翻訳文学試食会実行委員会
翻訳文学試食会
翻訳された海外の短編小説を毎回1編読んで、関西のおっちゃん2人がやいのやいのしゃべるポッドキャストです。話題の新作から古典的名作、怪作・珍作までいろいろ味見していきます。次に読む本選びのきっかけに、外国文学についてのトリビアの仕入れにご活用ください。毎週水曜20時に更新します。 【パーソナリティ】大東和重(おおひがし・かずしげ) 比較文学者(日中比較文学)。兵庫県出身。好きな小説はバルガス=リョサ『都会と犬ども』、ゾラ『制作』、ロバート・クーヴァー『ユニヴァーサル野球協会』 干場達矢(ほしば・たつや) 勤め人。大阪府出身。好きな小説はスティーヴン・キング『クージョ』、トレヴェニアン『ワイオミングの惨...
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Oct 21, 2026
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#85 フロベール「ヘロデア」〜擁護できるか、このぐだぐだを 26.06.2024 1:19:05
【この作品が入っている本】『三つの物語/十一月』(蓮實重彦訳、講談社文芸文庫、2023年)。『三つの物語』(太田浩一訳、福武文庫、1991年)。『三つの物語』(谷口亜沙子訳、光文社古典新訳文庫、2018年) 【作家のプロフィール】1821〜80年。フランスの作家。ロマン派文学の影響受けながらも、自省的な性格と自然科学的な見方により、自己を抑えた客観的な描写に努め、写実主義文学を確立した。『ボヴァリー夫人』『 感...
#84 フロベール「聖ジュリアン伝」〜「いはんや悪人をや」の意味 19.06.2024 1:06:21
【この作品が入っている本】『三つの物語/十一月』(蓮實重彦訳、講談社文芸文庫、2023年)。『三つの物語』(太田浩一訳、福武文庫、1991年)。『三つの物語』(谷口亜沙子訳、光文社古典新訳文庫、2018年) 【作家のプロフィール】1821〜80年。フランスの作家。ロマン派文学の影響受けながらも、自省的な性格と自然科学的な見方により、自己を抑えた客観的な描写に努め、写実主義文学を確立した。『ボヴァリー夫人』『 感...
#83 フロベール「純な心」〜度外れた善良さについて 12.06.2024 1:04:34
【この作品が入っている本】『三つの物語/十一月』(蓮實重彦訳、講談社文芸文庫、2023年)。『三つの物語』(太田浩一訳、福武文庫、1991年)。『三つの物語』(谷口亜沙子訳、光文社古典新訳文庫、2018年) 【作家のプロフィール】1821〜80年。フランスの作家。ロマン派文学の影響受けながらも、自省的な性格と自然科学的な見方により、自己を抑えた客観的な描写に努め、写実主義文学を確立した。『ボヴァリー夫人』『 感...
#82 ノダル・ドゥンバゼ「HELLADOS」〜ジョージアについてあれこれ話す回 05.06.2024 1:17:22
【この作品が入っている本】『20世紀ジョージア短篇集』(児島康宏訳、未知谷、2021年) 【作家のプロフィール】 1928〜84年。 トビリシ生まれ。37年、共産党員であった父親が大粛清に巻き込まれて処刑され、母親は10年間投獄された。そのためアブハジアで暮らしていた叔母に引き取られ、ソフミで3年間過ごした後、グリア地方の祖母の元に移った。大学卒業後に文学雑誌に詩や短編を発表。 70年代には、グルジア作家同盟の書記...
#081 ホルヘ・ルイス・ボルヘス「バベルの図書館」ほか2編〜「わからないのに面白い」とは 29.05.2024 1:10:33
この作品が入っている本】『伝奇集』(鼓直訳、岩波文庫、1993年) 【作家のプロフィール】 1899〜1986年。20世紀の小説におそらく最大の影響を与え、またラテンアメリカ文学の「ブーム」の前提を作った作家、ブエノスアイレスのコスモポリタンな知的環境の中に育ち、1914年以後ヨーロッパに渡って当時の前衛的な文学の影響受けた。帰国して前衛的な作家たちと交わり、いくつかの詩集、エッセイ集を刊行した。小説の分野では...
