笹川日仏財団

フレンチ・クラシック・カフェ

Music JA ↓ 230 episodios

笹川日仏財団がお届けするプログラム「フレンチ・クラシック・カフェ」。フランス音楽の素敵なところをちょっと変わった切り口でご紹介します。ご案内役は軽妙なトークで定評のある指揮者の中田昌樹さんです。《中田昌樹プロフィール》1951年札幌生まれ。道立札幌西高校卒業。国立音楽大学器楽学科卒業後、フランスに留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院指揮科を一等賞首席にて卒業。アメリカ・タングルウッドで小澤征爾、バーンスタインの教えを受ける。 パリ・コンセール・パドゥルー管弦楽団を指揮してヨーロッパデュー、その後、フランス国立リヨン管弦楽団で音楽監督セルジュ・ボドのアシスタントを務める。ベルリン放送交響楽団、ブルガ...

Autor

笹川日仏財団

Categoría

Music

Web del podcast

www.ffjs.org

Último episodio

26 de dic. de 2025

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Episodios

#230 フィナーレはラヴェル『ボレロ』 26.12.2025

2021年8月7日の初回放送から全230回にわたってお送りしてきたこの「フレンチ・クラシック・カフェ」もいよいよ最終回となりました。パーソナリティの中田昌樹さんが最後に選んだのはモーリス・ラヴェルの作品です。 音楽評論家の吉田秀和氏が、ラヴェルの数ある名曲の中からあえて1曲選んだのが、その「壮大さ」と「ノスタルジー(郷愁)」が深く関わっている『ラ・ヴァルス』ですが、中田さんは構造やテンポ設定に、当時の音楽界...

#229 ラヴェルとドビュッシー、それぞれの『ヴァイオリン・ソナタ』(4) 19.12.2025

今週もクロード・ドビュッシーの『ヴァイオリン・ソナタ』をお届けします。 このソナタはドビュッシーが自らの命が残り少ないことを感じつつ作曲し、亡くなる1年前まで自らこの曲を演奏していたという事実が、作品に特別な「重さ」を与えています。 生き生きとした第1楽章、気まぐれで軽い第2楽章、そして非常に活気のある第3楽章という構成ですが、これらがバラバラにならず、一つの球体や三角形のようなまとまりを持って存在して...

#228 ラヴェルとドビュッシー、それぞれの『ヴァイオリン・ソナタ』(3) 12.12.2025

今週はクロード・ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタをお届けします。 フランスを代表するドビュッシーとラヴェルという2人の作曲家が、人生の最後にヴァイオリン・ソナタを書いたのは不思議な偶然でしょうか。 ドビュッシーは、この曲で調性にかなりこだわっており、ト短調(g-moll) を使用しています。これは、ドビュッシーの弦楽四重奏曲もト短調であることから、弦楽器の調弦との関係で、楽器の性能を活かしやすい調性である...

#227 ラヴェルとドビュッシー、それぞれの『ヴァイオリン・ソナタ』(2) 05.12.2025

今週もラヴェルのヴァイオリン・ソナタ第二番をお送りします。 この作品は、ソナタという形式をとっていますが、各楽章が8分、5分、3分と次第に短くなる独特な構造をしています。 また、長らく存在が噂されていたヴァイオリン・ソナタ第一番ですが、生誕100年記念の際、その幻の第一番が発見され、第1楽章がようやく出版されました。この楽章を聞くとラヴェルの師であったフォーレの作風に酷似していて、それが故かラヴェルが作曲...

#226 ラヴェルとドビュッシー、それぞれの『ヴァイオリン・ソナタ』(1) 28.11.2025

今回より4回にわたって、モーリス・ラヴェルとクロード・ドビュッシーが晩年ともに手がけた『ヴァイオリン・ソナタ』をお届けします。 ラヴェルの場合、中期に『ダフニスとクロエ』のような大きな曲を書き、その後はだんだん編成が小さくなり、最後は『クープランの墓』や『マ・メール・ロワ』のように音がどんどん少なくなっていくという作風の変化がありました。ドビュッシーもまた、晩年に来て、ヴァイオリンとピアノという、あ...

