マンガスクリプトDr.ごとう

漫画家ためになるラジオ

Leisure JA ↓ 331 episodes

マンガってどうやって作るの?漫画制作の裏側に興味がある人へ、プロがストーリーを作る時のちょっとした工夫など、知るとより深くマンガを楽しめる「ためになる気づき」をお届けしています!語り手・ごとう隼平(マンガスクリプトDr.)/元漫画家・東京ネームタンク代表・コルクスタジオ編集長・京都芸術大学准教授 @goto_junpei聞き手・ヨシキ/Web編集者 @moriri_nyo

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Oct 24, 2025

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Episodes

どこまで「普通」の情報を伝えるべき? 特別な状況を描きたいなら、当たり前を描ける技術を磨こう #112 04.09.2024

漫画は何でも描けるからこそ、ストーリー内の「特別な状況」を伝えるため、その世界の「当たり前」をしっかりと読者に共有する必要があります。 でも、ついつい特別な状況を描くことばかりに意識がいってしまい、その世界の「普通」の描写は抜け落ちてしまいがちに。描くとしても、どこまでの情報をどれだけ伝えればいいのか。履歴書に何をどこまで書けばいいのか、に近い難しさがあります。 あわせて、普通を描く=テンプレを描く...

クリエイターは全員、その言葉が聞きたい! 「ちゃんと伝わったよ」の感動を伝えてあげよう #111 02.09.2024

他者との比較になる技術面より、その人自身が「これを描こう!」と思った着眼点、そして初期衝動。 それこそが漫画を描く上で一番大切なポイントであり、描き手にとってもっとも伝えたい本質ではないかと考えています。 私たちは作品の感想を伝えようとする際、つい「良いことを言おう」「繰り返しの表現は避けよう」といろいろ言葉を探してしまいがちですが、重要なのはボキャブラリではありません。相手に自分の気持ちを伝えるこ...

愛され続けるキャラに共通する根源的な魅力とは? コナン君など「国民的アニメ」主役の強さの理由 #110 30.08.2024

「漫画はキャラだ!」をもっとも体現している存在である『国民的アニメ』の主人公たち。昭和から続くドラえもんやアンパンマンたちはもちろん、コナン君のような「90年代から30年以上ストーリーが途切れず継続している作品」の主人公も増えてきました。 そんな彼らに共通する根源的な魅力はどこにあるのかを考えてみることは、きっと自身の創作・キャラクター作りのヒントにもつながるはずです。 今回のラジオでは一旦、「賢い大人...

漫画の連載作家になりたい人ほど知っておきたい「読み切り」の向き合い方やモチベーションの高め方 #109 28.08.2024

漫画と小説の大きな違いの1つが、「読み切り」の位置付けや扱い。小説では名作と呼ばれる短編(読み切り)が多く、短編集もよく売れます。 一方で漫画の読み切りは、どうしても連載に向けたトライアル的な位置付けであり、短編集もよほどコアなファン以外は……という状況です。 描く側としても、連載のためにまず読み切り、となると作品へのモチベーションを高めにくいのも無理はありません。 「読み切りサイズにちょうどいい」とい...

漫画の告知はすでにゲームチェンジしている! ヒットを左右する「最初のツカミ」への気遣いと工夫 #108 26.08.2024

SNSでの「次週から新連載スタート!お楽しみに!」的なお知らせポスト。非常に一般的なプロモショーン手法ですが、それって本当に効果あるのでしょうか? それどろこか、むしろマイナスでは……という疑惑も?? 興味のある話題が次から次へと流れてくる世の中だからこそ、「興味を持った瞬間」に読めないと、もはや宣伝としての価値は無いのかもしれません。 逆に、読んで面白ければ他も読んでもらえたり、リポスト(告知)してもら...

