大沼竜也

身体の教養ラヂオ

Health JA ↓ 46 episodes

大沼竜也(おおぬま・たつや)鍼灸師。1991年宮城県生。身体の教養──自分の身体の状態を感じ取り、自分で調整できるようになること。読み書きと同じように、誰もが身につけるべきリテラシーだと考えています。漠然とした不安、疲れ、行き詰まり。その原因を思考で探しても、また同じ不調が戻ってくる。身体の状態が変わっていないからかもしれません。身体は常に何かを感じています。あなたが気づいていなくても。この「感じ」が、気分も判断も行動も──暮らし全体を方向づけています。身体の構造を知り、自分の身体に通し、感覚が立ち上がる。コーヒーを飲む、本を開く、誰かと話す。行為は同じでも、身体の状態が変われば暮らしの質が変わります...

Author

大沼竜也

Category

Health

Podcast website

www.somaticstudiojapan.com

Latest episode

Jul 7, 2026

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Episodes

約束した時は楽しみなのに直前になると急にめんどくさくなってしまうあの現象を分析してみた 17.03.2026

約束を守れない鍼灸師が、養老孟司の「万物流転、情報不変」と國分功一郎の「中動態」から、身体が変わるということの意味を考える。 養老孟司は『バカの壁』で、現代人が自分は変わらないと思い込み、約束のほうを軽くしていると批判した。しかし臨床17年、毎日身体に触れていると少し違うことが見えてくる。自分が変わるものだと身体で知っている人間にとって、約束が変わるのは当然ではないのか。 沖縄の「うちなータイム」は、...

言葉が身体を離れる時 15.03.2026

「ChatGPTに聞いたんですけど、私はHSPだって言われました」 そう話してくれたクライアントがいた。自分を表す言葉が見つかって、つかみどころが出てきた気がした。私だけじゃない。他にも同じ人がいる。 安堵し、対策も講じていた。でも肩は硬いまま、呼吸は浅いまま。 ラコフとジョンソンは「意味は身体から生まれる」と言った。ハーナッドは「記号は身体に接地しなければ意味を持たない」と言った。 LLMは身体なき記号を精巧に...

あなたの「心臓の感覚」が、「感受性」を決めている? 10.03.2026

スポーツを見て感動する、こころが動くのはなぜか、説明できますか? 冬季ミラノ・コルティナオリンピックが終わり、WBCが始まり、改めてスポーツっていいなあ、と身に染みて感じたことをきっかけに、「この感動を私たちはどこで感じているんだろう?」という問いから、身体論の観点から解説をしていきます。 難しい技を成功させたから? 期待を背負いながら乗り越えたから? メダルをたくさんとったから? どれも間違いではなさそ...

イライラする!「怒り」に飲み込まれないための身体論 06.03.2026

ムキー!!!とイライラが止まらず、気持ちを抑えているだけで精一杯。子供にまた怒ってしまった。「怒り」という感情を現代の医療や哲学はどう捉えてきたのか。その問題点と、身体論からの解決策を提示します。 大沼竜也|tatsuya onuma|somatic studio

AIは最高の友達?|AI化する私たち 03.03.2026

AIに心の相談をする人が増えました。私自身、クライアントから聞くこともあり、どれ使ってみようとGPT,Gemini,Claudeで相談をしてみました。(これはのちにアップするね)。 それぞれの特徴的な応答のパターンがあるようにも感じますし、相手が人間ではないからこその独特な弊害を感じます。 耳障りの良いことしか言わない、ということです。構造上、LLM(大規模言語モデル)はサービスです。利用者に喜んでもらう必要がある。 利...

自己肯定感は考えても得られない? 02.03.2026

自己肯定感を高めたい──この言葉が日常語になった。本を読んだ、アファメーションもやった。でも「やっぱり自分はダメだ」が戻ってくる。 百三十年前、ウィリアム・ジェームズは言った。「泣くから悲しいのだ」と。感情は身体の中で生まれる。自己肯定感の末尾にある「感」は、感じること。その「感じ」は、身体の状態から立ち上がっている。 身体が「大丈夫」の状態にあるとき、脳はそれを「大丈夫だ」と読み取る。では「大丈夫の...