#225 2本の糸を紡ぐようなルクレール『2つのヴァイオリンのためのソナタ』 21.11.2025

今回は、バロック時代の作曲家ジャン=マリ・ルクレールの『2つのヴァイオリンのためのソナタ』をお届けします。 バロックという言葉は、もともと「バロッコ」(Barocco)という言葉に由来し、これは「歪んだ真珠」を意味すると言われています。バロック音楽は、それまでの安定した教会音楽に対して、楽器の発達と新しい奏法の登場によって、例えばヴィヴァルディの『四季』など、より速く、豊かに、そして劇的に動く表現力を獲得...

#224 多様性と形式感を併せ持つミヨー『二つのヴァイオリンのためのソナタ』(3) 14.11.2025

ダリウス・ミヨーの「2つのヴァイオリンとピアノのためのソナタ」の第3楽章です。 この作品には様々な作曲家の作風が混在していますが、この多様性は、彼がパリ音楽院で師事したポール・デュカスの影響が流れとしてあるかもしれません。デュカスは、表面的なものだけでなく、深みのある音を考える作曲家であり、ミヨーもその深い思考を教え子に引き継がせた可能性があります。 第二次世界大戦期以降は、カリフォルニアのミルズカレ...

#223 多様性と形式感を併せ持つミヨー『二つのヴァイオリンのためのソナタ』(2) 07.11.2025

ダリウス・ミヨーの「二つのヴァイオリンとピアノのためのソナタ」の第2楽章です。 バロック時代の成熟した、トリオ・ソナタという、声部も形式も三部で成り立つ、音楽的にも基本となる形式に、多彩な様式の音楽を巧みに紡ぎ込む手法が際立つ技法は秀逸です。 ミヨーの作風を語る上で「折衷主義」という言葉が使われることがありますが、西洋におけるこの概念には二つの考え方があります。一つは、複数のものから良いところを「抽...

#222 多様性と形式感を併せ持つミヨー『2つのヴァイオリンのためのソナタ』(1) 31.10.2025

今週から3回に渡り、ダリウス・ミヨーの『2つのヴァイオリンのためのソナタ』をお送りします。   商取引で財を成した非常に裕福な家庭で、音楽に憧憬が深い両親に育てられ、10歳の時にはドビュッシーのオペラ『ペレアスとメリザンド』の楽譜を見ていたほど音楽的にも早熟でした。 パリ・コンセルヴァトワールで学びながら、ほかの作曲家から多くの影響を受けたかたわら、彼らの作風を自由に巧みに自らの作品に取り込みました。 そ...

#221 モノクロームの濃淡で広がる音の世界ショーソン『詩曲』(2) 24.10.2025

今週も、エルネスト・ショーソンの『詩曲』です。 ブルジョワ出身のショーソンは、よくヨーロッパ各国を旅していたようです。その中で偶然バイロイトでワーグナーを聞く機会があり、その後セザール・フランクと共に彼の地をしばしば訪れることとなります。もともとオーケストラ版で書かれたこの『詩曲』も内性が厚く、ワーグナーの影響が色濃く出ています。 中田昌樹さんの ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠...

#220 モノクロームの濃淡で広がる音の世界ショーソン『詩曲』(1) 17.10.2025

今週は、エルネスト・ショーソンの『詩曲』を聞きます。 和音の連結の仕方はセザール・フランクに近いものを感じさせ、終わるようで終わらない独特な旋律に思わず引き込まれるようです。あたかもモノクロームの濃淡であらわされた世界が果てしなく繰り広げられる絵巻物を彷彿とさせます。 中田昌樹さんの ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Facebook⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠...

#219 超絶技巧のラヴェル『ツィガーヌ』(2) 10.10.2025

モーリス・ラヴェル作曲の『ツィガーヌ』の2回目です。 この超絶技巧の曲の中でも特に難しいのが冒頭のカデンツァ(独奏)です。このカデンツァの最後の方にピアノが入りますが、オーケストラ版でこの部分を演奏するのがハープです。このハープもまた難しいテクニックが要求されます。 フランスでの初演は、1924年10月15日パリのサル・ガヴォーでしたが、ここでの演奏では、特殊な仕掛けを持つルテアルというピアノが使用されまし...

