笹川日仏財団

フレンチ・クラシック・カフェ

Music JA ↓ 230 episodes

笹川日仏財団がお届けするプログラム「フレンチ・クラシック・カフェ」。フランス音楽の素敵なところをちょっと変わった切り口でご紹介します。ご案内役は軽妙なトークで定評のある指揮者の中田昌樹さんです。《中田昌樹プロフィール》1951年札幌生まれ。道立札幌西高校卒業。国立音楽大学器楽学科卒業後、フランスに留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院指揮科を一等賞首席にて卒業。アメリカ・タングルウッドで小澤征爾、バーンスタインの教えを受ける。 パリ・コンセール・パドゥルー管弦楽団を指揮してヨーロッパデュー、その後、フランス国立リヨン管弦楽団で音楽監督セルジュ・ボドのアシスタントを務める。ベルリン放送交響楽団、ブルガ...

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笹川日仏財団

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Music

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Dec 26, 2025

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Episodes

#104 作曲家を魅するものーラヴェル『鏡』より「海原の小舟」(ピアノ版) 28.07.2023

アパッチ族をフランス語風に「アパッシュ」と名乗り、「ならず者」を気取った芸術家グループ。ドビュッシーの斬新なオペラ『ペレアスとメリザンド』を擁護するなど新しい芸術を支持することを信条とし、毎週土曜日に集まって文学や音楽の新作を披露していました。世紀末のパリを象徴するこのサークルは、第一次世界大戦が始まった1914年に解散するまで、定期的に会合を開いていました。 モーリス・ラヴェルは、1904年から1905年に...

#103 カルメンのいない『カルメン』-エスカミーリョの巻 21.07.2023

カルメンのいない『カルメン』の最終回です。  スペインの英雄、闘牛士のエスカミーリョにとってカルメンはどんな存在なのでしょう? バリトンの町英和さんが独自の視点で語ります。 そして、ピアノを演奏している江澤隆行さんからも『カルメン』の音楽性について短くも鋭いコメントをいただいています。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ 『カルメン』 行進曲と合唱(第4幕)、闘牛士の歌(第2...

#102 カルメンのいない『カルメン』-ミカエラの巻 14.07.2023

カルメンのいない『カルメン』の3回目。 ホセの故郷のバスクから想いを寄せる許嫁ミカエラ。プロスペール・メリメの原作にはない、清らかで純朴、弱々しいのか、はたまたそれは見かけだけで芯のある強い性格なのか。演出家や歌手によって性格づけが異なるという不思議な存在です。 番組後半では、カバーとアンダースタディというオペラ公演には欠かせない役割について、中田先生自らの経験に基づいた説明に「なるほど!」と納得。...

#101 カルメンなしで『カルメン』を語る–ホセの巻 07.07.2023

カルメンのいない『カルメン』の2回目です。 故郷の許嫁であるミカエラと再会後、カルメンと出会い、どんどんのめり込んでいくホセ。カルメンへの想いでいっぱいに膨らんだ胸の内を全て吐露する愛の告白「花の歌」は、少し物憂げな調べの曲です。きっと、聴いている人の心にも響くことでしょう。 【出演】中田昌樹(指揮者)    【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ 『カルメン』 第四幕への間奏曲、花の歌(第2幕)     中...

#100 祝100回記念!-カルメンなしで『カルメン』を語る 30.06.2023

レクチャーコンサートやオペラ演奏会でオペラを中心とするフランス音楽を紹介してきましたが、100回記念を飾る今回はフランスの代表作『カルメン』を再び取り上げます。 今までレクチャーコンサートやオペラに出演してもらい現在まで目覚ましい活躍をしている歌手たちに出演してもらい、「ちょっと変わった切り口」を謳う当番組らしく、カルメンのいないオペラ『カルメン』を語ります。 【出演】中田昌樹(指揮者)    【演奏】ジ...

