roudoku iqunity
朗読のアナ 寺島尚正
100万再生突破!ありがとうございます。 ラジオアナウンサーは言葉を読み語る表現者。 文化放送から、四十年にわたってリスナーに語りかけている寺島尚正アナウンサーがさまざまな作品を朗読します。 その声が紡ぎ出す物語に耳をすませ、語りから無限に広がる想像力、日本語の奥深さをご堪能ください。 朗読のお仕事がございましたらお声かけください。
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Jul 10, 2026
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Episodes
豊島与志雄 「市郎の店」 07.12.2022 15:32
少年は夜店で貝がらを売ることを考えましたが、思ったように売れずに悔しい思いをします。悩んでいたところに画家のおじさんから助言を与えられます。豊島与志雄は太宰治からの信頼された人物です。翻訳家としても成功し、作家としては大人向けの小説から児童文学まで数多くの作品を残したうえで、文壇での活動も精力的に行いました。文学の領野で幅広く活躍し、芥川、川端をも恐れさせたといわれています。そんな才人の小さな愛...
山本周五郎 「嫁取り二代記」 30.11.2022 46:39
子供のいない国家老は、跡継ぎと考えている要領の良い甥っ子から、美しい娘を預けられます。甥っ子の魂胆を見抜きつつ、故あって厳しく接するものの、根が人情家のためついつい情にほだされていきます。ところがそこにもうひと騒動…。山本周五郎の滑稽ものは、楽しく後味も良く、幸せな気分にさせてくれます。
小泉八雲 「鳥取の布団の話」 24.11.2022 11:27
広く知られる怪談です。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)はギリシャで生まれ、アイルランドで育ち、イギリスとフランスで教育を受け、アメリカで文筆業の道に入り、1890年に40歳で日本にやってきて、島根県松江で英語教師となりました。その翌年に妻となるセツと鳥取を旅しています。これは八雲がセツから聞かされた昔話を採話したものです。
芥川龍之介 「煙草と悪魔」 20.11.2022 22:43
愛煙家であった芥川龍之介が、日本に西洋煙草が広まった端緒を、キリスト教にからめて創作した短編小説。ヒマな悪魔が園芸をはじめたり、ちょっとマヌケな取引をしたりと、どことなくユーモアを感じさせますが、その実、物事が(宗教を含めて)広まっていくというのは、あながちこんなことなのかもしれないと思わせられもします。
吉川英治 「鬼」 18.11.2022 1:00:45
藩の窮状を救うために、鬼となって農民達を酷使し、開墾事業をやり遂げた侍の本懐、昭和の国民的作家といわれた吉川英治の吉川節が横溢する短編です。セカンドチャンスのない武家社会のなかで失敗した侍は、武士の役割とは何かを自らに問い、それをやり遂げます。大きな目的のために非情に徹した男は、自らのけじめも忘れていませんでした。 It is a beautiful recitation read with correct Japanese pronunciation. This program...
室生犀星 「汽車で逢った女」 16.11.2022 28:48
男は汽車の中でたまたま同席した女性を訪ねて行きます。行ってみるとそこは女郎屋で、訪ねた男もまともな人生を歩んできていないことが徐々にわかってきます。「故郷は遠きにありて思ふもの」の室生犀星は、美しい叙情のみならず、浮世の底で日々をしのいで繋ぐ人々の心情をすくい取ります。様々なカタチの女性の優しさを取り上げましたが、これもそのひとつです。
菊池寛 「竜」 14.11.2022 18:24
ある日突然、お宅の池には竜がいるから、私につかまえさせてくれ、金は払う・・・そんな申し出をしてきた男がいます。短編の名手でもある菊池寛が、今昔物語から題材を得た時代小説です。いつも時代も大衆は、お金には弱く、好奇心が旺盛で、風評や噂が好き。そんな庶民気質が浮かび上がる楽しく可笑しな作品です。
小酒井不木 「遺伝」 13.11.2022 13:03
小酒井不木は医師であるとともに、大正時代に日本に探偵小説を広めた功労者でもあります。海外の探偵小説を翻訳することで新しい潮流を知り、科学の視点と病理的な世界観を持った作品を生み出しました。新人だった江戸川乱歩を高く評価した人物でもあります。この「遺伝」にも、猟奇の匂いのなかに推理の楽しみがちりばめられています。
久生十蘭 「予言」 11.11.2022 47:24
