一般社団法人 青空朗読

青空朗読

Arts JA ↓ 455 episodi

インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

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一般社団法人 青空朗読

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Arts

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27 ott 2026

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Episodi

【青空朗読】麦の ほ 著者:グリム兄弟/矢崎 源九郎 訳 読み手:堀口 直子 時間:3分7秒 13.08.2026

麦の ほ 著者:グリム兄弟/矢崎 源九郎 訳 読み手:堀口 直子 時間:3分7秒  むかし むかし、神さまが、まだ じぶんで、この世の中を、あるきまわっていらっしゃったころの おはなしです。  そのころは、こくもつが、今よりも ずっとずっと よく みのりました。麦のほも、五十や六十 ばかりではありません。四百も五百も ついていました。なにしろ、くきには、麦のつぶが、上から下まで びっしり ついていたのです...

【青空朗読】フェリシテ 著者:モーリス・ルヴェル/田中 早苗 訳 読み手:中村 昭代 時間:17分57秒 12.08.2026

フェリシテ 著者:モーリス・ルヴェル/田中 早苗 訳 読み手:中村 昭代 時間:17分57秒  彼女はフェリシテという名前だった。貧しい女で、美人でもなく、若さももう失われていた。  夕方、方々の工場の退け時になると、彼女は街へ出て、堅気女らしい風でそぞろ歩きをした。ときどき微かに歩調をゆるめたかと思うと、また元のように歩いて行った。  他の子供等が裾にからまって来ると、彼女は優しい身振りでそれを避けたり、...

【青空朗読】猫吉親方 またの名 長ぐつをはいた猫 著者:ペロー/楠山 正雄 訳 読み手:濱田 薫 時間:21分7秒 11.08.2026

猫吉親方 またの名 長ぐつをはいた猫 著者:ペロー/楠山 正雄 訳 読み手:濱田 薫 時間:21分7秒    一  むかし、あるところに、三人むすこをもった、粉ひき男がありました。もともと、びんぼうでしたから、死んだあとで、こどもたちに分けてやる財産といっては、粉ひき臼をまわす風車と、ろばと、それから、猫一ぴきだけしかありませんでした。さていよいよ財産を分けることになりましたが、公証人や役場の書記を呼ぶでは...

【青空朗読】つばめの  著者:小川 未明 読み手:菅野 秀之 時間:7分48秒 10.08.2026

つばめの話 著者:小川 未明 読み手:菅野 秀之 時間:7分48秒    上  夏の初めになると、南の方の国から、つばめが北の方の国に飛んできました。そして、電線や、屋根の上や、高いところ に止まって、なきました。広い野原の中を汽車がゆくときに、つばめは、電線の上に止まって、じっとながめていたこともあります。また、青い海辺に連なる電 線に止まって、海の方を見ていたこともあります。けれど、また町の人家の店頭に...

【青空朗読】寝ぼけ 著者:夢野 久作 読み手:ちくわさん 時間:4分4秒 09.08.2026

寝ぼけ 著者:夢野 久作 読み手:ちくわさん 時間:4分4秒  太郎さんはしじゅう寝ぼけてしくじるので、口惜しくてたまりません。明日は運動会だから、決して寝ぼけずにちゃんと自分で支度をして、みんなを驚かしてやろうとかたく決心をして寝ました。  あくる朝大へん早く起きたものがありますから、太郎さんは飛び起きますと、お母さんが坐って、 「太郎さん、今日は雨がふって運動会がお休みになったのだよ。さっき先生がお...

【青空朗読】鼓くらべ 著者:山本 周五郎 読み手:石橋 玲 時間:41分13秒 08.08.2026

鼓くらべ 著者:山本 周五郎 読み手:石橋 玲 時間:41分13秒    一  庭さきに暖い小春日の光が溢れていた。おおかたは枯れた籬の菊のなかにもう小さくしか咲けなくなった花が一輪だけ、茶色に縮れた枝葉のあいだから、あざやかに白い葩をつつましく覗かせていた。  お留伊は小鼓を打っていた。  町いちばんの絹問屋の娘で、年は十五になる。眼鼻だちはすぐれて美しいが、その美しさは澄み徹ったギヤマンの壺のように冷た...

