マリモ

歴史から学ぶ精神科ラジオ

Health JA ↓ 63 episodes

精神科医療を作った人々、現代のトピックスを精神科医が解説します。古代から現代の精神科に関するいろんなエピソードを精神科医「マリモ」姉の「さくら」と話していきます。精神医学の進歩とともに、こころの病気に関する知識が学べます。おたよりフォームhttps://forms.gle/WWKxMsEiAfX8Ag346LISTENhttps://listen.style/p/marimo3?vuGCM3hK

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マリモ

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Health

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Jul 9, 2026

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Episodes

座敷牢から始まる日本精神医学―私宅監置が映す明治の現実 09.07.2026

もし明治時代に精神疾患を患っていたら、病院ではなく「座敷牢」に入れられていたかもしれません。第62回は、日本の精神医学の出発点ともいえる「私宅監置」の歴史をたどります。江戸時代の地域社会による支えから、明治政府による管理制度、そして警察が精神障害者を扱っていた時代へ──。榊俶や呉秀三が直面した、日本の現実と西洋精神医学との大きな隔たりを描きながら、急激な社会変化の中で「生きづらさ」を抱える人々を社会は...

お便りが教えてくれた自閉症支援の本質と学会最前線の気づき 02.07.2026

「もし自閉症がなくなったら、それは本当に私でしょうか。」――この一通のお便りが、精神科医である私たちの「治す」という言葉の意味を改めて問い直しました。第61回は、お便り特集と雑談会。自閉症と自己同一性、女性に多いカモフラージュと二次障害、第122回日本精神神経学会で学んだマインドフルネスや製薬企業との関係の変化まで幅広く語ります。関西弁で交わされる何気ない対話の中から、「一人ひとりの困りごとに寄り添う支...

自閉症をめぐる最大の誤解 冷蔵庫マザー説の影 25.06.2026

なぜ母親たちは、わが子の障害の原因だと責められなければならなかったのでしょうか――。今回は、自閉症研究史における最大の誤解「冷蔵庫マザー説」を取り上げます。かつて自閉症は「母親の愛情不足が原因」と考えられ、多くの家族が深い罪悪感と社会的偏見に苦しみました。カナーの記述がどのように誤解され、ベッテルハイムによって拡大されたのか。そして双生児研究や神経科学の進歩によって、なぜこの説が否定されたのかを解説...

なぜ彼は幸せだったのか?自閉症第一症例の人生 18.06.2026

銀行員として働き、世界40カ国以上を旅し、89歳まで自立した人生を送った自閉症者がいました。  今回は、1943年にレオ・カナーが自閉症の「症例1」として報告したドナルド・トリプレットの生涯をたどります。施設ではなく家庭で育てる決断をした両親、特性を受け入れた地域社会、そして本人の強みを活かせる環境――。なぜ彼は「幸福な自閉症者」と呼ばれたのか。その人生から、現代の支援や共生のあり方を考えます。   番組へのお便...

代名詞が逆転する理由とは?自閉症の言葉と心の理論 11.06.2026

「あなた」と言いながら自分を指す――その言葉の背景には、どのような世界の見え方があるのでしょうか。 今回は、自閉症の特徴として知られる「反響言語」と「代名詞の反転」、そして有名な「サリーとアンの課題」を通して「心の理論」をわかりやすく解説します。さらに、自閉症を世界で初めて体系的に記述したレオ・カナーの功績と限界にも迫ります。「困った人」ではなく「お困りの方」として理解する視点から、医療と福祉が果た...

自閉症を発見したレオ・カナー 観察と共感の児童精神医学史 04.06.2026

まなざし――それは診断技術よりも、子どもを理解に必要な力かもしれません。 今回は、自閉症を初めて体系的に記述した児童精神科医レオ・カナーを特集します。1人に2〜3時間をかける診察、子どもの言葉をそのまま記録する徹底した観察、そして親を責めない姿勢。1943年の歴史的論文の背景とともに、自閉症という概念がどのように生まれたのかをたどります。現代にも通じる「人を理解するとは何か」を考えます。   番組へのお便り ⁠⁠...

