一般社団法人 青空朗読

青空朗読

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インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

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Jul 11, 2026

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【青空朗読】家じゅうの人たちの言ったこと 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:寺田 理恵子 時間:12分10秒 22.05.2026

家じゅうの人たちの言ったこと 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:寺田 理恵子 時間:12分10秒  家じゅうの人たちは、なんと言ったでしょうか? まずさいしょに、マリーちゃんの言ったことを聞きましょう。  その日は、マリーちゃんのお誕生日でした。マリーちゃんにとっては、いちばん楽しい日のような気がしました。小さなお友だちが、大ぜいあそびにきました。マリーちゃんは、いちばんき...

【青空朗読】泥棒と若殿 著者:山本 周五郎 読み手:大栗 幸子 時間:1時間10分9秒 21.05.2026

泥棒と若殿 著者:山本 周五郎 読み手:大栗 幸子 時間:1時間10分9秒    一  その物音は初め広縁のあたりから聞えた。縁側の板がぎしっとかなり高く鳴ったのである、成信は本能的に枕許の刀へ手をのばした、しかし指が鞘に触れると、いまさらなんだという気持になって手をひっこめた。  ――もうたくさんだ、どうにでも好きなようにするがいい、飽き飽きした。  こう思いながら、仰向きに寝たまま腹の上で手を組み合せた。...

【青空朗読】生霊 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:みきさん 時間:16分54秒 20.05.2026

生霊 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:みきさん 時間:16分54秒  昔、江戸霊岸島に喜兵衞と云う金持ちの瀬戸物店があった。喜兵衞は六兵衞と云う番頭を長く使っていた。六兵衞の力で店は繁昌した、――余り盛大になって来たので、番頭独りでは管理して行かれなくなった。そこで、経験のある手代を雇う事を願って許された、それから自分の甥を一人よびよせた――以前大阪で瀬戸物商売を習った事のある、二十二ばかりの若者で...

【青空朗読】銭形平次捕物控 鈴を慕う女 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:52分35秒 19.05.2026

銭形平次捕物控 鈴を慕う女 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:52分35秒    一 「八、あれを跟けてみな」 「ヘエ――」 「逃がしちゃならねえ、相手は細かくねえぞ」 「あの七つ下がりの浪人者ですかい」 「馬鹿ッ、あれはどこかの手習師匠で、仏様のような武家だ。俺の言うのは、その先へ行く娘のことだ」 「ヘエ――、あの美しい新造が曲者なんですかい。驚いたな」 「静かに物を言え、人が聞いてるぜ」  銭形の平次と子...

【青空朗読】人でなしの恋 著者:江戸川 乱歩 読み手:野見山 丹李 時間:1時間5分23秒 18.05.2026

人でなしの恋 著者:江戸川 乱歩 読み手:野見山 丹李 時間:1時間5分23秒    一  門野、御存知でいらっしゃいましょう。十年以前になくなった先の夫なのでございます。こんなに月日がたちますと、門野と口に出していって見ましても、一向他人様の様で、あの出来事にしましても、何だかこう、夢ではなかったかしら、なんて思われるほどでございます。門野家へ私がお嫁入りをしましたのは、どうした御縁からでございましたか...

【青空朗読】葬られたる秘密 著者:小泉 八雲/戸川 明三 訳 読み手:遠田 恵子 時間:9分28秒 17.05.2026

葬られたる秘密 著者:小泉 八雲/戸川 明三 訳 読み手:遠田 恵子 時間:9分28秒  むかし丹波の国に稻村屋源助という金持ちの商人が住んでいた。この人にお園という一人の娘があった。お園は非常に怜悧で、また美人であったので、源助は田 舎の先生の教育だけで育てる事を遺憾に思い、信用のある従者をつけて娘を京都にやり、都の婦人達の受ける上品な芸事を修業させるようにした。こうして教育 を受けて後、お園は父の一族の...

