一般社団法人 青空朗読

青空朗読

Arts JA ↓ 456 episódios

インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

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一般社団法人 青空朗読

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Arts

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28 de out de 2026

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Episódios

金の輪 著者:小川 未明 読み手:谷岡 理香 時間:7分25秒 29.08.2025

金の輪 著者:小川 未明 読み手:谷岡 理香 時間:7分25秒  太郎は長いあいだ、病気でふしていましたが、ようやく床からはなれて出られるようになりました。けれどまだ三月の末で、朝と晩には寒いことがありました。  だから、日のあたっているときには、外へ出てもさしつかえなかったけれど、晩がたになると早く家へはいるように、おかあさんからいいきかされていました。  まだ、さくらの花も、ももの花も咲くには早うござ...

金将軍 著者:芥川 龍之介 読み手:なべさん 時間:11分52秒 28.08.2025

金将軍 著者:芥川 龍之介 読み手:なべさん 時間:11分52秒  ある夏の日、笠をかぶった僧が二人、朝鮮平安南道竜岡郡桐隅里の田舎道を歩いていた。この二人はただの雲水ではない。実ははるばる日本から朝鮮の国を探りに来た加藤肥後守清正と小西摂津守行長とである。  二人はあたりを眺めながら、青田の間を歩いて行った。するとたちまち道ばたに農夫の子らしい童児が一人、円い石を枕にしたまま、すやすや寝ているのを発見し...

カリンのあたらしいおうち 著者:あまの せつこ 読み手:室 由美子、吉江 美也子、畠山 有香 時間:7分36秒 27.08.2025

カリンのあたらしいおうち 著者:あまの せつこ  読み手:室 由美子、吉江 美也子、畠山 有香  時間:7分36秒 やどかりは かいがらを おうちにします カリンも あたらしい おうちを さがしていました おんなのこには ピンクいろの かいがらが にんき カリンの おともだちも みんな ピンクの おうちです 「カリン はやく おうち さがしにいったら」 「カリンも ピンクの かいがらが ほしいでしょ」 「おとこの...

赤い着物 著者:横光 利一 読み手:松岡 初子 時間:15分30秒 26.08.2025

赤い着物 著者:横光 利一 読み手:松岡 初子 時間:15分30秒 村の点燈夫は雨の中を帰っていった。火の点いた献灯の光りの下で、梨の花が雨に打たれていた。 灸は闇の中を眺めていた。点燈夫の雨合羽の襞が遠くへきらと光りながら消えていった。 「今夜はひどい雨になりますよ。お気をおつけ遊ばして。」 灸の母はそう客にいってお辞儀をした。 「そうでしょうね。では、どうもいろいろ。」 客はまた旅へ出ていった。 灸は雨が降...

赤とんぼ 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:11分12秒 25.08.2025

赤とんぼ 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:11分12秒  赤とんぼは、三回ほど空をまわって、いつも休む一本の垣根の竹の上に、チョイととまりました。  山里の昼は静かです。  そして、初夏の山里は、真実に緑につつまれています。  赤とんぼは、クルリと眼玉を転じました。  赤とんぼの休んでいる竹には、朝顔のつるがまきついています。昨年の夏、この別荘の主人が植えていった朝顔の結んだ実が、また生えたんだろ...

あさましきもの 著者:太宰 治 読み手:緒方 朋恵 時間:8分42秒 24.08.2025

あさましきもの 著者:太宰 治 読み手:緒方 朋恵 時間:8分42秒  賭弓に、わななく/\久しうありて、はづしたる矢の、もて離れてことかたへ行きたる。  こんな話を聞いた。  たばこ屋の娘で、小さく、愛くるしいのがいた。男は、この娘のために、飲酒をやめようと決心した。娘は、男のその決意を聞き、「うれしい。」と呟いて、 うつむいた。うれしそうであった。「僕の意志の強さを信じて呉れるね?」男の声も真剣であった...