【青空朗読】葱 著者:芥川 龍之介 読み手:水野 久美子 時間:32分49秒 07.08.2026

葱 著者:芥川 龍之介 読み手:水野 久美子 時間:32分49秒  おれは締切日を明日に控えた今夜、一気呵成にこの小説を書こうと思う。いや、書こうと思うのではない。書かなければならなくなってしまったのである。では何を書くかと云うと、――それは次の本文を読んで頂くよりほかに仕方はない。 ――――――――――――――――――――――――  神田神保町辺のあるカッフェに、お君さんと云う女給仕がいる。年は十五とか十六とか云うが、見た所はもっ...

【青空朗読】月夜のあとさき 著者:津村 信夫 読み手:横山 宜夫 時間:7分16秒 06.08.2026

月夜のあとさき 著者:津村 信夫 読み手:横山 宜夫 時間:7分16秒  「戸隠では、蕈と岩魚に手打蕎麦」私がこのように手帖に書きつけたのは、善光寺の町で知人からきかされたのによる。  岩魚は戸隠山中でもそう容易には口に這入らない。岩魚釣を専門にしている、さる農家の老人をひとり知っているが、その他に所謂素人で、ひそかに釣に出るような人もある。  一日歩いて骨折ってみても、まずこんなものですよと云って、石油...

【青空朗読】猫の広告文 著者:夏目 漱石 読み手:手塚 未紗 時間:1分7秒 05.08.2026

猫の広告文 著者:夏目 漱石 読み手:手塚 未紗 時間:1分7秒  吾輩は猫である。名前はまだない。主人は教師である。迷亭は美学者、寒月は理学者、いづれも当代の変人、太平の逸民である。吾輩は幸にして此諸先生の知遇を辱ふするを得てこゝに其平生を読者に紹介するの光栄を有するのである。……吾輩は又猫相応の敬意を以て金田令夫人の鼻の高さを読者に報道し得るを一生の面目と思ふのである。…… 【青空朗読】とは 青空朗読はイ...

【青空朗読】告げ人 著者:伊藤 左千夫 読み手:齊藤 雅美 時間:35分7秒 04.08.2026

告げ人 著者:伊藤 左千夫 読み手:齊藤 雅美 時間:35分7秒  雨が落ちたり日影がもれたり、降るとも降らぬとも定めのつかぬ、晩秋の空もようである。いつのまにか風は、ばったりなげて、人も気づかぬさまに、小雨は足のろく降りだした。  もうかれこれ四時過ぎ五時にもなるか、しずかにおだやかな忌森忌森のおちこち、遠くの人声、ものの音、世をへだてたるものの響きにもにて、かすかにもやの底に聞こえる。近くあからさまな...

【青空朗読】ヌスビトト コヒツヂ 著者:新美 南吉 読み手:あとみ たえこ 時間:3分42秒 03.08.2026

ヌスビトト コヒツヂ 著者:新美 南吉 読み手:あとみ たえこ 時間:3分42秒  ヤワラカイ クサガ ミドリノ モウフノヤウニ ハヱテ ヰル ヒロツパニ タクサンノ ヒツジガ メイメイト ナキナガラ アソンデ ヰマシタ。  スルト ソコヘ ヒトリノ ヌスビトガ トホリカカリマシタ。オナカガ スイテ ヰル ヌスビトノ メニ、フト マルマルシタ コヒツジガ 一ピキ、ミンナト ハナレテ アソンデ ヰルノガ ウ...

【青空朗読】月と海豹 著者:小川 未明 読み手:西沢 裕子 時間:14分44秒 02.08.2026

月と海豹 著者:小川 未明 読み手:西沢 裕子 時間:14分44秒  北方の海は銀色に凍っていました。長い冬の間、太陽はめったにそこへは顔を見せなかったのです。なぜなら、太陽は、陰気なところは、好かなかったからでありました。そして、海は、ちょうど死んだ魚の眼のようにどんよりと曇って、毎日雪が降っていました。  一疋の親の海豹が、氷山のいただきにうずくまって、ぼんやりとあたりを見まわしていました。その海豹は...

