マンガスクリプトDr.ごとう

漫画家ためになるラジオ

Leisure JA ↓ 331 episodes

マンガってどうやって作るの?漫画制作の裏側に興味がある人へ、プロがストーリーを作る時のちょっとした工夫など、知るとより深くマンガを楽しめる「ためになる気づき」をお届けしています!語り手・ごとう隼平(マンガスクリプトDr.)/元漫画家・東京ネームタンク代表・コルクスタジオ編集長・京都芸術大学准教授 @goto_junpei聞き手・ヨシキ/Web編集者 @moriri_nyo

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Oct 24, 2025

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Episodes

あなたの「主義」がわかる心理テストを大紹介! 本人も知らなかった○○から作品テーマを見出そう #162 30.12.2024

漫画はテーマが大事だという話を何度もしてきましたが、テーマとはつまり「伝えたいこと」になります。だからこそ、「皆はこうだと思っているはず」で考えるよりも、「私はこう思った。だが、それは本当にそうなのか?」と自分の考えを疑ってみるほうが、深く面白いテーマの掘り下げになるのではないでしょうか。 そしてテーマとは、作者自身の「主義」のことでもあります。そこで今回は、マンガスクリプトDr.ごとうが、「自分の本...

漫画家の個性は、得意な感情の「偏り」で決まる? 分類手法ではなく成長環境に解像度は影響される #161 27.12.2024

漫画家によって、描きがいのある感情、描くのが得意な感情があると思います。そういう感情に対しては、その解像度の高さゆえ、語彙なども豊富になり表現も多様化。逆に、そこまで解像度が高くない感情は、そこまで思い入れもなく、表現も画一化しがちなのではないでしょうか。 感情を分類する手法は昔から多く、参考になるものも多い一方で、そもそも感情は文脈でしか決まらないという主張もあります。ある状況に対して体の反応が...

逆転のマンガ発想法!問題提起が2割・結論まで8割の構成なら、2割だけ描くほうが完成度は高まる #160 25.12.2024

読み切りが指定のページ数に収まらない、無理やり収めようとするとダイジェスト風になり、物語としてつまらなくなってしまう……。そんなときにお薦めしたいのが、「答えを描こうとしない」という書き方です。 作品内において「この問題は、こう考えたらいいんじゃないか」という主人公の気づきまでを提示する必要は、実はありません。あるテーマに対し「○○はダメ」という結論ではなく、「○○って何なんだろう」と問いを提示して終わ...

本当の意味での拡散力のある漫画とは? 思わず誰かに語りたくなる「ザワつき」はなぜ生まれるか #159 23.12.2024

思わず誰かに語りたくなる漫画とは、一体どのような漫画なのでしょうか。 展開が気になる・キャラの魅力がある・考察のしがいがあるetc. いろいろな要素が考えられますが、実はもっと本能的な何かに訴えかけている要素なのではないでしょうか。 例えば「これはヤバいものを読んでしまった……」という時、発見の気持ちとともに、「このヤバいものが存在していることを、世の中に伝えなければ・・・!」という謎の使命感に駆られ、我...

「こんなの楽しいとか思ってるの?」とか考えちゃダメ! 斜に構えてヒット作読んでも良いこと無し #158 20.12.2024

ヒット作やブームに対し「そんなのを楽しいと感じてていいの?」と斜に構え、楽しんでいる人を絶対に認めない姿勢になる方がいますが、そのマインドは創り手としてとても危険です。 むしろ何事も全力で熱狂した者勝ちだと捉え、たとえ一瞬くだらないと感じてしまうことがあったとしても、ちゃんと楽しめる精神性こそが重要になります。 もちろん、ものごとを俯瞰することが大切な場合もありますが、漫画を描く皆さんが俯瞰で捉えす...

