ナマケもん

ナマケもん戦略研究所 ラジオ

Business JA ↓ 240 episodes

『ナマケもん戦略研究所 ラジオ』は、著者がこれまでに執筆してきた思想・社会批評・経営論を耳から味わえるかたちで届ける試みです。現代社会を覆う「効率」「競争」「正しさ」といった規範に対し、ナマケモノのように「小さく・深く・しなやかに」生きる知恵を語り直します。番組では、『ナマケもん戦略』『MBA的常識の限界』『絶滅の巨人』に示した経営論から、『ブラックなホワイト社会』『優しい全体主義』に描かれた社会批評、さらに『嘘の社会学』『死の社会学』によるメキシコ社会研究まで、多彩な著作のエッセンスを紹介します。本ラジオは、資本主義の限界や制度の疲労と再生、無条件の承認、共同体的秩序の可能性、そして文化や倫理の...

Author

ナマケもん

Category

Business

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Jul 11, 2026

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Episodes

絶滅の巨人 第4回 便利さが街を壊した 02.03.2026

小売と都市の巨人は、利便性と規模拡大で成功したが、その過程で街の個性と物語を削り、空間を均質化した。価格・割引・ポイントなど条件で選ばれる関係は条件が変われば切れ、街ごと存在理由を失う。巨大投資の固定性は用途転換や縮小を困難にし、人口減やオンライン化にも動けない。「正解」を突き詰めた結果、便利さの代償として都市が空洞化した。

【週刊】ナマケもんマガジン 第24回 01.03.2026

(2026-03-01) 週刊「ナマケもんマガジン」は、NOTEで過去1週間で投稿された連載記事の解説とオリジナル音楽を融合した思想系エンターテインメントです。 テーマは“どう勝つか”ではなく“どう続くか”。拡大量と効率至上を超え、Non-Exhaustive Growth(消耗しない成長)を語ります。 後半では『ブラックなホワイト社会』『制度敗戦』などの著作をモチーフに制作した楽曲を公開。 NOTE、Youtube、Spotify、Apple Podcastと連動し、思...

制度敗戦Ⅱ 保守と確信を超えて 第4章 28.02.2026

冷戦終結後、多くの国が市場経済を採用し、「資本主義か社会主義か」という対立は現実味を失った。財政・社会保障・規制緩和などの政策は、保守/革新の単純な線引きを超えて組み合わされるようになる。同時に、LGBT、ジェンダー平等、移民、環境など新たな争点は党派やイデオロギーを横断し、保革二分法では整理できない。グローバル化は国家の裁量を縮小させ、国内イデオロギー対立の影響力も低下した。人々は「どちらでもない」...

MBA的常識の限界 第2部 第2章 勝者総取りの倫理不在 ― ディベート型関係の末路 25.02.2026

ディールとディベートは共に「勝敗の論理」を中核に置き、真理や倫理よりも勝つことを正義化する。制度の抜け穴や契約操作、会計裁量などは短期的成果を生むが、顧客・取引先・従業員の信頼を削り、長期的には不信と脆弱性を拡大させる。勝者総取りの発想は社会的反発や規制、サプライチェーン崩壊などを招き、持続性を破壊する。ナマケもん戦略は勝つより続けることを優先し、関係の余白と共存を重視する。

嘘の社会学 第9章 24.02.2026

メキシコで活動する日系企業は、自らの信頼社会の前提で現地を解釈すると、納期不履行や沈黙、契約軽視を「怠慢」「無責任」と誤読してしまう。本章はそれを不信社会の合理性として読み替え、具体的な対応策を提示する。納期については口約束を信じるのではなく、進捗の細分化と頻繁な確認、証拠の積み上げで補強することが重要だ。提案が出ない現場には、提案が採用され称賛される成功体験を意図的に創り、沈黙のコストを下げる仕...

絶滅の巨人 第3回 物語で勝ち、拡大量で疲弊する 23.02.2026

意味で勝つはずのブランドも、成功後に「拡大量」の誘惑で標準化・均質化へ進み、物語が管理資産化して摩耗する。無難な表現やマニュアル化で特別さが失われ、顧客は「ここでなければ」を感じなくなる。弱った物語を補うため、会員・ポイント・限定等の条件に依存し、比較可能な存在へ転落。標準化は現場裁量を奪い、変化に弱い硬直を生む。

【週刊】ナマケもんマガジン 第23回 22.02.2026

(2026-02-22) 週刊「ナマケもんマガジン」は、NOTEで過去1週間で投稿された連載記事の解説とオリジナル音楽を融合した思想系エンターテインメントです。 テーマは“どう勝つか”ではなく“どう続くか”。拡大量と効率至上を超え、Non-Exhaustive Growth(消耗しない成長)を語ります。 後半では『ブラックなホワイト社会』『制度敗戦』などの著作をモチーフに制作した楽曲を公開。 NOTE、Youtube、Spotify、Apple Podcastと連動し、思...

