Go Ito

おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト

Health JA ↓ Epizody: 363

「在宅医療って、実際どうなの?」その疑問に現場の医師がお答えします。名古屋市天白区の「ごうホームクリニック」は、24時間365日対応の機能強化型の在宅クリニックです。約600名の患者さんの「おうちで過ごしたい」という願いに寄り添い、年間100件超の看取り・緊急往診、人工呼吸器を使う方や医療的ケアが必要なお子さんの在宅サポートなど、地域の在宅医療を支えています。このポッドキャストでは、病院では教わらない在宅医療の実践知をお届けします。・高齢者の「いつもと違う」を見逃さないプロの眼・在宅での急変時、何を見て何を伝えるか・ご家族への説明で大切にしていること・訪問診療チームの連携の実際医療・介護に携わる専門職の...

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Autor

Go Ito

Kategorie

Health

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1. lis 2026

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Epizody

202「医療用麻薬ってなに?」家族の素朴な疑問と、放置がまねく誤飲事故 28.06.2026

「医療麻薬を使うって、依存するんじゃないですか?」。在宅の現場でご家族からよく出てくる言葉です。覚せい剤や薬物乱用のイメージと、医療用麻薬は全く異なります。しかし、その違いをスタッフが押しつけがましく説明してしまうと、ご家族の不安はかえって高まります。まず不安を受け止めること、それが支援の出発点です。 在宅医療チームが日常的に意識しておく必要があるのは、医療用麻薬の現実的なリスクです。使い終わった...

201独居・身寄りなし・無理解:医療用麻薬に関する "詰みパターン"の現実解 28.06.2026

在宅みとりが増えるにつれて、「麻薬の残薬をどうするか」という問いに向き合う機会も増えています。患者さんが亡くなった後、モルヒネやオキシコドンなどの医療用麻薬が自宅に残っている。誰がどう回収するのか。これは法律上のルールがあるにもかかわらず、現場では「聞いたことがない」「どこに持っていけばいいかわからない」という声が少なくありません。 問題が複雑になるのは、独居だった場合や、遺族が不在・連絡が取れな...

200担当者会議を形骸化させない進め方:報告会から判断の場へ戻す 21.06.2026

担当者会議は、本来なら支援方針を見直す大切な場です。しかし目的が曖昧なまま集まると、各職種が順番に報告し、「大きな変化はありません」で終わる会議になりがちです。 形骸化した担当者会議では、参加者は忙しい中で集まっているのに、次の行動が変わりません。会議後に残るのは議事録だけで、訪問現場も家族の負担も変わらない。これではチームの時間がもったいないだけでなく、見直すべき変化を逃すことにもつながります。...

199家族の発言を担当者会議にどう反映するか:気持ち、事実、希望を分けて扱う 21.06.2026

在宅医療では、ご家族の発言が支援方針に大きく影響します。「最近眠れていない」「本人がもう病院に行きたくないと言っている」「食べてくれなくてつらい」。こうした言葉には、事実、感情、希望、困りごとが混ざっています。 家族の発言をそのまま会議に出すことは大切です。しかし、そのまま方針にしてしまうと、家族の一時的な不安や疲労が、本人の意思として扱われてしまうことがあります。逆に、専門職側が「感情的な発言」...

198連携が崩れたケースの担当者会議の技:責める前に、情報と役割を組み直す 21.06.2026

在宅医療・介護では、どれだけ丁寧に連携していても、どこかで崩れることがあります。情報が届いていなかった、同じ説明を家族が何度も受けた、訪問者ごとに方針が違った、急な変更が共有されなかった。こうしたことが重なると、患者さんとご家族は不安になります。 連携が崩れた時、最初に必要なのは犯人探しではありません。もちろん、重大な事故や安全上の問題があれば検証は必要です。しかし日常の多くの連携不全は、個人の能...