「ネーム直して」と言われたら、どこから見直す? 俯瞰でルートを見つける・ゴールを変える方法など #107 23.08.2024

「これが自分にとってのベスト!」と自信を持って提出したネームに対する、編集者からの修正依頼。指示された内容や意見自体は理解できても、それを直ぐに受け入れるのは、誰にとっても難しいことだと思います。 とはいえ、自分の作品ゆえに近視眼的になってしまっている場合も多いだけに、まずは俯瞰的・客観的に作品を見つめ直す機会だと捉えることが大切になります。経験が浅いうちは尚更でしょう。 例えばゴールは同じままで、...

未経験者が上手に人間関係や制作環境を構築するには? アシスタントさんの探し方・頼み方のヒント #106 21.08.2024

便利なツールやSNSの活用・発達などのおかげで、アシスタント経験無しのままデビューしやすい時代になったからこそ、意外によくわからないのが“初めてのアシスタントさんへの依頼”のやり方です。 「指示出し」は1つのスキルであり、漫画家自身もベテランのチーフアシスタントとのやり取りから学ぶところが大きく、何より自分自身のアシスタント経験をもとに良い依頼の仕方を身につけてていくものでもあります。 依頼経験が無いとい...

感情を掴み、解像度を高めるには? 感想のつもりが、評価や判断ばかりを伝えてしまう罠について #105 19.08.2024

「感情」を伝えることは実はとても難しく、気づいたら「評価」や「判断」ばかりを伝えてしまいがちです。しかし、漫画では相手に“どういう感情になって欲しいか”を考えながら描くことが重要となるからこそ、感情にはしっかりと着目してほしいところ。 感情は一瞬で通り過ぎてしまうのであり、その一瞬で何を受け取ったか。そんなにバリエーションがあるものではないですし、感情の掴み方・解像度の高め方はぜひ身につけておきたい...

漫画の体感時間を決めるのは? 満足度と情報量は比例しないからこそ、感情体験の質と重さを増やそう #104 16.08.2024

見せ場となる大ゴマやアクションシーンの連続で「体感10秒!」と言われる漫画もあれば、美麗で書き込みの凄い画や余韻のある構成で「実際に読んでいた時間よりも、長く見ていたように感じる」漫画もあります。 ただ、感じる時間の長い・短いに漫画としての満足度が比例するわけではありません。ページ数以上の満足度は、結局のところ感情体験の「質」と「重さ」に拠るのではないでしょうか。 演出面では、展開を早めたりセリフを増...

「この課題の意図はなんですか?」上手にやろうとし過ぎず、まずはやる! 学びは体感を伴ってこそ #103 14.08.2024

漫画の講座などで出された課題に対し、「この課題の意図は何ですか?」という質問がされる理由は何か。大半は「意図を知り、ちゃんと取り組みたい」という気持ちからだと思われますが、「失敗したくないから」が動機になってしまっている場合もあるのではないでしょうか。 漫画は暗記科目ではなく実技なので、まずは実際にやってみて、その後で学ぶ、ということが大事になってきます。手法や技術を紹介する動画や本も多いですが、...

主人公の能力やスキルを魅力的に! 「リアリティ」が剣や魔法がアリの世界でも求められる理由とは #102 12.08.2024

漫画の主人公が持つ特殊な能力やスキルは、現実では有り得ないものだからこその魅力があります。一方で、現実との乖離が少しでも気になってしまうと、作品の面白さが入ってこなくなるという大きなリスクもあります。 有名作品の魅力的な能力やスキルも、よく考えたらとんでもなく無茶なもの、穴があるようなものも多いのに、どうしてある種のリアリティを持ち、読者をワクワクさせ続けてくれるのか。 それは恐らく「世界観」とのマ...

自分でやるか・プロに頼るか。判断基準に「楽しさ」を置いて、スキルアップと効率化を両立しよう #101 09.08.2024

自分の力だけではどうにもならない、時間がかかる。そんな時こそ、プロのサービスを活用しましょう。「ニッチすぎる悩みだから、どこにも相談できないのでは・・・」と思っても、ネットで調べてみるだけで、案外簡単に見つけられるかもしれませんよ。 たとえば東京ネームタンクが提供している「マンガ個別相談」では、アイディア出し、プロット・ネームへのアドバイス、コマ割り・演出へのアドバイスなど、なかなかにニッチなプロ...