【青空朗読】鏡地獄 著者:江戸川 乱歩 読み手:イトー ゲンヤ 時間:51分38秒 16.05.2026

鏡地獄 著者:江戸川 乱歩 読み手:イトー ゲンヤ 時間:51分38秒 「珍らしい話とおっしゃるのですか、それではこんな話はどうでしょう」  ある時、五、六人の者が、怖い話や、珍奇な話を、次々と語り合っていた時、友だちのKは最後にこんなふうにはじめた。ほんとうにあったことか、Kの作り話なのか、その後、尋ねてみたこともないので、私にはわからぬけれど、いろいろ不思議な物語を聞かされたあとだったのと、ちょうどそ...

【青空朗読】術数 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:藤井 直樹 時間:7分38秒 15.05.2026

術数 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:藤井 直樹 時間:7分38秒  屋敷の庭で死刑が執行される事にきまった。その罪人は引き出された。今も読者が日本庭園で見られるような飛石の一列が真中にある、砂を敷いた広場へ坐らされた。彼は後ろ手に縛られていた。家来は手桶の水と小石の満ちた俵を運んだ。それから坐っている男のまわりに俵をつめた、――動けないようにくさびどめにしておいた。主人が来て、その準備を見た。満...

【青空朗読】半日 著者:森 鴎外 読み手:小林 きく江 時間:1時間11分27秒 14.05.2026

半日 著者:森 鴎外 読み手:小林 きく江 時間:1時間11分27秒  六疊の間に、床を三つ並べて取つて、七つになる娘を眞中に寢かして、夫婦が寢てゐる。宵に活けて置いた桐火桶の佐倉炭が、白い灰になつてしまつて、主人の枕元には、唯ゞ心を引込ませたランプが微かに燃えてゐる。その脇には、時計や手帳などを入れた小葢が置いてあつて、その上に假綴の西洋書が開けて伏せてある。主人が讀みさして寢たのであらう。  一月三十日...

【青空朗読】銭形平次捕物控 江戸阿保宮 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:1時間3分 13.05.2026

銭形平次捕物控 江戸阿保宮 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:1時間3分    一  江戸開府以来の捕物の名人と言われた銭形平次も、この時ほど腹を立てたことはないと言っております。  滅多に人間を縛らぬ平次が、歯噛みをして口惜しがったのですから、よくよくの事だったに相違ありません。 「親分、また神隠しにやられましたぜ」  ガラッ八の八五郎が飛込んで来たのは、初夏の陽が庇から落ちて、街中に金粉を撒いた...

【青空朗読】貉 著者:小泉 八雲/戸川 明三 訳 読み手:中田 真由美 時間:6分28秒 12.05.2026

貉 著者:小泉 八雲/戸川 明三 訳 読み手:中田 真由美 時間:6分28秒  東京の、赤坂への道に紀国坂という坂道がある――これは紀伊の国の坂という意である。何故それが紀伊の国の坂と呼ばれているのか、それは私の知らない事である。この坂の一方の側には昔からの深い極わめて広い濠があって、それに添って高い緑の堤が高く立ち、その上が庭地になっている、――道の他の側には皇居の長い宏大な塀が長くつづいている。街灯、人力...

【青空朗読】耳無芳一の話 著者:小泉 八雲/戸川 明三 訳 読み手:山城 美奈 時間:37分23秒 11.05.2026

耳無芳一の話 著者:小泉 八雲/戸川 明三 訳 読み手:山城 美奈 時間:37分23秒  七百年以上も昔の事、下ノ関海峡の壇ノ浦で、平家すなわち平族と、源氏すなわち源族との間の、永い争いの最後の戦闘が戦われた。この壇ノ浦で平家は、その一族の婦人子供ならびにその幼帝――今日安徳天皇として記憶されている――と共に、まったく滅亡した。そうしてその海と浜辺とは七百年間その怨霊に祟られていた……他の個処で私はそこに居る平家...