小説の魔術師と言われた久生十蘭の技巧を凝らした怪奇推理小説です。「僕」の一人称以外のみで、「彼」や「彼女ら」といった人称代名詞を使わずに書かれ、時制も前後しており、聴いていて捉えずらいと感じられるかもしれません。そのわかりずらさも、不思議な味わいを生み出す仕掛けと考えて、聞き流しながら楽しんでいただければと思います。
芥川龍之介 「カルメン」 10.11.2022 7:45
二人の男はロシアからやって来た一流歌劇団の主役女優にぞっこんで、彼女を愉しみに「カルメン」を観劇に出かけます。しかし、彼女の姿は舞台ではなく客席にありました。彼女になにがあったのでしょうか?彼女に情熱的な魔性の女カルメンを重ね合わせて、男たちの想像は膨らんでいきます。鋭い幕切れの、前衛的な短編小説です。
窪田空穂 「冬至の南瓜 / 花」 09.11.2022 13:36
歌人の窪田空穂の季節を感じる随筆を2編。「冬至の南瓜」は当たり前に思っていた年末の行事習慣を、人に聞いたり、考えたりしていくうちに、知らなかったことに出会っていきます。「花」はいわゆる名の知れた有名な花ではない、野の花の魅力と季節ごとの味わいについて触れています。どちらの当たり前のようですが、日々の暮らしを楽しもうとしているからこそ見えてくるものです。
佐藤垢石 「父の俤(おもかげ)」 06.11.2022 9:14
雑誌「つり人」の初代編集長だった佐藤垢石(こうせき)は、幅広い題材を扱う随筆家として、高く評価された人です。釣りや趣味の随筆は、今でいうライフスタイル・エッセイを先取りしていたともいえるのではないでしょうか。この作品は、垢石の生涯の趣味となった釣りの始まりの記憶を想いかえしています。初夏の冷ややかな空気が張り詰める早朝に、父親の釣りのお供をして出かけた情景が鮮やかに浮かび、そして宝物のような時間...
野村胡堂 「銭形平次捕物控 ガラッ八祝言」 04.11.2022 41:15
銭形平次捕物控に登場する脇役で最も愛されているのがガラッパチこと子分の八五郎ですよね。惚れっぽくてあわてん坊、空威張りするわりに平次親分には忠実なところにも可愛気があります。結婚したいのに、なかなかお相手が見つからない八に、平次親分が無理やり祝言をあげさせます。ただし真っ当な祝言ではありません。ガラッ八が無理やり祝言をあげさせられるところからはじまる捕物の行方やいかに?
木内高音 「水菓子屋の要吉」 30.10.2022 19:20
いくつかの児童文学作品を残した木内高音は優秀な編集者でもありました。宮沢賢治の才能をいちはやく認めた人です。高音(たかね)は本名で、生まれたときの産声が大きかったことから名づけられたそうです。名前とは違い普段は(酒さえ飲まなければ)声を荒らげたりしない人だったと言われています。鈴木三重吉に私淑して赤い鳥社に入社し、編集をしながら作品執筆に取り組みました。これもその一つです。
グリム童話 「死神の名づけ親」 28.10.2022 14:42
落語の「死神」の原案となった作品です。設定の骨子等はかなり似通っていますが、人物造型や展開にはまた違った面白さがあります。「死神」を得意とした六代目三遊亭圓生も、名人だった圓朝が明治時代にグリム童話を元にして作ったという旨を書き記していますが、イタリアのオペラが原案という説もあります。また初演は園左だったこともあり、諸説あることを付け加えておきます。
菊池寛 「好色政道」 26.10.2022 26:55
才人の春風亭小朝が魅了されて落語の仕立て直した小説。「恩讐の彼方に」「真珠夫人」など人気作品の多い菊池寛ですが、小朝師が目を付けたとおり、あまり触れられることのない短編も佳作や秀作の粒ぞろい。落語でいえばバレ噺にもなるお色気たっぷりの設定に、その正反対の教条的な内容をあわせもたせたところに、菊池寛ならではの妙味が感じとれる。
壺井栄 「おするばん」 21.10.2022 24:20
女の子は理由があってお爺さんと2人で暮らす毎日を送っています。児童文学者で「二十四の瞳」の壺井栄による家族の物語です。孫娘を明るく見守るお爺さんと、大きな悲しみを経験しながらも、明日に向かって希望をもって歩む少女の日常が語られます。厳しい現実のなかにも喜びを見つけようとする市井の人を、壺井栄らしいあたたかなまなざしで見守ります。
菊池寛 「吉良上野の立場」 18.10.2022 46:52
今でそ忠臣蔵を独自に解釈する作品が増えましたが、かつて赤穂義士と言えば絶対的な忠君の英雄でした。この作品は、敵役の吉良の視点から忠臣蔵を見た先駆的な作品です。討入りまでの成り行きが、菊池寛らしい手際の良さで描かれます。作品の中では吉良の立場に基づいた言い分が説明され、昭和の時代には理解を示す読者も少なくなかったと思われます。しかし令和の価値観でみたときに、吉良と浅野のやり取りをどう思うのか、時代...
