Takashi Jome

考える塾 in TAIPEI

Society JA ↓ 101 episodes

哲学や思想や歴史や心理や脳や倫理などについてのエッセーです。

Author

Takashi Jome

Category

Society

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May 31, 2025

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Episodes

物語を読む⑦「少年の日の思い出」本文 15.02.2022

ヘルマン・ヘッセ 作         高橋 健二 訳 少年の日の思い出 https://youtu.be/ysGne_uc_84

物語を読む⑦ 中1国語「少年の日の思い出」 28.11.2021

 文芸批評は、「不透明な批評」と「透明な批評」に分類されます。「不透明な批評」というのは、対象とする作品を言語的な構築物として捉え、その形式上の仕組みを作品の外側から分析する方法です。対して「透明な批評」は、作品世界と読者の世界との間の仕切りを取って、作品の中に入り込んで論じるような方法です。前者は、作品に描かれた客観的事実だけが批評の対象ですが、後者では作品に描かれていないこと、例えば「桃太郎の...

物語を読む⑥「やまなし」本文 22.11.2021

宮沢 賢治 作

物語を読む⑥小6国語「やまなし」 24.10.2021

「クラムボンはわらったよ。」 「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」  かつて書物は声に出して読むものであり、物語とは文字通り「物」を「語る」ことでした。それが近代になり短時間で学習・情報収集するための読書が一般化したことで、読書はふつう黙読で行うものになりました。ところで、声に出して読むことを音読、または朗読と言います。音読は文字を音声に変換することだとして、朗読とは何でしょう。  『花もて語れ』と...

物語を読む⑤「大造じいさんとガン」本文 17.10.2021

鳩 椋十 作

物語を読む⑤小5国語「大造じいさんとガン」 17.09.2021

 人間の発言には、叙述的な発言と、行為遂行的な発言があります。「教室に机がある」というのは、一つの事実の叙述ですが、「教室の机、整理しといて!」というのは、誰かに命じたり頼んだりする一つの行為です。叙述はその内容について真偽を確定できますが、行為には真も偽もありません。私たちが日常的に行う発言の大部分は後者です。そして後者には必ず、その発言を行為として成立させる存在である他者がいます。  動物の出...

物語を読む④「ごんぎつね」本文 15.09.2021

新見 南吉 作

物語を読む④小4国語「ごんぎつね」 23.08.2021

「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは。」ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。兵十は、火縄銃をばたりと、とり落としました。青い煙が、まだ筒口から細く出ていました。  小4国語教科書に掲載されている「ごんぎつね」は、宮沢賢治と並び称される童話作家の新見南吉が18歳の時に書いた、日本を代表する国民的童話です。物語は南吉が幼少の頃に聞かされた口伝をもとに創作したものですが、児童雑誌...

物語を読む③「モチモチの木」本文2 23.08.2021

斉藤 隆介 作

物語を読む③「モチモチの木」本文1 23.08.2021

斉藤 隆介 作

物語を読む③小3国語「モチモチの木」 23.08.2021

 ノーベル賞作家である川端康成の代表作「伊豆の踊子」に、「うなづいたのは誰か」という問題があります。物語の終盤で学生の「私」が船に乗って踊子と別れる場面で起きる問題です。  作品には、【踊子はやはり唇をきつと閉じたまま一方を見つめてゐた。私が縄梯子に捉まろうとして振り返つた時、さようならを言おうとしたが、それも止して、もう一ぺんただうなづいて見せた。】と書かれていますが、「うなづいて見せた」の主語...

物語を読む②「スーホの白い馬」本文 23.08.2021

おおつか ゆうぞう 作

物語を読む②小2国語「スーホの白い馬」 23.08.2021

 小二国語教科書に出てくる『スーホの白い馬』は、「モンゴルの草原に住む貧しい羊飼いの少年スーホが、殿様の主催する競馬大会に優勝したものの、殿様は婿にするという約束は守らず、代わりに愛する白馬を奪い、その白馬がスーホのもとへ逃亡を企てた結果殺されてしまう」という悲しい物語です。スーホは死んだ白馬の骨や皮や筋や毛を使って楽器を作り、それが現代にまで残るモンゴルの馬頭琴になったという事で、この物語は道具...

物語を読む①「たぬきの糸車」本文 23.08.2021

きし なみ 作

物語を読む①小1国語「たぬきの糸車」 23.08.2021

 1928年、旧ソ連、ロシアの昔話研究家であるV・プロップという人が、『昔話の形態学』という著書で、全ての昔話には共通する構造、お決まりのパターンがあるという説を発表し、その構造を三十一の機能分類として整理しました。簡単に列挙してみると、①誰かの不在 ②禁止 ③禁止の侵犯 ④敵による探り ⑤情報の漏洩 ⑥敵の奸計 ⑦不本意な利敵行為 ⑧敵からの加害、又は何かの欠落 ⑨主人公への仲介 ⑩反撃の始まり ⑪主人公の出発 ⑫贈...

台湾島の話⑫台湾人政権 参考文献「台湾 四百年の歴史と展望」伊藤潔 著 19.07.2021

 1971年7月、ニクソン米国大統領の特別補佐官キッシンジャーが秘密裡に中国を訪問し、周恩来首相と会談、その帰国後に大統領がテレビで世界に、中華人民共和国との関係正常化のため訪中することを宣言した。中国がソ連と対立する状況下で、「敵の敵は味方」という米中両国の戦略的利害が一致したことによる国交正常化だったが、国民にも各国にも内密に進められ、日本などは放送3分前になって初めて電話で駐米大使が知らされ...

