一般社団法人 青空朗読

青空朗読

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インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

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一般社団法人 青空朗読

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Arts

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26 ott 2026

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Episodi

【青空朗読】瀬戸内海の潮と潮流 著者:寺田 寅彦 読み手:青柳 陽一 時間:8分18秒 01.10.2026

瀬戸内海の潮と潮流 著者:寺田 寅彦 読み手:青柳 陽一 時間:8分18秒  瀬戸内海はその景色の美しいために旅行者の目を喜ばせ、詩人や画家の好い題目になるばかりではありません。また色々な方面の学者の眼から見ても面白い研究の種になるような事柄が沢山あります。一体、あのような込み入った面白い地形がどうして出来たかという事は地質学者の議論の種になっているのです。また瀬戸内海の沿岸では一体に雨が少なかったり、...

【青空朗読】弟子 十一~十六 著者:中島 敦 読み手:齊藤 雅美 時間:42分19秒 30.09.2026

弟子 十一~十六 著者:中島 敦 読み手:齊藤 雅美 時間:42分19秒    十一  許から葉へと出る途すがら、子路が独り孔子の一行に遅れて畑中の路を歩いて行くと、を荷うた一人の老人に会った。子路が気軽に会釈して、夫子を見ざりしや、と問う。老人は立止って、「夫子夫子と言ったとて、どれが一体汝のいう夫子やら俺に分る訳がないではないか」と突堅貪に答え、子路の人態をじろりと眺めてから、「見受けたところ、四体を...

【青空朗読】弟子 六~十 著者:中島 敦 読み手:齊藤 雅美 時間:39分30秒 29.09.2026

弟子 六~十 著者:中島 敦 読み手:齊藤 雅美 時間:39分30秒    六  晋の魏楡の地で石がものを言ったという。民の怨嗟の声が石を仮りて発したのであろうと、ある賢者が解した。既に衰微した周室は更に二つに分れて争っている。十に余る大国はそれぞれ相結び相闘って干戈の止む時が無い。斉侯の一人は臣下の妻に通じて夜ごとその邸に忍んで来る中についにその夫に弑せられてしまう。楚では王族の一人が病臥中の王の頸をし...

【青空朗読】弟子 一~五 著者:中島 敦 読み手:齊藤 雅美 時間:32分52秒 28.09.2026

弟子 一~五 著者:中島 敦 読み手:齊藤 雅美 時間:32分52秒    一  魯の卞の游侠の徒、仲由、字は子路という者が、近頃賢者の噂も高い学匠・陬人孔丘を辱しめてくれようものと思い立った。似而非賢者何程のことやあらんと、蓬頭突鬢・垂冠・短後の衣という服装で、左手に雄、右手に牡豚を引提げ、勢猛に、孔丘が家を指して出掛ける。雞を揺り豚を奮い、嗷しい脣吻の音をもって、儒家の絃歌講誦の声を擾そうというのであ...

【青空朗読】瀬戸内の小魚たち 著者:壺井 栄 読み手:桑村 恵子 時間:8分37秒 27.09.2026

瀬戸内の小魚たち 著者:壺井 栄 読み手:桑村 恵子 時間:8分37秒  この一月の末に、足かけ四年ぶりに郷里の小豆島へ帰った。大して目的はなく、もしかしたら持病になりつつあるぜんそくが癒るかもしれないと聞かされての、急な思いつきだったのだが、帰ってみると顔を合せるほどの人がみんな聞く。 「どんなご用で。どうしに? いつまで?」  実はぜんそく云々ともいえず、墓参りに戻ってきたのですといっても、これまでが...

【青空朗読】手紙 一  著者:宮沢 賢治 読み手:西沢 裕子 時間:5分1秒 26.09.2026

手紙 一 著者:宮沢 賢治 読み手:西沢 裕子 時間:5分1秒 むかし、あるところに一疋の竜がすんでいました。 力が非常に強く、かたちも大層恐ろしく、それにはげしい毒をもっていましたので、あらゆるいきものがこの竜に遭えば、弱いものは目に見ただけで気を失って倒れ、強いものでもその毒気にあたってまもなく死んでしまうほどでした。この竜はあるとき、よいこころを起して、これからはもう悪いことをしない、すべてのもの...