リスナーの言葉が心を癒やす、お便り特集 28.05.2026

「黒い雲が言葉に変わった瞬間、少し救われるのかも」第56回は、リスナーから寄せられたお便りに、私達が向き合う返信回。パニック障害の苦しみを表現した文学的メッセージ、精神医療への偏見、なぜ歴史上の人物を扱うのかという番組のコンセプトまで話ました。森田療法や司法精神医学へのリクエスト、日常の雑談も交えながら、「言葉にする力」が持つ癒やしを考えた回です。   番組へのお便り ⁠⁠https://forms.gle/WWKxMsEiAfX8Ag...

パニック症治療はこう進化した―薬と脳科学の55年史 21.05.2026

突然の動悸、呼吸困難――その恐怖の裏で、脳では何が起きているのでしょうか。今回は、1958年のイミプラミン発見から、SSRI、認知行動療法、そして現代の脳科学へと続く「パニック症治療の進化」をたどります。ドナルド・クラインの窒息警報仮説、扁桃体の暴走メカニズム、マリモ自身や母親の体験も交えながら、「心の弱さではない」という医学的理解と、回復への希望を語ります。 番組へのお便り ⁠⁠https://forms.gle/WWKxMsEiAfX8...

フロイトが見抜いたパニック発作の正体と治療史 14.05.2026

「突然、死ぬかもしれない」――その感覚は、なぜ人を支配するのか。パニック症の歴史シリーズ②。フロイトが提唱した「不安神経症」の概念を軸に、パニック発作と広場恐怖がどのように理解されてきたのかを辿ります。さらに、精神科医の外来診療で見えてきた“逃げ場のない恐怖”の本質や、現代にも通じる治療の知恵を深掘り。歴史と実践の両面から、パニック症の理解を更新します。 番組へのお便り ⁠⁠https://forms.gle/WWKxMsEiAfX8A...

パニック症の起源を辿る:牧神パンから広場恐怖発見まで 07.05.2026

「突然、死ぬのではないか――。」その感覚は、古代ギリシャの時代から人類を悩ませ続けてきました。今回の「歴史から学ぶ精神科ラジオ」は、パニック症の歴史をテーマに、牧神パンに由来する“panic”の語源から、中世ヨーロッパの悪魔観、江戸時代の「驚気」、そして19世紀ドイツでウエストファールが発見した「広場恐怖」までを辿ります。精神科医マリモ自身の体験も交えながら、「理由のない恐怖」がどのように医学で理解されてき...

京大会館での木曜研究会ー歴史に触れた記憶 30.04.2026

ふと立ち止まって、自分の原点を思い出す時間――今回は京都を舞台に、精神科医としての出発点と、人生の節目の記憶をたどります。伝説の「木曜研究会」で交わされた議論や、妄想と洗脳の違いをめぐる深い問い、そして「生活を診る」という大切な視点。後半は姉の同窓会のエピソードから、それぞれの人生の歩みと時間の重なりを話します。 #大人になりたい旅がしたい  https://open.spotify.com/show/5kdJh8PDtIQWN9fF7C3xZV #今日...

GWに歩く京都:精神科医と姉の穴場と喫茶巡り記 23.04.2026

「大人になりたい旅がしたい」の企画#今日は旅の話 にコラボ回、私達は思い出の京都を旅します。ともに京都で、研修医時代と学生時代を過ごした姉弟が、新緑の水路閣や広沢池といった静かな名所から、鳴き龍や京都迎賓館、老舗喫茶や甘味処まで幅広く紹介。思い出とともに語られる風景と味わいが、観光ガイドにはない“温度のある京都”を話します。GWの旅のヒントにもたぶんならない話かも。 大人になりたい旅がしたいhttps://open...

