タナカ・ナリタ
ホンタナ
書評番組『ホンタナ』!本好き会社員タナカと本読みたい学者ナリタが、読書の楽しみやオススメ本について行きあたりばったりで話を繰り広げます。毎週火曜日配信中!(収録日と配信日は異なる場合があります)
Where to listen?
Podcasts in the app Replaio Radio Coming soonPodcasts are coming to the app soon. Install now and be the first to see a whole new take on podcasts
Episodes
「エッジ」鈴木光司 28.05.2012
世間をにぎわした金環日食から、はや一週間。天文学的イベントは人間が宇宙の一部であることを実感させてくれますが、普段から宇宙を身近に感じている人はあまりいないのではないでしょうか。ましてやその宇宙がいつ終わりを迎えるかなんて、考えるだけ徒労のような気もします。しかし始まりには終わりがつきもの、ということで、今回はあの鈴木光司が”この世の終わり”に挑んだ野心作を取り上げます。「こんな物語は俺にしか思いつ...
まやかしの希望は絶望よりも邪悪である ~「模倣犯」の感想から~ 21.05.2012
本作は架空の犯罪を扱っており、読者は神の視点によって物語の真実を知ることができます。しかしながら真実を知りえない登場人物(≒現実の私たち)は、犯罪に巻き込まれることによって苦悶し、その中から希望を見出そうとします。その希望すらもまやかしだった時、人はどうなってしまうのか―。大長編を読み切った感にあふれるナリタは、その琴線に触れた登場人物を比較して犯罪の理不尽さ、やりきれなさについて語り、タナカはなぜ...
「模倣犯」宮部みゆき 14.05.2012
先週の興奮冷めやらぬタナカとナリタですが、気を取り直して、ひきしめて参ります!二年目突入一発目に紹介するのは、宮部文学の最高傑作ともいえる長編犯罪小説です。ひとつの凶悪な犯罪事件が始まりそして終わるその過程に、どれだけの人々が巻き込まれるのか、そして苦しまされるのか、こんなにも描き切った小説をタナカは他に知りません。それにはこれだけの長さが必要だったんだと読了後に気付かされます。娘さんをもつ方、も...
ホンタナ1周年特別企画:本当に読みたい恋愛マンガスペシャル 07.05.2012
おかげさまでホンタナも1周年を迎えることができました!ということで今回は、素敵なゲスト、しかも2名、しかも女性!(@tokokickさんと@maom68さん)をお招きしまして、いつになく華やかなムードでお送りいたします。さらにゲストかつリスナーのお二人が自信を持っておすすめする作品についてタナカとナリタが感想を述べるという、リスナー提案型の企画がついに実現!その作品とは女性なら「イタタタ」となること間違いなしの、...
路線という名の群像劇 ~「阪急電車」の感想から~ 01.05.2012
今までに見られなかった構成と展開に満足のナリタ。各駅停車による人物の入れ替わり、折り返しによる時間軸の動きなど、愛すべき人たちに奥行きを持たせるアイデアにタナカもナリタも感心しきりでした。はたまた群像劇にまつわる沢野ひとしの迷言ならぬ名言や、鉄 ”道”という人生論(?)も飛び出し、鉄道と物語の意外に深い関係について盛り上がります。最後までお楽しみください。
「阪急電車」有川浩 24.04.2012
新年度になって、ようやく新生活に慣れてきた方も多いと思います。かくいうタナカも、この春から満員電車に揺られて通勤するようになりました。というわけで今回は通勤通学のお供にもってこいの短編集をご紹介します。宝塚線を舞台にし、各駅ごとに章だてられた構成が目を引きますが、そこに登場する人物もまた魅力的です。婚約者を寝取られた女、亭主に先立たれた老婦人、はたまた初々しい大学一年生や社会人彼氏をもつ女子高生…...
「癒される」とは何か ~「犬を飼う」の感想から~ 16.04.2012
ペットを飼うということにまつわる悲喜こもごもがいろいろな形で描かれた作品ですが、やはり第一章「犬を飼う」が描く死にゆく飼い犬を看取るエピソードは特に印象的です。ペットを飼うとはどういうことか、何を得、それと引きかえに何を失うことなのか、色々と考えさせられます。今回の感想回において、ナリタは自分の今は亡き飼い犬の話や、おかざき真里「サプリ」、西原理恵子「パーマネント野ばら」、安住紳一郎の日曜天国など...
「犬を飼う」谷口ジロー 09.04.2012
うちには猫がいます。外に出たこともないお嬢様で、ドアが閉まっているとガラス越しにじっと見つめながら「開けて」と無言でせがみます。部屋の片づけをしていると「何やってるの」と近づいてきて、2、3秒見つめると「じゃね」と去っていくクールビューティでもあります。猫と犬の違いはあるとはいえ、彼らと生きることの意味を淡々と問いかける作品を今回は紹介します。単なるペット以上である存在の犬や猫を、作者自身の体験をも...