#80 アーサー・ルイス・トンプソン「重ね着」〜性的少数者を語るのはむずかしい 22.05.2024 1:17:43
【この作品が入っている本】『イン・クィア・タイム アジアン・クィア作家短編集』(村上さつき訳、ころから、2022年) 【作家のプロフィール】作家、言語学者。米国出身だが2010年以降は米国に居住していない。2015年から2017年まで、イギリスの「London Journal of Fiction」で編集者を務めていた。現在はパートナーとラマ島に住み、香港大学で言語学の博士号を取得し、東アジア言語のオノマトペとイデオフォンを研究して...
#79 チャールズ・バクスター「ガーシュウィンのプレリュード第二番」〜飲み干しなさい、そのグラスを 15.05.2024 1:05:11
【この作品が入っている本】『世界のハーモニー』(田口俊樹訳、早川書房、1991年) 【作家のプロフィール】1947年、米ミネソタ州ミネアポリス生まれ。大学卒業後、教職を経て各地の大学でクリエイティブライティングを担当。著書に『愛の饗宴』『見知らぬ弟』など。 【今回のトピック】 「ラプソディ・イン・ブルー」/モーリス・ラヴェル/フィッツジェラルド/恩寵・啓示・回心/フラナリー・オコナー「田舎の善人...
【番外編】リスナーのお便りから考える小説原論 08.05.2024 1:18:19
リスナーからお便りをいただきました。面白いテーマなので、それをネタに雑談しています。長めですが、よろしければおつきあいください。 ・小説の「長さ」が示唆するもの ・非西欧人が小説を書く困難 ・ラテンアメリカ文学が世界を席巻したのはなぜか ▼リスナーのみなさんからのメールをお待ちしています。ご意見、ご感想、雑談ネタ、そしてもちろん試食会で取り上げてほしい作品のご提案は大歓迎です。 https://docs.goog...
#78 ホセ・マリア・アルゲダス「ダイヤモンドと火打ち石」〜これが本場のマチスモだ 01.05.2024 1:13:20
【この作品が入っている本】『ダイヤモンドと火打ち石』(杉山晃訳、彩流社、2005年) 【作家のプロフィール】1911〜69年。ペルーのアンデス地域アンダワイラス生まれ。白人家庭に生まれたがインディオと交流して育ち、現地語であるケチュア語を解した。働きながら創作し、先住民文化の普及にも努めた。作品に『水』『深い川』など。 【今回のトピック】 先住民族/クリオーリョ、メスチーソ/口承文芸/聖なる愚者/...
#77 チャン・ガンミョン「データの時代の愛(サラン)」〜偶然の起きない世界で 24.04.2024 54:27
【この作品が入っている本】『極めて私的な超能力』(吉良佳奈江訳、早川書房、2022年) 【作家のプロフィール】1975年、韓国ソウル生まれ。新聞社の社会部に勤務した後、2011年に長篇『漂白』でハンギョレ文学賞を受賞し作家デビュー。他にも多数の賞を受賞し、文芸作家として第一線で活躍している。本短篇集が初のSF作品集となる。(本書の著者略歴より) 【今回のトピック】 アマゾン/アルゴリズム/マッチングア...
#76 ジーン・リース「あいつらにはジャズって呼ばせておけ」〜迷惑おばさんの怒りと悲しみ 17.04.2024 59:19
【この作品が入っている本】『あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集』(西崎憲編訳、亜紀書房、2022年) 【作家のプロフィール】1890〜1979年。カリブ海のドミニカ島に生まれる。演劇を志すが挫折し、27年に作家デビュー。『カルテット』など長編の評価は高かったが次第に忘れられた作家となる。60代で代表作『サルガッソーの広い海』を発表し作家としての評価を決定的なものとした。(本書の著者略歴を編集) 【...
#75 キム・ヘジン「三区域、一区域」〜都市再開発と生存権 10.04.2024 1:09:42
【この作品が入っている本】『君という生活』(古川綾子訳、筑摩書房、2022年) 【作家のプロフィール】1983年生まれ。2012年東亜日報新春文芸当選作「チキン・ラン」で文壇入りし、2013年長編小説『中央駅』で第5回中央長編文学賞を、2018年長編小説『娘について』で第36回シン・ドンヨプ文学賞を受賞した。その他の作品に、短編小説『オビー』、長編小説『九番の仕事』、中編小説『火と私の自叙伝』などがある。(本書の著者...