星めぐりの歌 著者:宮沢 賢治 読み手:畠山 有香 時間:54秒 23.08.2025

星めぐりの歌 著者:宮沢 賢治 読み手:畠山 有香 時間:54秒 あかいめだまの さそり ひろげた鷲の  つばさ あをいめだまの 小いぬ、 ひかりのへびの とぐろ。 オリオンは高く うたひ つゆとしもとを おとす、 アンドロメダの くもは さかなのくちの かたち。 大ぐまのあしを きたに 五つのばした  ところ。 小熊のひたいの うへは そらのめぐりの めあて。 【青空朗読】とは 青空朗読はインターネット上の図書館...

たましいの教育著者:羽仁 もと子 読み手:宮崎 文子 時間:10分35秒 22.08.2025

たましいの教育 著者:羽仁 もと子 読み手:宮崎 文子 時間:10分35秒  思慮というものの全然芽を出していない幼児には、ただ外形ばかりが強い問題である。  幼児ほど形の上から物を鵜呑みにするものはない。そうしてその鵜呑みにしたことを、よいこととして守ってゆくものはない。  さらに幼児ほど好奇心の強いものはない。十分かれらの好奇心に投じてゆくならば、そのまちがっていることも、必ずなおしてしまうことができる...

ナガレボシ 著者:新美 南吉 読み手:若竹 明日香 時間:3分6秒 21.08.2025

ナガレボシ 著者:新美 南吉 読み手:若竹 明日香 時間:3分6秒  フユノ サムイ サムイ ヨフケ、ヒユーン ヒユーント コガラシノ フク オソラノ 上ノ ハウデ 三ツ ナランダ コドモノ ホシガ、ケンクワヲ シマシタ。イツモハ ナカヨシダツタノデスケレド、アンマリ マンナカノ ホシガ サムイ サムイト イフノデ ホカノ 二ツノ ホシニ イジメラレタノデシタ。  ゴヰサギガ、下ノ ハウノ コホツタ タ...

雉子のはなし 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:福井 慎二 時間:7分44秒 20.08.2025

雉子のはなし 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:福井 慎二 時間:7分44秒  昔、尾州遠山の里に若い農夫とその妻が住んでいた。家は山の間の淋しい場所にあった。  ある夜妻は夢を見た。その夢に数年前になくなった舅が来て『明日自分は非常に危険な目に遇うから、できるなら助けてくれ』と云った。朝になってこの事を夫に話した。二人とも、死んだ人が何か用があるのだろうとは思ったが、その夢の言葉は何の意味か分らな...

火傷した神様 著者:田中 貢太郎 読み手:齊藤 雅美 時間:14分12秒 19.08.2025

火傷した神様 著者:田中 貢太郎 読み手:齊藤 雅美 時間:14分12秒    一  天津神国津神、山之神海之神、木之神草之神、ありとあらゆる神がみが、人間の間に姿を見せていたころのことであった。  その時伊豆国に、土地の人から来宮様と崇められている神様があった。  伝説にもその神様がどんな風采をしていたと云うことがないから、それははっきり判らないが、ひどく酒が好きであったと云うところからおして、体が大きく...

デンデンムシノカナシミ 著者:新美 南吉 読み手:横山 明日香 時間:3分23秒 18.08.2025

デンデンムシノカナシミ 著者:新美 南吉 読み手:横山 明日香 時間:3分23秒  イツピキノ デンデンムシガ アリマシタ。  アル ヒ ソノ デンデンムシハ タイヘンナ コトニ キガ ツキマシタ。 「ワタシハ イママデ ウツカリシテ ヰタケレド、ワタシノ セナカノ カラノ ナカニハ カナシミガ イツパイ ツマツテ ヰルデハ ナイカ」  コノ カナシミハ ドウ シタラ ヨイデセウ。  デンデンムシハ オトモ...

