翻訳文学試食会実行委員会

翻訳文学試食会

Arts JA ↓ 205 episodes

翻訳された海外の短編小説を毎回1編読んで、関西のおっちゃん2人がやいのやいのしゃべるポッドキャストです。話題の新作から古典的名作、怪作・珍作までいろいろ味見していきます。次に読む本選びのきっかけに、外国文学についてのトリビアの仕入れにご活用ください。毎週水曜20時に更新します。 【パーソナリティ】大東和重(おおひがし・かずしげ) 比較文学者(日中比較文学)。兵庫県出身。好きな小説はバルガス=リョサ『都会と犬ども』、ゾラ『制作』、ロバート・クーヴァー『ユニヴァーサル野球協会』 干場達矢(ほしば・たつや) 勤め人。大阪府出身。好きな小説はスティーヴン・キング『クージョ』、トレヴェニアン『ワイオミングの惨...

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翻訳文学試食会実行委員会

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Arts

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Jul 8, 2026

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Episodes

#92 ヴォルテール「カンディード」〜いま防災について考える 04.09.2024

【この作品が入っている本】『カンディード』(晶文社版は堀茂樹訳、岩波文庫は植田祐次訳)      【作家のプロフィール】 1690年にパリで公証人の息子として生まれ、20歳を過ぎた頃から83歳(1778年)で没するまで、詩、韻文戯曲、散文の物語、思想書など多岐にわたる著述により、ヨーロッパ中で栄光に包まれたり、ひどく嫌われたりした。文人哲学者。 著書に『エディップ(オイディプス)』『哲学書簡』『寛容論』『哲学辞典』など...

【番外編】私の好きな3冊の話(前編) 28.08.2024

パーソナリティが好きな小説をご紹介します。前編は大東さんが愛する3冊。 (1)エミール・ゾラ『制作』(上・下、清水正和訳、岩波文庫、1999年) (2)マリオ・バルガス=リョサ『都会と犬ども』(杉山晃訳、新潮社、1987年) (3)ロバート・クーヴァー『ユニヴァーサル野球協会』(越川芳明訳、新潮文庫、1990年)

#91 シルビナ・オカンポ「ポルフィリア・ベルナルの日記」〜どこかで読んだような話 21.08.2024

【この作品が入っている本】『ラテンアメリカ怪談集』(「ポルフィリア・ベルナルの日記は鈴木恵子訳、河出文庫、2017年)      【作家のプロフィール】1903〜93年。 ブエノスアイレスの貴族的家庭に生まれる。1900年に渡欧、20年代には美術を学ぶが、32年にビオイ・カサーレスと知り合ってのちは文学に専念。短編小説に本領を発揮した。      【今回のトピック】   ガルシア=マルケス『百年の孤独』/ボルヘス/ヘンリー・ジェイ...

#90 ヘンリー・ジェイムズ「ねじの回転」〜身分・性規範・男性優位主義 14.08.2024

【この作品が入っている本】『ねじの回転』(小川高義訳は新潮文庫[2017年]、土屋政雄訳は光文社古典新訳文庫[2012年])      【作家のプロフィール】1843〜1916年。 アメリカの小説家、批評家。祖父が18世紀末にアイルランドから移住して大きな資産を築き、父は文人らと交わった。子供時代にヨーロッパの各地を転々とするが、1805年にヨーロッパ永住を決意。フロベールやツルゲーネフらと交わり小説作法を学ぶ。1807年を過ぎ...

#89 イーディス・ウォートン「あとになって」〜ふつうの幽霊譚あるいはFIRE民の悲哀 07.08.2024

【この作品が入っている本】『怪奇小説傑作選3 英米編Ⅲ』(「あとになって」は橋本福夫訳、創元推理文庫、新版2006年)      【作家のプロフィール】1862〜1937年。ニューヨークの名家の出で、1907年行こうはフランスに住む。上流社会に入ろうとして挫折する女性の悲劇『楽しみの家』(1905年)で名声を確立。ほかに『イーサン・フロム』(1911年)、『無垢の時代』(1920年)など。    【今回のトピック】   神霊学/幽霊/マナ...

