが、同時に重なります。日中であれば「誰かが見ている」「すぐ応援が来る」という前提が、夜間には...
【訪問時の暴力・ハラスメント】記録を充実させる事が自分の身を守るかもしれません|#297 21.09.2026 20:27
在宅医療・介護の現場では、職員は「利用者の生活の場」という閉じた空間に、多くの場合ひとりで入っていきます。病院なら同僚の目があり、防犯カメラがあり、応援がすぐ来る。訪問先にはそのどれもありません。全国訪問看護事業協会が厚生労働省の老人保健健康増進等事業として実施した調査では、訪問看護職員のおよそ半数が、利用者や家族から身体的暴力・精神的暴力・セクシュアルハラスメントのいずれかを受けた経験があると回...
【訪問時の暴力・ハラスメント】患者さん・利用者さんから怒鳴られた時の初動を検証する|#296 21.09.2026 20:22
在宅医療・在宅介護の現場は、病院のように守衛やナースコール、応援を呼べる同僚がすぐそばにいる環境ではありません。私たちは、鍵のかかる他人の住まいに、多くの場合ひとりで入っていきます。そこで利用者さんやご家族から突然怒鳴られたとき、逃げ場も証人もない状況で、数十秒のうちに判断を迫られます。訪問先での暴言(ぼうげん)や威圧(いあつ)は、単なる「気まずい出来事」ではなく、職員の心身の健康と、その後のサー...
【訪問時の暴力・ハラスメント】撤退を決めるのは現場ではなく事業所|#295 21.09.2026 17:06
訪問看護、訪問介護、居宅介護支援といった在宅サービスは、スタッフが一人で利用者宅という密室に入っていく働き方です。病院や施設のように同僚の目や防犯設備がなく、何かが起きても即座に助けを呼べません。この構造そのものが、暴言、身体的暴力、セクシュアルハラスメント(性的いやがらせ)といった被害が起こりやすい土壌になっています。厚生労働省が2018年度に実施した「介護現場におけるハラスメントに関する調査研究」...
【訪問時の暴力・ハラスメント】床が見えない家、噛む犬、消えない煙|#294 21.09.2026 20:45
在宅医療の現場は、病院と決定的に違う点があります。それは、そこが「相手の生活の場」であり、こちらが環境をコントロールできないという点です。物であふれて床が見えない居室、玄関を開けた瞬間に飛びかかってくる犬、在宅酸素療法(ざいたくさんそりょうほう)を使いながら消えることのないたばこの煙。これらはどれも、利用者本人の生命リスクであると同時に、訪問するスタッフの身体と健康を脅かす労働安全の問題でもありま...
【訪問時の暴力・ハラスメント】暴言の奥にある「怖い」を聞き取る|#293 21.09.2026 19:09
訪問診療や訪問看護、訪問介護の現場では、玄関を開けた瞬間に怒鳴られる、ケアの最中に手を払いのけられる、電話口で「二度と来るな」と言われる、といった場面が珍しくありません。厚生労働省が2019年に公表した「介護現場におけるハラスメント対策マニュアル」の基礎となった調査(2018年度の老人保健健康増進等事業)では、利用者本人からハラスメントを受けた経験がある職員は、サービス種別によっておおむね4割から7割、家族...
【不眠】夕食の炭水化物が眠りを変える理由|#292 13.09.2026 18:20
在宅の現場で「夜、眠れない」という訴えは、発熱や疼痛(とうつう)と並んで相談件数の多い症状です。そして多くの場合、最初に検討されるのが睡眠薬(すいみんやく)の追加や増量です。しかし高齢者では、ベンゾジアゼピン系睡眠薬は転倒・骨折、日中の傾眠(けいみん)、認知機能低下、せん妄(せんもう)の誘因となることが知られており、日本老年医学会の「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」でも、特に慎重な投与を要...
【不眠】「眠れない」の裏に隠れた病気を見抜く|#291 13.09.2026 19:01
在宅の現場で最も多く聞く訴えのひとつが「夜、眠れない」です。日本の調査では、65歳以上の高齢者のおよそ3割が何らかの不眠症状(入眠障害(にゅうみんしょうがい)、中途覚醒(ちゅうとかくせい)、早朝覚醒(そうちょうかくせい)、熟眠感(じゅくみんかん)の欠如)を自覚しているとされ、加齢に伴って睡眠は浅く短く、分断されやすくなります。つまり「年のせいで眠りが浅い」という説明は、ある程度までは生理的に正しい。...
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