#99 誰もが知っているあの名曲! 23.06.2023

番組100回記念を控え、今回から数度にわたって、あの言わずと知れた誰もが知っているフランスオペラの名曲ビゼーの『カルメン』を取り上げます。 シンバルの微妙な音色、音質の変化や声質、役柄に配慮した調性感、歌詞と音楽の関係性など、ビゼーの音楽の妙に関する発見がいっぱいです。 【出演】中田昌樹(指揮者)   【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ 『カルメン』 前奏曲(第1幕)/第4幕への間奏曲/行進曲(第4幕)  ...

#98 チェロと管弦楽のためのサン=サーンス『アレグロ・アパッショナート』 16.06.2023

前回に続きサン=サーンスの『アレグロ・アパッショナート』をお届けします。ただし今回の作品はチェロとオーケストラのために書かれたもの。 コンセルヴァトワールの教授のために作曲した『チェロ協奏曲』と、友人のために作曲したこの『アレグロ・アパッショナート』には類似点や相違点があります。同じ頃に作られたこれら2つの作品それぞれの味わいを堪能してみてはいかがでしょうか? 【出演】中田昌樹(指揮者)   【演奏】カ...

#97 巧妙な謎かけあり!-サン=サーンス『アレグロ・アパッショナート』 09.06.2023

1835年生まれのカミーユ・サン=サーンスにとって、偉大なる音楽の先人たちの筆頭としてべートーヴェンが一際大きな存在だったことは間違いありません。そのべートーヴェン以外にもサン=サーンスが影響を受けた作曲家たちがいます。 今回はそれらの作曲家の形式感が随所に見られる『アレグロ・アパッショナート』をご紹介します。音楽的にいろいろな仕掛けがこの曲に潜んでいるのは何故でしょうか。作曲の経緯を紐解いてみると、そ...

#96 心情を吐露するような情景を描く-ベルリオーズ『イタリアのハロルド』 02.06.2023

ベルリオーズ作曲『イタリアのハロルド』の最終回は第1楽章を紹介します。 冒頭の荒涼としたところは、ベルリオーズの心の中に隙間風が吹くような情景を感じさせます。のちの『ファウストの劫罰』やその前に書いた『ファウストの八景』にも少し共通しています。また後半は、リズムの使い方など『幻想交響曲』に近いところもあります。 ビオラのソロはハロルドの語り部であり、そのハロルドの姿というのはベルリオーズが自分を重ね...

#95 ヴィオラの独白を堪能する-ベルリオーズ『イタリアのハロルド』 26.05.2023

ベルリオーズ『イタリアのハロルド』第3楽章をお聴きいただきます。 古典的な形式では、交響曲の3楽章はスケルツォといって舞曲が入ることが多いのですが、この曲はその形式を踏襲しています。ここでは、農民が収穫が終わってみんなでダンスをしているような音楽が出てきます。ベルリオーズの生家があるラ・コート=サン=タンドレは、リヨンとグルノーブルの間にある山間部の村で、ベルリオーズはパリに行ってからも思い出したりし...

#94 ベートーヴェンの偉大な影-ベルリオーズ『イタリアのハロルド』 19.05.2023

ベルリオーズ自身が劇的交響曲と名付けた『イタリアのハロルド』。イギリスのバイロン卿の詩集にインスピレーションを受け、騎士(ナイト)を目指す若者が諸国を巡礼するという物語で、語部を受け持つのがヴィオラソロという少し変わったアプローチの曲です。 ベートーヴェンには「雷に打たれた」というほどに影響を受けたベルリオーズで、この曲もベートーヴェン的な交響曲が頭にあったのか、四楽章形式になっています。 【出演】...

#93 もっと演奏してほしい!-サン=サーンス『チェロ協奏曲第二番』 12.05.2023

前回に続いてサン=サーンス作曲『チェロ協奏曲』の第二番をお届けまします。 サン=サーンス自身、第一番に比べてこの第二番は皆演奏したがらないだろうと言っていたようです。というのも、大袈裟な動きこそないものの、高い位置での三連符やポジション移動など、細かい技術が求められる実は結構大変な曲だからです。でも、チェロのシンプルで綺麗な音色を存分に生かしつつ、オーケストレーションも充実感ある曲なので、もっと演奏...