家族と距離を取る勇気――表現で見える自分の輪郭 16.04.2026

今回は「お便り回」。性の話題への反響、発達障害の歴史へのリクエスト、そしてきょうだい児の葛藤や家族から距離を取る選択まで、リスナーのお便りに向き合いました。マリモ先生の視点から「逃げることは権利である」と明言し、自分を守るというテーマを深掘り。語ることは整理であり回復の一歩――言葉が自分を駆動させます。   番組へのお便り ⁠⁠https://forms.gle/WWKxMsEiAfX8Ag346⁠⁠ https://podcastsconnect.apple.com/my-pod...

発達障害を持つ裁判官が見抜く真相:市長暴行事件と成長物語 09.04.2026

「違和感」。それが真実にたどり着く最初の手がかりでした。ドラマ『テミスの不確かな法廷』第1話を題材に、発達障害特性を持つ裁判官・安藤清春の判断と成長を精神科医の視点から読み解きます。市長暴行事件の背後にあった姉の死とタクシー運転手の告白、そして安藤の異例の調査行動。事件の解明とともに描かれるのは、「将来を心配できるようになった」という内面的変化でした。映画『レインマン』『ギルバート・グレイプ』との...

松山ケンイチが演じたASD:言葉の定義と孤独 02.04.2026

鋭い一言が、発達障害の世界を浮かび上がらせます。NHKドラマ『テミスの不確かな法廷』を題材に、自閉スペクトラム症(ASD)の「言葉の捉え方」と社会で生きる疲労について解説します。言葉を厳密に定義し続ける思考の負荷、将来を不安に思う余裕すら奪われる日常、そして寄り添うカウンセリングの本質。松山ケンイチさんの演技を通じて、ASDの論理性と努力、そして社会との距離を精神科医の視点から丁寧に読み解きます。   番組へ...

『テミスの不確かな法廷』から学ぶ発達障害 26.03.2026

注目の法廷ドラマが、発達障害のリアルな姿を浮かび上がらせます。今回は、『テミスの不確かな法廷』を題材に、ASDとADHDの特性、そして日常で使える具体的対処法を解説します。圧迫刺激による衝動コントロール、能力を活かす「カレンダーボーイ」の発想、理想的な病名告知のあり方など、臨床にも通じる工夫を紹介。ドラマに描かれた距離感やこだわり行動の意味にも触れながら、多様な「脳の個性」と共に生きるヒントを考えます。...

リスナーと一緒に考える精神医療と家族のかたち 19.03.2026

じんわり。リスナーの皆さんから届いたお便りをきっかけに、精神医療や家族の関わり方をあらためて考える雑談回です。統合失調症をめぐる家族の葛藤への見方の変化、「神の手」に頼らないチーム医療の大切さ、そして性教育回への温かい反響。さらに、姉の新たな挑戦や長崎・広島での体験も交えながら、臨床と日常がゆるやかにつながる時間をお届けします。   番組へのお便り ⁠⁠https://forms.gle/WWKxMsEiAfX8Ag346⁠⁠ https://podc...

ローゼンハン実験の余波:DSM革命と精神医学の科学化 12.03.2026

伝説の心理学実験は、本当に事実だったのか。 1973年に発表された「ローゼンハン実験」は、精神科医療の信頼性に疑問を投げかけ、精神医学を大きく動かしました。本エピソードでは、この事件が引き起こしたDSMによる操作的診断基準の誕生、患者の自己決定権の拡大、脱施設化政策の背景を解説します。さらに2019年に浮上した実験データの信憑性をめぐる議論にも触れ、現代の精神科医がどのように誤診と向き合いながら診療しているの...