「素の面白さ」で勝負してる? 漫画の演出は、企画・構成の良さを引き立たせるものだけを選ぼう #157 18.12.2024

指定のページ数に上手くまとめられない要因の1つに「読者へのサービス精神」が強すぎるのではないか、という考え方があります。作品内であれも見せよう・これも見せようと演出を入れすぎてしまった結果、ページ数が膨らみすぎてしまうというわけです。 また、読者を楽しませようといろいろな要素を盛り込んだことで、かえって「作品として一番面白いポイント」がぼやけてしまうことも。何の演出も入っていない企画・構成の段階、...

正解はキャラの気持ちに「なりきる」こと! 感情や行動を描くために、誰でも習得できる技術がある #156 16.12.2024

漫画では読者が共感できるキャラづくりが求められますが、「こういうシーンなら、こういう行動やセリフになるはず」的なテンプレを意識しすぎ、薄い感情表現になってしまう場合がよくあります。また、共感を得ようといろいろ考えすぎた結果、逆に普通なら絶対そうはならないであろう描写になってしまうケースも。 だからこそ、漫画でキャラを描くときは、自分をそのキャラに憑依させたうえで「自分(=このキャラ)ならどう思うか...

王道を外れても読者から支持される主人公の型は? 成長も変化もしないキャラは「一貫性」が大切 #155 13.12.2024

「王道の型」が強過ぎ、それ以外のパターンが難しい傾向が特に顕著なのが、少女漫画の短編読み切りです。何らかの変化や大逆転を描き切るのは難しく、逆境やすれ違いといったトラブルを乗り越える姿を描くほうが、見せ場としては確実に盛り上がりがあります。 それ以外があるとすれば、評価されていなかった人が実は正しいことをやっている、そしてそれが評価されるようになる、という勝利の型でしょうか。主人公自身には何の成長...

SNSで作品が広がりやすくなったからこそ、逆に大ヒットが生まれにくくなった構造の問題を考える #154 11.12.2024

エンタメを楽しもうとした場合、ネトフリやYouTube、各種アプリなど「そのコンテンツが置いてある場所」に、自ら能動的に観に行く必要がある時代となりました。SNSなどで話題にはなりやすくなった一方、それぞの場所を超えて横断的・普遍的に大ヒットするような作品は、むしろ生まれにくくなったようにも思われます。 「SNSでは濃いファンをつくろう!」と講座などでも言い続けてきましたが、それはあくまで「その場所」での濃いフ...

もはや「普通」の主人公じゃないと受け入れられない? 大きな夢より共感が大切な時代のキャラ設計 #153 09.12.2024

最近の主人公は、いろんな意味で「普通」に近づいてるかも……? そんな風に感じたことはないでしょうか。能力や設定などは凄くても、こういうこと考えるのわかる、と思えるような、自分に近い存在としての主人公たち。リアリティ志向の作品は昔からたくさんありましたが、最近は「普通」への解像度が高すぎるせいか、リアルそのものに近づき過ぎているような印象もあります。 背景にあるのは、最初から子どもではなく大人相手を前提...

誰でもすぐ試せる! 自分で描いてて自分で最高にたまらないと思ってしまうキャラクターの設計方法 #152 06.12.2024

自分で描いたキャラを自分で愛せることができたら、漫画制作の時間はとても素晴らしいものになります。ただ、オリジナルでそれほど魅力のあるキャラを生み出すのは、当然ながら簡単なことではありません。 そこで皆さんにおすすめしたいのが、既存作品の中で自分が一番愛してるキャラクターの「どこの部分に最も惹かれているか」を分解してみる方法です。 例えば、髪型を変えたら惹かれなくなるというのであれば「髪型」を重視して...

描きたい世界観や設定ありきで、魅力的な物語を成立させる技法「この世界、実はこんな問題が…」 #151 04.12.2024

世界観や設定などを創るのが大好きな一方、キャラの魅力やストーリー等がどうしてもイマイチになってしまう……。そんな方におすすめなのが、「描きたい世界の中にある問題」について描く方法です。 「パッと見は上手くいってるけど、実は問題がある・・・」という世界の中で、主人公はその問題に対してどう立ち向かっていくか。それを描くだけで魅力的なストーリーは成立します。 そしてその問題は、実は「解決」をする必要はないの...