#88 カン・ファギル「湖 他の人」〜男たちはどうすればいいか 31.07.2024

【この作品が入っている本】『大丈夫な人』(小山内園子訳、白水社、2022年)      【作家のプロフィール】1986年、全州市生まれ。2012年、短篇小説「部屋」でデビュー。2016年に短篇集『大丈夫な人』、2017年に初の長篇『別の人』(小山内園子訳、エトセトラブックス、2021年)で第22回ハンギョレ文学賞を受賞。2020年には短篇小説「飲福」で第11回若い作家賞大賞を受賞した。本作に収録された「手」は、英国の翻訳家デボラ・スミス...

#87_陳春成「李茵の湖」〜洗い出しコンクリート文学 24.07.2024

【この作品が入っている本】『夜の潜水艦』(大久保洋子訳、アストラハウス、2023年)      【作家のプロフィール】1990年中国福建省寧徳市生まれ。土木系学部に進学し、専門を学ぶかたわら詩や散文を書く。卒業後、造園技師として地元の植物園に勤務しながらSNSや文芸誌で小説を発表。2019年、「音楽家」が文芸誌『収獲』中篇小説賞を受賞。本書『夜の潜水艦』は著者のデビュー短編集で、中国で出版されるや大胆なイマジネーショ...

【番外編】翻訳詩について語るときに僕たちが語ること(2/2) 17.07.2024

翻訳詩について語る雑談回の後編。今回は干場さんが主にフランス詩についてお話しします。リスナーからご所望があった短歌についても解説するスペシャル回です!

【番外編】翻訳詩について語るときに僕たちが語ること(1/2) 10.07.2024

雑談回です。リクエストにお応えして翻訳詩についてお話しします。まず前編は大東さんが好きな詩について解説。「詩はわからない」そうですが、とっておきの愛誦詩も披露してくれます。

#86_グロリア・サワイ「私がイエス様とポーチに……」〜乳房とは何か 03.07.2024

【この作品が入っている本】『世界文学のフロンティア2 愛のかたち』(「私がイエス様とポーチに座っていると風が吹いてキモノの胸元が開き、イエス様が私の乳房を御覧になった日のこと」は栩木玲子訳、1996年)      【作家のプロフィール】 1932〜2011年。カナダの作家。サワイという日本姓は夫のものと思われるが、個人的なプロフィールについて詳しいことはわからない。生まれ育ち、教育を受け、働いてきた場所は、すべてアメ...

#85 フロベール「ヘロデア」〜擁護できるか、このぐだぐだを 26.06.2024

【この作品が入っている本】『三つの物語/十一月』(蓮實重彦訳、講談社文芸文庫、2023年)。『三つの物語』(太田浩一訳、福武文庫、1991年)。『三つの物語』(谷口亜沙子訳、光文社古典新訳文庫、2018年)      【作家のプロフィール】1821〜80年。フランスの作家。ロマン派文学の影響受けながらも、自省的な性格と自然科学的な見方により、自己を抑えた客観的な描写に努め、写実主義文学を確立した。『ボヴァリー夫人』『 感...

#84 フロベール「聖ジュリアン伝」〜「いはんや悪人をや」の意味 19.06.2024

【この作品が入っている本】『三つの物語/十一月』(蓮實重彦訳、講談社文芸文庫、2023年)。『三つの物語』(太田浩一訳、福武文庫、1991年)。『三つの物語』(谷口亜沙子訳、光文社古典新訳文庫、2018年)      【作家のプロフィール】1821〜80年。フランスの作家。ロマン派文学の影響受けながらも、自省的な性格と自然科学的な見方により、自己を抑えた客観的な描写に努め、写実主義文学を確立した。『ボヴァリー夫人』『 感...