【青空朗読】雪靈續記 著者:泉 鏡花 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:26分14秒 25.09.2026

雪靈續記 著者:泉 鏡花 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:26分14秒    一  機會がおのづから來ました。  今度の旅は、一體はじめは、仲仙道線で故郷へ着いて、其處で、一事を濟したあとを、姫路行の汽車で東京へ歸らうとしたのでありました。――此列車は、米原で一體分身して、分れて東西へ馳ります。  其が大雪のために進行が續けられなくなつて、晩方武生驛(越前)へ留つたのです。強ひて一町場ぐらゐは前進出來ない事は...

【青空朗読】てがみ 著者:アントン・チェーホフ/鈴木 三重吉 訳 読み手:イトー ゲンヤ 時間:15分55秒 24.09.2026

てがみ 著者:アントン・チェーホフ/鈴木 三重吉 訳 読み手:イトー ゲンヤ 時間:15分55秒  ユウコフは年はまだやつと九つです。せんには、お母さんと一しよに、ゐなかの村のマカリッチさまといふ、だんなのうちにおいてもらつてゐました。お母さんはそのうちの女中になつて、はたらいてゐたのです。そのお母さんが死んでしまつたので、ユウコフもそのお家にゐられなくなり、人の世話で、三月まへから、この靴屋の店へ、奉公...

【青空朗読】世界記録と私 著者:人見 絹枝 読み手:米澤 裕美 時間:8分18秒 23.09.2026

世界記録と私 著者:人見 絹枝 読み手:米澤 裕美 時間:8分18秒  年の暮れまでにはまだ一月あるが、神宮の大会が終ると私はなんだか自分の生活の一年が終ったような気がする。  あわただしい一年ではあった。それだけになんだか今年はいつもの二倍の仕事をしたような気持もする。  去年九月、オランダのオリンピック大会から帰って来て年の暮れるまで旅のつかれと二度の遠征による体のつかれでふたたび競技場に立てるかと心...

【青空朗読】月謝の袋を失くしたあひるさん 著者:村山 籌子 読み手:西川 美映子 時間:4分12秒 22.09.2026

月謝の袋を失くしたあひるさん 著者:村山 籌子 読み手:西川 美映子 時間:4分12秒  あひるさんは泣きながら学校から帰つて来て、お母さんに申しました。 「お母さん、先生から頂いた月謝の袋を落したの。先生に叱られるといや」  お母さんはおつしやいました。 「あひるさんや、カバンの中をしらべて見て、なかつたら、明日、先生によくお話しをなさい」  そしてお八つの牛乳を下さいました。けれどもあひるさんは一口も飲...

【青空朗読】結婚 著者:中 勘助 読み手:小林 きく江 時間:25分33秒 21.09.2026

結婚 著者:中 勘助 読み手:小林 きく江 時間:25分33秒  姉の死と同時に私のところの家庭はもう久しく予期された行きづまりに到著した。残されたのは頭が悪くてもののいえない七十をこした兄と六十に手のとどく私、どうにもならない。病中は私が主婦の代役をし、お見舞にきて下さる親戚やお知合いの婦人の好意に頼って凌いできたもののそれは余儀ない窮余の窮策で、いつまでも続くものでなく、続けるべきものでもない。で、私...

【青空朗読】ゲタニ バケル 著者:新美 南吉 読み手:都築 洋子 時間:3分50秒 20.09.2026

ゲタニ バケル 著者:新美 南吉 読み手:都築 洋子 時間:3分50秒  ムラガ アリマシタ。ムラノ ソトヲ ヲガハガ ナガレテ ヰマシタ。カハノ キシニハ ハンノキガ シゲツテ ヰマシタ。  ハンノキノ シタデ オカアサンノ タヌキガ コドモノ タヌキニ バケル コトヲ ヲシヘテ ヰマシタ。 「オテラノ コゾウサンニ バケル トキハ コロモヲ ツケテ デルノダヨ。オサムラヒニ バケル トキハ マゲヲ ツ...

