一般社団法人 青空朗読

青空朗読

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インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

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一般社団法人 青空朗読

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Arts

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28 ott 2026

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Episodi

【青空朗読】仲のわるい姉妹 著者:野口 雨情 読み手:小川 幸香 時間:8分6秒 17.03.2026

仲のわるい姉妹 著者:野口 雨情 読み手:小川 幸香 時間:8分6秒  ある村に、お杉とお紺と云ふ仲の悪い二人の姉妹(きやうだい)がありました。お母さんは、二人の仲がよくなるやうにと、いつも、心配をしてをりました。  ある晩方、つひ見たことのない、七八つ位のお芥子坊主が庭へ来て、 姉のお杉 妹のお紺 仲が悪くば 山の神様の 椋鳥さまに お頼みなされ と、山の方を指さし指さし謡つてをりました。お母さんは、不思...

【青空朗読】函館八景 著者:亀井 勝一郎 読み手:福井 慎二 時間:23分24秒 16.03.2026

函館八景 著者:亀井 勝一郎 読み手:福井 慎二 時間:23分24秒  連絡船に乗つて函館へ近づくと、恵山につらなる丘の上に、白堊の塔のある赤い煉瓦造りの建物が霞んでみえる。トラピスト女子修道院である。やがて函館山をめぐつて湾へ入りかけると、松前の山々につらなる丘の上に、やはり赤煉瓦造の建物と牧場がみえる。これは当別のトラピスト男子修道院である。函館の町を中心にこの二つの修道院をつなぐ半径内が、幼少年時代...

【青空朗読】長い名 著者:楠山 正雄 読み手:まあき、マナミン、ジョン酒巻 時間:6分7秒 15.03.2026

長い名 著者:楠山 正雄 読み手:まあき、マナミン、ジョン酒巻 時間:6分7秒    一  ちょんきりのちょんさんのほんとうの名をだれも知りませんでした。何でも亡くなったこの子のおかあさんが、この子の運がいいように何かいい名前をつけようと、三日三晩考えぬいて、病気になって、いよいよ目をつぶるというときに、かすかな声で、 「ああ、やっと考えつきました。この子の名はちょん。」  といいかけたなり、もう口が利け...

【青空朗読】ばかな汽車 著者:豊島 与志雄 読み手:齋藤 こまり 時間:9分10秒 14.03.2026

ばかな汽車 著者:豊島 与志雄 読み手:齋藤 こまり 時間:9分10秒  ――長いあいだ汽車の機関手をしていた人が、次のような話をきかせました。――      *  汽車の機関手をしていますと、面白いことや、あぶないことや、つらいことや、それはずいぶんいろんなことがありますが、そのうちでかわった話というのは――  そうですね……もうずっと昔のことです。汽車をうんてんして、ある山奥を、夜中に走っていました。機関車の前...

【青空朗読】泣いてゐるお猫さん 著者:村山 籌子 読み手:吉江 美也子 時間:5分3秒 13.03.2026

泣いてゐるお猫さん 著者:村山 籌子 読み手:吉江 美也子 時間:5分3秒    1 ある所にちよつと、慾ばりなお猫さんがありました。ある朝、新聞を見ますと、写真屋さんの広告が出てゐました。 「写真屋さんをはじめます。今日写しにいらしつた方の中で、一番よくうつつた方のは新聞にのせて、ごほうびに一円五十銭差し上げます。」 お猫さんは鏡を見ました。そして身体中の毛をこすつてピカピカに光らしました。そして、お隣の...

蠅 著者:横光 利一 読み手:池田 佐季 時間:17分36秒 12.03.2026

蠅 著者:横光 利一 読み手:池田 佐季 時間:17分36秒    一  真夏の宿場は空虚であった。ただ眼の大きな一疋の蠅だけは、薄暗い厩の隅の蜘蛛の巣にひっかかると、後肢で網を跳ねつつ暫くぶらぶらと揺れていた。と、豆のようにぼたりと落ちた。そうして、馬糞の重みに斜めに突き立っている藁の端から、裸体にされた馬の背中まで這い上った。    二  馬は一条の枯草を奥歯にひっ掛けたまま、猫背の老いた馭者の姿を捜し...