【青空朗読】お勢登場 著者:江戸川 乱歩 読み手:大栗 幸子 時間:41分24秒 10.05.2026

お勢登場 著者:江戸川 乱歩 読み手:大栗 幸子 時間:41分24秒    一  肺病やみの格太郎は、今日も又細君においてけぼりを食って、ぼんやりと留守を守っていなければならなかった。最初の程は、如何なお人好しの彼も、激憤を感じ、それを種に離別を目論んだことさえあったのだけれど、病という弱味が段々彼をあきらめっぽくして了った。先の短い自分の事、可愛い子供のことなど考えると、乱暴な真似はできなかった。その点...

【青空朗読】銭形平次捕物控 路地の足跡 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:49分25秒 09.05.2026

銭形平次捕物控 路地の足跡 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:49分25秒    一  「銭形の親分さん、お助けを願います」  柳原土手、子分の八五郎と二人、無駄を言いながら家路を急ぐ平次の袖へ、いきなり飛付いた者があります。 「何だ何だ」  後ろから差し覗くガラッ八。 「どこか斬られなかったでしょうか、いきなり後ろからバサリとやられましたが――」  遠灯に透かせば、二十七八の、芸人とも、若い宗匠とも見え...

【青空朗読】雪の上の霜 著者:山本 周五郎 読み手:中村 昭代 時間:1時間31分57秒 08.05.2026

雪の上の霜 著者:山本 周五郎 読み手:中村 昭代 時間:1時間31分57秒    一  その仕事は簡単なものであった。街道に立っていて、荷物を(重たそうに)持っている旅人が来たら、あいそよく呼びかけて、こう云うのである。  ――次の宿までその荷物を持ちましょう。つまり、馬や駕籠に乗るほどではないが、歩き草臥れて少しばかり荷物が厄介になった、という客のために、馬や駕籠よりも安価な駄賃で、荷物を持ってやる。とい...

【青空朗読】雪女 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:加茂野 一夫 時間:14分13秒 07.05.2026

雪女 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:加茂野 一夫 時間:14分13秒  武蔵の国のある村に茂作、巳之吉と云う二人の木こりがいた。この話のあった時分には、茂作は老人であった。そして、彼の年季奉公人であった巳之吉は、十八 の少年であった。毎日、彼等は村から約二里離れた森へ一緒に出かけた。その森へ行く道に、越さねばならない大きな河がある。そして、渡し船がある。渡しの ある処にたびたび、橋が架けられたが、...

【青空朗読】常識 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:菅野 秀之 時間:9分17秒 06.05.2026

常識 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:菅野 秀之 時間:9分17秒  昔、京都に近い愛宕山に、黙想と読経に余念のない高僧があった。住んでいた小さい寺は、どの村からも遠く離れていた、そんな淋しい処では誰かの世話がなくては日常の生活にも不自由するばかりであったろうが、信心深い田舎の人々が代る代るきまって毎月米や野菜を持ってきて、この高僧の生活をささえてくれた。  この善男善女のうちに猟師が一人いた、こ...

【青空朗読】銭形平次捕物控 平次屠蘇機嫌 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:57分17秒 05.05.2026

銭形平次捕物控 平次屠蘇機嫌 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:57分17秒   一  元日の昼下り、八丁堀町御組屋敷の年始廻りをした銭形平次と子分の八五郎は、海賊橋を渡って、青物町へ入ろうというところでヒョイと立止りました。 「八、目出度いな」 「ヘエ――」  ガラッ八は眼をパチパチさせます。正月の元日が今はじめて解ったはずもなく、天気は朝っからの日本晴れだし、今さら親分に目出度がられるわけはないよう...

【青空朗読】銭形平次捕物控 瓢箪供養 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:1時間3分21秒 04.05.2026

銭形平次捕物控 瓢箪供養 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:1時間3分21秒    一  「あ、八じゃねえか。朝から手前を捜していたぜ」  路地の跫音を聞くと、銭形平次は、家の中からこう声をかけました。 「へエ、八五郎には違えねえが、どうしてあっしと解ったんで?」  仮住居の門口に立ったガラッ八の八五郎は、あわてて弥蔵を抜くと、胡散な鼻のあたりを、ブルンと撫で廻すのでした。 「橋がかりは長えやな、バッ...

