笹川日仏財団

フレンチ・クラシック・カフェ

Music JA ↓ 230 episodes

笹川日仏財団がお届けするプログラム「フレンチ・クラシック・カフェ」。フランス音楽の素敵なところをちょっと変わった切り口でご紹介します。ご案内役は軽妙なトークで定評のある指揮者の中田昌樹さんです。《中田昌樹プロフィール》1951年札幌生まれ。道立札幌西高校卒業。国立音楽大学器楽学科卒業後、フランスに留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院指揮科を一等賞首席にて卒業。アメリカ・タングルウッドで小澤征爾、バーンスタインの教えを受ける。 パリ・コンセール・パドゥルー管弦楽団を指揮してヨーロッパデュー、その後、フランス国立リヨン管弦楽団で音楽監督セルジュ・ボドのアシスタントを務める。ベルリン放送交響楽団、ブルガ...

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笹川日仏財団

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Music

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Dec 26, 2025

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Episodes

#180 ドビュッシーとラヴェルそれぞれの弦楽四重奏曲(2) 10.01.2025

前回に続いてクロード・ドビュッシーとモーリス・ラベルの弦楽四重奏曲をお届けします。 二人の第2楽章は偶然にもどちらもピチカート奏法で綴られていますが、ドビュッシーの場合は分散和音やレガート奏法を用いて、ラヴェルの場合は張力の違いよる音色の変化や転調を用いて、豊かなサウンドが創り出されています。 中田昌樹さんの ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Facebook⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠...

#179 ドビュッシーとラヴェルそれぞれの弦楽四重奏曲(1) 03.01.2025

新年明けましておめでとうございます。今月はクロード・ドビュッシーとモーリス・ラベルの弦楽四重奏曲をお届けします。 フランスの著名な作曲家たちは晩年に書くことが多い弦楽四重奏曲ですが、この二人の作品は比較的若い時に発表されています。同じ印象派とされる二人ですが、それぞれの作品には注目すべき違いがあります。 中田昌樹さんの ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Facebook⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠...

#178 音色の感覚が鋭いシャルパンティエ『ナポリ』 27.12.2024

先週に続いて、ギュスターヴ・シャルパンティエの『ナポリ』をお届けします。 ローマ賞を受賞し、イタリア滞在の成果として書き上げたこの『ナポリ』は、通常の三管編成に加えて、バス・クラリネット、4本のバッスーン(日本語表記はバッソーン)、アルト・サクソフォン、トランペットとコルネット2本ずつが用いられています。 華やかで明るいサウンドを出すために、コルネットが使われており、柔らかくも力のあるサウンドが生み出...

#177 南イタリアから強い刺激を受けたシャルパンティエ『ナポリ』 20.12.2024

今週から2回続けて、ギュスターヴ・シャルパンティエの『ナポリ』をお届けします。 フランス北部のトゥルコアン(Tourcoing)でパン職人の息子として生まれたシャルパンティエは、成績優秀で故郷の町から奨学金を得て、21歳の時パリの国立高等音楽院に進学します。 27歳でローマ賞を受賞し、イタリア滞在の成果として書き上げたのがこの『ナポリ』です。のちに4つの楽章を加えて、5楽章から成る組曲『イタリアの印象』に仕上げまし...

#176 アルベニスへの思いを込めた『セルダーニャ』より「リィビアのキリスト像の前のらば引きたち」 13.12.2024

今週もピアニストの深尾由美子さんをゲストに迎え、セヴラックの曲をお届けします。 セヴラックの創造活動には思い出がとても重要な役割を果たしています。アルフレッド・コルトーに「最高傑作」と言わしめた曲集『セルダーニャ』の「リィビアのキリスト像の前のらば引きたち」は、セヴラックが敬愛していたアルベニスへの思いが込められた作品です。 セヴラックの全ピアノ作品とその創作思想について分析した『セヴラック 追憶の...