出会ってしまうということ ~「ラヴァーズ・キス」の感想から~ 02.04.2012
「ラヴァーズ・キス」は一組の男女が限られた時間の中でお互いをいたわり愛しあう様を美しく描く恋愛讃歌の物語であると同時に、まさにその二人の背後に叶わぬ恋を抱えながらただ相手を想い続ける4つの失恋ストーリーを不可分の要素として内包しています。恐らく永遠に振り向いてもらえない相手を人は黙って想い続け、いたわりつづけることができるのか。考えさせられます。
「ラヴァーズ・キス」吉田秋生 26.03.2012
もうすぐ春ですので、ひさしぶりに恋愛モノを取り上げます。とある鎌倉の高校を舞台にくりひろげられる男女の恋模様・・・よくある設定ですが、面白いことに途中から物語の視点が変わります。すると見えてくる各人の思惑、そしてそれぞれの恋。物語の深みが一気に広がり、”出逢ってしまった”喜びと苦しみが爽やかに描かれます。名作「BANANA FISH」にも通じる、人と人とがつながる難しさ、そして素晴らしさを感じさせてくれる作品...
サラリーマンとエゴイズム ~「自己愛とエゴイズム」の感想から~ 19.03.2012
ナリタによる紹介回から一週間・・・タナカは感動していた!かつてこれほどまでに、自分めがけて語りかけてくる新書があっただろうか、いや、ない!と、必要以上に興奮しているタナカ。悲哀や傲慢、自己嫌悪に陥っているサラリーマンが、良く生きたい、と、凹みながらも前向きになれる力をもらえる本です。いやあ、すごかった。ナリタくんありがとう、次も楽しみにしています。
「自己愛とエゴイズム」ハビエル・ガラルダ 12.03.2012
なんと今回は、ナリタによる本の紹介です!!多感な時期のナリタに大きな影響を与え、事あるごとに読み返し、そしていまここで皆に読んでもらいたい、そう思えるほどの本を紹介してもらいます。新書で、しかも「良く生きること」を語るという本書にやや懐疑的なタナカ。対するナリタはこの一冊さえあれば他の啓蒙書はいらない、と言い放つ。自分を大切にすることとは?善意とは何か?フリートークも含め、ナリタの情熱ロングトーク...
良くも悪くもリーダーシップ ~「Heaven?」の感想から~ 05.03.2012
たとえ困難でも進むべき道を示し、人々を導く存在。この物語の裏主人公ともいえるオーナー黒須仮名子は、名実ともに「ロワン・ディシー」のリーダーであるといえます。しかしながらその信念は、自分が食べたいものを出すという、接客理念とは正反対のものでした。それでも従業員はオーナーに魅かれ、客はレストランに魅かれていきます。オーナーのリーダーシップとは何なのか?そこに哲学を求めるナリタ、理由のなさに価値を見出し...
「Heaven? -ご苦楽レストラン-」佐々木倫子 27.02.2012
広大な墓地の一角にひっそりと建つフレンチレストラン。「ロワン・ディシー(この世の果て)」の名のとおり、そのレストランは繁華街からも、売上からも、そして理想のサービスからも遠かった―。傍若無人なオーナー、素人同然の従業員、スランプに陥りやすいシェフ、それらを諦観の念で受け止める主人公・・・まさに佐々木ワールド全開ともいえるキャラクター布陣でフレンチという一大食文化を料理した意欲作です。そのわりに、は...
ドクターキドスペシャル 21.02.2012
ホンタナ初の試みとして、今回はゲストをお招きして3人でお送りします。栄えある初ゲストはタナカ・ナリタの中高以来の友人であり、かつ第1回目からの熱心なホンタナリスナーでもあるドクターキド。「客観的にホンタナを語ろうスペシャル」などと題しておきながら中高男子校同級生の悪ノリ全開な感じは否めないですが、ドクターを交えたあれやこれやのフリートークあり、ホンタナの感想戦やダメ出しありと長大な回になりました。...
好きなものは好きといえる気持ち抱きしめてたい~「自分へのごほうび」の感想から~ 13.02.2012
この本に収められた様々な「自分へのごほうび」エピソードは住吉美紀さんの「好き」レーダーの柔軟さ・きめ細かさのようなものを如実に表していますね。好きなものは素直に好きと感じて喜ぼうという彼女流の生き方のエピソードに触発され、タナカ・ナリタも自分たちの好き嫌いをあれやこれやと好き勝手論じる回になりました。春先と花粉症と空気清浄、クシャミと笑い方の個人史、バナナマン日村勇紀と笑い方の伝染、ヨガと集中と達...