#92 流麗明朗な音色-サン=サーンス『チェロ協奏曲第二番』 05.05.2023

サン=サーンス作曲『チェロ協奏曲』の第一番につづき、第二番をお届けまします。 第一番に比べてほとんど演奏される機会のない第二番は二つの楽章に分かれていますが、第一楽章内が二つの部分に分かれており、三部形式の古典的で割合にきちっとした様式で書かれている曲です。冒頭は協奏曲というより交響曲のような情熱感溢れるサウンドで、その次にチェロの流麗で明るく、柔らかく朗らかな音域を使う部分が出てきます。 番組の後...

#91 自由な形式感のはじまり-サン=サーンス『チェロ協奏曲第1番』 28.04.2023

弦楽器にとっての名人芸/ virtuosity である、難しいポジションを駆使する重音奏法をあまり使わないサン=サーンスの協奏曲は、ひたすら弦楽器の滑らかな音を、三連符の多用で無窮動(むきゅうどう)/Perpetuum mobile のような世界を創ります。 しかし、その動きがふと途絶えた刹那、中空に漂うような錯覚を抱くような静寂と敬虔な祈りの音楽が聞こえて来る、というのも、あのパリ・マドレーヌ寺院の広大で深い空間を熟知しているか...

#90 フランスならではの小粋-サン=サーンス『チェロ協奏曲第1番』 21.04.2023

サン=サーンスが作曲した弦楽器のための協奏曲は、装飾的で超絶技巧を必要とする複雑な音符はあまり並んでいません。縦横無尽に音符が駆け巡るような音形が、極度に簡素化されたオーケストラの伴奏によって引き立つような配慮がなされています。 それはパリ・マドレーヌ寺院という、奥行き108m/幅43m/高さ33mのギリシャ神殿のような形状の、途轍もなく巨大な寺院で、19年という長きに渡る期間オルガン奏者を務め、天地を揺るがす...

#89 多様な音の乱舞-プーランク『ニ台のピアノのための協奏曲』 14.04.2023

名作のあと書かれた曲は、その威光に隠れてしまって、音楽的にはより充実している筈であるのに、知名度が上がらない事もままあります。チャイコフスキーのやラフマニノフの協奏曲などもその例でしょう。 プーランクが『二台のピアノのための協奏曲』の約20年後、ボストン交響楽団から委嘱された作曲された、もう一曲の『ピアノ協奏曲』(通常の一台のための!)があります。 1950年、プーランク自身のピアノ、シャルル・ミュンシュ指...

#88 モーツァルトが舞う-プーランク『ニ台のピアノのための協奏曲』 07.04.2023

サン=サーンスがあまりに早熟だったため、” Petite Mozart “ (プティ・モザール/モーツァルトの再来)と呼ばれていた、と。 事程左様に、フランスでもモーツァルトは天才の象徴で、その音楽も単なるお手本というより、憧憬に近いようなものがあったのでしょう。 そして、サン=サーンスも、モーツァルトのパラフレーズ/トランスクリプション(transcription)いう手法で、その存在に近づこうとしたのでしょうか…。 作曲中のプー...

#87 広汎な音が織りなす世界-プーランク『ニ台のピアノのための協奏曲』 31.03.2023

作曲家にとって、ピアノを連弾(四手)で弾くことは、八十八ある鍵盤をなるべくたくさん使い、より豊かな音量を求めることが、さぞかし興味深い事に違いなく、サン=サーンスをはじめ、パイプオルガンを習得した多くの作曲家たちが、その広い音域使用に引き込まれています。 さてピアノ二台で弾く場合は...。 音域的には重複することも頻発しますが、各々のピアノが各々違った音形や音像をはっきりと分離することも可能になります。...

#86 軽妙洒脱・変幻自在・天真爛漫-プーランク『牝鹿』 24.03.2023

フランス近代の音楽の進捗語るに於いて、バレエ・リュス(Ballets russes)の主宰者セルゲイ・ディアギレフの存在の重要性は見逃せません。 彼がまだ若い作曲家たちに依頼した作品といえば、ストラヴィンスキー『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』、ドビュッシー『遊戯』、ラヴェル『ダフニスとクロエ』、ファリャ『三角帽子』など、枚挙に暇(いとま)がありません。しかも音楽史上、画期的な作品となると曲ばかりで、彼の、そ...

