一般社団法人 青空朗読

青空朗読

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インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

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Jul 11, 2026

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【青空朗読】木曾道中記 第一囘~第五囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:31分16秒 27.04.2026

木曾道中記 第一囘~第五囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:31分16秒    第一囘 鐵道の進歩は非常の速力を以て鐵軌を延長し道路の修繕は縣官の功名心の爲に山を削り谷を埋む今ま三四年せば卷烟草一本吸ひ盡さぬ間に蝦夷長崎へも到りヱヘンといふ響きのうちに奈良大和へも遊ぶべし况んや手近の温泉塲など樋をかけて東京へ引くは今の間なるべし昔の人が須磨明石の月も枴にかけてふり賣にやせんと冷評せしは實...

【青空朗読】イーハトーボ農学校の春 著者:宮沢 賢治 読み手:黒田 留美子 時間:12分20秒 26.04.2026

イーハトーボ農学校の春 著者:宮沢 賢治 読み手:黒田 留美子 時間:12分20秒  太陽マジックのうたはもう青ぞらいっぱい、ひっきりなしにごうごうごうごう鳴っています。 わたしたちは黄いろの実習服を着て、くずれかかった煉瓦の肥溜のとこへあつまりました。  冬中いつも唇が青ざめて、がたがたふるえていた阿部時夫などが、今日はまるでいきいきした顔いろになってにかにかにかにか笑っています。ほんとうに阿部時夫なら、...

【青空朗読】季節の変るごとに 著者:片山 廣子 読み手:野見山 丹李 時間:11分32秒 25.04.2026

季節の変るごとに 著者:片山 廣子 読み手:野見山 丹李 時間:11分32秒  季節の変るごとに、武蔵野はそれより一足先きに春秋の風がふき、霜も雪も早く来る、夏草が茂るのも早い。その野原に近い家で何年か暮して来て、毎日の生活には季節の物をたべてゐるのが一ばんおいしく、一ばん経済であることもおぼえた。  冬から春にかけ、らくに手に入るものは、野菜の中で一ばん日本人好みの大根で、それに白菜、小蕪、ほうれん草、...

【青空朗読】イーダちゃんのお花 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/大久保 ゆう 訳 読み手:こがわ めいすい 時間:28分55秒 24.04.2026

イーダちゃんのお花 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/大久保 ゆう 訳 読み手:こがわ めいすい 時間:28分55秒  「かわいそう、あたしのお花がかれちゃってる!」っていったのは、イーダちゃんって子。「ゆうべはすっごくきれいだったのに、今は葉っぱもみんなぐんにゃり。どうなってるの?」って、その子は、ソファのところにいた大学生のお兄さんにきいた。だって、その子はお兄さんがだいだい大好きでね、お兄さ...

【青空朗読】気絶人形 著者:原 民喜 読み手:田中 淑恵 時間:4分24秒 23.04.2026

気絶人形 著者:原 民喜 読み手:田中 淑恵 時間:4分24秒  くるくるくるくる、ぐるぐるぐるぐる、そのお人形はさっきから眼がまわって気分がわるくなっているのでした。ぐるぐるぐるぐる、くるくるくるくる、そのお人形のセルロイドのほおは真青になり、眼は美しくふるえています。みんなが、べちゃくちゃ、べちゃくちゃ、すぐ耳もとでしゃべりつづけているのです。暗いボール箱から出してもらい、薄い紙の目かくしをはずして...

【青空朗読】言いたい事と言わねばならない事と 著者:桐生 悠々 読み手:谷岡 理香 時間:6分11秒 22.04.2026

言いたい事と言わねばならない事と 著者:桐生 悠々 読み手:谷岡 理香 時間:6分11秒  人動(やや)もすれば、私を以て、言いたいことを言うから、結局、幸福だとする。だが、私は、この場合、言いたい事と、言わねばならない事とを区別しなければならないと思う。  私は言いたいことを言っているのではない。徒に言いたいことを言って、快を貪っているのではない。言わねばならないことを、国民として、特に、この非常 時に際...