山本周五郎 「五十三右衛門」 12.10.2022 52:11
困窮のさなかに見知らぬ人から恩を受けて救われたものの、その後にその人から何か不可解な頼みごとをされたらどうしますか?恩義と正義の板挟みになった侍のお話です。不器用で正直者の侍は自分なりの手立てで難題の突破を試みます。読後感も爽やかな山本周五郎作品。
新美南吉 「ごんぎつね」 08.10.2022 18:46
教科書に採用され、多くの人に読まれているこの児童文学は、新美南吉の18才の時の作品です。このお話では他者とのかかわりの難しさが描かれますが、SNSの時代になった現在では、ますます複雑になったようにも思います。文学作品の受け止め方は自由ですが、この作品に対してSNSで独特な角度での解釈が呟かれ話題になったこともありました。シンプルですが、時を越えて深く考えさせられる作品です。 It is a beautiful recitatio...
野村胡堂 「銭形平次捕物控 振袖源太」 05.10.2022 48:58
とある大店の兄妹達が5につく日に次々と誘拐されていきます。警護を頼まれた平次親分でしたが、まんまとしてやられてしまいました。野村胡堂の筆による日本で最も知られた捕物帳は、名探偵ものとはちょっと違った読み物です。難しいことを考えずに、語り口を愉しみながらお聞きいただきたい作品。罪を憎んで人を憎まずの平次親分ならではの決着となります。
芥川龍之介 「桃太郎」 02.10.2022 19:20
桃太郎はお爺さんとお婆さんのようなパッとしない生活がイヤで、一旗揚げようと目論見ました。芥川の桃太郎はアイロニーたっぷりの社会批評にもとれます。なにか国際政治の縮図のようにも思えたり、自分の欲望のためには他人を顧みない風潮のカリカチュアにもとれたり、さまざまな受け止め方を楽しめます。芥川はどんな顔してこれを書いていたのでしょうか。
江戸川乱歩 「妻に失恋した男」 28.09.2022 21:56
男は愛しぬいている妻が、自分を愛してくれないことを悲観して自殺した。情況は自殺であることを示すものばかりだった。しかし刑事はこの動機に疑問をいだいた。乱歩が作家としての晩年に差し掛かった頃の作品で、怪奇幻想ものとはひと味違った乱歩を味わえる。。推理小説のとして枠組みがしっかりしており、映画化や舞台化もされている。
芥川龍之介 「魔術」 24.09.2022 26:48
その魔術を身につけられるのは、欲得を持たない人間だけ。芥川龍之介が「蜘蛛の糸」と「杜子春」の間に書いた寓話です。舞台は明治大正期の東京で、欧米化が進む都市に生きる人びとと亜細亜のエキゾチックな魔術の対比が物語を立体的にしています。聴きながら目に浮かんでくる魔術の場面の描写やリズムは、芥川の筆力の高さをあらためて感じます。
有島武郎 「一房の葡萄」 22.09.2022 25:05
覚えていますでしょうか、国語や道徳の教科書にも掲載されることの多かった「一房の葡萄」。少年時代に衝動的に犯した過ちに対する罪と許しの記憶が語られます。有島武郎という作家の入口となることの多い作品で、およそ100年前に書かれていますが、恵まれた家庭で育った有島らしく、物語の舞台となる学校の設定もモダンで色褪せてはいません。
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