#85 ラモー回帰に向かう風-プーランク『牝鹿』 17.03.2023

プーランク家は、代々大変裕福で、文化的にもとても高い関心を持つ中で育つ一方、両親は敬虔なカトリック教徒で、家系には聖職者を輩出することほどでした。 プーランク、20代前半の作品であるバレエ『牝鹿』の軽妙洒脱な中でも、祈りを想わせる静寂さが現れます。 また後に書かれた『グローリア』『スタバト・マーテル』などのオーケストラ付きの合唱曲は、洗練されたハーモニーを駆使した作風の中、神と真摯に向き合う教会での時...

#84 パリの爛熟した文化の中で-プーランク『牝鹿』 10.03.2023

フランシス・プーランク。1899年、大統領府エリゼ宮近くに住む、代々続く大企業の経営者の家に生まれ、三男にもかかわらず兄ふたりが早世したため家業を継ぐ使命を負わされ、音楽の勉学に進むことを断念せざるを得ませんでした。 しかし、第一次世界大戦以後の爛熟した文化の中心地パリで、音楽家のみならず、ジャン・コクトーなどの文化人、モディリアーニ、ピカソなどの画家、アポリネールをはじめとする多くの詩人たちが活躍す...

#83 音楽へと昇華した『雅なる宴』-ドビュッシー『小組曲』 03.03.2023

クロード・ドビュッシーか愛好したヴェルレーヌの詩集『雅なる宴』は、前世紀の曲線的、装飾的で甘美な「ロココ絵画」と呼ばれるジャンルの創始者アントワーヌ・ヴァトーの芸術性の高い作品が、ヴェルレーヌの詩作に少なからす影響を与えたに違いありません。 「詩のリズム、言葉の響きとの戯れ、音楽への明示的な言及により、詩そのものが歌のような雰囲気を醸し出す」というヴェルレーヌ自身の言葉のように、ドビュッシーはその...

#82 ヴェルレーヌの詩に触発されて-ドビュッシー『小組曲』 24.02.2023

ドビュッシーが9歳の時、後に出会う詩人ヴェルレーヌの義母アントワネット・モテ・ド・フルールヴィル夫人に、ピアノのはじめ、基礎的な音楽の手ほどきを受けます。 その後ドビュッシーは、ヴェルレーヌの流麗でリズミカルな詩作に惹かれ、たくさんの歌曲を生み出すことになります。 中でも『雅なる宴 (Fêtes galantes)』は特にドビュッシーのお気に入りで、ローマ大賞受賞してローマに滞在する際も携えて行くほどで、『小組...

#81 フランスの作曲家は連弾がお好き?-ドビュッシー『小組曲』 17.02.2023

クロード・ドビュッシーの生家があるサン=ジェルマン=アン=レー(Saint-Germain-en-Laye)は、パリの西に位置し、1124年、ルイ6世によって最初の城塞が築かれてから1689年に国王ルイ14世がヴェルサイユに移り住むまで、王の居城であった由緒ある土地です。 しかし、父親の仕事の都合の他、パリ・コミューンに参加して捕らえられたりなど、家庭の事情でドビュッシーが8歳の頃には南仏カンヌの叔母の元で暮らすことになります。そ...

#80 いつにない激しさは情熱か?-フランク『ヴァイオリン・ソナタ』 10.02.2023

セザール・フランクがいかに無欲、善良、つまり聖者のような人物だったかという人間性については数多くの人の証言があリます。 彼を間近で観察し続けた作曲家のヴァンサン・ダンディは「彼の作曲の動機は、栄光でもなく、金でもなく、安易な成功でもなかった。彼の目的は、芸術を手がかりに自らの思考と感情を表現しようとすることだった。そして、何よりも真の意味で彼は謙虚な人だった」と語っています。 かのドビュッシーは、パ...

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