祝100回!すべてに感謝! 漫画を描く皆さんのためになるラジオの次回作にご期待ください! #100 07.08.2024

漫画を描く皆さんにとって、ためになったりならなかったりするお話をお届けする『漫画家ためになるラジオ』が、ついに配信第100回を迎えることができました! 本当にありがとうございます! ここまで続けてこれたのも皆さんの応援、そしてお便り・ご質問のおかげですので、引き続きどうぞ宜しくお願い申し上げます!! 1回目から特に大きな変化のないこのラジオですが、似たようなことを繰り返しながらも、少しずつ改善を重ねられ...

あなたは漫画の何が一番得意? 「技術」だけを競い合う大会で、どの部門にエントリできるか考える #99 05.08.2024

連日盛り上がりをみせているパリ五輪。勝敗の結果はもちろん、アスリートたちの頂点を極めた技術を一度に見ることができるのも、五輪の大きな魅力です。 もちろん漫画家にとっての「技術」との種類は違いますが、ある特定の技術の習得のために解像度を高めることで、他の動きにも応用を効かせていくという部分は共通するものがあります。 漫画における「大会」は、賞やコンテストなどが該当してくるかと思いますが、五輪のように各...

デジタルなのに下絵をたくさん描く…そんな無駄が劇的に解消される練習法「一人サイン会」の効果! #98 02.08.2024

アナログよりデジタルのほうが作画は速いはずなのに、どうしても時間がかかってしまう人に共通する2つの問題点。 1つは、素体のバランスが悪いこと。そしてもう1つは、下絵をたくさん描いてしまっていることです。 そもそもデジタルの良さは下絵の工程を飛ばせることにあるはずなので、そこに時間を割いてしまっている人は、下絵無しで綺麗な線が描けるようになるためのトレーニングを重ねてみましょう。 おすすめしたいのが、色紙...

「漫画家のためになりたい!」一般社団法人を設立し、健康保険組合に加入できるよう奮闘した話 #97 31.07.2024

個人事業主である漫画家だからこそ、「文芸美術国民健康保険組合」に加入するなど、制度を正しく理解し、活用していくことが持続的な創作活動につながっていきます。 とはいえ、各種加入要件や資格の満たし方など、案外調べてみないとわからないことが多いという実情も。一方で法人化して助成金を申請する等で、グッと創作活動上でお得になるような制度だって存在します。 フリーランスの立場だからこそ、金銭面はもちろん、健康面...

「このキャラはそんなことしない」に固執しない! 人間は感情次第で案外なんでもやるからこそ… #96 29.07.2024

キャラクターのことを誰よりも理解し、実際の人間と同様の存在と捉えているからこそ、作者本人が「このキャラは、こんなこと絶対やらない……!」という考えに囚われ過ぎてしまうケースがあります。 自身の「キャラ」を愛せるのはとても素晴らしいことである一方、実際の「人間」は周囲からみれば意外にしか思えない行動を、案外いろいろやっている存在であることを忘れてはいけません。 そして人間の行動を左右するのは、やはり「感...

漫画のコマ内の“白い部分”で、何を表現するのか? 「余白」に“大人の使い方”が求められる理由 #95 26.07.2024

漫画でよく見かける余白が大きいコマ、さらには白いだけのコマ。物理的に描き切れず、仕方なく白で…という場合ももちろん多い一方で、「余白」を駆使するからこそ伝えられる表現も多そうです。 個人で描く人の増加や、Webtoonのフォーマットの影響で、以前と比べて「白い」コマを目にする機会も増えてきました。 とはいえ、余白によって伝わるのは情感や情景といった「読み手側が自身の経験から類推する」種類の感情であり、ある意...