197弱いサインを早めに共有する:「確信がない情報」こそチームで扱う担当者会議 21.06.2026

在宅の急変は、突然起きたように見えても、その前に小さな変化が出ていることがあります。食事量が少し落ちる、返事が短い、歩き方が変わる、家族の表情が硬い、薬が減っていない。ひとつだけでは判断しにくい変化です。 この「小さな違和感」は、誰か一人が完璧に見つけるものではありません。訪問看護、訪問介護、薬剤師、リハビリ、ケアマネジャー、ご家族が、それぞれの場面で気づいた小さな情報をつなげることで、はじめて意...

196担当者会議に上げるべき情報、上げなくていい情報:会議を長くせず、判断をよくする情報整理 21.06.2026

「担当者会議で情報共有しましょう」と言うのは簡単です。しかし実際には、情報を全部出すと会議は長くなり、必要な判断がぼやけます。逆に、情報を絞りすぎると、現場の違和感や家族の声が消えてしまいます。 担当者会議で扱うべき情報とは、単に新しい情報ではありません。患者さんやご家族への支援方針、訪問頻度、薬、栄養、リハビリ、福祉用具、緊急時対応など、次の判断が変わる情報です。 一方で、上げなくていい情報もあり...

195退院前カンファレンスで必ず決めること:家に帰った初日から迷わないための設計 21.06.2026

退院前カンファレンスは、退院日を確認する場ではありません。病院から在宅へ療養の場が移る時に、患者さんとご家族が初日から困らないよう、支援の接続を設計する場です。 退院前は、医療情報、介護サービス、家族の不安、住環境、薬、物品、緊急時対応が一気に動きます。そのため、会議で「大丈夫そうですね」と終わると、退院後に小さな穴が見つかります。 退院前カンファレンスで決めるべきことは、病気の説明だけではありませ...

194担当者会議後に動かない問題を防ぐToDo設計:決めたことを現場で動かすための型 21.06.2026

「担当者会議では決まったはずなのに、次の訪問で何も変わっていない」。在宅医療や介護の現場では、このすれ違いがよく起こります。会議そのものは開かれていても、会議後の行動が設計されていないと、患者さんとご家族の生活は変わりません。 原因は、専門性の不足ではないことが多いです。決定事項が抽象的、担当が曖昧、期限がない、完了確認の場がない、未完了時の戻しがない。この5つが重なると、良い議論も現場では動きませ...

193訪問看護・介護・薬剤師・リハが担当者会議で語るポイントの違い:同じ患者さんを違う角度から見るチームの強さ 21.06.2026

在宅医療では、同じ患者さんを複数の職種が支えます。しかし、同じ家に入っていても、見ている場面はまったく同じではありません。訪問看護師は体調変化や医療処置、訪問介護員は生活場面、薬剤師は薬の使われ方、リハビリ職は動作や環境を見ています。 担当者会議で価値が出るのは、この「見ているポイントの違い」がつながった時です。ある職種にとっては小さな違和感でも、別の職種の情報と重なると、支援方針を変える根拠にな...

192足し算リハビリの限界—引き算で守る在宅の長期戦 15.06.2026

在宅リハビリテーションを語るとき、私たちの発想はほぼ自動的に「積み上げ」になります。可動域を広げる、筋力を足す、ADLを増やす、自主トレを処方する、頻度を上げる。リハビリ職種の専門性は「できることを増やす」方向に磨かれており、それ自体は正しい。月曜朝の早期発見、火曜朝の慢性期管理、水曜夕のADL再構築、木曜朝の多職種連携——今週の連載もすべて「どう積み上げるか」を扱ってきました。 しかし在宅という現場には...

191歩けない、立てない時のリハビリ生活再構築術 15.06.2026

在宅療養者の中でも、歩行や立位が困難な方への支援は、在宅医療における最も重要な課題の一つです。病院と異なり、在宅では限られた人員と設備の中で、安全かつ効果的にADL(日常生活動作)を支援する必要があります。特に高齢者では、不適切な介助や観察不足により廃用症候群が進行し、わずか2週間の安静臥床で筋力が10-15%低下するという報告もあります。 歩けない、立てない状態であっても、適切な生活再構築により、本人のQOL...

