翻訳文学試食会実行委員会
翻訳文学試食会
翻訳された海外の短編小説を毎回1編読んで、関西のおっちゃん2人がやいのやいのしゃべるポッドキャストです。話題の新作から古典的名作、怪作・珍作までいろいろ味見していきます。次に読む本選びのきっかけに、外国文学についてのトリビアの仕入れにご活用ください。毎週水曜20時に更新します。 【パーソナリティ】大東和重(おおひがし・かずしげ) 比較文学者(日中比較文学)。兵庫県出身。好きな小説はバルガス=リョサ『都会と犬ども』、ゾラ『制作』、ロバート・クーヴァー『ユニヴァーサル野球協会』 干場達矢(ほしば・たつや) 勤め人。大阪府出身。好きな小説はスティーヴン・キング『クージョ』、トレヴェニアン『ワイオミングの惨...
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翻訳文学試食会実行委員会
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21 de oct. de 2026
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Episodios
#63 ガルシア=マルケス「大佐に手紙は来ない」〜待っているのは何か 10.01.2024 1:08:52
【この作品が入っている本】『悪い時 他9篇』(「大佐に手紙は来ない」は内田吉彦訳、新潮社、2007年)、『ガルシア=マルケス中短篇傑作選』(野谷文昭編訳、河出文庫、2022年) 【作家のプロフィール】1927年コロンビア生まれ。20世紀後半の世界文学を代表する作家。55年長篇『落葉』で作家デビュー。67年記念碑的傑作『百年の孤独』を発表し、「ラテンアメリカ文学のブーム」を主導した。2014年没。(本書の著者略歴を編集)...
#62 スタインベック「ハツカネズミと人間」〜2024年、君たちはどう生きるか 03.01.2024 1:13:39
【この作品が入っている本】『ハツカネズミと人間』(講談社文庫版は齋藤昇訳、2023年。新潮文庫版は大浦暁生訳、1994年) 【作家のプロフィール】アメリカの小説家・劇作家。 1902年カリフォルニア州中部のモントレー郡サリナスに生まれる。1929年に処女作『黄金の盃』を出版。1937年に『ハツカネズミと人間』を出版する。1939年、大作『怒りの葡萄』出版。1952年、長編小説『エデンの東』を出版。1962年にノーベル文学賞受賞...
【番外編】文学とか人生とかポッドキャストとか 〜年末雑談回(3/3) 27.12.2023 39:25
2023年最後の配信は恒例の雑談回をお届けします。古今東西の多様な文学作品を取り上げてきた「翻訳文学試食会」も2年目。この1年を振り返りながら、世間話と収録裏話、合間にちょっぴり文学論も語ります。長いので3分割で。お時間のあるときにお楽しみください。 ・文学の機会費用(機会損失)を見逃すな ・『失われた時を求めて』と「ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダム」 ・2024年の「翻訳文学試食会」について ▼楽...
【番外編】文学とか人生とかポッドキャストとか 〜年末雑談回(2/3) 27.12.2023 45:47
2023年最後の配信は恒例の雑談回をお届けします。古今東西の多様な文学作品を取り上げてきた「翻訳文学試食会」も2年目。この1年を振り返りながら、世間話と収録裏話、合間にちょっぴり文学論も語ります。長いので3分割で。お時間のあるときにお楽しみください。 ・批評と忖度のあいだにあるもの ・「大江健三郎ソリューション」の限界 ・ふたたび「野口悠紀雄先生問題」を考える ▼楽しい番組づくりのためにリスナーアンケートを実...
【番外編】文学とか人生とかポッドキャストとか 〜年末雑談回(1/3) 27.12.2023 37:19
2023年最後の配信は恒例の雑談回をお届けします。古今東西の多様な文学作品を取り上げてきた「翻訳文学試食会」も2年目。この1年を振り返りながら、世間話と収録裏話、合間にちょっぴり文学論も語ります。長いので3分割で。お時間のあるときにお楽しみください。 ・「翻訳文学試食会」はこんなふうに作っています ・読んだ本の内容を絶対に忘れない方法 ・世界文学を「マインドフルに」読んでみる ▼楽しい番組づくりのためにリスナ...
