roudoku iqunity
朗読のアナ 寺島尚正
100万再生突破!ありがとうございます。 ラジオアナウンサーは言葉を読み語る表現者。 文化放送から、四十年にわたってリスナーに語りかけている寺島尚正アナウンサーがさまざまな作品を朗読します。 その声が紡ぎ出す物語に耳をすませ、語りから無限に広がる想像力、日本語の奥深さをご堪能ください。 朗読のお仕事がございましたらお声かけください。
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Jul 10, 2026
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Episodes
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」 18.09.2022 33:52
文豪と称される夏目漱石ですが、家庭では突然怒り出すために子供たちから恐れられていたようです。一方で、のちに社会の各分野で活躍する門下生たちを育て、尊敬を集めました。その門下生の一人である寺田寅彦がみた漱石像です。寺田は文理の両方に通じ、学問領域の融合に尽力した異才です。ちなみに「天災は忘れたころにやってくる」という言葉は、寺田が警句として広めたと言われています。
山本周五郎 「雨あがる」 14.09.2022 1:20:54
黒澤明の遺稿シナリオで映画化された作品の原作。武術も並外れて強すぎると、あまりにもたわいもなく勝ってしまうので、その凄さがわかりにくい。しかも腰が低く、達人然としたところがまったくないとなおさら。そんな風だから損ばかりしてきた浪人夫婦の、山本周五郎らしい人情味豊かな、それでいて爽やかなお話。映画は原作に忠実ですが、エンディングは違います。
菊池寛 「入れ札」 08.09.2022 37:36
国定忠治は清水の次郎長と並ぶ著名な侠客ですが、意外にその物語にふれる経験は少ないのではないでしょうか。「赤城の山も今宵限り…かわいい乾分のお前たちとも…」のセリフで知られる赤城山の別れを描いた作品です。ただし主役は忠治ではなく子分たち、戯作として秀逸な展開と人間の内面を浮き彫りにする文学の味わいを重ね持った作品です。
島崎藤村 「三人の訪問者」 04.09.2022 14:46
生きる日々に試練を与える訪問者、それらの姿をよく見つめてみたら…、そこにあった発見は、最後の訪問者を迎え入れる心の準備となります。島崎藤村の著名な短編で、聞くと試験の出題で出会った人もいらっしゃるようです。気の滅入る厄災や不運を、藤村がどのように向き合い、受け止めたかを示唆しています。
国木田独歩 「忘れえぬ人々」 02.09.2022 37:06
国木田独歩の初期の名作といわれる作品。生きてきた道筋を思い起こしたときに浮かび上がる忘れえぬ人々、思いもかけず記憶にとどまる存在や、人と人との交わりの不思議さが浮かびあがります。誰しもがいるであろう忘れえぬ人々、思い起こしてみてください。
上村松園 「母への追慕」 31.08.2022 9:50
上村松園は女性で初めて文化勲章を受章した日本画家です。芸術の世界での女性の社会進出に大きく貢献しました。当時の優れた美人画を描く女性画家で三都三園(上村松園、池田蕉園、島成園)と並び称された中の一人。その創作の源にあるのは、シングルマザーとして働きながら、二人の娘をいつくしみ育ててくれた母の存在でした。松園の描く日本女性の姿にも、母親の姿は影響を与えているといわれます。心温まる随筆です。
大坪砂男 「浴槽」 27.08.2022 16:53
旅に出た推理小説家に、列車で同席した男がたまたま話し始めた密室殺人事件。作者の大坪砂男はトラブルの多い人生を送りましたが、作品の論理的でモダンな展開と語り口にはカルト的な人気があります。男の話が終わった後に一旦停止し、自分なりの謎解きに挑戦してみるのも一興です。
織田作之助 「蚊帳」 24.08.2022 13:38
新婚家庭につられた蚊帳の中で、夫は病み衰えていく妻との時を過ごします。そして妻を失い深い悲しみを噛みしめる日々を過ごしながらも、二人目の妻を迎えることになります。織田作之助自身の体験と、その後に抱え続けたであろう破滅への予感を映し出している作品です。
岡本綺堂 「半七捕物帳 お文の魂」 20.08.2022 1:02:30
大人気の連作捕物帳の第一作、半七親分のご登場です。江戸情緒に溢れた推理ミステリーであると同時に、この作品の構造的な特徴が組み込まれています。今でも多くの読者を持つ半七捕物帳の魅力を楽しむには、まずはこの作品から。若い女の幽霊に取りつかれた母娘の謎を、事実に基づいた近代的な推理で半七親分が解き明かしていきます。
山本周五郎 「蕗問答」 14.08.2022 28:37
抜けたところのある侍が、つい勢いでした嫁とりが、思わぬ結果をもたらします。現代とは大きく違う結婚に関する価値観や、ルッキズムにふれる描写もありますが、武家社会や作品発表時の時勢をかんがみて、ひとつの夫婦のありようを描いた娯楽作品としてお聴きください。
徳冨蘆花 「地蔵尊」 12.08.2022 9:49
東京の芦花公園の名前の由来になった徳冨蘆花。1900年に発表した小説「不如帰」で成功を収めたのちに、当時は農村であった北多摩郡千歳村(現在の烏山地域)で、晴耕雨読の半農生活に入ります。その庭先に古い地蔵を据えようとしたところから、思い通りにいかない人の世について思いを馳せていきます。浮世と距離をとりながら、浮世に惑う可笑しみが滲み出る随筆です。