190悪化させない!在宅リハビリ継続の黄金ルール 15.06.2026

在宅リハビリテーションにおける最大の課題は、「いかに状態を悪化させずに継続できるか」です。病院と異なり、在宅では医療者の目が届きにくく、利用者さんの微妙な変化を見逃してしまうと、急速な機能低下や再入院につながってしまいます。実際、在宅療養者の約30%が1年以内に再入院しているというデータもあり、その多くは「もう少し早く気づいていれば」というケースです。 慢性期管理において重要なのは、「治す」リハビリか...

189転倒・誤嚥・意識低下、在宅リハビリ緊急事態の初動 15.06.2026

在宅でリハビリテーションを受けている高齢者は、日常生活動作の改善を目指す一方で、転倒・誤嚥・意識低下などの緊急事態に直面するリスクを常に抱えています。特にリハビリ中や直後は、身体機能の限界に挑戦している状況であり、予期せぬ事態が発生しやすいタイミングです。訪問リハビリや訪問看護の現場では、これらの緊急事態に遭遇した際、「在宅で対応すべきか」「すぐに救急要請すべきか」という判断を、医師不在の中で瞬時...

188PT・OT・ST連携で変わる在宅リハビリ成果 15.06.2026

在宅リハビリテーションにおいて、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の3職種連携は、利用者のQOL向上に不可欠な要素です。それぞれの専門性を活かしながら情報を共有することで、単独での介入では見逃されがちな生活課題を多角的に捉え、包括的なケアプランを構築することができます。 在宅という限られた環境では、病院のように毎日顔を合わせることが難しく、各職種が別々の曜日に訪問するケースが大半です。しか...

187訪問リハビリの効果を倍増させる食事戦略 15.06.2026

在宅リハビリテーションの成功には、運動だけでなく適切な栄養管理が不可欠です。筋力トレーニングや歩行訓練などのリハビリを行っても、十分な栄養が供給されなければ筋肉は合成されず、効果は半減してしまいます。特に高齢者は加齢に伴う「筋肉の同化抵抗性」(筋肉が作られにくい状態)があり、若年者よりも多くのたんぱく質を必要とします。 しかし、在宅の現場では「食べられるものを食べてもらえばよい」「無理に食べさせる...

186見逃すと危険!家で気づく機能低下7つのサイン 15.06.2026

在宅医療の現場では、病院と異なり、患者さんの日常生活の中でわずかな変化を捉えることが求められます。機能低下は急性期病院のように明確な症状として現れることは少なく、「なんとなく元気がない」「少し様子が違う」といった曖昧なサインから始まることがほとんどです。特に高齢者では、発熱や痛みといった典型的症状を示さず、ADL(日常生活動作)の低下や食欲不振、活動量の減少といった非特異的な症状のみで重大な疾患が進...

185在宅リハを活かす服薬調整 — 痛み・ふらつき・意欲の壁 14.06.2026

在宅リハビリテーションの効果は、「リハの中身」だけでは決まりません。実は、その日の薬の使い方ひとつで、患者さんが歩けるか歩けないか、訓練に参加できるかどうかが大きく変わります。痛み止めを訓練の何分前に飲んだか、睡眠薬の残効でふらついていないか、降圧薬で起立時に血圧が落ちていないか——リハの現場では、こうした「薬とリハの相互作用」が成否を左右します。 一方で、リハに関わる職種(PT・OT・ST)と、薬に関わ...

【生成AI】「うちのAIは安全です」をどう確かめる? 医療AIの安全は「一度きり」では終わらない 13.06.2026

「この前、ケアマネさんに教わった質問をクリニックにしてみたら、『うちは安全な仕組みを使っているので大丈夫ですよ』と言われました。それって、信じていいんでしょうか」。前回の「見えないAI利用」のお話のあと、ご家族からこんな"続きの質問"をいただくようになりました。事業者が「安全です」と答えてくれた。それは大きな前進です。でも実は、その先にもうひとつ大事な視点があります。 2026年6月、AIの専門家た...

