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ER/ICU Radio
救急、集中治療、外傷系の論文内容をまとめた番組です。
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Episodes
中心静脈カテーテル(CVC)の抜去に伴う遅発性空気塞栓症 11.07.2026 18:22
Delayed presentation of air embolism after removal of central venous catheters: A systematic review J Crit Care 94 (2026) 155606. https://doi.org/10.1016/j.jcrc.2026.155606 中心静脈カテーテル(CVC)の抜去に伴う空気塞栓症は、一般に手技中や直後に発生すると認識されているが、抜去から一定時間が経過した後に発症する「遅発性」のケースについては十分に理解されていない。本研究は、CVC抜去から10分以上経過して...
ROSC後早期のビタミンC投与 10.07.2026 12:35
Early high-dose vitamin C for out-of-hospital cardiac arrest: the VITaCCA randomized clinical trial Intensive Care Med (2026) 52:1235–1247 院外心停止後の自発循環再開(ROSC)後、全身の虚血再灌流障害による「心停止後症候群」は高い死亡率と罹患率の原因となっている。ビタミンCはその抗酸化作用などにより、これらの臓器障害を軽減する可能性が期待されていた。本研究(VITaCCA試験)は、心停止から蘇生した昏睡状態...
ECMO中の脳還流圧の管理 09.07.2026 16:40
How to optimize brain perfusion and prevent cerebral complications during extracorporeal life support Intensive Care Med. 2026. DOI: 10.1007/s00134-026-08502-6 体外式膜型人工肺(ECMO)を含む体外生命維持法(ECLS)施行中の患者において、急性脳損傷(ABI)は死亡率や長期的な障害を増加させる重大な合併症である。本論文は、二次的な脳損傷を予防・軽減するために、修正可能なECLS因子と臨床管理戦略を概説したナラ...
CKDの管理 08.07.2026 18:23
Chronic kidney disease, complex conditions, and advancing therapeutics: new hope and challenges Lancet 2026; 407: 2444–60 慢性腎臓病(CKD)は、単なる腎機能の低下ではなく、炎症、代謝、線維化の経路を共有する複雑な全身性疾患として捉え直されている。過去10年間で、SGLT2阻害薬、非ステロイド型ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)、GLP-1受容体作動薬などの画期的な治療薬が登場し、腎機能の保持、アルブミン尿...
横紋筋融解症 07.07.2026 18:40
Rhabdomyolysis in Critically Ill Patients CHEST. 2026. DOI: 10.1016/j.chest.2025.12.048 横紋筋融解症は、骨格筋の損傷により細胞内成分(ミオグロビン、電解質、酵素など)が循環血液中に放出されることで引き起こされる臨床症候群である。原因は多岐にわたり、外傷や圧挫損傷、過度の運動、薬剤(スタチン、プロポフォールなど)、毒物、感染症(インフルエンザ、COVID-19など)、虚血、および遺伝性の代謝疾患が含まれる。...
ARDSは予防可能な疾患であるか 06.07.2026 13:55
Is acute respiratory distress syndrome a preventable disease? Intensive Care Med. 2026. DOI: 10.1007/s00134-026-08493-4 ARDSは、初発報告から60年が経過し、その疫学と病態生理は大きく変化している。本論文は、ARDSが予防可能な疾患であるかという問いに対し、医原性因子と非医原性因子の両面から検討したナラティブ・レビューである。 結論として、医原性(医療介入に関連する)ARDSの予防は大きな成功を収めている。男...
個別化カフ圧自動管理システムの効果 05.07.2026 16:23
Personalized automatic management of tracheal cuff pressure and subglottic secretions drainage to prevent pneumonia in critically ill intubated patients. The MICROINHALO multicenter randomized controlled trial Intensive Care Med (2026) 52:1235–1247 本研究(MICROINHALO試験)は、集中治療室(ICU)で人工呼吸管理を受ける重症患者を対象に、 呼気二酸化炭素(CO2)測定に基づくカフ圧の自動個別管理と、サブグ...
水泳誘発性肺水腫(SIPE) 04.07.2026 20:14
Individual Risk Factors for Swimming-Induced Pulmonary Edema in Open Water Swimmers: A Case-Control Study Chest. 2026; doi:10.1016/j.chest.2026.02.039 本研究は、オープンウォータースイミング(OWS)中に発生する水泳誘発性肺水腫(SIPE)の個別リスク因子を特定することを目的とした症例対照研究である。スウェーデンで開催される大規模なOWSイベント(Vansbrosimningen)において、2017年から2024年の間にSIPEと診断...