#74 ゾヤ・ピールザード「復活祭前日」〜異教徒同士の恋愛について 03.04.2024 1:04:09
【この作品が入っている本】『ゾヤ・ピールザード選集 復活祭前日』(藤元優子編訳、大同生命国際文化基金、2019年) 【今回のトピック】 松井真之介「フランスにおけるアルメニア人移民」:その社会的成功をめぐって」(論文)/シーヴァー・アラストゥーイー/ウィリアム・サローヤン/アゼルバイジャン/民族のアイデンティティ/イプセン『人形の家』/宗教的戒律と個人主義/リベラルへの再批判/映画「消えた声が、その...
#73 ケジラハビ「バレンズィ」〜地域言語とリンガ・フランカ 27.03.2024 50:50
【この作品が入っている本】『翻訳文学紀行』(「バレンズィ」は小野田風子訳、ことばのたび社、2023年) 【作家のプロフィール】1944〜2020年。現在のタンザニア、ヴィクトリア湖のウケウェレ島に生まれる。ダルエスサラーム大学で教鞭を執るかたわらスワヒリ語で小説と詩を発表。米国、ボツワナを経てタンザニアに帰国し死去。(本書の著者略歴を編集) 【今回のトピック】 小野田風子『不透明の彼方の作家ケジラハビ』/...
#72 黎紫書「白蟻の夢魔」〜壊れた家族が語るもの 20.03.2024 54:45
【この作品が入っている本】『台湾熱帯文学4 白蟻の夢魔』(荒井茂夫訳、人文書院、2011年) 【作家のプロフィール】1971年生まれ。中学卒業後、星州日報に入社。95年以降、多くの文学賞を受賞。掌編小説も手がける(本書の著者略歴を編集) 【今回のトピック】 マレーシアの中国人社会/フォークナー『響きと怒り』/父系社会/文化は周縁で保持される/中国文学の蓄積 ▼リスナーのみなさんからのメールをお待ちしていま...
【番外編】メールとアンケートで雑談大盛り回(2/2) 13.03.2024 54:24
いただいたメールと昨年末に実施したアンケートのご回答をネタに雑談します。雑談がはかどってしまい、長くなってしまったので2部構成です。お時間のあるときにどうぞ。 ▼というわけで、リスナーのみなさんからのメールを(常に)お待ちしています。ご意見、ご感想、単なる雑談ネタ、そしてもちろん試食会で取り上げてほしい作品のご提案は大歓迎です。メールフォームを作りましたので、こちらからどうぞ。 https://docs....
【番外編】メールとアンケートで雑談大盛り回(1/2) 13.03.2024 42:36
いただいたメールと昨年末に実施したアンケートのご回答をネタに雑談します。雑談がはかどってしまい、長くなってしまったので2部構成です。お時間のあるときにどうぞ。 ▼というわけで、リスナーのみなさんからのメールを(常に)お待ちしています。ご意見、ご感想、単なる雑談ネタ、そしてもちろん試食会で取り上げてほしい作品のご提案は大歓迎です。メールフォームを作りましたので、こちらからどうぞ。 https://docs.g...
#71 ピーター・ケアリー「Do you love me?」〜私たちはいつまで存在できますか 06.03.2024 52:51
【この作品が入っている本】『どこにもない国』(柴田元幸訳、松柏社、2006年) 【作家のプロフィール】1943年、オーストラリアのヴィクトリア州バッカス・マーシュ生まれ。米ポストモダン文学の影響を受けた作家集団バルメイン派の雑誌に作品を発表し注目された。89年にブッカー賞受賞。著書に『イリワッカー』など。 【今回のトピック】 国勢調査/無人地帯/ポッドキャスト「ええなあ、オーストラリア」/ナタリー・サロ...