制度敗戦Ⅱ 保守と確信を超えて 第3章 21.02.2026

戦後日本では、自民党=保守、社会党=革新という構図が55年体制のもとで定着し、政治理解の最も分かりやすい地図となった。自民党は「成長と安定」を提供する体制として保守の正統性を獲得し、社会党は護憲と平和主義、福祉国家を掲げる革新として戦後民主主義を担った。メディアや教育はこの二分法を前提に世界を描き、人々も自らを保守/革新と自己規定した。しかしバブル崩壊による成長神話の崩壊と冷戦終結により双方の基盤は...

MBA的常識の限界 第2部 第1章 表層的関係 ― 価格と条件に縛られる世界 18.02.2026

現代の関係性は価格・納期・条件といった「比較可能な基準」で成立し、代替可能性が極めて高い。MBA理論はSCMやCRM、NPSなどでこの表層を効率化したが、結果として条件競争を加速させ、企業を値引き・消耗戦へ追い込む。顧客や取引先はより有利な条件へ移動し、「この会社だから」という理由が残らない。ナマケもん戦略は、小さく・深く・しなやかに関係を育て、表層から深層へ移行する必要性を示す。

嘘の社会学 第8章 17.02.2026

本章は、日本の信頼社会とメキシコの不信社会を、制度・人間関係・経済・政治文化・嘘と沈黙・未来への想像力という軸で体系的に比較する。日本では制度は公共善を守る仕組みとして機能し、他者は信頼を前提に協力し、嘘は例外的背信行為、沈黙は調和の手段である。契約コストは低く、長期投資や技術普及が可能で、改革も合意形成により進む。一方メキシコでは、制度は形骸化した枠であり、実効は非公式ネットワークに依存する。他...

絶滅の巨人 第2回 製造業の巨人が失ったもの 16.02.2026

製造業の巨人は合理化で短期成果を出した一方、信頼・誇り・歴史といった「物語」を失った。取引先は協働から条件管理へ、従業員は共同体から成果装置へと変質し、企業は「なぜ自社か」を語れなくなる。さらに最適化で余白が消え、急変や地政学リスクに対応できない。彼らは無能ではなく、資本主義の正解を優秀に実行しすぎた結果、疲弊が進行した。

【週刊】ナマケもんマガジン 第22回 15.02.2026

(2026-02-15) 週刊「ナマケもんマガジン」は、NOTEで過去1週間で投稿された連載記事の解説とオリジナル音楽を融合した思想系エンターテインメントです。 テーマは“どう勝つか”ではなく“どう続くか”。拡大量と効率至上を超え、Non-Exhaustive Growth(消耗しない成長)を語ります。 後半では『ブラックなホワイト社会』『制度敗戦』などの著作をモチーフに制作した楽曲を公開。 NOTE、Youtube、Spotify、Apple Podcastと連動し、...

制度敗戦Ⅱ 保守と確信を超えて 第2章 14.02.2026

19世紀の産業革命は、保革対立を「資本主義か社会主義か」という経済社会の根本選択へと押し上げた。社会主義と労働運動の台頭により、革新は平等と社会正義を掲げ、保守は自由競争と秩序維持を強調した。20世紀には全体主義の勃興と冷戦構造により、保守=自由主義陣営、革新=社会主義陣営という国際秩序の枠組みに組み込まれる。日本でも55年体制下で自民党と社会党が保革を体現し、政治意識の基本座標となった。しかし冷戦終結...

MBA的常識の限界 第2部 序章 ディールの論理とその限界 11.02.2026

MBA的常識は関係性を「ディール(取引)」として捉え、勝敗と条件の優位性を軸に設計してきた。短期的には交渉や制度活用で成果を得られるが、繰り返すほど信頼が損なわれ、関係は消耗戦へ変質する。さらにNPSやLTVなど関係性の数値化は、承認や信頼を管理対象に変え空洞化させる。ナマケもん戦略はこの限界を越え、条件ではなく「物語」で結ばれるストーリーズ型関係へ転換する意義を提示する。

嘘の社会学 第7章 10.02.2026

日本は戦後、終身雇用・年功序列・擬似家族的企業を通じて「信頼社会」を形成し、契約より信義を重んじる文化のもとで、嘘は重大な背信行為とされてきた。比較的平等な所得分配、安定した治安と制度、広い教育機会がその前提である。しかし21世紀に入り、非正規雇用の増加や成果主義の浸透、格差拡大により、この信頼の基盤は疲労しつつある。企業は従業員を信頼して任せる場から、数値で監視する場へと変質し、社員は評価を守るた...

絶滅の巨人 第1回 なぜ巨人は必ず疲弊するのか 09.02.2026

巨大企業の衰退は個別の失敗ではなく、成功が疲弊を生む構造の問題だ。規模拡大は固定費と意思決定遅延を招き、関係は値引き等の条件に置き換わって信頼を失い、効率化は余白を削って想定外に弱くする。成長を義務化する資本主義の土俵は「勝ち続けられない設計」で、巨人は生き残っても内側が枯れた「絶滅の巨人」になる。

【週刊】ナマケもんマガジン 第21回 08.02.2026

(2026-02-08) 週刊「ナマケもんマガジン」は、NOTEで過去1週間で投稿された連載記事の解説とオリジナル音楽を融合した思想系エンターテインメントです。テーマは“どう勝つか”ではなく“どう続くか”。拡大量と効率至上を超え、Non-Exhaustive Growth(消耗しない成長)を語ります。後半では『ブラックなホワイト社会』『制度敗戦』などの著作をモチーフに制作した楽曲を公開。NOTE、Youtube、Spotify、Apple Podcastと連動し、思想・...

