一般社団法人 青空朗読

青空朗読

Arts JA ↓ 453 episodi

インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

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一般社団法人 青空朗読

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Arts

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25 ott 2026

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Episodi

【青空朗読】めくらぶどうと虹 著者:宮沢 賢治 読み手:齋藤 こまり 時間:9分51秒 25.10.2026

めくらぶどうと虹 著者:宮沢 賢治 読み手:齋藤 こまり 時間:9分51秒  城あとのおおばこの実は結び、赤つめ草の花は枯れて焦茶色になり、畑の粟は刈られました。  「刈られたぞ」と言いながら一ぺんちょっと顔を出した野鼠がまた急いで穴へひっこみました。  崖やほりには、まばゆい銀のすすきの穂が、いちめん風に波立っています。  その城あとのまん中に、小さな四っ角山があって、上のやぶには、めくらぶどうの実が虹の...

【青空朗読】狼森と笊森、盗森 著者:宮沢 賢治 読み手:駒形 ゆう 時間:24分17秒 24.10.2026

狼森と笊森、盗森 著者:宮沢 賢治 読み手:駒形 ゆう 時間:24分17秒  小岩井農場の北に、黒い松の森が四つあります。いちばん南が狼森で、その次が笊森、次は黒坂森、北のはずれは盗森です。  この森がいつごろどうしてできたのか、どうしてこんな奇体な名前がついたのか、それをいちばんはじめから、すっかり知っているものは、おれ一人だと黒坂森のまんなかの巨きな巌が、ある日、威張ってこのおはなしをわたくしに聞かせ...

【青空朗読】眼鏡 著者:織田 作之助 読み手:堀口 直子 時間:5分59秒 23.10.2026

眼鏡 著者:織田 作之助 読み手:堀口 直子 時間:5分59秒  三年生になった途端に、道子は近視になった。 「明日から、眼鏡を掛けなさい。うっちゃって置くと、だんだんきつくなりますよ」  体格検査の時間にそう言われた時、道子はぽうっと赧くなった。なんだか胸がどきどきして、急になよなよと友達の肩に寄りかかって、 「うっちゃって置くと、ひどくなるんですって」  胸を病んでいると宣告されたような不安な顔をわざと...

【青空朗読】おいしいおかゆ 著者:グリム兄弟/金田 鬼一 訳 読み手:阿部 みゆき 時間:3分26秒 22.10.2026

おいしいおかゆ 著者:グリム兄弟/金田 鬼一 訳 読み手:阿部 みゆき 時間:3分26秒  むかし昔、あるところにびんぼうな信心ぶかい少女がありました。少女はおかあさんと二人ぎりでくらしていましたが、食べるものがもうなんにもありません。それで、少女は、(野いちごでもさがすつもりでしょうか、)郊外の森へ行きました。森の中で少女にであったのは、見たことのないおばあさんです。このおばあさんは少女の心配をちゃんと...

【青空朗読】名人伝 著者:中島 敦 読み手:江刺 祐一 時間:24分39秒 21.10.2026

名人伝 著者:中島 敦 読み手:江刺 祐一 時間:24分39秒  趙の邯鄲の都に住む紀昌という男が、天下第一の弓の名人になろうと志を立てた。己の師と頼むべき人物を物色するに、当今弓矢をとっては、名手・飛衛に及ぶ者があろうとは思われぬ。百歩を隔てて柳葉を射るに百発百中するという達人だそうである。紀昌は遥々飛衛をたずねてその門に入った。  飛衛は新入の門人に、まず瞬きせざることを学べと命じた。紀昌は家に帰り、...

【青空朗読】眠い町 著者:小川 未明 読み手:緒方 朋恵 時間:14分23秒 20.10.2026

眠い町 著者:小川 未明 読み手:緒方 朋恵 時間:14分23秒  この少年は、名を知られなかった。私は仮にケーと名づけておきます。  ケーがこの世界を旅行したことがありました。ある日、彼は不思議な町にきました。この町は「眠い町」という名がついておりました。見ると、なんとなく活 気がない。また音ひとつ聞こえてこない寂然とした町であります。また建物といっては、いずれも古びていて、壊れたところも修繕するではなく...