#61 パトリック・ジュースキント「ゾマーさんのこと」〜加害の記憶という問題 20.12.2023 49:29
【この作品が入っている本】『ゾマーさんのこと』(池内紀訳、文藝春秋、1992年) 【作家のプロフィール】1949年、ドイツ・アムバッハ生まれ。新聞や雑誌の編集者をしながら書き上げた戯曲「コントラバス」で一躍注目される。85年に発表した『香水』は80年代ドイツ文学界最大のベストセラーとなり、23カ国語に翻訳された。 【今回のトピック】 マレビト/戦争犯罪/ヴァイツゼッカー大統領/映画「シンドラーのリスト」/田村泰次...
#60 リチャード・ブローティガン「西瓜糖の日々」〜生々しくないとダメですか? 13.12.2023 1:00:30
【この作品が入っている本】『西瓜糖の日々』(藤本和子訳、河出文庫、2010年) 【作家のプロフィール】1935‐84年。アメリカの詩人、小説家。ワシントン州タコマ生まれ。様々な職業を転々としたのち、サンフランシスコに出てビート周辺で詩を書くようになる。64年に『ビッグ・サーの南軍将軍』を発表。ヒッピーたちのバイブルとなった『アメリカの鱒釣り』、『ソンブレロ落下す』『東京モンタナ急行』などがある。(本書の著者略歴...
#59 呉明益「歩道橋の魔術師」〜「不思議ちゃん文学」考 06.12.2023 1:06:27
【この作品が入っている本】『歩道橋の魔術師』(天野健太郎訳訳、河出文庫、2021年) 【作家のプロフィール】1971年、台湾・台北生まれ。小説家、エッセイスト。国立東華大学中国文学部教授。輔仁大学マスメディア学部卒業、国立中央大学中国文学部で博士号取得。短篇集『本日公休』(1997年)でデビュー。2003年、2007年、2011年、2012年、2014年に『中国時報』「開巻十大好書」選出、2004年雑誌『文訊』新世紀セレクション選出、2...
#58 E・A・ポー「落とし穴と振り子」〜中二病の心象風景的な何か 29.11.2023 53:13
【この作品が入っている本】『ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫』(河合祥一郎訳、角川文庫、2022年) 【作家のプロフィール】1809-1849年。推理小説の創始者、ゴシックホラー小説やSF小説の先駆者とも言われるアメリカの小説家、詩人、雑誌編集者。極めて知的に多様なジャンルの物語を紡ぐストーリーテラーであると同時に、音楽性に優れた詩人であり、「大鴉」は生前大ヒットしてポーの仇名にもなった。ボードレールらフランス...
#57 シュニッツラー「盲目のジェロニモとその兄」〜家族、このうとましきもの 22.11.2023 50:53
【この作品が入っている本】『花・死人に口なし』(番匠谷英一・山本有三訳、岩波文庫、2011年) 【作家のプロフィール】1862〜1931年。オーストリアの小説家、劇作家。鋭い観察と微妙な心理分析にすぐれた才能を見せた。現実と夢の交錯を内的独白によって書き表した作品で知られ、フロイトの精神分析の影響も強く見られる。日本では森鴎外や山本有三らによって翻訳紹介されてきた。 【今回のトピック】 フロイト/映画「アイズ・...
#56 E・M・フォースター「アーサー・スナッチフォールド」〜ジャニーズ性加害問題を考えるテキストとして 15.11.2023 44:03
【この作品が入っている本】『E・M・フォースター短編集』(井上義夫訳、ちくま文庫、2022年) 【作家のプロフィール】1879〜1970年。イギリスの小説家。著書に『ハワーズ・エンド』『インドへの道』『眺めのいい部屋』など。多様な価値観の相克を主題とした作品で知られ、イギリス小説の伝統の継承者として文学史に名を刻んでいる。 【今回のトピック】 同性愛/オスカー・ワイルド/ゲイの保守化/階級社会/白先勇/自然主義/...
#55 アクタルッジャマン・イリアス「地獄で温かい」〜「意識の流れ」についてのお話 08.11.2023 41:27
【この作品が入っている本】『バングラデシュ短編集 地獄で温かい』(丹羽京子編訳、大同生命国際文化基金、2019年) 【作家のプロフィール】1943年ロングプル県(現バングラデシュ)生まれ。ダッカ大学卒、のちにジョゴンナト・カレッジなどでベンガル文学を講じる。76年に初の短編集『ほかの家、ほかの声』(未邦訳)出版、作家や評論家に絶賛される。83年にバングラ・アカデミー賞受賞。最終的に5冊の短編集と2編の長編小説を...