声と身体性-あなたの「しゃべり」は心をほぐす-|前編 27.02.2026

AIが完璧な声を出しても、あなたの体は絶対にととのわない 「声がいい」って何が起きてるのか。倍音とか周波数とか、そういう話じゃなかった。 声帯を動かす神経と心臓を動かす神経は、同じ迷走神経の枝です。つまり、体がゆるんでいる人の声には、そのゆるみが物理的に刻印されている。で、聴いた側の神経系は、言葉の意味を理解する前にそれに反応している。 今回は、この現象を以下の研究・理論から横断的に解説しました。 ◆ ス...

考えすぎて思考がまとまらないー「実感に根ざさない記号」と「身体の知」」 23.02.2026

考えすぎて眠れない夜がある。ノートに書き出しても、AIに相談しても、答えが出ない。 でも、その「考えている」は、本当に考えているのだろうか。 哲学者・中村雄二郎は『臨床の知とは何か』の中で、近代科学が前提にしてきた「知」が切り落としてきたものを指摘した。個々の固有の状況、多義性、そして何より──知る者が身体を持ってその場に立ち会っているという事実。 鍼灸師として施術室に立つ中で、思考が止まらない方の身体...

「やりたいことが見つからない」は、心の問題じゃなかった ──ギブソンのアフォーダンスと、身体が灯す可能性の話 19.02.2026

「やりたいことが見つからない」は、心の問題じゃなかった ──ギブソンのアフォーダンスと、身体が灯す可能性の話 施術のあとに「帰り道、いつもの駅前なのに景色が違って見えました」と言われることがあります。街は何も変わっていないのに。 変わったのは、その人の身体でした。 知覚心理学者ギブソンは、環境には「行為の可能性」が満ちていると言いました。彼はそれをアフォーダンスと名づけた。でも同じ環境でも、身体の状態に...

疲れを知らない身体という嘘──ハン・ビョンチョル『疲労社会』から身体の教養へ 18.02.2026

※音質がいつもより悪くなっています。すみません。。。 「もっとできるはずだ」──その声は、いつから外ではなく自分の内側から聞こえるようになったのか。 哲学者ハン・ビョンチョル(韓炳哲)は、現代を「成果社会」と呼びました。誰に命じられるでもなく自分を駆り立て、自分を搾取する社会。主人と奴隷が一人の中にいる社会。「できる」の肯定性が「すべき」の否定性よりはるかに効率的に人を消耗させる──なぜなら、自分自身へ...

身体が「考える」って何?──哲学者・市川浩とメルロ=ポンティから読み解く〈身〉の知 17.02.2026

鍼灸師・柔道整復師として17年、3万人以上の身体に触れてきた大沼竜也が、哲学者・市川浩の〈身〉の概念とメルロ=ポンティの現象学を手がかりに、「身体が知っていること」について語ります。 なぜマッサージ後にコリが戻るのか。「やる気が出ない」「毎日が同じに感じる」が実は身体の問題である理由。そして、言葉になる前の身体感覚=原感覚(Gen-Kankaku)が、私たちの判断や知覚をどう支えているのか。 ダマシオのソマティッ...

孤独になる人の身体──ダンバーが発見した「つながりの上限」と、身体が閉ざすコミュニケーション回路 ──なぜ「話し上手」になっても孤独は消えないのか 16.02.2026

「コミュ力を鍛えよう」──孤独に悩む人が最初に手を伸ばすのは、たいてい会話術やコミュニケーションスキルの本です。でも、それで孤独が消えた人はどれくらいいるでしょうか。 今回は、進化人類学者ロビン・ダンバーが発見した「ダンバー数(人間が安定的に維持できる関係の上限=約150人)」を出発点に、なぜ人間関係に上限があるのか、そしてその上限よりもはるかに少ない人数で孤立してしまう人の身体に何が起きているのかを考...

【後編】ブッダとキリストが遺した「身体のサプリ」──無我夢中、縁起、空。2500年前の処方箋が身体の話だった 13.02.2026

後編は、釈迦(ブッダ)の話から始まります。 多くの宗教は「死後のご褒美」を用意する。天国、輪廻転生、来世の救い。釈迦はそのすべてを切り捨てた。人は死ねば終わり。宇宙もいつか終わる。──じゃあ、それでもやるのか。それでもやるなら、なぜやるのか。 「無我」「縁起」「空」。難しそうに聞こえるこれらの概念を、宮台真司さんは「火」のたとえで鮮やかに翻訳していました。火という固い実体はない。条件が絡み合って「暖か...