#218 超絶技巧のラヴェル『ツィガーヌ』(1) 03.10.2025

今週と来週の2回に渡り、モーリス・ラヴェル作曲の『ツィガーヌ』をお送りします。 フランス・スペイン系ロマ音楽の「ジプシー風」という異国情緒や自由な表現様式にインスピレーションを得て、さらにパリのサロンで出会ったハンガリー系のヴァイオリニスト、イェリー・ダラーニの演奏に触発されラヴェルが作曲に取り掛かりました。 この短い曲の中に、指板を押さえている以外の指でピチカートを奏でたり、自然倍音でなく指で抑え...

#217 異なる個性の小品が集まったドビュッシー『ベルガマスク組曲』(4) 26.09.2025

今週はクロード・ドビュッシー作曲の『ベルガマスク組曲』の最終曲、第4曲「パスピエ」をお届けします。 本来舞曲である「パスピエ」はここでは軽やかな曲想で書かれていて、なぜこの曲に舞曲の名前をつけたのかは不明です。 『ベルガマスク組曲』に収められている4曲はいずれも異なった性格を持っており、唯一共通しているのはすべて教会旋法で書かれている、ということくらいでしょうか。 中田昌樹さんの ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠...

#216 異なる個性の小品が集まったドビュッシー『ベルガマスク組曲』(3) 26.09.2025

今週もクロード・ドビュッシー作曲の『ベルガマスク組曲』から第3曲「月の光」をお届けします。 現存はしていないものの、ジャン=アントワーヌ・ワトーの絵画からインスピレーションを得て作曲したと言われています。ちなみに同名の歌曲『月の光』はベルレーヌの詩に曲をつけたものです。 この作品は、ディズニー映画『ファンタジア』で取り上げられたり、フェデリコ・フェリーニ『そして船は行く (E la nave va)』や黒沢清『ト...

#215 異なる個性の小品が集まったドビュッシー『ベルガマスク組曲』(2) 12.09.2025

先週に続き、クロード・ドビュッシー作曲の『ベルガマスク組曲』から第2曲」「メヌエット」をお届けします。 ワルツもメヌエットも同じ三拍子。でも、この作品の場合はヘミオレが駆使されていて、三拍子らしからぬ三拍子となっていて、ドビュッシー独自のサウンドが奏でられます。 「ベルガマスク(Bergamasque)」とは、イタリア北部の都市「ベルガモ(Bergamo)」にちなみ、「ベルガモの」または「ベルガモ風の」という意味で、16~1...

#214 異なる個性の小品が集まったドビュッシー『ベルガマスク組曲』(1) 05.09.2025

今週よりクロード・ドビュッシー作曲の『ベルガマスク組曲』をお届けします。 1890年に作曲を開始してから15年を経てようやく完成をみたこの作品は、4曲から構成されていて、それぞれが独立していて異なる性格を持っています。 ドビュッシーにとって、その前年の1889年は、パリ万博で初めてガムランを聴いたり、バイロイトにワーグナー詣に行ったり、あるいはフォン・メック夫人と一緒にロシアまで旅行したりと、音楽的な知識を深...

#213 エレーヌのために、フォーレ組曲『ドリー』(3) 29.08.2025

ガブリエル・フォーレ作曲の組曲『ドリー』の最終回は、第6曲の「スペインの踊り」をお届けします。 当時シャブリエが作曲した「スペイン」が大成功し、その作品へのオマージュを捧げるためにフォーレが書いたのがこの曲です。 ここでもやはり、ギリシャ語で「1.5」や「二分の三」を意味するヘミオレという技法を用いて、4分の三拍子と8分の六拍子を組み合わせ、フォーレは躍動感あるサウンドを上手に生み出しています。 中田昌樹...