「自分へのごほうび」住吉美紀 07.02.2012
今回は元NHKアナウンサーの住吉さんによる初エッセイ集を紹介します。仕事もプライベートも忙しい毎日、だからこそ元気を取り戻せる”ごほうび”が必要なんだ!そんな時々に著者が大切にしてきたものたちが、一人の女性目線でひとつひとつ丁寧に取り上げられています。男性にとっても興味深い(たまに理解できない)ことがあり、勉強になります。
新本格の現在・過去・未来 ~「霧越邸殺人事件」の感想から~ 30.01.2012
どうだまいったか――という声が聞こえそうなほど、本格推理小説への愛と情熱にあふれる本書に満足のナリタ。随所に現れる二項対立の構図は何を意味しているのか。”ミステリ”を”本格”たらしめる要素とは何か。現在・過去・未来までも暗示する、新本格の金字塔的傑作についてたっぷり語ってみました。
「霧越邸殺人事件」綾辻行人 23.01.2012
都心でも雪が降るほど、冬も本番になってまいりました。今回はそんな季節にぴったりな”吹雪の山荘もの”をとりあげます。怪しげな洋館、招かれざる客、外界との遮断、そして・・・と、推理小説のド定番でありながら、ひときわ上質の輝きを放つ本書の魅力とは何か。綾辻作品初期の傑作、満を持して紹介させてもらいます!
見えないものが当たり前にいる風景 ~「ぎんぎつね」の感想から~ 17.01.2012
神社系マンガ「ぎんぎつね」の感想回です。落合さよりさんの溢れ出る神社愛が絵のタッチや物語の描き方などに如実に現れている作品でした。目に見えない信仰の対象をあえて愛くるしいぬいぐるみのような姿の神使たちによって擬人化させるというのは神社愛好家としては冒険的な試みだったのだろうと想像しますが、そのようにして描かれた見えざるものが当たり前のように人間とともに悩んだり迷ったり泣いたりしながら生きているのを...
「ぎんぎつね」 落合さより 09.01.2012
新年の幕開けとなる一作目は、連載中の神職系マンガ「ぎんぎつね」を取り上げます。主人公の現役女子高生、冴木(さえき)まことは冴木神社の十五代目跡取。宮司の父、友人たち、そして”神使(しんし)”との交流をへて、まことは神社・神職の意義について考えを深めていく。日常の中にある神社、または神社の日常を親しみやすく描き、何気なくお参りしている寺社仏閣への意識を改めさせてくれる、そんな作品です。青少年たちの成長...
年末忘年回 27.12.2011
激動の2011年も残りわずか。5月から始まったホンタナも配信30回を超え、タナカとナリタ自身にもいろいろな変化がありました。今年最後の回は、ホンタナはもちろん、二人の私生活も含めての”2011年末”に思うことを(ノンアルコールで)語り合います。長々としたトークにお付き合い頂き、本当にありがとうございました。来年も引き続きお楽しみ頂けるよう、精進してまいります。それでは、よいお年を!タナカ&ナリタ
差別化の効能 ~「ナポレオン狂」の感想から~ 20.12.2011
短編で恐怖を描くというスタイルは、アイデアありきの話と受け取られ面白みが薄れてしまう両刃の剣でもあります。それでもなお著者が”短編”を愛用する理由とは、その効果とは何か。マジシャン、お笑い芸人、実験的映画など、王道ではなくあえて路地裏に見える面白さの話題を織り交ぜつつ、他と差別化する奥深さと難しさに迫ってみました。
「ナポレオン狂」阿刀田高 12.12.2011
師走も中旬となり、いつも以上にささくれ立っているタナカが今回おすすめするのは、ブラックユーモアの第一人者にして短編の名手である阿刀田氏の代表作です。不安や狂気を奇抜なアイデアで抽出した作品群は、ホラーとも怪談とも違う怖ろしさを持っていると同時に、どこかニヤリとしてしまう面白さをかねそなえているのはなぜか。いろんな意味で心配しているナリタとともに、恐怖の描き方とその楽しみ方についてあれこれ語ってみま...
”間”と”雰囲気” ~「かもめ食堂」の感想から~ 05.12.2011
ゆるやかながらも独特の世界観をもつ「かもめ食堂」。すっ、と心に届く作風を共有しつつも、小説と映画それぞれの特徴を生かした作品に仕上がっていることに感心するナリタとタナカ。文章と映像、登場人物とそれを演じる俳優といった違いだけではない、”間”や”雰囲気”をつくりだす要素とは何なのか?関連作品を交えながらその魅力に迫ります。
Similar podcasts
Replaio is not a podcast publisher; show names, artwork and audio belong to their authors and are distributed through public RSS feeds.