今日も京都の片隅で

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ようこそ「今日も京都の片隅で」へ!仏教研究者の都河陽介と、日本文学研究者のプラダン・ゴウランガ・チャランが、広範な人文社会科学のテーマをわかりやすく紹介します。専門的な学問のことを誰でも気軽に楽しんでいただけるよう心がけています。学問の世界の奥深さを、皆さんと一緒に探求できることを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いいたします。

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23 cze 2026

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神智学とアジアの宗教について――吉永新一著『神智学と仏教』(法蔵館、2021年)を手がかりに、その2 23.06.2026

今回のエピソードでは、引き続き 吉永進一著『神智学と仏教』 を取り上げます。明治時代、日本は急速な近代化と西洋化の波に包まれていました。そのなかで、多くの知識人たちは「従来の宗教だけでは満たされない問い」と向き合い、新たな精神世界を探し求めます。そこで注目されたのが、欧米で大きな影響力を持っていた神秘思想「神智学」でした。 今回のエピソードでは、なぜ鈴木大拙や姉崎正治、成瀬仁蔵らが神智学に関心を寄せ...

神智学とアジアの宗教について――吉永新一著『神智学と仏教』(法蔵館、2021年)を手がかりに 29.05.2026

今回は、吉永新一『神智学と仏教』を手がかりに、19世紀末に西洋で生まれた新しい信仰「神智学」が、どのように世界へ広がり、日本やアジアの近代仏教を形づくっていったのかを探ります。科学と合理主義がキリスト教の権威を揺るがした時代、人々はなぜ東洋思想やオカルト、輪廻転生、カルマ思想に惹かれたのか。ダーウィン進化論を“魂の進化”へと読み替えた神智学の思想、そして鈴木大拙やガンディーら知識人との接点をたどりなが...

ベネディクト・アンダーソン著『想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』、第2回 02.05.2026

見えないはずの「国家」と「国民」という概念は、なぜこれほど強く人を結びつけるのか?今回のエピソードでは、引き続きベネディクト・アンダーソンの『想像の共同体』を軸に、日本と世界のナショナリズムの成り立ちを立体的に読み解く。新聞や共通言語が生み出す「同時(今)に生きている」という感覚、ヴァルター・ベンヤミンからインスパイアされたアンダーソンの「均質で空虚な時間」という時間概念は、一般的な時計の時間とど...

ベネディクト・アンダーソン著『想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』 01.04.2026

私たちが当たり前のように感じている「国民」という意識。それは本当に自然に生まれたものなのでしょうか? 今回のエピソードでは、ベネディクト・アンダーソンの名著『想像の共同体』を手がかりに、ナショナリズムの正体に迫ります。新聞や本が広まることで、人々はどのように「同じ仲間だ」と感じるようになったのか。そしてその仕組みは、ヨーロッパ、中国、日本などではどのように展開していったのか。 仏教史から見えてくるア...

ヴァージニア・ウルフ作『 灯台へ』(1927年)を読む 03.03.2026

『灯台へ』は、ヴァージニア・ウルフの代表作であり、モダニズム文学を象徴する作品の一つです。1927年に発表されたこの小説は、ウルフの革新的な文体、特に「意識の流れ」の技法を駆使しており、登場人物の内面の深層に迫りながら物語が進行します。物語は、主人公たちが家族旅行で目指す灯台をめぐる時間の流れとともに展開し、個々の人物の思考や感情の揺れ動きを細やかに描いています。 ウルフの作品は、非人情的(これは漱石...

グレゴリー・ケズナジャットの創作―複数の言語を生きることとは何か 27.01.2026

今回はアメリカ生まれで、母語でない日本語に創作をするグレゴリー・ケズナジャットの作品を取り上げます。特に2021年に第2回京都文学賞を受賞した 『鴨川ランナー』 と第168回芥川龍之介賞の候補になった 『開墾地』 (2023年)に注目します。 ケズナジャットは、第二言語で生きることの複雑さと自己分裂をテーマにした作品を通じて、言語とアイデンティティの問題を深く掘り下げています。『鴨川ランナー』では、日本語を使いこ...

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