#54 サヴィヨン・リーブレヒト「砂漠の林檎」〜イスラエルってどんなとこ? 01.11.2023 1:36:19
【この作品が入っている本】『砂漠の林檎 イスラエル短編傑作選』(母袋夏生訳、河出書房新社、2023年) 【作家のプロフィール】1948年ドイツのミュンヘン生まれ。両親はポーランド人で、ショア(ホロコースト)を生き抜いて結婚し、50年に幼い娘を連れてイスラエルに渡る。兵役中から創作を始め、除隊後、ロンドンに渡ってジャーナリズムとドイツ語を学んだ後、テルアビブ大学で哲学と英文学を修める。1986年に作品集『砂漠の林檎...
#53 ジョン・アーヴィング『ピギー・スニードを救う話』〜誠実なのか悪達者なのか 30.10.2023 38:35
【この作品が入っている本】ジョン・アーヴィング『ピギー・スニードを救う話』(小川高義訳、新潮文庫、2007年) 【作家のプロフィール】1942年アメリカ、ニューハンプシャー州生れ。ニューハンプシャー大学を卒業後、レスリングのためにピッツバーグ大学に通学、その後ウィーン大学に留学、ヨーロッパをオートバイで放浪する。帰国後アイオワ大学創作科でヴォネガットの指導を受けた。後にはレイモンド・カーヴァーとともに後進...
#52 ガーダ・アル=サンマーン「猫の首を刎ねる」〜男の本当の望みは? 18.10.2023 46:56
【この作品が入っている本】池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 Ⅲ-05『短篇コレクション Ⅰ』(「猫の首を刎ねる」は岡真理訳、河出書房新社、2010年) 【作家のプロフィール】1942年にシリアのダマスカスに生まれ、60年代半ばにレバノンへ。62年に作家デビューし、以後、アラブ世界を代表する小説家、ジャーナリストとして活躍する。作品世界も深化し、デビュー当時の狭義のフェミニズム小説を脱して、社会を鋭く問う小説を数多く発表...
【番外編】実録・これが文学部外国文学専攻だ〜リスナーのメールにお答えします 11.10.2023 1:46:41
リスナーからメールをいただきました。文学作品とどうやって出合えばいいのか、大学の文学部(の外国文学専攻)ってどんなところ?——というご質問にお答えします。100分の拡大版(長くてすみません)。 【今回のトピック】 ・作品と作品の関係に注目する ・まずメンターを見つけよ〜栗本薫私論 ・ロラン・バルトで寺山修司を読む ・俗事の塊としての文学
#51 O・ヘンリー「最後の一枚」〜メディアの文学/共同体の文学 04.10.2023 52:34
【この作品が入っている本】『O・ヘンリー ニューヨーク小説集 街の夢』(青山南+戸山翻訳農場訳、ちくま文庫、2022年) 【作家のプロフィール】1862年、ノースキャロライナ州に生まれる。20歳のときにテキサス州のオースティンに移り、銀行に勤めるが、まもなく横領の容疑がかかり退職。後に起訴されると、中米のホンジュラスに逃亡。妻が病に倒れたと聞いて戻り、服役する。模範囚として過ごし、小説を書きはじめる。ニューヨー...
#50 アフマド・ナディーム・カースミー「パルメーシャル・スィング」〜非西欧世界における文学作品の「水準」論 27.09.2023 50:12
【この作品が入っている本】『パルメーシャル・スィング カースミー短編集』(鈴木斌編訳、大同生命国際文化基金、1987年) 【作家のプロフィール】1916〜2006。小説家、詩人、評論家、ジャーナリストとして活躍したパキスタンの代表的な文学者。パンジャーブ州サルゴーダー郡の農村に生まれる。7歳のときに父が死去すると学者である叔父に引き取られ、初等教育を受けた。35年に大学卒業後、電話交換手や税官吏などの職を経て、41...