#175 幸せな子供時代を描いたセヴラック『休暇の日々より 第1集』 06.12.2024

セヴラックの全ピアノ作品とその創作思想についての分析『セヴラック 追憶の変奏曲』(2025年1月中旬、春秋社より刊行予定)の著者でピアニストの深尾由美子さんをゲストに迎え、セヴラックについて語り尽くします。 深尾由美子 博士(音楽)。桐朋学園大学ピアノ科卒業後、ヨーロッパ各国でピアノソロ、室内楽の研鑽を積み、フランス国立リヨン地方音楽院修了。これまでに「セヴラック、失われた時の音楽」、ヴァイオリニストのジ...

#174 屋外の光とリズムの芸術、セヴラック『陽光のもとで水浴びする女たち』『セルダーニャ』 29.11.2024

今週も続けてデオダ・ド・セヴラックを取り上げます。 スペイン貴族の血を引くセヴラックは、ピレネー山脈東部のフランスとスペインに跨る地域、セルダーニャの農民生活を描いた『セルダーニャ』を残しています。この作品は「民族的な題を出来事にしつつも、民族音楽に陥らない芸術性を保つ」と評されました。ドビュッシーも「とても素敵な大地の香りがする」と言っています。 中田昌樹さんの ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠...

#173 時間の流れを描くド・セヴラック『市の立つ日、田舎屋敷では』 22.11.2024

今週からは、レイナルド・アーンとほぼ同時代の作曲家、デオダ・ド・セヴラックを取り上げます。 印象派の作曲家たちが時間を切り取った風景を描くことが多かったのに対し、ド・セヴラックのこの作品では1日の時間の経過を表現しています。 日本では演奏されることの稀なド・セヴラックですが、しっかりとフランス音楽の系譜の中に位置し、注目に値する作曲家だと思います。 中田昌樹さんの ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠...

#172 擬古典的なアーン『クロリスに』 15.11.2024

レイナルド・アーンは第一次世界大戦に従軍した後、FIGARO紙の音楽批評を担当、パリ・オペラ座の監督にも就任し、フランスのアカデミーの会員、レジオンドヌール勲章も叙勲するなどの功績があるにもかかわらず、そのフランス国内での社会的存在の高さは、残念ながら、日本ではあまり知られていません。 前回紹介した煌びやかで軽やかな作品を書く一方で、今回お届けする『クロリスに』のような擬古典的で厳格な形式でありながら抒...

#171 美声の作曲家アーン『春』『リラの茂みのナイチンゲール』 08.11.2024

レイナルド・アーンは、外交官であるユダヤ系ドイツ人の父とバスク人の母との間に13番目の子供として、ベネズエラの首都カラカスで生まれました。3歳の時にフランスに移住し、11歳でフランス国立パリ音楽院に入学。13歳で有名な『私の詩に翼があったなら』を書いたほどの早熟の天才でした。 師匠のジュール・マスネのおかげで、パリのサロンで演奏する機会を得て、自らの曲を自らの美声で披露。生涯のパートナーとなる作家のマルセ...

#170 紆余曲折を経てヒット、マスネの歌劇『ウェルテル』 01.11.2024

ジュール・マスネの3回目となる今回は、歌劇『ウェルテル』を取り上げます。 原作はゲーテの『若きウェルテルの悩み』(1774年)で、当時ドイツの革新的文学運動「疾風怒濤」の代表作として知られますが、これに呼応するかのようなドラマティックな曲が『ウェルテル』にもみられます。 「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」は、ゲーテも愛読していたオシアンの詩に託して、片想いの相手のシャルロットにウェルテルが自分の気持ち...

#169 甘美でドラマチックなマスネ『タイスの瞑想曲』 25.10.2024

今週も続けてジュール・マスネの楽曲をお届けします。 マスネは多作の作曲家で、未発表、未完のものも含め39曲のオペラ、オペラ・コミック作品を書いたと言われています。その中でも、もっとも有名なオペラ『タイス』の第ニ幕への間奏曲がこの『瞑想曲』です。 甘美なメロディの中に劇的な効果が感じ取れるのは、巧みな転調のおかげでしょうか。倚音(いおん)という装飾的な音を巧みに低音に使用することで、マスネの特徴的な音の広...