【前編】ブッダとキリストが遺した「身体のサプリ」──"私じゃなくてもいい"の正体|前編 13.02.2026

釈迦とイエスが遺した「身体のサプリ」──"私じゃなくてもいい"の正体|前編 「やりたい仕事に就けたのに、"私じゃなくてもいい"と思ってしまう」 サポーターの方からいただいたこの質問を入口に、社会学者・宮台真司さんの対談動画(海沼みつしろチャンネル)を取り上げました。 宮台さんが語る「入れ替え可能性」──現代社会は、仕事も人間関係も「あなたじゃなくても回る」ように設計されている。その構造の...

心を変える前に身体が変わらなきゃね。人間だもの。 11.02.2026

▪︎心は身体からできている|身体から心を診る鍼灸師 ▪︎【心と体のコリをほぐすセルフリセット】大和出版 | 国内重版3刷 | 海外翻訳 ▪︎コミュニティ【somatic studio】代表 👇もっと心と身体のつながりを学びたい方はこちら www.somaticstudiojapan.com/tatsuyaonuma ーーーーー  身体の教養: オンライン学習コース  ※完全オンラインで受講いただけます ※詳細はプロフィールリンクから ★内容  ・ I:『読む』編  頭の中の「物語(...

頑張るのをやめたら、人生がうまくいき始めた理由。 09.02.2026

「頑張る」という言葉の意味は、人それぞれなんとなく違う。 言葉の呪いから解き放たれるためのちょっとした考え方の違いで、体のこわばりが解ける方法を紹介。 このポッドキャストでは、サポーターの皆さんからいただいた質問にお答えしています。 「自分の身体ともっと対話したい」「頭ではなく、身体の感覚から生きる軸を育てたい」 そんな方々と共に学び続けるコミュニティが、ソマティックスタジオの「身体の教養」です。月額...

「深い呼吸」をするためにはこれをやってみて 08.02.2026

努力や意志の力で自分を変えようとするほど、心身が不自由になっていく。  せっかくの休日なのに休めない、人間関係で同じ緊張を繰り返す。 その原因は、脳が生存戦略として選んでしまう「不合理な固定回路(悪き癖)」にあります 。  あえて特定の制限(型)を用いることで、身体本来の可能性である「身体知」を引き出すためのプログラムです 。 身体心理学、現象学、神経科学を横断した独自理論の構築 ・17年にわたる身体知性の...

息苦しさがある人は、呼吸法よりも〇〇をしましょう。 29.01.2026

https://www.somaticstudiojapan.com/tatsuyaonuma

生きづらさに苦しむ人は『捉え方』ではなく『身体に目を向ける』べき理由 28.01.2026

この動画音声は過去のYoutubeにアップしたものです。広告なしで、バックグラうどでながら聞きできるこちらに再アップしています。 生きづらいなあ、と悩める人へ。私自身も経験したこのなんとも言えない嫌な感じ。あれこれと思考を巡らせば巡らすほど、ドツボにハマっていく。 心理学でいう「思考の檻」から受け出すための、実践方法も話していますので、ぜひみてみてね。 【参考文献・思想的背景】カール・ロジャーズ『来談者中心...

感受性の高いやさしい人は〇〇で生きやすくなる|感情移入で疲れてしまう人の特徴と解決策 30.09.2025

人の相談に乗った後、なぜか自分がドッと疲れてしまう…。ネガティブな話を聞いて、自分まで何日も落ち込んでしまう…。「心の境界線がうまく引けない」と感じて、「私が気にしすぎるからだ」「心が弱いからだ」と自分を責めていませんか?もし、その問題の根本原因が、あなたの「心」や「優しさ」ではなく、無意識の「身体の癖」にあるとしたら…どうでしょう?この動画では、「気にしないようにしよう」という不毛な精神論ではなく...

自己批判から抜け出すためには? 05.09.2024

自己批判は、自分自身の行動や考えを厳しく評価し、否定的な感情を持つ心理的なプロセスです。このメカニズムは主に、過去の経験や社会的な期待から生まれる内部の声によって形成されます。つまり、自分が「もっと良くなければならない」という圧力を感じたり、完璧を求めたりすることが、自己批判の源となるのです。 社会的・文化的基準: 社会や文化が定める成功の基準や振る舞いに自分が合致していないと感じると、自己批判が生...

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