【青空朗読】ペンとインキつぼ 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:Peg 時間:9分40秒 19.10.2026

ペンとインキつぼ 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:Peg 時間:9分40秒  ある、詩人の部屋の中でのお話です。だれかが、詩人の机の上にあるインキつぼを見て、こう言いました。 「こんなインキつぼの中から、ありとあらゆるものが生れてくるんだから、まったくもってふしぎだなあ! 今度は、いったい、なにが出てくるんだろう? いや、ほんとにふしぎなもんさ」 「そうなのよ」と、インキつ...

【青空朗読】ねずみの冒険 著者:小川 未明 読み手:中田 真由美 時間:7分20秒 18.10.2026

ねずみの冒険 著者:小川 未明 読み手:中田 真由美 時間:7分20秒  一匹のねずみが、おとしにかかりました。夜中ごろ天井から降りて、勝手もとへ食べ物をあさりにいく途中、戸だなのそばに置かれた、おとしにかかったのです。空腹のねずみは、あぶらげの香ばしいにおいをかいで、我慢がしきれなかったものでした。ねずみは、そのせまい金網の中で、夜じゅう出口をさがしながら、あばれていました。夜が明けると、ねまきを着た...

【青空朗読】ペンとインキ 著者:夢野 久作 読み手:イトー ゲンヤ 時間:1分 17.10.2026

ペンとインキ 著者:夢野 久作 読み手:イトー ゲンヤ 時間:1分  ペン先がインキにこう言いました。 「お前位イヤなものはない。私がいくら金の衣服を着ていても、お前はすぐに錆さして役に立たなくしてしまう。私はお前みたいなもの大嫌いさ」  インキはこう答えました。 「ペンは錆るのが役目じゃない。インキはなくなるのがつとめじゃない。一緒になって字を書くのが役目さ。錆るのがイヤなら鉄に生まれて来ない方がいいじ...

【青空朗読】ヘンゼルとグレーテル 著者:グリム兄弟/楠山 正雄 訳 読み手:古澤 里沙 時間:36分13秒 16.10.2026

ヘンゼルとグレーテル 著者:グリム兄弟/楠山 正雄 訳 読み手:古澤 里沙 時間:36分13秒    一  まずしい木こりの男が、大きな森の近くにこやをもって、おかみさんとふたりのこどもとでくらしていました。ふたりのこどものうち、男の子がヘンゼル、女の子がグレーテルといいました。しがなくくらして、ろくろく歯にあたるたべものを、これまでもたべずに来たのですが、ある年、国じゅうが大ききんで、それこそ、日日のパン...

【青空朗読】鼠小僧次郎吉 著者:芥川 龍之介 読み手:水野 久美子 時間:48分59秒 15.10.2026

鼠小僧次郎吉 著者:芥川 龍之介 読み手:水野 久美子 時間:48分59秒    一  或初秋の日暮であつた。  汐留の船宿、伊豆屋の表二階には、遊び人らしい二人の男が、さつきから差し向ひで、頻に献酬を重ねてゐた。  一人は色の浅黒い、小肥りに肥つた男で、形の如く結城の単衣物に、八反の平ぐけを締めたのが、上に羽織つた古渡り唐桟の半天と一しよに、その苦みばしつた男ぶりを、一層いなせに見せてゐる趣があつた。もう...

【青空朗読】返事 著者:太宰 治 読み手:滝川 ゆきえ 時間:10分34秒 14.10.2026

返事 著者:太宰 治 読み手:滝川 ゆきえ 時間:10分34秒  拝復。長いお手紙をいただきました。  縁というのは、妙なものですね。(なんて、こんな事を言うと、非科学的だといって叱られるかしら。うるさい時代が過ぎて、二三日、ほっとしたと思ったら、また、うるさい時代がやって来ました。縁などというのは迷信である。必然的と言わなければならぬ、なんて、一言一言とがめられる、あの右翼のやっかい以前の左翼のやっかい...