【青空朗読】柿の木のある家 著者:壺井 栄 読み手:中村 昭代 時間:55分22秒 03.05.2026

柿の木のある家 著者:壺井 栄 読み手:中村 昭代 時間:55分22秒    一  フミエと洋一の家には、裏に大きな柿の木が一本あります。それは子どもの一かかえもあるほどりっぱな木でした。小さい木は幾本もありましたが、とびぬけて大きいのは一本だけです。柿のあたり年は、普通一年おきだということですが、この柿は毎年なるのでおじいさんが生きている時分にはじまんのたねでした。こんな柿は村に二本とないからです。その...

【青空朗読】ペルゴレーズ街の殺人事件 著者:モーリス・ルヴェル/田中 早苗 訳 読み手:田中 淑恵 時間:22分45秒 02.05.2026

ペルゴレーズ街の殺人事件 著者:モーリス・ルヴェル/田中 早苗 訳 読み手:田中 淑恵 時間:22分45秒  列車は夜闇の中をひた走りに走っていた。  私の車室にいた三人の乗客――老紳士と、若い男と、ごく若い女――は、誰も眠らなかった。若い女がときどき若い男に何か話しかけると、男は身振りで答えるばかりで、またひっそりと沈黙におちた。  二時頃に、速力を緩めないで或る小さな駅を素通りした。駅燈がちらと車窓をかすめ...

【青空朗読】日日平安 著者:山本 周五郎 読み手:つかさ 時間:1時間48分54秒 01.05.2026

日日平安 著者:山本 周五郎 読み手:つかさ 時間:1時間48分54秒    一  井坂十郎太は怒っていた。まだ忿懣のおさまらない感情を抱いて歩いていたので、その男の姿も眼にはいらなかったし、呼ぶ声もすぐには聞えなかった。三度めに呼ばれて初めて気がつき、立停って振返った。  道のすぐ脇の、平らな草原の中にその男は坐っていた。松林と竹藪に挾まれたせまい草原で、晩春の陽がいっぱいに当っている。浪人者とみえるその...

【青空朗読】木曾道中記 第十六囘~第二十囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:30分59秒 30.04.2026

木曾道中記 第十六囘~第二十囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:30分59秒    第十六囘 とかうして車に乘れば醉と勞にウト/\と睡りかけしがガタリと車は止りて旦那此が小野の瀧でござりますと云ふ心得たりと下り立しが泥濘に下駄は立ずバタリと轉べば後より下りし梅花道人またバタリ泥に手を突きコリヤ歩かれぬと叫くを車夫二人手を取り跡押せし車夫の女房二の提灯を左右の手に持ち瀧のほとりに指上げたり...

【青空朗読】木曾道中記 第十一囘~第十五囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:29分45秒 29.04.2026

木曾道中記 第十一囘~第十五囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:29分45秒    第十一囘 見上る山には松にかゝりて藤の花盛りなり見下せば岩をつゝみて山吹咲こぼれたり躑躅石楠花其間に色を交へ木曾川は雪と散り玉と碎け木曾山は雲を吐き烟を起す松唐松杉檜森々として雨ならずとも樹下は濕ひたり此間に在りて始めて人間の氣息緩かなるべきを無法飛せの馬車なれば(是よりして木曾の山中にも無法飛ぶのは馬車...

【青空朗読】木曾道中記 第六囘~第十囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:30分19秒 28.04.2026

木曾道中記 第六囘~第十囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:30分19秒    第六囘 石荒坂を過ぎ曲折して平地に出れば即ち長久保なり宿の家並よく車多し石荒坂にて下駄黨も草鞋派も閉口したれば此より車に乘る此邊平地とは云へ三方山にて圍ひ一方は和田峠に向ツて進むなれば岩大石ゴロタ石或ひは上り或は下る坂とまでならねど凸凹多く乘る者は難儀なれど挽夫は躍るもガタツクも物とはせず風の如くに飛び行けば...

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