【青空朗読】沼地 著者:芥川 龍之介 読み手:矢野 淳子 時間:7分18秒 01.08.2026

沼地 著者:芥川 龍之介 読み手:矢野 淳子 時間:7分18秒  ある雨の降る日の午後であった。私はある絵画展覧会場の一室で、小さな油絵を一枚発見した。発見――と云うと大袈裟だが、実際そう云っても差支えないほど、この画だけは思い切って彩光の悪い片隅に、それも恐しく貧弱な縁へはいって、忘れられたように懸かっていたのである。画は確か、「沼地」とか云うので、画家は知名の人でも何でもなかった。また画そのものも、た...

【青空朗読】ツェねずみ 著者:宮沢 賢治 読み手:室 由美子 時間:15分37秒 31.07.2026

ツェねずみ 著者:宮沢 賢治 読み手:室 由美子 時間:15分37秒  ある古い家の、まっくらな天井裏に、「ツェ」という名まえのねずみがすんでいました。  ある日ツェねずみは、きょろきょろ四方を見まわしながら、床下街道を歩いていますと、向こうからいたちが、何かいいものをたくさんもって、風のように走って参りました。そしてツェねずみを見て、ちょっとたちどまって早口に言いました。 「おい、ツェねずみ。お前んとこの...

【青空朗読】ヌタプカムシペ山脈の畔り 著者:今野 大力 読み手:シュエ・ガオ 時間:1分44秒 30.07.2026

ヌタプカムシペ山脈の畔り 著者:今野 大力 読み手:シュエ・ガオ 時間:1分44秒 色づく木々の丘の上の林へ 今日一日私は出かけた めずらしい晴天である 葡萄の葉と楡と、楢と栓とそれらみんな色づいて来た 最早すべて葉を落したものもある つたをたぐって丘に登る時 私は愉快である 登って見下せば又愉快である みごもった稲田を広い平野の端から端へ 見てゆくのも愉快である いろんな野菜の収穫の終った畑も 今は黍と芋蔓がし...

【青空朗読】月が出る 著者:小川 未明 読み手:幡山 睦実 時間:43秒 29.07.2026

月が出る 著者:小川 未明 読み手:幡山 睦実 時間:43秒 だれが山でらっぱ吹く、 青い空から月が出る。 だれが野で太鼓打つ、 広い畑から月が出る。 だれが海で笛を吹く、 波の中から月がでる。 だれが町で歌うたう、 月がまんまるく照らしている。 【青空朗読】とは 青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートしました。近年は、朗読を学ぶ一般の方...

【青空朗読】西班牙犬の家(夢見心地になることの好きな人々の為めの短篇) 著者:佐藤 春夫 読み手:水野 久美子 時間:30分32秒 28.07.2026

西班牙犬の家(夢見心地になることの好きな人々の為めの短篇) 著者:佐藤 春夫 読み手:水野 久美子 時間:30分32秒  フラテ(犬の名)は急に駆け出して、蹄鍛冶屋の横に折れる岐路のところで、私を待っている。この犬は非常に賢い犬で、私の年来の友達であるが、私の妻などは勿論大多数の人間などよりよほど賢い、と私は信じている。で、いつでも散歩に出る時には、きっとフラテを連れて出る。奴は時々、思いもかけぬようなと...

【青空朗読】くまの こ 著者:新美 南吉 読み手:篠原 みのり 時間:2分39秒 27.07.2026

くまの こ 著者:新美 南吉 読み手:篠原 みのり 時間:2分39秒  かりうどが、ゆきの つもった やまへ、りょうに いきました。うさぎを 一ぴき みつけたので、きの あいだや こみちの うえを、おっかけまわって、やっとの ことで うちとめました。うさぎを ふくろに いれて、そこの きの したで ひとやすみ してから、うちの ほうへ かえりかけました。たにを ひとつ こして、こちらの やまへ きた と...