【介護関連】リストには載らない「見えない介護」 罪悪感を手放し、支える人が支えられるために 10.06.2026

「うちはまだ介護は始まっていないんです。ただ、月に一度帰省して、冷蔵庫を整理して、薬の残りを数えて、役所の書類を確認しているだけで…」。ケアマネジャーやソーシャルワーカーのもとには、こうしたご家族の声が日常的に届きます。ご本人は「介護をしている」という自覚がないまま、知らず知らずのうちに時間と気力を使い、ふとした瞬間にどっと疲れを感じる。原因が言語化できないまま、自分を責めてしまう方も少なくありま...

【介護関連】介護される側の心構え:家族から大切にされる人の「愛嬌」と、いまから育てる関係性の貯金 10.06.2026

「正直に言うと、父に会いに行く足が、だんだん遠のいているんです」。訪問診療の現場やケアマネジャーとの面談で、ご家族からこうした打ち明け話を伺うことは珍しくありません。感謝の言葉がない、助言を聞かない、不満ばかりが続く。そんな親との関わりに疲れ、罪悪感を抱えながらも距離を取り始めているご家族は、決して少なくないのです。一方で、ご家族が自然と集まり、笑顔で世話を焼かれている患者さんもいらっしゃいます。...

【生成AI】こそこそ患者情報をAIに入れていませんか? 09.06.2026

「先生のクリニックでは、うちの親の情報、ChatGPT に入れたりしていませんか」。最近、ご家族からこんなご質問が静かに増えてきました。AI で文書を作る動きは、訪問診療クリニックだけでなく、訪問看護ステーション、訪問服薬指導をしている薬局、ケアマネ事業所、訪問介護事業所まで、在宅医療を支える現場全体に広がっています。便利です。本当に便利です。でもその AI に、患者さんの情報がどこに送られて、誰の手に渡るかが...

【骨折関連】手首・肩の骨折と心のつながり:「家事ができない」が抑うつを呼ぶ理由と、訪問診療がそばで支えられること 09.06.2026

大腿骨を折って寝たきりになる、という話は社会的にもよく知られています。一方で、手首の橈骨遠位端骨折や肩の上腕骨近位部骨折といった上肢の骨折は、入院期間も短く外来通院でフォローされることが多いため、「歩けるから大丈夫」「ギプスが取れたら戻る」と見過ごされがちです。しかし訪問診療の現場で繰り返し見えてくるのは、上肢骨折が「動けなくなる骨折」ではなく「役割を奪う骨折」だという事実です。料理・洗濯・庭仕事...

【骨折関連】骨折は連鎖の入口:寝たきりにしないための「3つの分岐点」と現場の判断軸 09.06.2026

「母が骨折した。もう歩けないかもしれない」――ご家族からのご相談で、訪問診療の現場が最も頻繁に向き合うのが、高齢の方の骨折後のご相談です。高齢の方の骨折は、単独の出来事ではありません。歩けない → 外出が減る → 食欲が落ちる → 低栄養 → 筋力低下 → 寝たきり → 誤嚥性肺炎、というように、放っておくと連鎖的に悪化していく「**寝たきりへの入口**」になりやすいのです。 厚生労働省の令和4年(2022年)国民生活基礎調査...

後悔しない在宅医選び:質の高い訪問診療を見分ける視点 09.06.2026

「親の通院がそろそろ難しい」「退院後の生活をどう支えていけばよいか」。そう感じ始めた瞬間、ご家族が最初にぶつかるのが、在宅医(在宅主治医)をどう選ぶかという問題です。訪問診療を担う医療機関は近年急速に増え、ご自宅まで医師が来てくれる選択肢は確実に広がりました。しかし一方で、医療機関ごとの体制や考え方には大きな差があり、表面上は似た説明ばかりで「何を基準に選べばよいのか」がご家族には見えにくいのが実...

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