【青空朗読】ナイチンゲール 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:山城 美奈 時間:49分44秒 11.03.2026

ナイチンゲール 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:山城 美奈 時間:49分44秒  中国という国では、みなさんもごぞんじのことと思いますが、皇帝は中国人です。それから、おそばにつかえている人たちも、みんな中国人です。さて、これからするお話は、もう今からずっとむかしにあったことですけれど、それだけに、かえって今お話しておくほうがいいと思うのです。なぜって、そうでもしておかな...

【青空朗読】ダゴン 著者:ハワード・フィリップス・ラヴクラフト/大堀 竜太郎 訳 読み手:由良 瓏砂 時間:20分1秒 10.03.2026

ダゴン 著者:ハワード・フィリップス・ラヴクラフト/大堀 竜太郎 訳 読み手:由良 瓏砂 時間:20分1秒  かなりのストレスを感じながら、これを書いている。今夜にはもう、生きていないだろう。金も、頼みの綱のクスリも尽きた。これ以上、苦しみには耐えられない。この屋根裏の窓から、下のうす汚い通りに、身を投げることにしよう。モルヒネ中毒が原因で、身体が弱り、精神も堕落したのだと考えないでほしい。乱雑に走り書い...

【青空朗読】杯 著者:森 鴎外 読み手:馬田 めぐみ 時間:13分1秒 09.03.2026

杯 著者:森 鴎外 読み手:馬田 めぐみ 時間:13分1秒  温泉宿から皷が滝へ登って行く途中に、清冽な泉が湧き出ている。  水は井桁の上に凸面をなして、盛り上げたようになって、余ったのは四方へ流れ落ちるのである。  青い美しい苔が井桁の外を掩うている。  夏の朝である。  泉を繞る木々の梢には、今まで立ち籠めていた靄が、まだちぎれちぎれになって残っている。  万斛の玉を転ばすような音をさせて流れている谷川に...

【青空朗読】竹取物語 著者:和田 萬吉 読み手:駒形 ゆう 時間:29分37秒 08.03.2026

竹取物語 著者:和田 萬吉 読み手:駒形 ゆう 時間:29分37秒  むかし、いつの頃でありましたか、竹取りの翁といふ人がありました。ほんとうの名は讃岐の造麻呂といふのでしたが、毎日のように野山の竹藪にはひつて、竹を切り取つて、いろ/\の物を造り、それを商ふことにしてゐましたので、俗に竹取りの翁といふ名で通つてゐました。ある日、いつものように竹藪に入り込んで見ますと、一本妙に光る竹の幹がありました。不思議...

【青空朗読】最初の悲哀 著者:竹久 夢二 読み手:加納 恵美子 時間:4分2秒 07.03.2026

最初の悲哀 著者:竹久 夢二 読み手:加納 恵美子 時間:4分2秒  街子の父親は、貧しい町絵師でありました。五月幟の下絵や、稲荷様の行燈や、ビラ絵を描いて、生活をしているのでありました。しかし、街子はたいそう幸福でした。というのは、父親は街子を、このうえもなく愛していたし、街子もまた父親を世の中で一番えらくて好い人だと思っていました。母親が早くなくなったので、街子は小学校を卒業すると、家にいて、父親の...

【青空朗読】鷹の井戸 著者:片山 廣子 読み手:アン荻野 時間:5分 06.03.2026

鷹の井戸 著者:片山 廣子 読み手:アン荻野 時間:5分  今は世にないアイルランドの詩人イエーツが書いた舞踊劇の一つに「鷹の井戸」といふのがある。その鷹の井戸がこの世にあるとしたら、どの辺にあるのだらうか? 詩人の言葉を借りてみよう。 「はしばみの枝々うごき 日は西にしづむ  風よ 潮かぜよ 海かぜよ  いまは眠るべき時なるを  なにを求めてさまよひ歩く」  その西に沈む夕日も見られて、潮風に吹きさらさ...