#212 エレーヌのために、フォーレ組曲『ドリー』(2) 22.08.2025

ガブリエル・フォーレ作曲の組曲『ドリー』の2回目は、第5曲の「優しさ」をお届けします。 フォーレはケルン、ミュンヘン、バイロイトとドイツ各地を巡り、ワグナーの音楽を聴き込んできました。そのためでしょうか、少しドイツロマン派の香りが感じられる作品です。 全6曲のうち、この曲だけ子ども向けではない、内声の充実した、重厚ささえ感じられる曲なので、アンリ・ラボーによるオーケストレーションによって、多様な楽器の...

#211 エレーヌのために、フォーレ組曲『ドリー』 15.08.2025

今週から3回にわたってガブリエル・フォーレ作曲の組曲『ドリー』をお届けします。 エレーヌという子供のために当初ピアノ組曲として書かれたこの作品は6曲から成り、「ミ・ア・ウ」はその第2曲目。欧米では猫の鳴き声を表す言葉ですが、それとは全く関係ない音楽になっています。 ギリシャ語で「1.5」や「二分の三」を意味するヘミオレという技法が用いられていることで、何気ない四分の三拍子に少し不規則性が感じられます。バロ...

#210 この上なく清らかで穏やかなフォーレ『レクイエム』(2) 08.08.2025

ガブリエル・フォーレ作曲『レクイエム』の2回目です。 このフォーレの「レクイエム」は第3稿まであり、第1稿は1887年に書かれ、オーケストラはオルガンを中心とした少し変則的な編成、第2稿は1892年に国民音楽協会で初演された、通常に近い編成のもの。現行版と言われている第3稿は1900年、パリ万博で演奏されて大成功を収め、この作品を世に知らしめる契機となりました。 フォーレの和音の変遷はとても革新的で、この内包的な動...

#209 この上なく清らかで穏やかなフォーレ『レクイエム』(1) 01.08.2025

今回から2回にわたって、ガブリエル・フォーレ作曲の『レクイエム』をお届けします。 「レクイエム」は、もともとカトリックの死者のためのミサのこのことで、ラテン語で「永遠の安息を(Requiem aeternam)」という言葉に由来しています。 音楽としての「レクイエム」は中世から現代に至るまで、多くの作曲家によって様々な様式で書かれてきましたが、特に有名なのが、深い感情表現を特徴とするモーツァルト、大編成のオーケスト...

#208 古風であって古風でないラヴェル『古風なメヌエット』(管弦楽版) 25.07.2025

前回ピアノ版で聞いていただいたモーリス・ラヴェル作曲『古風なメヌエット』を、今回はオーケストラ版でお届けします。 ピアノ版は1895年に作曲、1898年に初演されましたが、ラヴェルはこれを30年以上も経った1929年にオーケストレーションしました。冒頭での半音(短二度)をぶつける刺激的な部分が管弦楽版ではどのようになったのか、その変化をお楽しみください。 管弦楽版にあってピアノ版にないのは、トランペットとホルンが...

#207 古風であって古風じゃないラヴェル『古風なメヌエット』(ピアノ版) 18.07.2025

今回もモーリス・ラヴェルのピアノ曲をご紹介します。 『古風なメヌエット』は、パリ国立高等音楽院在学中の二十歳の時の作品。三部形式の楽曲で、バロックを彷彿とさせる古典的で古風な部分がありながら、冒頭から半音(短二度)をぶつけるといった刺激的な部分もあり、後のラヴェルの作風の萌芽が見られる作品です。 1895年に作曲され、3年後の1898年にピアノメーカーのエラール社のホールで、スペイン人ピアニストのリカルド・...

#206 小粒でもキラリ、ラヴェルのピアノ小品集 11.07.2025

クロード・ドビュッシーに続き、今回はモーリス・ラヴェルのピアノ小品をご紹介します。 『プレリュード』は、パリ国立高等音楽院ピアノ科の卒業試験の初見課題曲のために書かれた作品。のちに楽譜が出版された際、ラヴェルは、この曲を見事に弾いて試験に合格した当時14歳のジャンヌ・ルルーにこの曲を献呈しています。 『シャブリエ風に』と『ボロディン風に』は、1913年にイタリア人の作曲家カゼッラに書いてみたらと促され書か...

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