【青空朗読】永日小品 猫の墓 著者:夏目 漱石 読み手:みきさん 時間:13分2秒 19.09.2026

永日小品 猫の墓 著者:夏目 漱石 読み手:みきさん 時間:13分2秒  早稲田へ移ってから、猫がだんだん瘠せて来た。いっこうに小供と遊ぶ気色がない。日が当ると縁側に寝ている。前足を揃えた上に、四角な顎を載せて、じっと庭の植込を眺めたまま、いつまでも動く様子が見えない。小供がいくらその傍で騒いでも、知らぬ顔をしている。小供の方でも、初めから相手にしなくなった。この猫はとても遊び仲間にできないと云わんばか...

【青空朗読】永日小品 過去の匂い 著者:夏目 漱石 読み手:滝沢 久恵 時間:8分25秒 18.09.2026

永日小品 過去の匂い 著者:夏目 漱石 読み手:滝沢 久恵 時間:8分25秒  自分がこの下宿を出る二週間ほど前に、K君は蘇格蘭から帰って来た。その時自分は主婦によってK君に紹介された。二人の日本人が倫敦の山の手の、とある小さな家に偶然落ち合って、しかも、まだ互に名乗り換した事がないので、身分も、素性も、経歴も分らない外国婦人の力を藉りて、どうか何分と頭を下げたのは、考えると今もって妙な気がする。その時...

【青空朗読】永日小品 下宿 著者:夏目 漱石 読み手:榎本 美智子 時間:8分2秒 17.09.2026

永日小品 下宿 著者:夏目 漱石 読み手:榎本 美智子 時間:8分2秒    下宿  始めて下宿をしたのは北の高台である。赤煉瓦の小じんまりした二階建が気に入ったので、割合に高い一週二磅の宿料を払って、裏の部屋を一間借り受けた。その時表を専領しているK氏は目下蘇格蘭巡遊中で暫くは帰らないのだと主婦の説明があった。  主婦と云うのは、眼の凹んだ、鼻のしゃくれた、顎と頬の尖った、鋭い顔の女で、ちょっと見ると、...

【青空朗読】永日小品 火鉢 著者:夏目 漱石 読み手:みきさん 時間:13分6秒 16.09.2026

永日小品 火鉢 著者:夏目 漱石 読み手:みきさん 時間:13分6秒  眼が覚めたら、昨夜抱いて寝た懐炉が腹の上で冷たくなっていた。硝子戸越に、廂の外を眺めると、重い空が幅三尺ほど鉛のように見えた。胃の痛みはだいぶ除れたらしい。思い切って、床の上に起き上がると、予想よりも寒い。窓の下には昨日の雪がそのままである。  風呂場は氷でかちかち光っている。水道は凍り着いて、栓が利かない。ようやくの事で温水摩擦を...

【青空朗読】永日小品 柿 著者:夏目 漱石 読み手:加藤 純子 時間:8分18秒 15.09.2026

永日小品 柿 著者:夏目 漱石 読み手:加藤 純子 時間:8分18秒  喜いちゃんと云う子がいる。滑らかな皮膚と、鮮かな眸を持っているが、頬の色は発育の好い世間の子供のように冴々していない。ちょっと見ると一面に黄色い 心持ちがする。御母さんがあまり可愛がり過ぎて表へ遊びに出さないせいだと、出入りの女髪結が評した事がある。御母さんは束髪の流行る今の世に、昔風の髷 を四日目四日目にきっと結う女で、自分の子を喜...

【青空朗読】永日小品 蛇 著者:夏目 漱石 読み手:貝瀬 晶子 時間:6分58秒 14.09.2026

永日小品 蛇 著者:夏目 漱石 読み手:貝瀬 晶子 時間:6分58秒  木戸を開けて表へ出ると、大きな馬の足迹の中に雨がいっぱい湛っていた。土を踏むと泥の音が蹠裏へ飛びついて来る。踵を上げるのが痛いくらいに思われた。手桶を右の手に提げているので、足の抜き差に都合が悪い。際どく踏み応える時には、腰から上で調子を取るために、手に持ったものを放り出したくなる。やがて手桶の尻をどっさと泥の底に据えてしまった。危...