#168 安心して整う、マスネ『絵のような風景』 18.10.2024

ジュール・マスネ作曲『絵のような風景』の4回目、第1曲の行進曲をお届けします。 マスネといえば、オペラの作曲家という印象が強いですが、初期のうちに作曲した管弦楽曲の旋律は、歌詞をつけるとそのままオペラのアリアに出来るような華麗なものです。 11歳でパリ高等音楽院に入学し、サン=サーンスやマスネの教えを受けたからでしょうか、和声や対位法をしっかり身につけていて、独特の安定感がある一方、曲の風景を一瞬にして...

#167 どこまでも軽やかなマスネ『絵のような風景』 11.10.2024

ジュール・マスネ作曲『絵のような風景』の3回目です。 この組曲の第2曲目はどこまでも軽やかです。「舞踏曲」とありますが、バレエというよりは無言劇を彷彿とさせるようなサウンドです。 スコアにトライアングルの「ソロ」とわざわざ書いてあるのは、ソリストとしての「やる気」を引き出すためなのでしょうか…。 中田昌樹さんの ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Facebook⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠...

#166 多彩な表現力、マスネ『絵のような風景』 04.10.2024

ジュール・マスネ作曲『絵のような風景』の2回目です。 カミーユ・サン=サーンスの意向が働いたかどうかは定かではありませんが、マスネはそのキャリアの初めは多くの管弦楽曲を書きました。組曲もその一つで全部で7作品を発表しています。 4番目に書かれた組曲『絵のような風景』の第3番は「お告げの鐘」(Angelus)と副題がついているように、キリスト受難の秘技を知らせるためエンジェルが出現することを鐘によって告げる場面を描...

#165 知られざる才能の持ち主、マスネ『絵のような風景』 27.09.2024

今週から4回にわたってジュール・マスネ作曲『絵のような風景』をお届けします。 当時のフランス音楽界の大物、カミーユ・サン=サーンスの眼鏡にかなうほどの才能の持ち主、マスネ。11歳でパリ音楽院に入学し、20歳でローマ大賞を受賞、36歳でパリ音楽院の作曲家の教授に就任という輝かしいキャリアを持っています。 未完のものも含めオペラも27曲書いたほどの多作家でしたが、最初はやはり管弦楽を多く著しました。組曲も7作品を...

#164 小澤征爾氏追想(4)ベルリオーズ『幻想交響曲』 20.09.2024

小澤征爾氏を偲ぶ回の最終回です。 小澤征爾さんの『ボクの音楽武者旅行』に登場するマエストロの人生にとってのキーパーソンの一人、萩元晴彦さんのプロデュースの元、もう一人のキーパーソンである田中路子さんにオマージュを贈る演奏会がサントリーホールのオープニングシリーズの一つとして企画されました。 田中路子さんが大賀典雄・若杉弘・小澤征爾といった才能ある音楽家たちを育てサポートしてきたからこそ、いまの日本の...

#163 小澤征爾氏追想(3)ベルリオーズ『ラコッツィ行進曲』 13.09.2024

小澤征爾氏を偲ぶ回の第3弾です。 若き日にマエストロ・オザワの『ボクの音楽武者旅行』を読み、大いに憧憬心と冒険心を掻き立てられた中田昌樹さんですが、後日本人から直接聞いたエピソードを加えながら本に書かれている内容を紹介します。 小澤征爾さんにとって3人のキーパーソン、 田中路子さん、萩元晴彦さん、森保淳さんとの興味深い逸話も披露されます。 中田昌樹さんの ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Facebo...

#162 小澤征爾氏追想(2)ドビュッシー『夜想曲』 06.09.2024

今回も小澤征爾さんを偲んだ番組をお届けします。 クロード・ドビュッシーの『夜想曲』は「雲」「祭」「シレーヌ」から成る作品です。「シレーヌ」は歌詞のない女性合唱が入ることもあり、演奏会では「雲」と「祭」の2曲のみ上演されることも結構あります。 「シレーヌ」の合唱をどこに置くかはこの曲の一つの見どころですが、マエストロ・オザワが採った斬新な方法は中田昌樹さんの印象に強く残ったようです。 また、クラウディオ...