制度敗戦Ⅱ 保守と確信を超えて 第1章 07.02.2026

保守/革新は自然発生ではなく、フランス革命における議会の左右配置と「伝統か理性か」という哲学的対立から生まれた。19世紀には産業革命と社会主義の登場により、資本主義か社会主義かという制度選択の軸となり、20世紀には冷戦構造の中で国際的な陣営対立を映す座標へと拡張した。この二分法は、複雑な現実を「右か左か」に還元する強力な「思想の省略装置」として機能し、人々の政治的アイデンティティを形成した。しかしその...

『MBA的常識の限界』第1部 終章 04.02.2026

第1部 Scale ― 大きさの罠から Non-Exhaustive Growth へ 終章 QuantityからQualityへ ― 規模論の再定義 大は七つの罠(価格下落、弾力性依存、コモディティ化、チャネル支配、CAC逓増、効率化逆説、ゼロ利潤)に収束する。MBA的常識は回避術を示すが延命策にすぎず、最終的な疲弊を止められない。ナマケもん戦略は、量の最大化を棄て質の最適化へ転換し、規模を絞り、関係を深め、余白を資源化することで「Non-Exhaustive Growt...

嘘の社会学 第6章 03.02.2026

制度不信が前提となる社会では、嘘と沈黙は道徳的逸脱ではなく、リスクを最小化しつつ日常をやり過ごすための合理的技法として機能する。商取引で「明日納品できる」と言うのは顧客をつなぎとめるための一時的戦術であり、制度的罰が弱い環境ではリスクの低い選択肢となる。会議で現場が沈黙するのは怠慢ではなく、「発言しても無意味か不利益」という社会的学習に基づく自己防衛だ。嘘と沈黙は状況に応じて使い分けられ、反論を避...

【週刊】ナマケもんマガジン 第20回 01.02.2026

(2026-02-01) 週刊「ナマケもんマガジン」は、NOTEで過去1週間で投稿された連載記事の解説とオリジナル音楽を融合した思想系エンターテインメントです。テーマは“どう勝つか”ではなく“どう続くか”。拡大量と効率至上を超え、Non-Exhaustive Growth(消耗しない成長)を語ります。後半では『ブラックなホワイト社会』『制度敗戦』などの著作をモチーフに制作した楽曲を公開。NOTE、Youtube、Spotify、Apple Podcastと連動し、思想・...

制度敗戦Ⅱ 保守と確信を超えて 序章 01.02.2026

近代政治を整理してきた「保守/革新」の軸は、冷戦終結とグローバル化、争点の多様化により現実を説明できなくなった。財政やLGBT、天皇制などの論点は、もはや右か左かで整理できない。背景には、かつて保革対立が担っていた「思想的指標」の喪失がある。そこで本書は、新たに①制度延命 vs 制度創生、②グローバル依存 vs 地域循環、③抽象的普遍主義 vs 生活世界重視の三軸を提示する。日本的価値観を資源として再解釈しつつ、こ...

『MBA的常識の限界』第1部 第7章 28.01.2026

第1部 Scale ― 大きさの罠から Non-Exhaustive Growth へ 第7章 競争理論の帰結 ― 利幅ゼロへの数理的必然 完全競争の均衡は利幅ゼロへ収束し、ゲーム理論的にも値下げ追随でマージンは圧縮される。航空・小売・製造の広範な実例が示す通り、規模と効率は業界全体の薄利化を促す。MBAの差別化・参入障壁は一時的延命にとどまり、構造を覆せない。ナマケもん戦略は、完全競争の土俵から意図的に降り、不完全競争(信頼・文化・関...

嘘の社会学 第5章 27.01.2026

制度不信は単なる感情ではなく、日常経験を通じて蓄積される「固定効果」として社会に埋め込まれている。犯罪を届けても捜査されない、不処罰が常態化している経験は、「通報は無駄」という学習を生み、汚職横行する行政窓口との接触は「正規手続きより賄賂が有効」という認識を強める。こうした経験が親から子へと模範として伝わり、制度を信じない態度が世代継承される。企業組織内でも「反論しても変わらない」「提案は利用され...

【週刊】ナマケもんマガジン 第19回 25.01.2026

(2026-01-25) 週刊「ナマケもんマガジン」は、NOTEで過去1週間で投稿された連載記事の解説とオリジナル音楽を融合した思想系エンターテインメントです。 テーマは“どう勝つか”ではなく“どう続くか”。拡大量と効率至上を超え、Non-Exhaustive Growth(消耗しない成長)を語ります。 後半では『ブラックなホワイト社会』『制度敗戦』などの著作をモチーフに制作した楽曲を公開。 NOTE、Youtube、Spotify、Apple Podcastと連動し、思...

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