【青空朗読】永日小品 元日 著者:夏目 漱石 読み手:黒沢 ちゑ子 時間:6分54秒 13.09.2026

永日小品 元日 著者:夏目 漱石 読み手:黒沢 ちゑ子 時間:6分54秒  雑煮を食って、書斎に引き取ると、しばらくして三四人来た。いずれも若い男である。そのうちの一人がフロックを着ている。着なれないせいか、メルトンに対して妙に遠慮する傾きがある。あとのものは皆和服で、かつ不断着のままだからとんと正月らしくない。この連中がフロックを眺めて、やあ――やあと一ツずつ云った。みんな驚いた証拠である。自分も一番あ...

【青空朗読】化粧 著者:神西 清 読み手:中村 昭代 時間:6分7秒 12.09.2026

化粧 著者:神西 清 読み手:中村 昭代 時間:6分7秒  これは昔ばなしである。――  二人はおさない頃から仲よしだつた。家は大和の国の片ほとり、貧しい部落に、今ならばさしづめ葭簀ばりの屋台で、かすとり焼酎でも商なふところか、日ごとに行商をして暮らしを立てる、隣どうしであつた。  幼い二人は背戸の井筒のほとりで、ままごとや竹馬あそびをしてゐた。遊びにあきると二人で井筒に寄り添つて丈くらべをした。年は少年が...

【青空朗読】外科室 著者:泉 鏡花 読み手:伊藤 靖 時間:33分12秒 11.09.2026

外科室 著者:泉 鏡花 読み手:伊藤 靖 時間:33分12秒    上  実は好奇心のゆえに、しかれども予は予が画師たるを利器として、ともかくも口実を設けつつ、予と兄弟もただならざる医学士高峰をしいて、某の日東京府下の一病院において、渠が刀を下すべき、貴船伯爵夫人の手術をば予をして見せしむることを余儀なくしたり。  その日午前九時過ぐるころ家を出でて病院に腕車を飛ばしつ。直ちに外科室の方に赴くとき、むこうよ...

【青空朗読】競馬 著者:吉川 英治 読み手:真喜屋 智美 時間:5分31秒 10.09.2026

競馬 著者:吉川 英治 読み手:真喜屋 智美 時間:5分31秒  競馬場がふえ、競馬ファンもふえてきた。応接間の座談として、競馬が語られる時代がきた。その中で、時々、知人のあいだにも、“楽しみを楽しまざる人”がまま多い。――競馬を苦しむ方の人である。  このあいだも、某社の、記者としても人間としても、有能な若い人だが、競馬に熱中して、社にも負債を生じ、家庭にも困らせている人があるという話が出て――僕はその若い有...

【青空朗読】経験派 著者:織田 作之助 読み手:宮松 大輔 時間:1分36秒 09.09.2026

経験派 著者:織田 作之助 読み手:宮松 大輔 時間:1分36秒 彼は小説家だった。下手な小説家だった。その証拠に実感を尊重しすぎた。  彼は掏摸の小説を構想した。が、どうも不安なので、掏摸の顔を見たさに、町へ出た。  ところが、一人も掏摸らしい男に出会わなかった。すごすご帰りの電車に乗って、ふと気がつくと、財布がない。掏られていたのだ。彼は悲しむまえに喜んだ。 「これで掏摸の小説が書ける」  彼は飛ぶよう...

【青空朗読】路上 著者:梶井 基次郎 読み手:新道 改 時間:14分30秒 08.09.2026

路上 著者:梶井 基次郎 読み手:新道 改 時間:14分30秒  自分がその道を見つけたのは卯の花の咲く時分であった。  Eの停留所からでも帰ることができる。しかもM停留所からの距離とさして違わないという発見は大層自分を喜ばせた。変化を喜ぶ心と、も一つは友人の許へ行くのにMからだと大変大廻りになる電車が、Eからだと比較にならないほど近かったからだった。ある日の帰途気まぐれに自分はEで電車を降り、あらましの...

【青空朗読】雪の女王 ―七つのお話からできている物語― 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:山城 美奈 時間:2時間29分52秒 07.09.2026

雪の女王 ―七つのお話からできている物語― 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:山城 美奈 時間:2時間29分52秒    さいしょのお話  鏡と、鏡のかけらのこと  さあ、いいですか、お話をはじめますよ。このお話をおしまいまで聞けば、わたしたちは、いまよりも、もっといろいろなことを知ることになります。それは、こういうわけなのですよ。  あるところに、ひとりのわるいこびとの妖魔が...

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