ARDSに対するCTの技術的進化 03.07.2026 18:36
Computed tomography in ARDS, from morphological insights to AI-powered multi-modal analysis: a narrative review Journal of Intensive Care (2026) 14:45 本研究は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の診断と管理におけるコンピュータ断層撮影(CT)の役割を、従来の形態学的評価から人工知能(AI)を用いた最新のマルチモーダル解析まで網羅的に概説したナラティブ・レビューである。CTは、ARDSの定義に含まれる両側性の浸潤影...
血行動態が不安定な骨盤骨折患者における、ERおよび手術室での骨盤パッキングの転帰 03.07.2026 19:28
Outcomes of emergency department and operating room preperitoneal pelvic packing in hemodynamically unstable severe pelvic fractures: a retrospective risk-adjusted observational study World Journal of Emergency Surgery (2026) 21:35 血液動態が不安定な重症骨盤骨折患者に対し、救急外来で行う腹膜前パッキング(ED-PPP)と手術室で行うパッキング(OR-PPP)の予後を比較した単一施設の後方視的観察研究である。20...
重症患者における侵襲性カンジダ症 01.07.2026 17:41
Invasive Candidiasis in Critically Ill Patients CHEST. 2026; doi:10.1016/j.chest.2025.12.020 集中治療室(ICU)における侵襲性カンジダ症(IC)の主要な形態であるカンジダ血症と腹腔内カンジダ症について、病態生理、診断、治療の最新アプローチをまとめたレビューである。ICはICU患者において高い罹患率と死亡率を伴い、広域抗菌薬の使用によるマイクロバイオームの破壊、血管留置カテーテル、侵襲的手技、免疫不全、高齢...
片頭痛における血漿CGRP濃度 30.06.2026 20:16
1.論文のタイトル Plasma Calcitonin Gene-Related Peptide Levels in Migraine 2.Citation Neurology 2026; 105: e2026xx 3.論文内容の要約 片頭痛の病態において重要な役割を果たすカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)が、末梢血中において疾患活動性を反映するバイオマーカーとなり得るかを検証した横断的観察研究である。デンマークの専門施設において、588名の片頭痛患者と、年齢・性別などをマッチングさせた147名...
代謝性アシドーシスおよびショックを呈する重症患者に対する重炭酸ナトリウム 29.06.2026 17:02
Sodium Bicarbonate for Critically Ill Adults with Metabolic Acidosis and Shock N Engl J Med. 2026. DOI: 10.1056/NEJMoa2600526 代謝性アシドーシスは重症患者に多く見られ、臓器障害や死亡率の上昇と関連している。本研究(SODa-BIC試験)は、昇圧薬を投与されている代謝性アシドーシスの成人患者に対し、炭酸水素ナトリウムの投与が腎予後を改善するかを検証した、多国間共同の二重盲検ランダム化比較試験である。7カ国55...
血流感染後の認知症リスク 28.06.2026 21:24
Risk of dementia after bloodstream infection—a nationwide propensity score matched cohort study Age Ageing (2026), afaf178. doi: 10.1093/ageing/afaf178 本研究は、血流感染症(BSI)がその後の認知症発症リスクに与える影響を調査した、英国ウェールズの全住民を対象とした大規模な傾向スコアマッチング・コホート研究である。2010年から2022年までの電子健康記録データを用い、認知症のない成人のうち微生物学的に確認...
DRESSの重症度に基づく長期予後 27.06.2026 19:09
“Drug Reaction with Eosinophilia and Systemic Symptoms” (DRESS): Long-term Outcomes Based on Severity – A Cohort Study Acta Derm Venereol 2026; 106: adv-2025-0310 DRESS(好酸球増多と全身症状を伴う薬疹)は、広範囲のエグザンセマ(発疹)、好酸球増多、および内臓障害を特徴とする稀で重篤な薬物反応である。本研究は、2003年から2023年までにドイツの重症皮膚反応レジストリ(dZh)に登録された、確定または疑いの...
CTA陽性のBCVI診断は追加画像で覆るのか 26.06.2026 15:59
Trust, but verify: the importance of additional imaging after BCVI screening World Journal of Emergency Surgery (2026) 21:32 鈍的脳血管損傷(BCVI)は、発生率は低いものの、未治療の場合には高い確率で脳卒中を引き起こす重大な外傷である。診断にはCTA(コンピュータ断層血管造影)によるスクリーニングが広く普及しているが、偽陽性の多さが課題となっている。特に、外傷患者は脳出血や内臓損傷を合併していることが多...
リチウム関連薬物有害事象 25.06.2026 21:19
Lithium-associated adverse drug reactions: characteristics, possible etiologies, and preventability Clinical Toxicology, 2026, DOI: 10.1080/15563650.2026.2685018 本研究は、リチウム治療に伴う副作用の重症度、転帰、および予防可能性を明らかにすることを目的とした後方視的横断研究である。タイのバンコクにある三次救急大学病院において、2012年から2022年の間に血中リチウム濃度が治療域(1.2 mmol/L)を超え、副作...