台湾島の話⑪蒋氏政権 参考文献「台湾 四百年の歴史と展望」伊藤潔 著 11.07.2021

 第二次世界大戦終結後、中国本土における共産党との内戦に敗北した蒋介石率いる国民党・中華民国政権は、1949年、60万の大軍と共に台湾島に逃れた。蒋介石を支援してきたアメリカ政府も、こうした国民党の失敗の原因はその腐敗と無能にあると断じ、台湾の中華民国は見限られようとしていた。だが、1950年に始まる朝鮮戦争が蒋介石を救った。反共産主義陣営の一角としての地位が認められ、アメリカは第七艦隊を台湾海峡...

台湾島の話⑩二・二八事件 参考文献「台湾 四百年の歴史と展望」伊藤潔 著 23.06.2021

 1947年3月1日、中華民国国民政府主席である蒋介石から、行政長官兼警備総司令官として台湾統治を託されていた陸軍大将陳儀は、怒れる台北市民代表団の要求受け入れを強いられていた。    きっかけは、前々日に起きた。闇タバコを販売していた女性に対し、取締員が商品と所持金を没収した上に銃で頭部を殴打、それに憤激した周囲の群衆が取締員に攻撃を加えた。取締員は逃走しながら発砲し、運悪く無関係の市民に銃弾が...

台湾島の話⑨戦時体制と皇民化 参考文献「台湾 四百年の歴史と展望」伊藤潔 著 14.06.2021

 1930年10月27日、台中州能高群霧社公学校の運動会を、武装した300人ほどの男たちが襲撃し、男女子供を問わず132人の日本人と和服を着ていた台湾人2名を惨殺した。暴徒は警察署や役所なども襲い、武器弾薬を奪った後、山間部に籠った。彼らは、山地原住民である霧社セデック族マヘボ社と他6社の男たちで、軍と警察による鎮圧に頑強な抵抗を続け、日本軍は制圧のために爆撃機や毒ガスを用いた。また、対立する他の...

台湾島の話⑧内地延長主義と台湾議会設置請願 参考文献「台湾 四百年の歴史と展望」伊藤潔 著 04.06.2021

 1915年、漢民族系台湾人による最後の武装抵抗だった「西来庵事件」が鎮圧された頃、世界では、辛亥革命、ロシア革命、アメリカのウィルソン大統領による民族自決の提唱、朝鮮の三・一運動など、民主化と反植民地主義の風が吹いていた。  日本でも大正デモクラシーと呼ばれる民主主義・自由主義の運動が国民的に広がり、1918年には立憲政友会の原敬が初の本格政党内閣を成立させた。原は台湾の人事においても、武官総督...

台湾島の話⑦生物学的植民地経営 参考文献「台湾 四百年の歴史と展望」伊藤潔 著 30.05.2021

 1895年11月に台湾全島制圧を宣言した日本の台湾総督府だったが、その台湾統治の初期は相次ぐ武装抵抗の鎮圧に奔走する日々だった。武力衝突による被害者の多さから、帝国議会では1億元で台湾をフランスへ売却する案も出された。  1898年に4代目総督に就任した児玉源太郎は、陸軍大臣や内大臣・文部大臣などを兼任し、日露戦争時には満州軍総参謀長に就いていたため、台湾に滞在した期間が短く、実質的な台湾統治は...

台湾島の話⑥日本の台湾進出と台湾民主国の抵抗 参考文献「台湾 四百年の歴史と展望」伊藤潔 著 23.05.2021

 19世紀末、帝国主義列強の抗争の渦に巻き込まれるようにして、日本と清の両国は朝鮮への影響力を巡る日清戦争を始めた。その戦争を遡ること二十年ほど前、両国は現在の沖縄である琉球の帰属、そして台湾島を巡り対立していた。  1871年、琉球の宮古島の住民数十名が台湾南部に漂着し、この島の牡丹社という部落の先住民に殺害される「牡丹社事件」が起きる。この事件を機に琉球の帰属と台湾への進出を同時に果そうとした...

台湾島の話⑤清朝統治と「台湾人」 参考文献「台湾 四百年の歴史と展望」伊藤潔 著 13.05.2021

 台湾島の歴史上、最も長くこの島を統治した政権は、満州族の侵略王朝である清朝だった。清の中国征服に対抗し、漢民族の明朝復興を掲げてオランダ東インド会社を追い払い、台湾島を支配した鄭氏政権は、鄭成功、鄭経、鄭克塽の3代20年で清に降伏した。その年1683年から、日本統治が始まる1895年までの約2百年間、この島は清朝の支配下にあった。  鄭氏政権を滅ぼした清朝では、当初「台湾は中国から離れた孤島であ...

台湾島の話④国姓爺合戦 参考文献「台湾 四百年の歴史と展望」伊藤潔 著 12.05.2021

 ある民族の武力統一成功ほど、周辺国にとって厄介な出来事はない。民族内の部族間抗争は強力な軍事組織を育成する。それは戦うこと、侵略することを目的に編成された組織であり、統一が達成しても、その性格を簡単には変えられない。同じ活動を続けていないと、せっかくの組織が、国家が、解体してしまうのだ。  東アジア最強の歴代中華帝国は、最も旨みのある土地の所有者でもある。周辺に部族統一を達成した国が生まれる度に...

台湾島の話③最初の支配者 参考文献「台湾 四百年の歴史と展望」伊藤潔 著 11.05.2021

 1602年、スペイン・ハプスブルク家からの独立を目指す八十年戦争の渦中にあったオランダは、人類最初の株式会社であるオランダ東インド会社を創設した。その主な業務は、東南アジアにおける交易と侵略と植民地経営であり、この地域でのスペイン、ポルトガル、イギリスとの熾烈な貿易競争の担い手となった。当時、オランダの正式名称はネーデルラント連邦共和国、プロテスタント・カルヴァン派であるネーデルラント北部七州の...

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