【青空朗読】忘れ難きことども 著者:松井 須磨子 読み手:海老 実穂 時間:6分12秒 21.04.2026

忘れ難きことども 著者:松井 須磨子 読み手:海老 実穂 時間:6分12秒  先生のことを思ひますと、唯私は悲しくなります。先生は、随分苦労をなさいました。ほつと呼吸をつく間もない位に、殆んど苦労のし通しでした。それを残らず傍にゐて見知つてゐるだけに、皆私には忘れられないことばかりです。  先生は、ずつと以前から、私達一座を率ゐて西洋へ行つて見たいと云ふお考へを持つてゐらつしやいました。はなは、大連から露...

【青空朗読】ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣) 著者:ヴィルヌーヴ夫人/楠山 正雄 訳 読み手:水野 久美子 時間:34分20秒 20.04.2026

ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣) 著者:ヴィルヌーヴ夫人/楠山 正雄 訳 読み手:水野 久美子 時間:34分20秒  むかし昔、ある所に、お金持の商人がいて、三人のむすこと三人のむすめと、つごう六人のこどもをもっていました。商人には、お金よりもこどものほうが、ずっとずっとだいじなので、こどもたちたれも、かしこくしあわせにそだつように、そればかりねがっていました。  三人のむすめたち、たれも、きれいに生ま...

【青空朗読】わかれ道 著者:樋口 一葉 読み手:伊藤 靖 時間:28分17秒 19.04.2026

わかれ道 著者:樋口 一葉 読み手:伊藤 靖 時間:28分17秒    上  お京さん居ますかと窓の戸の外に来て、ことことと羽目を敲く音のするに、誰れだえ、もう寐てしまつたから明日来ておくれと嘘を言へば、寐たつて宜いやね、起きて明けておくんなさい、傘屋の吉だよ、己れだよと少し高く言へば、嫌な子だねこんな遅くに何を言ひに来たか、又御餅のおねだりか、と笑つて、今あけるよ少時辛棒おしと言ひながら、仕立かけの縫物...

【青空朗読】ラプンツェル 著者:グリム兄弟/中島 孤島 訳 読み手:中川 ミリー 時間:13分14秒 18.04.2026

ラプンツェル 著者:グリム兄弟/中島 孤島 訳 読み手:中川 ミリー 時間:13分14秒  むかしむかし夫婦者があって、永い間、小児が欲しい、欲しい、といい暮しておりましたが、やっとおかみさんの望みがかなって、神様が願いをきいてくださいました。この夫婦の家の後方には、小さな窓があって、その直ぐ向うに、美しい花や野菜を一面に作った、きれいな庭がみえるが、庭の周囲には高い塀が建廻されているばかりでなく、その持...

【青空朗読】わがままな大男 著者:オスカー・ワイルド/結城 浩 訳 読み手:藤崎 巧子 時間:18分26秒 17.04.2026

わがままな大男 著者:オスカー・ワイルド/結城 浩 訳 読み手:藤崎 巧子 時間:18分26秒  子どもたちは毎日、午後になって学校から帰ってくると、大男の庭に行って遊ぶのが常でした。  そこは、柔らかい緑の草が生えた、広くて素敵な庭でした。草むらのあちこちには、星に似た美しい花が立っておりました。その庭には十二本の桃の木があり、春になると薄桃色と真珠色の繊細な花があふれるように咲き、秋には豊かな果実が実り...

【青空朗読】ラッパ 著者:新美 南吉 読み手:あとみ たえこ 時間:2分33秒 16.04.2026

ラッパ 著者:新美 南吉 読み手:あとみ たえこ 時間:2分33秒  オヂイサンハ イナカニ ヒトリボツチデ クラシテ ヰマシタ。ダンダン ミミガ トホク ナツタノデ、ミヤコニ ヰル ムスコノ トコロヘ、「ミミガ トホク ナツタカラ、ヨク キコエル キカイヲ カツテ オクツテ クレ。」ト イツテ ヤリマシタ。  ムスコハ、イロイロ サガシタガ、アマリ ヨイ キカイガ ナイノデ、ラツパヲ カツテ、「コレヲ ...

【青空朗読】わが母を語る 著者:上村 松園 読み手:坂井 あきこ 時間:15分2秒 15.04.2026

わが母を語る 著者:上村 松園 読み手:坂井 あきこ 時間:15分2秒    竹を割ったような性格  私の母は、一口にいうと男勝りな、しっかり者でしたな。私は母の二十六歳の時生まれ、四つ年上の姉が一人だけありました。私の生まれたのは、明治八年四月二十三日、私の父が死んだのが同じ年の二月。つまり母は、主人を失ってから私を生んだわけです。父は四条御幸町に店を構え、茶舗を創めたばかりのところでした。そんな時に、...