感情を受け取る時間とテンポで「間」をコントロール。漫画は「視線」で時間を操るエンタメだった! #94 24.07.2024

映像作品において、作中で登場人物たちが動いたり喋ったりしている時間と、観る人が受け取る時間とはほぼイコールになります。しかし漫画においては、読者次第で受け取る時間は大きく異なってきます。 だからこそ、漫画は「間」をコントロールして読ませていく必要があるのですが、これがなかなか難しい…。明確にポイントとなるのは「視線の移動」で、例えばセリフ位置の近い・遠いでは、遠いほうが間を感じさせます。他にも、セリ...

「恥」はネガティブ、「照れ」はポジティブ? 漫画特有かもしれない“恥ずかしい気持ち”の正体とは #93 22.07.2024

「恥ずかしい」とは一体どういう感情なのでしょうか。 漫画ではドキドキした気持ちなどを表現する際に用いられる「恥ずかしい」ですが、実生活の中では、たとえば失敗したところを見られてしまうなど、気持ち的にマイナスな場面で用いられる「恥ずかしい」という言葉。 さらに“恥ずかしさ”と“照れ”は、まさに似て非なる感情であり、「照れ」を感じる時はポジティブ、「恥」を感じる時は、ネガティブ。そんな切り分け方もできそうで...

自分の描く漫画は、読者としての自分を満足させればOK! 「他者の目線バイアス」を外してみよう #92 19.07.2024

「自分の描いた漫画なんか全然ダメで、読み返すのが苦痛で、どうしても読み返せない。だから客観視もできない…」とお悩みの方も多いかもしれません。 ただ、それは実は「自分」ではなく、「他人」の目線を気にしているからではないでしょうか。漫画は自分の好きをお届けするものなので、それが伝わってない場合・思ったほどに評価されない場合、どうしても自分が否定された気持ちになってしまうものです。 一方で、自分自身は、自...

キャラクターに作者(自分)の言いたいことを言わせてるだけ問題、「距離感」の取り方で解消しよう #91 17.07.2024

作者が言いたいことを、いつもそのままキャラクターに代弁させてしまいがち問題。キャラがぶれてしまう原因にもなるので、意識したいところです。 一番いい対策は、主人公がほぼ自分を投影したキャラという漫画を、一度描き切ってしまうこと。言いたいことを全部言わないと、ずっとそこに囚われてしまう可能性があるからです。 そのうえで、キャラ=自分ではない別人、という感覚に慣れていくことが大切です。おすすめなのは、「自...

「あなたが描ける漫画は何? じゃあ描けない漫画は何?」無自覚な固執や思い込みの罠を疑おう! #90 15.07.2024

漫画家にとって「強み」は非常に大切な一方、「固執」につながりかねない危うさがあります。 例えば、漫画の企画がなかなか通らないという人。内容を別の角度から切り取った他の企画にすれば通るかもしれないのに、その「通らない企画」に固執するあまり、結果としてずっと通らない状態が続いてしまっているとも言えます。 自分の強み、つまり描けるものを挙げるのは簡単ですが、描けないものを挙げようとすると意外に思い浮かばな...

プロでも意外に意識できていない画力のマイナス点! 違和感の正体は「画数」のバランスの悪さだった #89 12.07.2024

絵を描くうえでとても重要なのに、意外にみんなが意識していないこと。それが「画数」です。 ポイントは、多い・少ないではなく、統一できているかどうか。強調したい箇所とそうでない箇所で、上手くバランスがとれているかどうか。 漫画はいくらでも記号化できるからこそ、画数の不一致は読者にとって大きなノイズになってしまいます。 特に自分が描きたいところほど画数が増えるのは当然ですが、他の画数が少なすぎると、作品全...

プロットや企画書で編集者が見ているポイントは? 上手に要点を伝え、省力化するコツを解説 #88 10.07.2024

ネーム提出の前にプロットを提出しているが、「プロットでは面白さが全然伝わらない」「できれば書きたくないけど、ネームから出して全部やり直し、というのも避けたい…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。 そもそもプロットで編集者が確かめようとしているのは、「主人公が何をしようとして」「読者は何を楽しめばいいのか」というシンプルな軸だということ。 そこさえ伝わって同意が取れれば、もうネームを切ってしまっ...

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