【青空朗読】砂をかむ 著者:坂口 安吾 読み手:佐藤 優 時間:3分50秒 26.07.2026

砂をかむ 著者:坂口 安吾 読み手:佐藤 優 時間:3分50秒  五十ちかい年になってはじめて子ができるというのは戸惑うものである。できるべくしてできたというのと感じがちがって、ありうべからざることが起ったような気持の方が強いものだ。大そうてれくさい。お子さんは近ごろ、なぞと人に云われると、それだけでてれたりしてしまう・・・ 【青空朗読】とは 青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する...

【青空朗読】熊手と提灯 著者:正岡 子規 読み手:齋藤 こまり 時間:15分28秒 25.07.2026

熊手と提灯 著者:正岡 子規 読み手:齋藤 こまり 時間:15分28秒  本郷の金助町に何がしを訪うての帰り例の如く車をゆるゆると歩ませて切通の坂の上に出た。それは夜の九時頃で、初冬の月が冴え渡って居るから病人には寒く感ぜられる。坂を下りながら向うを見ると遠くの屋根の上に真赤な塊が忽ち現れたのでちょっと驚いた。箒星が三つ四つ一処に出たかと思うような形で怪しげな色であった。今宵は地球と箒星とが衝突すると前か...

【青空朗読】雀 著者:太宰 治 読み手:齊藤 雅美 時間:30分44秒 24.07.2026

雀 著者:太宰 治 読み手:齊藤 雅美 時間:30分44秒  この津軽へ来たのは、八月。それから、ひとつきほど経って、私は津軽のこの金木町から津軽鉄道で一時間ちかくかかって行き着ける五所川原という町に、酒と煙草を買いに出かけた。キンシを三十本ばかりと、清酒を一升、やっと見つけて、私はまた金木行の軽便鉄道に乗った。 「や、修治。」と私の幼名を呼ぶ者がある。 「や、慶四郎。」と私も答えた。  加藤慶四郎君は白衣...

【青空朗読】クねずみ 著者:宮沢 賢治 読み手:室 由美子 時間:19分36秒 23.07.2026

クねずみ 著者:宮沢 賢治 読み手:室 由美子 時間:19分36秒  クという名前のねずみがありました。たいへん高慢でそれにそねみ深くって、自分をねずみの仲間の一番の学者と思っていました。ほかのねずみが何か生意気なことを言うとエヘンエヘンと言うのが癖でした。  クねずみのうちへ、ある日、友だちのタねずみがやって来ました。  さてタねずみはクねずみに言いました。 「今日は、クさん。いいお天気です。」 「いいお天...

【青空朗読】すずの兵隊さん 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:つかさ 時間:20分3秒 22.07.2026

すずの兵隊さん 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:つかさ 時間:20分3秒  あるところに、二十五人のすずの兵隊さんがいました。この兵隊さんたちは、みんな兄弟でした。なぜって、みんなは、一本の古いすずのさじをとかして作られていましたから。  どの兵隊さんも、鉄砲をかついで、まっすぐ前をむいていました。着ている赤と青の軍服は、たいへんきれいでした。兵隊さんたちは、一つの箱の...

【青空朗読】果物の天国 著者:中谷 宇吉郎 読み手:手塚 未紗 時間:4分7秒 21.07.2026

果物の天国 著者:中谷 宇吉郎 読み手:手塚 未紗 時間:4分7秒  この夏、アメリカの友人から妙なことを頼まれた。それは岡山の白桃と二十世紀とを食べておいてくれ、という依頼なのである。この男は、前に日本へ一度来たことがあるが、アメリカへ帰ってからも、どうしても忘れられないのは、白桃と二十世紀との味であるという。ところが、どうしてもあれは、アメリカまで送ってもらうことは出来ない。それで日本へ帰ったら、代...

【青空朗読】随想 著者:上村 松園 読み手:植田 恵子 時間:3分44秒 20.07.2026

随想 著者:上村 松園 読み手:植田 恵子 時間:3分44秒  時代の移り変わりは妙なものである。そのころは新しく奇異の思いにも感じられなかったことが、後にふり返ると滑稽にも思われる。  私は明治二十年、十三歳の頃京都の画学校に入ったが、その時分の学校は今の京都ホテルの処にあって、鈴木松年先生が北宗画の教授をされていた。半季ほどたってこの学校に改革が起こって松年先生は学校をやめられた。そんなことでその儘私...

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