#83 フロベール「純な心」〜度外れた善良さについて 12.06.2024

【この作品が入っている本】『三つの物語/十一月』(蓮實重彦訳、講談社文芸文庫、2023年)。『三つの物語』(太田浩一訳、福武文庫、1991年)。『三つの物語』(谷口亜沙子訳、光文社古典新訳文庫、2018年)      【作家のプロフィール】1821〜80年。フランスの作家。ロマン派文学の影響受けながらも、自省的な性格と自然科学的な見方により、自己を抑えた客観的な描写に努め、写実主義文学を確立した。『ボヴァリー夫人』『 感...

#82 ノダル・ドゥンバゼ「HELLADOS」〜ジョージアについてあれこれ話す回 05.06.2024

【この作品が入っている本】『20世紀ジョージア短篇集』(児島康宏訳、未知谷、2021年)      【作家のプロフィール】 1928〜84年。 トビリシ生まれ。37年、共産党員であった父親が大粛清に巻き込まれて処刑され、母親は10年間投獄された。そのためアブハジアで暮らしていた叔母に引き取られ、ソフミで3年間過ごした後、グリア地方の祖母の元に移った。大学卒業後に文学雑誌に詩や短編を発表。 70年代には、グルジア作家同盟の書記...

#081 ホルヘ・ルイス・ボルヘス「バベルの図書館」ほか2編〜「わからないのに面白い」とは 29.05.2024

この作品が入っている本】『伝奇集』(鼓直訳、岩波文庫、1993年)      【作家のプロフィール】 1899〜1986年。20世紀の小説におそらく最大の影響を与え、またラテンアメリカ文学の「ブーム」の前提を作った作家、ブエノスアイレスのコスモポリタンな知的環境の中に育ち、1914年以後ヨーロッパに渡って当時の前衛的な文学の影響受けた。帰国して前衛的な作家たちと交わり、いくつかの詩集、エッセイ集を刊行した。小説の分野では...

#80 アーサー・ルイス・トンプソン「重ね着」〜性的少数者を語るのはむずかしい 22.05.2024

【この作品が入っている本】『イン・クィア・タイム アジアン・クィア作家短編集』(村上さつき訳、ころから、2022年)      【作家のプロフィール】作家、言語学者。米国出身だが2010年以降は米国に居住していない。2015年から2017年まで、イギリスの「London Journal of Fiction」で編集者を務めていた。現在はパートナーとラマ島に住み、香港大学で言語学の博士号を取得し、東アジア言語のオノマトペとイデオフォンを研究して...

#79 チャールズ・バクスター「ガーシュウィンのプレリュード第二番」〜飲み干しなさい、そのグラスを 15.05.2024

【この作品が入っている本】『世界のハーモニー』(田口俊樹訳、早川書房、1991年)      【作家のプロフィール】1947年、米ミネソタ州ミネアポリス生まれ。大学卒業後、教職を経て各地の大学でクリエイティブライティングを担当。著書に『愛の饗宴』『見知らぬ弟』など。      【今回のトピック】   「ラプソディ・イン・ブルー」/モーリス・ラヴェル/フィッツジェラルド/恩寵・啓示・回心/フラナリー・オコナー「田舎の善人...

【番外編】リスナーのお便りから考える小説原論 08.05.2024

リスナーからお便りをいただきました。面白いテーマなので、それをネタに雑談しています。長めですが、よろしければおつきあいください。 ・小説の「長さ」が示唆するもの ・非西欧人が小説を書く困難 ・ラテンアメリカ文学が世界を席巻したのはなぜか ▼リスナーのみなさんからのメールをお待ちしています。ご意見、ご感想、雑談ネタ、そしてもちろん試食会で取り上げてほしい作品のご提案は大歓迎です。      ⁠ https://docs.goog...

#78 ホセ・マリア・アルゲダス「ダイヤモンドと火打ち石」〜これが本場のマチスモだ 01.05.2024

【この作品が入っている本】『ダイヤモンドと火打ち石』(杉山晃訳、彩流社、2005年)      【作家のプロフィール】1911〜69年。ペルーのアンデス地域アンダワイラス生まれ。白人家庭に生まれたがインディオと交流して育ち、現地語であるケチュア語を解した。働きながら創作し、先住民文化の普及にも努めた。作品に『水』『深い川』など。      【今回のトピック】   先住民族/クリオーリョ、メスチーソ/口承文芸/聖なる愚者/...