【青空朗読】ラヂオ漫談 著者:萩原 朔太郎 読み手:富田 美苗 時間:12分4秒 14.04.2026

ラヂオ漫談 著者:萩原 朔太郎 読み手:富田 美苗 時間:12分4秒  東京に移つてから間もなくの頃である。ある夜本郷の肴町を散歩してゐると、南天堂といふ本屋の隣店の前に、人が黒山のやうにたかつてゐる。へんな形をしたラツパの口から音がきれぎれにもれるのである。 「ははあ! これがラヂオだな。」 と私は直感的に感じた。しかし暫らくきいてゐると、どうしても蓄音機のやうである。しかもこはれた機械でキズだらけのレ...

【青空朗読】若葉の雨 著者:薄田 淳介 読み手:菅野 秀之 時間:6分15秒 13.04.2026

若葉の雨 著者:薄田 淳介 読み手:菅野 秀之 時間:6分15秒  野も、山も、青葉若葉となりました。この頃は――とりわけて今年はよく雨が降るやうです。雨といつてもこの頃のは、草木の新芽を濡らす春さきの雨や、もつ と遅れて来る梅雨季の雨に比べて、また変つた味ひがあります。春さきの雨はつめたい。また梅雨季の雨は憂鬱にすぎますが、その間にはさまれた晩春の雨は、 明るさと、快活さと、また暖かさとに充ち溢れて、銀の...

【青空朗読】羅生門 著者:芥川 龍之介 読み手:藤田 利和 時間:22分13秒 12.04.2026

羅生門 著者:芥川 龍之介 読み手:藤田 利和 時間:22分13秒  ある日の暮方の事である。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。  広い門の下には、この男のほかに誰もいない。ただ、所々丹塗の剥げた、大きな円柱に、蟋蟀が一匹とまっている。羅生門が、朱雀大路にある以上は、この男のほかにも、雨やみをする市女笠や揉烏帽子が、もう二三人はありそうなものである。それが、この男のほかには誰もいない。  何故か...

【青空朗読】わが妻の記 著者:伊丹 万作 読み手:成 文佳 時間:15分35秒 11.04.2026

わが妻の記 著者:伊丹 万作 読み手:成 文佳 時間:15分35秒    素姓  中学時代の同窓にNという頭のいい男がいた。海軍少尉のとき、肺を病つて夭折したが、このNの妹のK子が私の妻となつた。  妻の父はトルストイにそつくりの老人で税務署長、村長などを勤め、晩年は晴耕雨読の境涯に入り、漢籍の素養が深かつた。  私の生れは四国のM市で、妻の生れは同じ市の郊外である。そして彼女の生家のある村は、同時に私の亡...

【青空朗読】ラジオ雑感 著者:寺田 寅彦 読み手:二宮 正博 時間:17分47秒 10.04.2026

ラジオ雑感 著者:寺田 寅彦 読み手:二宮 正博 時間:17分47秒  宅のラジオ受信機は去年の七月からかれこれ半年ほどの間絶対沈黙の状態に陥ったままで、茶の間の茶箪笥の上に乗っかったきりになっていた。夕飯時に近所の家から「子供の時間」の唱歌などが聞こえて来ても、宅の機械は固く沈黙を守って冷やかにわれわれの食卓を見下ろしているだけであった。それがやっとこの頃になって久し振りのその沈黙を破って再び元気よくわ...

【青空朗読】若鮎について 著者:北大路 魯山人 読み手:小川 幸香 時間:3分27秒 09.04.2026

若鮎について 著者:北大路 魯山人 読み手:小川 幸香 時間:3分27秒  あゆの小さなものは、どうかするとうまくないというひともあるが、わたしは一概にそうは思わない。  小田原の手前に酒匂川という川がある。まだ禁漁中にあの近辺のひとが酒匂川のあゆをよく盗み取りするが、わたしはそれをもらうことがあって、たびたび 食ったことがある。大きさはまだやっと一寸ぐらいのものだが、ちょっとあぶって食うと、実に調子の高...