#161 小澤征爾氏追想(1)ドビュッシー『牧神の午後への前奏曲』 30.08.2024

2024年2月6日、88歳で逝去された小澤征爾さんが9月1日生まれであることから、9月はこの世界的マエストロを偲ぶ月間として、パーソナリティの中田昌樹さんが小澤征爾さんから直接示唆を受けた曲、あるいはマエストロが得意としていたフランスの作品をお届けします。 中田さんは日本に一時帰国した際、小澤征爾さんとの知遇を得て、パリ・オペラ座で舞台稽古のアシスタントを務める機会に恵まれ、その後アメリカ・タングルウッドで勉...

#160 指揮者ケント・ナガノの語るメシアン『トゥーランガリラ交響曲』 23.08.2024

現代フランス音楽の巨匠、オリビエ・メシアンの第2回は、彼の代表作でオーケストラの規模も大きい『トゥーランガリラ』をお届けします。 この作品はメシアンの作曲哲学が最も集約されているといってもよい作品で、人生の夢や愛、厳しさ等いろいろな要素を見出すことができます。 熊本にルーツを持つ日系三世の指揮者ケント・ナガノは、長年来の友人である中田昌樹さんとのインタビューの中で、小澤征爾指揮のメシアンのオペラ『ア...

#159 指揮者ケント・ナガノの語るメシアン『ミのための詩』 16.08.2024

今週と来週の2回にわたって、現代フランス音楽の巨匠、オリビエ・メシアンの曲をご紹介します。 ポール・デュカスは、一度作曲を断念しましたが、その後、パリ音楽院の作曲教授となり、早熟なメシアンの才能に注目します。デュカスの助言のもと、メシアンは自然の音、特に鳥の声に音楽的な要素を見出し、取り入れた作品を多く残しています。 日系3世のアメリカ人指揮者ケント・ナガノは、パーソナリティの中田昌樹さんの古くからの...

#158 不老不死の花を探すペルシャ王と妖精ペリの物語、デュカス『ラ・ペリ』 09.08.2024

ポール・デュカスの代表作『ラ・ペリ』の第2回です。 『ラ・ペリ』は、ペルシャの王イスカンダル(仏語はイスカンデル)が不老不死の花を探し、妖精ペリと出会う物語。ついに王様はエメラルド色の花を発見し、ペリから花を奪おうとすると、花が突然紫色に変わります。このバレエはシンプルな物語ですが、音楽が非常に緻密に作られています。 ポール・デュカスは多くの曲を書きましたが、厳しい自己評価から多くの作品を焼却し、現...

#157 革新的な繊細さが特徴のデュカス『ラ・ペリ』 02.08.2024

今週もまたポール・デュカスの作品から、代表作『ラ・ペリ』をご紹介します。 この作品はロシア・バレエ団からの依頼により1912年に書かれた一幕物のバレエ音楽です。数年後、デュカスは演奏会用の前奏曲として、ファンファーレを追加しました。ファンファーレの独特の和声構造は、当時としては非常に斬新なものでした。実は札幌オリンピックのファンファーレにも、このデュカスのファンファーレと類似した特徴が見られます。 『ラ...

#156 『ファンタジア』でお馴染みのデュカス『魔法使いの弟子』 26.07.2024

前回に続いてポール・デュカスの作品から、1897年に作曲された『魔法使いの弟子』をお送りします。 1940年公開のウォルト・ディズニー『ファンタジア』で使われ、ミッキー・マウスが弟子の役を務めたことで、世界中に知られるようになりました。 曲は、魔法使いの師匠が留守の間に、弟子が呪文を使って箒を動かし、タライにバケツで水を入れますが、魔法を制御できず困り果て…、と展開していきます。 ゲーテの同名のバラードの仏訳...

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