#77 チャン・ガンミョン「データの時代の愛(サラン)」〜偶然の起きない世界で 24.04.2024

【この作品が入っている本】『極めて私的な超能力』(吉良佳奈江訳、早川書房、2022年)     【作家のプロフィール】1975年、韓国ソウル生まれ。新聞社の社会部に勤務した後、2011年に長篇『漂白』でハンギョレ文学賞を受賞し作家デビュー。他にも多数の賞を受賞し、文芸作家として第一線で活躍している。本短篇集が初のSF作品集となる。(本書の著者略歴より)      【今回のトピック】   アマゾン/アルゴリズム/マッチングア...

#76 ジーン・リース「あいつらにはジャズって呼ばせておけ」〜迷惑おばさんの怒りと悲しみ 17.04.2024

【この作品が入っている本】『あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集』(西崎憲編訳、亜紀書房、2022年)   【作家のプロフィール】1890〜1979年。カリブ海のドミニカ島に生まれる。演劇を志すが挫折し、27年に作家デビュー。『カルテット』など長編の評価は高かったが次第に忘れられた作家となる。60代で代表作『サルガッソーの広い海』を発表し作家としての評価を決定的なものとした。(本書の著者略歴を編集)   【...

#75 キム・ヘジン「三区域、一区域」〜都市再開発と生存権 10.04.2024

【この作品が入っている本】『君という生活』(古川綾子訳、筑摩書房、2022年)   【作家のプロフィール】1983年生まれ。2012年東亜日報新春文芸当選作「チキン・ラン」で文壇入りし、2013年長編小説『中央駅』で第5回中央長編文学賞を、2018年長編小説『娘について』で第36回シン・ドンヨプ文学賞を受賞した。その他の作品に、短編小説『オビー』、長編小説『九番の仕事』、中編小説『火と私の自叙伝』などがある。(本書の著者...

#74 ゾヤ・ピールザード「復活祭前日」〜異教徒同士の恋愛について 03.04.2024

【この作品が入っている本】『ゾヤ・ピールザード選集 復活祭前日』(藤元優子編訳、大同生命国際文化基金、2019年)   【今回のトピック】 松井真之介「フランスにおけるアルメニア人移民」:その社会的成功をめぐって」(論文)/シーヴァー・アラストゥーイー/ウィリアム・サローヤン/アゼルバイジャン/民族のアイデンティティ/イプセン『人形の家』/宗教的戒律と個人主義/リベラルへの再批判/映画「消えた声が、その...

#73 ケジラハビ「バレンズィ」〜地域言語とリンガ・フランカ 27.03.2024

【この作品が入っている本】『翻訳文学紀行』(「バレンズィ」は小野田風子訳、ことばのたび社、2023年)   【作家のプロフィール】1944〜2020年。現在のタンザニア、ヴィクトリア湖のウケウェレ島に生まれる。ダルエスサラーム大学で教鞭を執るかたわらスワヒリ語で小説と詩を発表。米国、ボツワナを経てタンザニアに帰国し死去。(本書の著者略歴を編集)   【今回のトピック】 小野田風子『不透明の彼方の作家ケジラハビ』/...

#72 黎紫書「白蟻の夢魔」〜壊れた家族が語るもの 20.03.2024

【この作品が入っている本】『台湾熱帯文学4 白蟻の夢魔』(荒井茂夫訳、人文書院、2011年)   【作家のプロフィール】1971年生まれ。中学卒業後、星州日報に入社。95年以降、多くの文学賞を受賞。掌編小説も手がける(本書の著者略歴を編集)   【今回のトピック】 マレーシアの中国人社会/フォークナー『響きと怒り』/父系社会/文化は周縁で保持される/中国文学の蓄積   ▼リスナーのみなさんからのメールをお待ちしていま...

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