#70_ドゥブラヴカ・ウグレシッチ「クロイツェル・ソナタ(新作)」〜掌の上のインターテクスチュアリティ 28.02.2024 47:39
【この作品が入っている本】『世界の文学、文学の世界』(「クロイツェル・ソナタ(新作)」は奥彩子訳、松籟社、2020年) 【作家のプロフィール】1943〜2023年。旧ユーゴスラヴィアの作家。ザグレブ大学で比較文学とロシア文学を学び、研究のかたわら作品を発表し始める。著書に『人生は寓話』『大河=小説をわたって』『バルカン・ブルース』など。(本書の著者略歴などを編集) 【今回のトピック】 旧ユーゴスラヴィア/エ...
#69 トルストイ「クロイツェル・ソナタ」〜おっさんのド迫力にうちのめされて 21.02.2024 46:41
【この作品が入っている本】『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2006年) 青空文庫は米川正夫訳。 【作家のプロフィール】1828〜1910年。ドストエフスキーと並び19世紀ロシア文学を代表する作家。「トルストイ主義」と称される独自の思想も展開した。著書に『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『復活』など。日本の近代文学に対する影響も大きく、特に白樺派が親炙したことで...
#68 ケヴィン・ウィルソン「地球の中心までトンネルを掘る」〜モラトリアムはどんな味わいかね? 14.02.2024 44:45
この作品が入っている本】『地球の中心までトンネルを掘る』(芹澤恵訳、創元推理文庫、2023年) 【作家のプロフィール】アメリカ、テネシー州生まれ。フロリダ大学美術学修士課程修了。2009年、さまざまな雑誌・書籍に発表した短編をまとめた『地球の中心までトンネルを掘る』を刊行。この第一短編集でシャーリイ・ジャクスン賞、全米図書館協会アレックス賞を受賞する。第一長編『ファング一家の奇想天外な謎めいた生活』はニ...
#67 オルダス・ハックスリー「ジョコンダの微笑」〜イギリス小説の底意地の悪さ 07.02.2024 48:13
【この作品が入っている本】『悪の物語〈新・ちくま文学の森4〉』(「ジョコンダの微笑」は太田稔訳、筑摩書房、1994年) 【作家のプロフィール】1894〜1963。イギリスの小説家・評論家。著書に前衛的手法の諷刺的な作品「恋愛対位法」、ディストピア小説「すばらしい新世界」など。 【今回のトピック】 俗悪さ/ミラン・クンデラ/「婚期を逃した女」/サマセット・モーム/ルッキズム/福田恒存/アンナ・カレーニナ、エン...
#66 ジョン・アップダイク「A&P」〜ラッキースケベと階級闘争 31.01.2024 53:12
【この作品が入っている本】『アップダイク自選短篇集』(岩本巌訳、新潮文庫、1995年) 【作家のプロフィール】1932年、ペンシルヴァニア州生まれ。'54年ハーヴァード大学卒。フルブライト留学生としてオックスフォード大学で美術を学ぶ。'60年長編小説『走れウサギ』で作家としての名声を確立。'90年「ウサギ四部作」の最終巻『死にゆくウサギ』はピュリッツァー賞と全米書評家協会賞を受賞。現代アメリカを代表...
#65 ウラジミール・ナボコフ「フィアルタの春」〜日本ナボコフ協会の人には聞かせられない話 24.01.2024 46:57
【この作品が入っている本】『ナボコフ全短篇』(「フィアルタの春」は沼野充義訳、作品社、2011年) 【作家のプロフィール】1899年4月23日‐1977年7月2日。ロシアのサンクト・ペテルブルグの名門貴族の家に生まれる。父親はロシア帝国議会議員で、立憲民主党の創立者の一人。1917年、ロシア革命勃発によりヤルタへ避難、19年、家族とともにドイツに亡命。イギリスのケンブリッジ大学トリニティ・コレッジを卒業後、22年からベル...
#64 カーソン・マッカラーズ「家庭の事情」〜アルイーとの向き合い方 17.01.2024 50:27
【この作品が入っている本】『マッカラーズ短篇集』(ハーン小路恭子・西田実訳、ちくま文庫、2023年) 【作家のプロフィール】1917-67年。アメリカの女性作家。ジョージア州に生まれる。コロンビア大学の創作クラスで学ぶ。最初の長編『心は孤独な狩人』(1940/新潮社刊)でセンセーションを巻き起こした。その後は、『黄金の眼に映るもの』(1941)、『結婚式のメンバー』(1946)を執筆。(本書の著者略歴を編集) ...
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