手風琴 著者:小川 未明 読み手:上田 あゆみ 時間:13分1秒 17.08.2025

手風琴 著者:小川 未明 読み手:上田 あゆみ 時間:13分1秒  秋風が吹きはじめると、高原の別荘にきていた都の人たちは、あわただしく逃げるように街へ帰ってゆきました。そのあたりには、もはや人影が見えなかったのであります。  ひとり、村をはなれて、山の小舎で寝起きをして、木をきり、炭をたいていた治助じいさんは自然をおそれる、街の人たちがなんとなくおかしかったのです。同じ人間でありながら、なぜそんなに寒い...

馬地獄 著者:織田 作之助 読み手:室 由美子 時間:7分14秒 16.08.2025

馬地獄 著者:織田 作之助 読み手:室 由美子 時間:7分14秒  東より順に大江橋、渡辺橋、田簑橋、そして船玉江橋まで来ると、橋の感じがにわかに見すぼらしい。橋のたもとに、ずり落ちたような感じに薄汚い大衆喫茶店 兼飯屋がある。その地下室はもとどこかの事務所らしかったが、久しく人の姿を見うけない。それが妙に陰気くさいのだ。また、大学病院の建物も橋のたもとの 附属建築物だけは、置き忘れられたようにうら淋しい...

女 著者:芥川 龍之介 読み手:宮崎 文子 時間:8分40秒 15.08.2025

女 著者:芥川 龍之介  読み手:宮崎 文子  時間:8分40秒  雌蜘蛛は真夏の日の光を浴びたまま、紅い庚申薔薇の花の底に、じっと何か考えていた。  すると空に翅音がして、たちまち一匹の蜜蜂が、なぐれるように薔薇の花へ下りた。蜘蛛は咄嗟に眼を挙げた。ひっそりした真昼の空気の中には、まだ蜂の翅音の名残りが、かすかな波動を残していた。  雌蜘蛛はいつか音もなく、薔薇の花の底から動き出した。蜂はその時もう花粉に...

風 著者:竹久 夢二 読み手:畠山 有香 時間:3分51秒 14.08.2025

風  著者:竹久 夢二  読み手:畠山 有香  時間:3分51秒  風が、山の方から吹いて来ました。学校の先生がお通りになると、街で遊んでいた生徒達が、みんなお辞儀をするように、風が通ると、林に立っている若い梢も、野の草も、みんなお辞儀をするのでした。  風は、街の方へも吹いて来ました。それはたいそう面白そうでした。教会の十字塔を吹いたり、煙突の口で鳴ったり、街の角を廻るとき蜻蛉返りをしたりする 様子は、と...

おかめのはなし 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:福井 慎二 時間:12分34秒 13.08.2025

おかめのはなし 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳  読み手:福井 慎二  時間:12分34秒  土佐の国名越の長者權右衞門の娘おかめは、その夫八右衞門を非常に好いていた。女は二十二、八右衞門は二十五であった。余り夫を愛するので、世間の人は嫉妬の深い女だろうと思った。しかし男は嫉妬されるような原因を作った事もなかった。それで二人の間にはいやな言葉一つ交された事もなかった。  不幸にしておかめは病身であった。結婚...

星の銀貨 著者:グリム兄弟/楠山 正雄 訳 読み手:福井 一恵 時間:4分14秒 12.08.2025

星の銀貨 著者:グリム兄弟/楠山 正雄 訳  読み手:福井 一恵  時間:4分14秒  むかし、むかし、小さい女の子がありました。この子には、おとうさんもおかあさんもありませんでした。たいへんびんぼうでしたから、しまいには、もう住む にもへやはないし、もうねるにも寝床がないようになって、とうとうおしまいには、からだにつけたもののほかは、手にもったパンひとかけきりで、それもなさ けぶかい人がめぐんでくれたもので...

非情な男 著者:山川 方夫 読み手:野中 美木子 時間:11分9秒 11.08.2025

非情な男 著者:山川 方夫  読み手:野中 美木子  時間:11分9秒 私は顔をあげた。やはり彼女だった。  窓ごしに彼女の眼が、哀願するように私をみつめている。  開けてくれというのだ。  黒い窓に、彼女は音をたてる。しだいに強く、執拗に、その音がつづいている。  彼女は身もだえをし、全身で私に合図している。  ……だが、私には彼女を部屋に入れてやる気は毛頭ない。だんじてない。そんなことをしたら、かえって面倒な...