【青空朗読】最初の印象 著者:大倉 燁子 読み手:加藤 純子 時間:5分47秒 05.03.2026

最初の印象 著者:大倉 燁子 読み手:加藤 純子 時間:5分47秒  江戸川先生に始めてお目にかかったのはもう二十年近くも前のことです。  池袋のお宅のお座敷で、先生をお待ちする間、私の心は好奇心と不安が交錯していました。  と、いうのは、その頃。 「江戸川乱歩先生のお書斎にはドクロがつるしてある。お化けの人形がぶら下っている、その無気味な雰囲気の中で、先生は深夜人の寝鎮るのを待って、蝋燭の灯で仕事をされる...

【青空朗読】太陽を呑む赤い老星の秘密 著者:畑中 武夫 読み手:菅野 秀之 時間:10分42秒 04.03.2026

太陽を呑む赤い老星の秘密 著者:畑中 武夫 読み手:菅野 秀之 時間:10分42秒  そろそろ夏が来る。  夏の空の星で、ぼくが一番なつかしいのは、さそり座とその主星アンタレスである。  中学初年のころ、「子供の科学」や「科学画報」の星座案内をたよりに、熊野川の川口近くの河原に立ってこの星座をながめた。  アンタレスは赤い星である。アンタレスの名は、「火星の敵」という意味だそうである。赤い星、火星に対抗する...

【青空朗読】桜の樹の下には 著者:梶井 基次郎 読み手:堀江 令子 時間:7分57秒 03.03.2026

桜の樹の下には 著者:梶井 基次郎 読み手:堀江 令子 時間:7分57秒  桜の樹の下には屍体が埋まっている!  これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ・・・ 【青空朗読】とは 青空朗読はインターネ...

【青空朗読】第三者 著者:サキ/妹尾 韶夫 訳 読み手:北條 泰成 時間:12分29秒 02.03.2026

第三者 著者:サキ/妹尾 韶夫 訳 読み手:北條 泰成 時間:12分29秒  東部カルパチア山地の森の中である。  ある冬の寒い晩、一人の男が銃を片手に耳をすましていた。ちょっとみると、鳥か獣があらわれるのを待っているようだ。が、じつのところはそうでないのである。この男――ウルリッヒ・フォン・グラドウィツは、人間があらわれるのを待っているのだ。  彼が所有する山林には、野獣がたくさんいた。でも山林のはずれのこ...

【青空朗読】最後の一句 著者:森 鷗外 読み手:黒沢 ちゑ子 時間:33分25秒 01.03.2026

最後の一句 著者:森 鷗外 読み手:黒沢 ちゑ子 時間:33分25秒  元文三年十一月二十三日の事である。大阪で、船乗り業桂屋太郎兵衛というものを、木津川口で三日間さらした上、斬罪に処すると、高札に書いて立てられた。市中至る所太郎兵衛のうわさばかりしている中に、それを最も痛切に感ぜなくてはならぬ太郎兵衛の家族は、南組堀江橋際の家で、もう丸二年ほど、ほとんど全く世間との交通を絶って暮らしているのである。  ...

【青空朗読】第五氷河期 著者:海野 十三 読み手:二宮 正博 時間:54分6秒 28.02.2026

第五氷河期 著者:海野 十三 読み手:二宮 正博 時間:54分6秒    氷河狂の老博士  「氷河狂」といえば、誰も知らない者はない北見徹太郎博士は、ついに警視庁へ出頭を命ぜられた。  老博士は、銀髪銀髯の中から、血色のいい頬を耀かせ、調室の壊れかかった椅子に傲然と反り身になり、ひとり鼻をくんくん鳴らしていた。 「うむ、実にけしからん。わしをわざわざ呼んでおきながら、いつまで待たせるのか。わしを一分間、むだ...

【青空朗読】最後の一枚の葉 著者:オー・ヘンリー/結城 浩 訳 読み手:小島 香奈子 時間:24分46秒 27.02.2026

最後の一枚の葉 著者:オー・ヘンリー/結城 浩 訳 読み手:小島 香奈子 時間:24分46秒 ワシントン・スクエア西にある小地区は、 道路が狂ったように入り組んでおり、 「プレース」と呼ばれる区域に小さく分かれておりました。 この「プレース」は不可思議な角度と曲線を描いており、 一、二回自分自身と交差している通りがあるほどでした。 かつて、ある画家は、この通りが貴重な可能性を持っていることを発見しました。 例え...