#49 サルトル「部屋」〜食べているのは肉なのか蟹なのか? 20.09.2023 48:17
【この作品が入っている本】『水いらず』(伊吹武彦ほか訳、「部屋」は白井浩司訳、新潮文庫、1971年) 【作家のプロフィール】1905-1980。パリに生まれる。海軍技術将校だった父を亡くし、母方の祖父のもとで育つ。高等師範学校で哲学を学び、生涯の伴侶となるボーヴォワールと出会う。小説『嘔吐』(1938)、哲学論文『存在と無』('43)で注目され、戦後「レ・タン・モデルヌ(現代)」誌を創刊。実存主義哲学の旗手として...
#48 施蟄存「将軍の首」〜中国モダニズム小説の味わい方 13.09.2023 42:12
【この作品が入っている本】『中国現代文学傑作セレクション』(「将軍の首」は大東和重訳、勉誠出版、2018年) 【作家のプロフィール】1905〜2003。浙江省杭州市生まれ。幼時より文学を愛好し、之江大学(杭州)、上海大学などで学びながら文学活動に励んだ。歴史や古典文学に材を取ったり緻密な心理分析を施した多彩な短篇集で、その才能を遺憾なく発揮した。海外文学の翻訳も数多く、その量は創作をしのぐ。 【今回のトピック】...
#47 カポーティ「ミリアム」〜パリピが心に宿した深い孤独 06.09.2023 40:31
【この作品が入っている本】『夜の樹』(川本三郎訳、新潮文庫、1994年) 【作家のプロフィール】1924〜1984。ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。21歳の時「ミリアム」でO・ヘンリー賞を受賞(同賞は計3回受賞)。'48年『遠い声、遠い部屋』を刊行、早熟の天才——恐るべき子供、と注目を浴びた。著書に短編集『夜の樹』、中編『草の竪琴』『ティファニーで朝食を』、ノンフィクション・ノヴェル『冷血』など。晩年はアルコー...
#46 シャーリィ・ジャクスン「くじ」〜胸糞小説のリクエストありがとうございます 30.08.2023 57:05
【この作品が入っている本】『くじ』(深町真理子訳、ハヤカワ文庫、改訳版2016年) 【作家のプロフィール】1916年サンフランシスコ生まれ。1943年ごろから雑誌に作品を発表する。1948年に〈ニューヨーカー〉誌に掲載された「くじ」は、その強烈な内容にショックを受けた読者から投稿が殺到するなど大きな反響を呼ぶ。主な著書に長編小説『山荘綺談』『ずっとお城で暮らしてる』、個性的な育児エッセイ『野蛮人との生活』などがあ...
#45 パチェーコ「砂漠の戦い」〜ソンブレロ被ったならず者たちの仁義なき闘争の物語(ではない) 23.08.2023 45:41
【この作品が入っている本】『ラテンアメリカ五人集』(「砂漠の戦い」は安藤哲行訳、集英社文庫、2011年) 【作家のプロフィール】1939〜2014。ボルヘスの影響を受け学生時代から作品を発表。『夜の要素』『火の憩い』などの詩集がバルガス=リョサやオクタビオ・パスらに賞賛された。「砂漠の戦い」はベストセラーとなり、映画やコミック、歌などに翻案された。 【今回のトピック】 ・固有名詞が喚起するノスタルジー ・文学の主...
#44 ホーソーン「ウェイクフィールド」〜承認欲求モンスター爆誕!の巻 16.08.2023 45:39
【この作品が入っている本】『アメリカン・マスターピース 古典篇』(柴田元幸訳、スイッチパブリッシング、2013年) 【作家のプロフィール】1804〜64。米国の小説家。ニューイングランドの清教徒社会に取材した小説のほか、寓意と倫理性に富む長短の小説を書いた。長編「緋文字」「七破風の屋敷」「大理石の牧神」、短編「ラパチーニの娘」など。 【今回のトピック】 ・「結婚の義務履行」って ・あなたにもある蒸発願望 ・社会の...
#43 ジブ・I・ミハエスク「夢」〜ルーマニア・フェティシズム・病気 09.08.2023 47:54
【この作品が入っている本】『東欧怪談集』(沼野充義編、「夢」は住谷春也訳、河出文庫、1995年) 【作家のプロフィール】1894-1935。オルテニア地方のドラガシャニで、町長も務めた弁護士の家に生まれた。母ヨアナはある尼僧の私生子で、ジブはその優しい、ロマンチックな気質を受け継いだとされる。大学在学中に参戦した東部戦線での体験や、地方の生活を舞台にして、強迫観念や幻覚の支配を描き、長編『ロシア女』(33)によっ...
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