月夜とめがね 著者:小川 未明 読み手:水谷 ケイコ 時間:14分12秒 10.08.2025

月夜とめがね著者:小川 未明 読み手:水谷 ケイコ 時間:14分12秒 町も、野も、いたるところ、緑の葉につつまれているころでありました。  おだやかな、月のいい晩のことであります。しずかな町のはずれにおばあさんは住んでいましたが、おばあさんは、ただひとり、窓の下にすわって、針しごとをしていました。  ランプの火が、あたりを平和に照らしていました。おばあさんは、もういい年でありましたから、目がかすんで、針...

土俵の夢 著者:尾崎 士郎 読み手:三田 朱美 時間:15分14秒 09.08.2025

土俵の夢著者:尾崎 士郎 読み手:三田 朱美 時間:15分14秒 去年(昭和二十一年)の歳末、鈴木信太郎さんがひょっこりやってきて一杯飲みながら、いろいろな画を描いていってくれた。鈴木さんがびっこをひきながら私の住む伊東の町はずれまで来るのは並大抵のことではなかったであろう。口に出してこそ言わなかったが私の流謫生活を憐れみ、私を慰めるためにやってきたのである。私は感興のうごくにしたがって鈴木さんに勝手な...

黄金風景 著者:太宰 治 読み手:西村 文江 時間:11分40秒 08.08.2025

黄金風景著者:太宰 治 読み手:西村 文江 時間:11分40秒 海の岸辺に緑なす樫の木、その樫の木に黄金の細き鎖のむすばれて   ―プウシキン―  私は子供のときには、余り質のいい方ではなかった。女中をいじめた。私は、のろくさいことは嫌いで、それゆえ、のろくさい女中を殊にもいじめた。お慶は、のろくさい女中である。林檎の皮をむかせても、むきながら何を考えているのか、二度も三度も手を休めて、おい、とその度毎にき...

十年後のラジオ界 著者:海野 十三 読み手:二宮 正博 時間:8分12秒 07.08.2025

十年後のラジオ界著者:海野 十三 読み手:二宮 正博 時間:8分12秒 「ときにAさん。」 「なんだいBさん。」 「十年経ったら、ラジオ界はどうなる?」 「しれたことサ。ラジオ界なんてえものは、無くなるにきまってる。」 「へえ、なくなるかい。――今は随分流行ってるようだがネ。無くなるとは、ヤレ可哀相に……。」 「お前は気が早い。くやみを言うにゃ、当らないよ。僕はラジオ界がなくなると言ったが、『ラジオ』までが無く...

絵筆に描き残す亡びゆく美しさ 著者:上村 松園 読み手:宮崎 文子 時間:3分12秒 06.08.2025

絵筆に描き残す亡びゆく美しさ著者:上村 松園 読み手:宮崎 文子 時間:3分12秒  京の舞妓の面影は、他のものの変り方を思えば、さして著しくはありませんが、それでもやはり時代の波は伝統の世界にもひたひたと打ち寄せているようです。髪の結方とか、かんざしとか、服装の模様とかが、以前に比べると大分変って来ています。髪なんか、昔の純京風は後のつとを大きく出して、かたい油つけをつけたものですが、近ごろは、つとも...

数の子は音を食うもの 著者:北大路 魯山人 読み手:三田 朱美 時間:6分7秒 05.08.2025

数の子は音を食うもの著者:北大路 魯山人 読み手:三田 朱美 時間:6分7秒  お正月になると、大概の人は数の子を食う。私は正月でなくても、好物として、ふだんでもよろこんで食っている。なかなか美味いものだ。  さて、どんな味があるかと言われてもちょっと困るが、とにかく美味い。しかし、考えてみると、数の子を歯の上に載せてパチパチプツプツと噛む、あの音の響きがよい。もし数の子からこの音の響きを取り除けたら、...

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