【青空朗読】体格検査 著者:小酒井 不木 読み手:吉江 美也子 時間:11分49秒 26.02.2026

体格検査 著者:小酒井 不木 読み手:吉江 美也子 時間:11分49秒    一  「また入学試験で、若い人達は骨身を削っているようですねえ」  客の藤岡さんは、しんみりした口調で言いました。 「実にかわいそうなことです。心身過労の結果、高等学校などでは、折角入学してもすぐ病気になって再び起つことが出来ないものが沢山あるそうです。どうも困った現象です」と、私は答えました。 「思いつめたあまり自殺するものさえあ...

【青空朗読】西郷隆盛 著者:芥川 龍之介 読み手:水野 久美子 時間:45分20秒 25.02.2026

西郷隆盛 著者:芥川 龍之介 読み手:水野 久美子 時間:45分20秒  これは自分より二三年前に、大学の史学科を卒業した本間さんの話である。本間さんが維新史に関する、二三興味ある論文の著者だと云う事は、知っている人も多いであろう。僕は昨年の冬鎌倉へ転居する、丁度一週間ばかり前に、本間さんと一しょに飯を食いに行って、偶然この話を聞いた。  それがどう云うものか、この頃になっても、僕の頭を離れない。そこで僕...

科学が臍を曲げた話 著者:海野 十三 読み手:宮澤 賢吉 時間:16分57秒 24.02.2026

科学が臍を曲げた話 著者:海野 十三 読み手:宮澤 賢吉 時間:16分57秒  みなさん、科学だって、時には気むずかしいことがありますよ。そんなときには、臍を曲げちまいますよ、臍をネ。  童話みたいですが、昔、オーストリヤの王様が、世界最大のダイヤモンドを所有したいという欲望を持って、持っているだけのダイヤを全部坩堝に入れて融合させようと思ったところが、もともと炭素のかたまりであるダイヤは、忽ち一陣の炭酸...

愛情 著者:林 芙美子 読み手:成 文佳 時間:9分51秒 23.02.2026

愛情 著者:林 芙美子 読み手:成 文佳 時間:9分51秒  心を高めるやうな無窮の愉しみと云ふものは、いまだに何一つ身につけてはをりませんが、小説書きの小説識らずで、まして音楽にしても絵画にしましてもわたくしは一文字も解らない童児なのです。だけど、それらのものは不思議に愛情をもつて観たり聴いたりすることが出来ます。世間ではよく趣味のあるなしを論じるひともあるけれども、眼の高さ、学問の高さをとりのぞいた...

顔 著者:高村 光太郎 読み手:小川 幸香 時間:3分44秒 22.02.2026

顔 著者:高村 光太郎 読み手:小川 幸香 時間:3分44秒  顔は誰でもごまかせない。顔ほど正直な看板はない。顔をまる出しにして往来を歩いている事であるから、人は一切のごまかしを観念してしまうより外ない。い くら化けたつもりでも化ければ化けるほど、うまく化けたという事が見えるだけである。一切合切投げ出してしまうのが一番だ。それが一番美しい。顔ほど微妙 に其人の内面を語るものはない。性情から、人格から、生...

I can speak 著者:太宰 治 読み手:伊藤 和 時間:8分33秒 21.02.2026

I can speak 著者:太宰 治 読み手:伊藤 和 時間:8分33秒  くるしさは、忍従の夜。あきらめの朝。この世とは、あきらめの努めか。わびしさの堪えか。わかさ、かくて、日に虫食われゆき、仕合せも、陋巷の内に、見つけし、となむ。  わが歌、声を失い、しばらく東京で無為徒食して、そのうちに、何か、歌でなく、謂わば「生活のつぶやき」とでもいったようなものを、ぼそぼそ書きはじめて、自分の文学のすすむべき路すこしず...

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