感情ブレンドで「普通の主人公」も個性的に!「感情を表現するために、出来事を描く」感覚を掴む #150 02.12.2024

「主人公のキャラをもっとわかりやすく・個性的に」というアドバイスを受ける機会は多い一方、等身大・普通の人を主人公として描きたい場合、その特徴が物語のノイズになってしまうと懸念する人もいるのではないでしょうか。 基本的に漫画の知名度=キャラの知名度というところがあり、特徴がつくほど、キャラが勝手に動いて物語が進んでくれるようになっていきます。一方で「普通の人」は動いてくれないので、物語を進めるために...

読者の感情や理解のズレを防ぐ最強の手段は、作品内のリアクション! 画やセリフで説明しておこう #149 29.11.2024

自分が読者に抱かせたい感情と、実際に読者が抱く感情がズレてしまう……という悩み。とはいえ感情の受け取り方は人それぞれであり、全く同じものをみていても、真逆の感情を抱くことだってあるのが人間です。 だからこそ、重要になってくるのが「作品内でのリアクション」です。この登場人物は一体どういう位置付け・キャラなのかは、作品内のオーディエンスのセリフや反応などで説明されているケースが実はほとんどではないでしょ...

漫画を描くのに「自信」って必要? 成長へのアプローチは万人共通でなく、動機によっても変化する #148 27.11.2024

漫画を描くうえで「自信」はどれぐらい必要なのでしょうか。自信を失うと全く描けなくなってしまう人がいる一方で、どんな状態でも描ける人・むしろ描くことで満たされる・状態が回復する人も、同じくらいいるのではないでしょうか。 前者は描く動機が「他者からの評価」、描くことが手段という人。後者は「描きたい!という気持ち」自体が動機であり、描くことが目的という人。 そんな風に分類もできると考えると、「とにかく自信...

プロとの画力差は、線の「速さ」と「つなぎ目」にあり! 模写をするなら絶対意識すべきポイントは #147 25.11.2024

画力をアップさせる練習の1つに「模写」があります。プロの漫画家の画という完成形に対し、自分はどこまで正確にそれを再現できる技術があるのか、比較しながら学べるいい機会となるでしょう。 さらには毛先の細かい描写、パーツの配置など、ただ漫画を読んでいるだけでは絶対に気づかないようなプロの技術やこだわりを再確認できる機会にもなります。 そして取り組みの際、特に意識してほしいのが、線のストロークの綺麗さと速さ...

コマ割りは2種類だけ! 漫画の構造は「どうなるんだろう」「こうなるな」の期待と関心の繰り返し #146 22.11.2024

漫画のコマ割りは、大きく2種類に分類されます。1つが、読者に興味・関心を持たせるコマ。そしてもう1つが、読者の発見・理解・解放をもたらすコマです。 読者感情としては、「どなるんだ?」という期待と、「こうなるんだ」という納得や意外性。緊張と緩和、フリとオチとも言い換えられますが、これらのコツさえ掴めば、どんなストーリーでもこの繰り返しで読み進めさせることができるはず。 バランスとしては、フリが2か3に...

習慣化だけを信仰するのは危険! 画力UPのトレーニングは「上手くいった感覚」の習得こそが最重要 #145 20.11.2024

画力を向上させるための日々の練習に励んでいる人は多くいますが、気になるのが「回数」や「時間」ありきでの取り組みとなっていて、「満足いくまで仕上げる」ことを優先していないのではないかという点。 習慣化を信仰するあまり、ゴールに辿り着くことを放棄していては、「できた!」という感覚を自分で掴むことができません。たしかに最初は時間がかかるかもしれませんが、まずはできるまでやってみる。そして、できるようにな...

ダメ出しに悩んだら「自己否定」はせず「自己受容」を!できない部分を認め、心の余裕を取り戻そう #144 18.11.2024

他の人から見れば、「そんなことで悩まなくても」「もっと気軽に考えたら?」と言われそうなことでも、本人的にはどうすればいいかわからないダメ出し・やり直し依頼は数多くあると思います。 編集者から否定(ダメ出し・やり直し依頼)を繰り返されてしまうと、自分の中でどんどん迷いが生じてしまい、余計わからなくなってしまう事態に。そんなときに意識したいのが「ユーモア」の気持ちなんですが、それも余裕があってこそのも...