【青空朗読】ペンギン鳥の歌 著者:原 民喜 読み手:堀口 直子 時間:3分23秒 12.10.2026

ペンギン鳥の歌 著者:原 民喜 読み手:堀口 直子 時間:3分23秒  森は雪におおわれて真白になりました。高い大きな枯木の上で、カラスが拡声器をすえて、今しきりに、こんなことを喋っています。 ああああ ただ今 試験中です ああああ ただ今 試験中です ああああ ただ今 試験中です  いつまで待っていても、ああああ と云うばっかしなので、小鳥たちは顔を見あわせてくすくす笑いました。でも、何か始まるだろうと思...

【青空朗読】猫の草紙 著者:楠山 正雄 読み手:入江 安希子 時間:21分28秒 12.10.2026

猫の草紙 著者:楠山 正雄 読み手:入江 安希子 時間:21分28秒    一  むかし、むかし、京都の町でねずみがたいそうあばれて、困ったことがありました。台所や戸棚の食べ物を盗み出すどころか、戸障子をかじったり、たんすに穴をあけて、着物をかみさいたり、夜も昼も天井うらやお座敷の隅をかけずりまわったりして、それはひどいいたずらのしほうだいをしていました。  そこでたまらなくなって、ある時お上からおふれが出...

【青空朗読】ねことおしるこ 著者:小川 未明 読み手:池戸 美香 時間:5分36秒 11.10.2026

ねことおしるこ 著者:小川 未明 読み手:池戸 美香 時間:5分36秒  「お姉ちゃん、お姉ちゃん、たいへん。」と、まくらをならべている正ちゃんが、夜中にお姉さんを起こしました。よく眠入っていたお姉さんは、何事かと思って、おどろいて目をさまして、 「どうしたの、正ちゃん。」と、いまにも立ち上がろうとなさいました。 「あれ、たいへんじゃないか。」と、正ちゃんは、大きな目をあけて、耳をすましていました。 「なに...

【青空朗読】猫 著者:豊島 与志雄 読み手:横山 宜夫 時間:11分50秒 10.10.2026

猫 著者:豊島 与志雄 読み手:横山 宜夫 時間:11分50秒  猫は唯物主義だと云われている。  その説によれば、猫は飼主に属するよりも、より多く飼家に属するそうである。飼主の人間どもが転居する時、猫はそれに従って新居に落付くことなく、旧家に戻りたがる。それが空家になっていようと、或は新らしい人間どもが住んでいようと、そんなことには頓着なく、旧家に住み続けたがる。だから、三日飼われてその恩を三年忘れない...

【青空朗読】ねこ 著者:小川 未明 読み手:野口 良子 時間:8分36秒 09.10.2026

ねこ 著者:小川 未明 読み手:野口 良子 時間:8分36秒  黒ねこは、家の人たちが、遠方へ引っ越していくときに、捨てていってしまったので、その日から寝るところもなければ、また、朝晩食べ物をもらうこともできませんでした。しかたなく、昼間はあちらのごみ箱をあさり、こちらのお勝手口をのぞき、夜になると、知らぬ家のひさしの下や、物置小舎のようなところにうずくまって、眠ったのであります。  こうなると、いままで...

【青空朗読】ベビー・シッティング 著者:中谷 宇吉郎 読み手:西村 文江 時間:4分14秒 08.10.2026

ベビー・シッティング 著者:中谷 宇吉郎 読み手:西村 文江 時間:4分14秒  正月のオール讀物に『アメリカの藝者物語』というものを書いたら、お前もだいぶ墮落したと、方々でいわれた。どうも中を讀まないで、題目を新聞廣告で見ただけで、批評されるのだからたまらない。もっともオールなどとは縁の遠い高級な人には、用のない話なのである。  話の内容は、アメリカには、原則として藝者や女給はいないが、その代り、同伴の...

平凡な女 著者:林 芙美子 読み手:海老 実穂 時間:7分48秒 07.10.2026

平凡な女 著者:林 芙美子 読み手:海老 実穂 時間:7分48秒  奥様同士が子供を連れての立話に、 「まア! お久しうございます。皆様おかわりもなくていらっしゃいますか、一番お末の方、もう、こんなにおなりでございますの?」 「ええもう八ツになりまして、一年生でございますのよ」 「あらまア、そうですか、ほんとに早いもので、宅のがもうあなた尋常四年生でございますものね」  以前の私が、道の行きずりにこんな話を...