【青空朗読】 ライオンの大損 著者:村山 籌子 読み手:池戸 美香 時間:3分29秒 08.04.2026

ライオンの大損 著者:村山 籌子 読み手:池戸 美香 時間:3分29秒  ある秋の一日、一匹の威張り屋のライオンが森の中で、お昼寝をしてゐる間に、大切な、日頃自慢のあごひげを、誰にとられたのか、それとも抜け落ちてしまつたのか、とにかく起きて、のどがかわいたので、水をのみに、ふら/\と川の方へ行く途中で熊に会ひますと熊は、ライオンをよく知つてゐるのに挨拶をしないので 「熊君、なぜ、挨拶をしない? 失敬じやな...

【青空朗読】薬局 著者:織田 作之助 読み手:宮松 大輔 時間:2分28秒 07.04.2026

薬局 著者:織田 作之助 読み手:宮松 大輔 時間:2分28秒  その男は毎日ヒロポンの十管入を一箱宛買いに来て、顔色が土のようだった。十管入が品切れている時は三管入を三箱買うて行った。  敏子は釣銭を渡しながら、纒めて買えば毎日来る手間もはぶけるのにと思ったが、もともとヒロポンの様な劇薬性の昂奮剤を注射する男なぞ不合理にきまっている。然し敏子の化粧はなぜか煙草屋の娘の様に濃くなった。敏子は二十七歳、出戻...

【青空朗読】魔術 著者:芥川 龍之介 読み手:加茂野 一夫 時間:26分22秒 06.04.2026

魔術 著者:芥川 龍之介 読み手:加茂野 一夫 時間:26分22秒  ある時雨の降る晩のことです。私を乗せた人力車は、何度も大森界隈の険しい坂を上ったり下りたりして、やっと竹藪に囲まれた、小さな西洋館の前に梶棒を下しました。もう鼠色のペンキの剥げかかった、狭苦しい玄関には、車夫の出した提灯の明りで見ると、印度人マティラム・ミスラと日本字で書いた、これだけは新しい、瀬戸物の標札がかかっています。  マティラ...

【青空朗読】八ガ岳に追いかえされる 著者:梅崎 春生 読み手:水野 礼子 時間:9分41秒 05.04.2026

八ガ岳に追いかえされる 著者:梅崎 春生 読み手:水野 礼子 時間:9分41秒  八ガ岳登山を試みたのは、昨年の八月末のことで、メンバーは僕んとこ夫妻、遠藤周作夫妻、遠藤君の教え子のグラマー嬢たちが数人、それに斎藤さんと言う人で、この斎藤さんは土地の人で、案内役をして呉れることになった。  初めは八ガ岳に登る予定じゃなかったのである。八ガ岳麓の白駒ガ池という池に行く予定であった。足弱の遠藤君が脚に自信がな...

【青空朗読】正岡子規 著者:芥川 龍之介 読み手:福井 一恵 時間:4分23秒 04.04.2026

正岡子規 著者:芥川 龍之介 読み手:福井 一恵 時間:4分23秒  北原さん。 「アルス新聞」に子規のことを書けと云ふ仰せは確に拝誦しました。子規のことは仰せを受けずとも書きたいと思つてゐるのですが、今は用の多い為に到底書い てゐる暇はありません。が、何でも書けと云はれるなら、子規に関する夏目先生や大塚先生の談片を紹介しませう。これは子規を愛する人人には間に合せの子規 論を聞かせられるよりも興味のあること...

【青空朗読】夜光虫 著者:小泉 八雲/林田 清明 訳 読み手:宮崎 満 時間:8分23秒 03.04.2026

夜光虫 著者:小泉 八雲/林田 清明 訳 読み手:宮崎 満 時間:8分23秒  月なき無窮の夜空に、あまたの星がきらめいて、横たわる天の河も、ひときわさんざめいている。風は凪いでいるが、海はざわめいている。見渡せば、ざあと一 つまた一つ押し寄せて来る小浪が、皆火のように燦めいている。黄泉の国の美しさもこのようではなかろうかと思うばかりである。真に夢のようである。小浪の 浪間は漆黒であるが、波の穂は金色を帯び...

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