宮沢賢治 「よだかの星」 09.08.2022 21:09
宮沢賢治の胸締め付けられる作品です。筋はシンプルですが、それだけに時代に合わせて解釈が更新され、読まれ続けています。優しく美しい表現で、問いかけてくる賢治に、それぞれの解を思い浮かべてください。
幸田露伴「名工出世譚」 07.08.2022 13:42
父は職人修行でたたきこまれた価値観を曲げられずに、時流に合わせたやり方が出来ない。困窮する家族を救うために息子は新しい工夫を重ねていく。今ではなにか良い言葉のように使われる「こだわり」は、拘泥するという意味もある。職人にとっての工夫やこだわりについて考えさせられる露伴らしい作品。
小川未明 「黒い旗物語」 03.08.2022 17:56
人の善意を求めて流れてきた老人と子供に、人々は厳しい仕打ちを与えます。北の海にあらわれた黒い旗はなにを意味しているのでしょうか?小川未明が童話作家として、新しい領域を目指した実験作といわれています。それまではおとぎ話であった子供向けお話に、社会的な視点を取り入れて、不思議な味の文学に仕上げています。
正岡容 「随筆 寄席囃子」より「当代志ん生の味」 01.08.2022 15:14
五代目志ん生はもはや伝説めいた存在で、来年(2023年)には亡くなってちょうど半世紀というのに、今も面白いと音源や映像が売れ続けているまさに笑いの超人です。寄席を愛した正岡容が、世間的評価を勝ち得たころの志ん生を、自らと照らし合わせながら愛情たっぷりに書いています。どのような話かだったかを知りたい方にも、よくご存じの方ならお馴染みの逸話を楽しむにもふさわしい作品です。色々あったといわれる安藤鶴夫に関...
太宰治 「トカトントン」 27.07.2022 43:35
太宰の短編の中でも高く評価する人の多い作品です。敗戦が決まった社会が変わる瞬間に、遠くから聞えてきた音が、その後もなにかに本気で打ち込もうと考えると、頭の中で鳴り響いてやる気を奪い取っていきます。切実なのにどこかユーモラスで、不思議な味わいの短編です。
葛西善蔵 「遊動円木」 23.07.2022 10:46
葛西善蔵の私小説を心境小説と呼ぶ人もいます。自分の感じたことを赤裸々に包み隠さず正直に書き、そのせいで友人達とも揉めています。。この作品でも、新婚の友人夫婦に世話になって数日間を過ごしたときに、思わぬことで露呈した夫の弱点を淡々と書き綴っています。おかしさのなかに、人間の悲しみと切なさがにじみ出ます。
芥川龍之介 「妙な話」 21.07.2022 17:16
友人の妹が東京の駅で出会った赤帽の男に、妹の夫も遠く離れたヨーロッパで出会っていたという不可思議な体験談。そこにはある秘密が隠されていました。芥川龍之介が、当時の探偵小説の技法を取り入れて書いたといわれている作品です。
山川方夫 「夏の葬列」 20.07.2022 19:36
幼い頃に経験した少女の死と、彼だけが知る真相と罪の意識。久しぶりにかつて疎開していた町に帰った彼は、囚われ続けて来たその記憶を塗り替える事実と出逢い、また新たな衝撃を受けます。早逝した山川方夫が残した代表作の一つです。
池田蕉園 「ああしんど」 18.07.2022 3:26
猫がしゃべった!この話を書いた池田蕉園は近代の女流美人画家です。京都の上村松園、浪花の島成園、東京の池田蕉園は三都三園と並び称された人気画家でした。蕉園の美人画は今でも人気です。恵まれた家庭に育った才女で、はやくから画壇に認められながら、その円熟を見せることなく早逝したこともあり、伝説的な存在ともいえます。そんな池田蕉園の不思議漂う軽い随筆です。
織田作之助 「眼鏡」 15.07.2022 6:29
無頼派の織田作之助が、ちょっとませた若い女性向けの雑誌に書いたらどうなるのか。そんな作品がありました。対象の末から戦後まで発行されていた令女界は、恋愛ものや美容情報で人気でしたが、学校によっては禁止されていたようです。その雑誌にに掲載された短編です。
菊池寛 「形」 15.07.2022 7:17
国語教科書で記憶に残っている方もおられるでしょう。戦場に名を轟かせている勇猛な武士が、自分の象徴ともいえるものを貸したことから起こった出来事です。名より実といわれますが、名をはせることにも意味があることを教えられます。
山本周五郎 「日々平安」 13.07.2022 1:42:59
黒澤映画「椿三十郎」の原案となった作品です。人物造型は映画と違った魅力があり、一方でこの作品が黒澤作品に可笑しみやのどかさを与えたことも感じられます。お家騒動を舞台に、娯楽小説家としての山本周五郎の魅力を存分に味わえる作品です。
池谷信三郎 「忠僕」 08.07.2022 12:31
古参の雇人には、若くして事業を継いだ物わかりの良い雇い主が危なかしく見えてしまいます。とはいえこの古参の雇人もまともかというと…。どんな時代にも心当たりがある使われる側と使う側の話です。キレイごとと世俗の欲、建て前と本音について考えさせられます。
葉山嘉樹 「セメント樽の中の手紙」 05.07.2022 11:34
多くの教科書に掲載されている作品です。重層的でさまざまな解釈があり、主人公の与三に焦点を当てる読み方や、労働者への連帯を呼びかける内容という受け止め方もあります。教科書に掲載されている作品は、時代の価値観にあわせて少し文章が違うものもあります。 It is a reading to enjoy the beautiful sound of Japanese.
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