認知症患者の入院が転帰および医療費に及ぼす影響は 24.06.2026 20:07
Estimating the Effect of Hospital Admission on Health Care Outcomes and Spending Among Persons With Dementia: A Quasi-experimental Study Annals of Internal Medicine. 2026; doi:10.7326/ANNALS-25-03725 救急外来(ED)を受診した認知症患者において、入院の決定がその後の健康アウトカムと医療費にどのような因果的影響を与えるかを調査した研究である。2017年から2019年の間に米国の救急外来を受診した66歳以上のメデ...
急性呼吸不全に対する去痰薬の効果 23.06.2026 16:14
Carbocisteine or Hypertonic Saline for Acute Respiratory Failure N Engl J Med 2026; DOI: 10.1056/NEJMoa2603406 本研究は、人工呼吸器管理を必要とする急性呼吸不全患者において、気道分泌物の排出を助けるための去痰薬(カルボシステインおよび高張食塩水)の有効性と安全性を検証した多施設共同ランダム化比較試験である。英国の71施設において、分泌物の排出が困難と判断された16歳以上の重症患者1,956名を対象とし、2x2...
敗血症ショックは輸液より早期昇圧薬か 22.06.2026 18:50
Vasopressors or Fluids in Early Septic Shock N Engl J Med. 2026. DOI: 10.1056/NEJMoa2516225 敗血症性ショックの初期蘇生において、十分な輸液による循環回復を図る従来の戦略と、輸液を制限しつつ早期に昇圧薬を開始する戦略のどちらが最適かは不明である。本研究(ARISE FLUIDS試験)は、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドの51施設において、救急外来を受診した敗血症性ショックの成人患者963名を対象とした...
心停止後の制限酸素投与 21.06.2026 18:20
Conservative Oxygen for Unresponsive Patients after Cardiac Arrest N Engl J Med. 2026. doi: 10.1056/NEJMoa2513814 心停止後の自発循環再開後、意識が回復しない患者においては、虚血再灌流障害による脳損傷が課題となる。高濃度の酸素曝露が酸化ストレスを増大させ、神経予後を悪化させる可能性が指摘されていた。本研究(LOGICAL試験)は、ICUで人工呼吸器管理を受けるこれらの成人患者を対象に、保守的な酸素療法と寛容な...
救急外来におけるミストリアージの影響 19.06.2026 20:05
Association Between Emergency Department Undertriage or Overtriage With Timeliness of Care and Patient Outcomes Ann Emerg Med. 2026;87:723-734. 本研究は、救急外来(ED)におけるトリアージュの不正確さ(ミストリアージ)が、診療のタイムラインや患者の予後にどのような影響を与えるかを調査した、大規模な後方視的コホート研究である。米国のカイザー・パーマネンテ・ノーザン・カリフォルニアに属する21の救急外来に...
重症患者における気管挿管の血行動態 17.06.2026 20:36
The hemodynamics of tracheal intubation in critically ill patients: a narrative review Journal of Intensive Care (2026) 14:42 集中治療室(ICU)における気管挿管は、重度の低酸素血症やショック、代謝性アシドーシスを伴う患者に対して行われる日常的かつ高リスクな手技である。大規模な国際研究では、ICUでの挿管の40%以上で循環不全が発生し、約3%で心停止を伴うことが示されており、特に挿管に関連した低血圧は死亡...
感染症におけるバイオフィルム 16.06.2026 22:31
Biofilms in clinical infection: pathophysiology, diagnosis, and the evolving therapeutic landscape Journal of Clinical Microbiology. Published online December 17, 2025. doi: 10.1128/jcm.01168-24 バイオフィルムは、微生物が自己産生した細胞外ポリマー(EPS)の行列に包まれ、表面に付着(または非付着の凝集体として存在)して形成される構造化されたコミュニティである。この増殖様式は、浮遊状態の細菌と比較して...
血液培養から分離された枯草菌株の大部分は納豆に由来 15.06.2026 16:37
The Majority of Bacillus subtilis Strains Isolated From Blood Cultures Were Derived From Traditional Japanese Fermented Soybeans Natto: A Single-center Retrospective Study Open Forum Infect Dis. 12(9), ofaf574 (2025) 本研究は、血液培養から検出されるバシラス・サブチリス( Bacillus subtilis )が、日本の伝統的発酵食品である納豆に使用される納豆菌( B. subtilis variant natto )に由来する割合と、その臨...
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