【青空朗読】セメント樽の中の手紙 著者:葉山 嘉樹 読み手:土屋 由美子 時間:11分56秒 06.10.2026

セメント樽の中の手紙 著者:葉山 嘉樹 読み手:土屋 由美子 時間:11分56秒  松戸与三はセメントあけをやっていた。外の部分は大して目立たなかったけれど、頭の毛と、鼻の下は、セメントで灰色に蔽われていた。彼は鼻の穴に指を突っ込んで、鉄筋コンクリートのように、鼻毛をしゃちこばらせている、コンクリートを除りたかったのだが一分間に十才ずつ吐き出す、コンクリートミキサーに、間に合わせるためには、とても指を鼻の...

【青空朗読】手袋を買いに 著者:新美 南吉 読み手:横山 明日香 時間:16分50秒 05.10.2026

手袋を買いに 著者:新美 南吉 読み手:横山 明日香 時間:16分50秒  寒い冬が北方から、狐の親子の棲んでいる森へもやって来ました。 或朝洞穴から子供の狐が出ようとしましたが、 「あっ」と叫んで眼を抑えながら母さん狐のところへころげて来ました。 「母ちゃん、眼に何か刺さった、ぬいて頂戴早く早く」と言いました・・・ 【青空朗読】とは 青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウ...

【青空朗読】蝉 著者:中原 中也 読み手:室 由美子 時間:2分48秒 04.10.2026

蝉 著者:中原 中也 読み手:室 由美子 時間:2分48秒 蝉が鳴いてゐる、蝉が鳴いてゐる 蝉が鳴いてゐるほかになんにもない! うつらうつらと僕はする ……風もある…… 松林を透いて空が見える うつらうつらと僕はする。 『いいや、さうぢやない、さうぢやない!』と彼が云ふ 『ちがつてゐるよ』と僕がいふ・・・ 【青空朗読】とは 青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献...

【青空朗読】鉄の処女 著者:大倉 燁子 読み手:谷岡 理香 時間:1時間21分47秒 03.10.2026

鉄の処女 著者:大倉 燁子 読み手:谷岡 理香 時間:1時間21分47秒    1  寒い日の午後だった。  私は河風に吹かれながら吾妻橋を渡って、雷門の方へ向って急ぎ足に歩いていた。と、突然後からコートの背中を突つくものがあるので、吃驚して振り返って 見ると、見知らない一人の青年が笑いながら立っていた。背の高い、細長い体に、厚ぼったい霜降りの外套を着て、後襟だけをツンと立てているが、うす紅色の 球の大きなロイ...

【青空朗読】セトナ皇子(仮題) 著者:中島 敦 読み手:水野 久美子 時間:8分39秒 02.10.2026

セトナ皇子(仮題) 著者:中島 敦 読み手:水野 久美子 時間:8分39秒  メムフィスなるプタの神殿に仕うる書記生兼図案家、常にウシマレス大王に変らざる忠誠を捧ぐる臣、メリテンサ。謹んで之を記す。この物語の真実なることを、あかしし給う神々の御名は、鷹神ハトル、鶴神トト、狼神アヌビス、乳房豊かなる河馬神アピトエリス。  百合の国上埃及の王にして、蜂の国下埃及の王、アモン・ラーの化身、輝けるテーベの主、ウシ...

【青空朗読】瀬戸内海の潮と潮流 著者:寺田 寅彦 読み手:青柳 陽一 時間:8分18秒 01.10.2026

瀬戸内海の潮と潮流 著者:寺田 寅彦 読み手:青柳 陽一 時間:8分18秒  瀬戸内海はその景色の美しいために旅行者の目を喜ばせ、詩人や画家の好い題目になるばかりではありません。また色々な方面の学者の眼から見ても面白い研究の種になるような事柄が沢山あります。一体、あのような込み入った面白い地形がどうして出来たかという事は地質学者の議論の種になっているのです。また瀬戸内海の沿岸では一体に雨が少なかったり、...

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