漫画を描く上で一番邪魔なのは、作者の自分の存在かもしれない…。そんなタイプが理想とする描き方 #143 15.11.2024

作品内におけるキャラクターや世界観、関係性などを重視する漫画家ほど、そこに「自分」という存在が介在することを良しとしない部分があります。 描いているのはもちろん自分ですが、その世界が在ること自体に喜びや嬉しさを感じている以上、実は作者である自分こそが「一番その世界から消したい存在」と言えるのかもしれません。 では作者=自分とは一体何か、という問題が生じるわけですが、強いて言えば「観測者」という位置付...

SNSでネガティブ投稿される感情の正体は「羨ましい」かも? 読者に一番させてはいけない反応とは #142 13.11.2024

好きの反対は、嫌いではなく無関心。昔からよく言われる言葉ですが、SNSや漫画サイトのコメント欄に書き込まれる「ふーん」や「だから何?」といった感想は、果たして“嫌い”なのか“無関心”なのか。 もしかしたらその何れでもなく、“羨ましい”の気持ちの表れなのかもしれません。その意味では、あなたの投稿した漫画は、読んだ人の感情を動かしていると言えます。 一方で、作品を読んだ相手は「わざわざ書き込む」というアクション...

主人公は絶対「成長」しないとダメなのか? 最初から最後まで成長不要のまま作品を魅力的に描こう #141 11.11.2024

ストーリーが上手くまとまらないと感じてしまうような場合、無意識に「漫画は、主人公が成長する物語でないとダメだ!」という想いに捉われ過ぎてしまっているのかもしれません。 描き手はもちろん編集者にも多い「成長ストーリー」至上主義ですが、キャラの魅力や関係性などを中心に描きたい場合は、成長することでそれが失われてしまう可能性もあります。 主人公が何かを得るまでを描きたいなら成長物語が最適ですが、最初から主...

自己肯定感が低い人・自己愛が強い人はクリエイティブとどう向き合う? 制作を習慣化する裏技も紹介 #140 08.11.2024

「いきなりやってくる人は、いきなり去っていく」。SNSなどで偶然に近い形で作品を読まれる機会が増えた現代においては、漫画家も心に刻んでおきたいユーザーとの向き合い方・心構えかもしれません。 他者の声を聞く機会が増え続けるからこそ、自己評価の高さ・低さ、自己愛の強さ・弱さなどがメンタル面はもちろん成長面で大きな影響を及ぼすことになりますが、 ・自己愛は強いが、人の意見を聞く ・自己肯定感は低いが、前向き・...

あなたの漫画のテーマやコンセプトは? 意外に答えられない「この作品を説明してください」問題 #139 06.11.2024

漫画の賞に応募する場合、提出シートにはいろいろ書かなければいけない欄がありますが、「描きたかったテーマは?」「この作品のコンセプトは?」など、改めて問われると思わず悩んでしまうような質問項目も。 一般的にはテーマとは「伝えたいこと」、コンセプトとは「作品の中核となるアイデアや着想」などになりますが、問いに答えようと悩みすぎるのも勿体ないことに……。 そもそも漫画賞は作品を評価するためのコンペですので、...

完成よりも完璧を目指すのはアリ? 漫画制作ではどちらを重視すると本当の成果につながるのか #138 04.11.2024

漫画制作はよく「完璧を目指すより、完成させることが大切」と言われますが、作品に対する自分自身のやる気や熱意だって大切です。完璧と完成、成果につながるのは一体どちらなのか……? 最終的な正解はやはり本人次第となってしまいますが、ネームまで完成させながらペン入れが完了しないのは、自分の中でもどこか微妙に思っているところがあるからではないでしょうか。 最後まで完成させることで学べることも多い一方、微妙に思っ...

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