精神科医は見抜けるか?ローゼンハン実験が暴いた診断の盲点 05.03.2026

「正気」と「狂気」を分けるものは、本当に客観的に判断できるのでしょうか。1973年に学術誌『Science』に掲載され世界的な議論を巻き起こしたローゼンハン実験を取り上げます。健康な人が精神科病院に入院できてしまった理由、診断名という「ラベル」が人の行動の解釈をどのように変えるのか、さらに第二の実験が示した「期待」が診断を歪めるメカニズムとは何だったのか。精神医学の信頼性を問いながら、その後のDSMなど操作的診...

罪悪感を超えるマスターベーション史 26.02.2026

かつて精神病の原因とまで断じられたマスターベーションは、いかにして「健康な性行動」へと位置づけ直されたのか。本回では、19世紀のハヴロック・エリスからアルフレッド・キンゼイの調査、そして現代医学の定義までをたどり、科学が性を道徳から解放していく過程を解説します。最大の害は行為そのものではなく罪悪感である――精神科医の視点から、健やかな自己理解のための原則と倫理を語ります。   番組へのお便り ⁠⁠https://fo...

精神病の原因か症状か?自慰を巡る精神医学史 19.02.2026

禁忌は時に「科学」の名で正当化されます。今回のエピソードでは、長く信じられた「マスターベーション原因説」が、18世紀に医学理論になり、クレペリンのデータとフロイトの再定義で否定されていく過程を辿ります。さらに、誤解が残り続ける仕組みを現代のフィルターバブルと重ね、偏見と向き合う視野の広げ方を語ります。   番組へのお便り ⁠⁠https://forms.gle/WWKxMsEiAfX8Ag346⁠⁠ https://podcastsconnect.apple.com/my-podca...

マスターベーション有害論に挑んだ男:山本宣治が暴いた“性の実態”と権威の沈黙 12.02.2026

封印されたデータが、100年前の日本に存在していました。第40回は「マスターベーションが精神病の原因」と信じられた時代に、科学でその迷信を検証しようとした山本宣治の物語です。キンゼイ・レポートより20年以上早い大規模調査は、権威の圧力で連載中止へ。学問の自由と大学の品位の狭間で彼が選んだ道、そして治安維持法と闘い暗殺された最期までを辿り、現代の性教育に残る課題を考えます。   番組へのお便り ⁠⁠https://forms...

自慰は病を生む?──精神医学が信じた“もっともらしい誤り” 05.02.2026

不安は、いつの時代も「性」に向けられる。 今回のテーマは、かつて医学の世界で真剣に信じられていた「マスターベーションが精神病の原因になる」という誤解の歴史です。臨床現場で実際に寄せられた相談を手がかりに、江戸から明治へと変化した性観念、原因不明の病(脚気)と自慰を結びつけた医学論争、日本精神医学の父・呉秀三の記述までを辿ります。なぜ誤った学説は広まり、消えた後も偏見として残ったのか──医学と権威、そ...

なぜ藤野家に自分を見るのか:『どうすればよかったか?』最終回 29.01.2026

2025年に多くの観客を集めた破格のドキュメントです。この映画から、統合失調症の「遺伝」への誤解、現代精神医療の進歩、そして藤野家が示した20年にわたる“耐える力”を、精神科医の視点から丁寧に読み解きます。発症要因の正しい理解と、回復への現実的な希望。さらに、家族の境界線や愛のかたちにも踏み込み、観る者が自分自身の家族を重ねてしまう理由を考察します。医学と人生が交差する対話の回です。   番組へのお便り ⁠⁠ht...

家族愛のパラドックス:『どうすればよかったか』を精神科医が読む 22.01.2026

不可解――しかし切実。今回も映画『どうすればよかったか』を題材に、藤野家の「愛情とすれ違い」を精神科医の視点で読み解きます。姉の人生と家族の支援、弟である監督の葛藤、そして父の「間違っていなかった」という言葉の意味を検討。家族であっても「別の人間」であるという距離感、アイデンティティの問題を掘り下げ、家族関係の倫理と現実を考えます。   番組へのお便り ⁠⁠https://forms.gle/WWKxMsEiAfX8Ag346⁠⁠ https://po...

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