Go Ito
おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト
「在宅医療って、実際どうなの?」その疑問に現場の医師がお答えします。名古屋市天白区の「ごうホームクリニック」は、24時間365日対応の機能強化型の在宅クリニックです。約600名の患者さんの「おうちで過ごしたい」という願いに寄り添い、年間100件超の看取り・緊急往診、人工呼吸器を使う方や医療的ケアが必要なお子さんの在宅サポートなど、地域の在宅医療を支えています。このポッドキャストでは、病院では教わらない在宅医療の実践知をお届けします。・高齢者の「いつもと違う」を見逃さないプロの眼・在宅での急変時、何を見て何を伝えるか・ご家族への説明で大切にしていること・訪問診療チームの連携の実際医療・介護に携わる専門職の...
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Episoade
194担当者会議後に動かない問題を防ぐToDo設計:決めたことを現場で動かすための型 21.06.2026 17:27
「担当者会議では決まったはずなのに、次の訪問で何も変わっていない」。在宅医療や介護の現場では、このすれ違いがよく起こります。会議そのものは開かれていても、会議後の行動が設計されていないと、患者さんとご家族の生活は変わりません。 原因は、専門性の不足ではないことが多いです。決定事項が抽象的、担当が曖昧、期限がない、完了確認の場がない、未完了時の戻しがない。この5つが重なると、良い議論も現場では動きませ...
193訪問看護・介護・薬剤師・リハが担当者会議で語るポイントの違い:同じ患者さんを違う角度から見るチームの強さ 21.06.2026 22:42
在宅医療では、同じ患者さんを複数の職種が支えます。しかし、同じ家に入っていても、見ている場面はまったく同じではありません。訪問看護師は体調変化や医療処置、訪問介護員は生活場面、薬剤師は薬の使われ方、リハビリ職は動作や環境を見ています。 担当者会議で価値が出るのは、この「見ているポイントの違い」がつながった時です。ある職種にとっては小さな違和感でも、別の職種の情報と重なると、支援方針を変える根拠にな...
192足し算リハビリの限界—引き算で守る在宅の長期戦 15.06.2026 16:08
在宅リハビリテーションを語るとき、私たちの発想はほぼ自動的に「積み上げ」になります。可動域を広げる、筋力を足す、ADLを増やす、自主トレを処方する、頻度を上げる。リハビリ職種の専門性は「できることを増やす」方向に磨かれており、それ自体は正しい。月曜朝の早期発見、火曜朝の慢性期管理、水曜夕のADL再構築、木曜朝の多職種連携——今週の連載もすべて「どう積み上げるか」を扱ってきました。 しかし在宅という現場には...
191歩けない、立てない時のリハビリ生活再構築術 15.06.2026 14:53
在宅療養者の中でも、歩行や立位が困難な方への支援は、在宅医療における最も重要な課題の一つです。病院と異なり、在宅では限られた人員と設備の中で、安全かつ効果的にADL(日常生活動作)を支援する必要があります。特に高齢者では、不適切な介助や観察不足により廃用症候群が進行し、わずか2週間の安静臥床で筋力が10-15%低下するという報告もあります。 歩けない、立てない状態であっても、適切な生活再構築により、本人のQOL...
190悪化させない!在宅リハビリ継続の黄金ルール 15.06.2026 21:15
在宅リハビリテーションにおける最大の課題は、「いかに状態を悪化させずに継続できるか」です。病院と異なり、在宅では医療者の目が届きにくく、利用者さんの微妙な変化を見逃してしまうと、急速な機能低下や再入院につながってしまいます。実際、在宅療養者の約30%が1年以内に再入院しているというデータもあり、その多くは「もう少し早く気づいていれば」というケースです。 慢性期管理において重要なのは、「治す」リハビリか...
189転倒・誤嚥・意識低下、在宅リハビリ緊急事態の初動 15.06.2026 17:47
在宅でリハビリテーションを受けている高齢者は、日常生活動作の改善を目指す一方で、転倒・誤嚥・意識低下などの緊急事態に直面するリスクを常に抱えています。特にリハビリ中や直後は、身体機能の限界に挑戦している状況であり、予期せぬ事態が発生しやすいタイミングです。訪問リハビリや訪問看護の現場では、これらの緊急事態に遭遇した際、「在宅で対応すべきか」「すぐに救急要請すべきか」という判断を、医師不在の中で瞬時...
188PT・OT・ST連携で変わる在宅リハビリ成果 15.06.2026 21:43
在宅リハビリテーションにおいて、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の3職種連携は、利用者のQOL向上に不可欠な要素です。それぞれの専門性を活かしながら情報を共有することで、単独での介入では見逃されがちな生活課題を多角的に捉え、包括的なケアプランを構築することができます。 在宅という限られた環境では、病院のように毎日顔を合わせることが難しく、各職種が別々の曜日に訪問するケースが大半です。しか...
187訪問リハビリの効果を倍増させる食事戦略 15.06.2026 16:25
在宅リハビリテーションの成功には、運動だけでなく適切な栄養管理が不可欠です。筋力トレーニングや歩行訓練などのリハビリを行っても、十分な栄養が供給されなければ筋肉は合成されず、効果は半減してしまいます。特に高齢者は加齢に伴う「筋肉の同化抵抗性」(筋肉が作られにくい状態)があり、若年者よりも多くのたんぱく質を必要とします。 しかし、在宅の現場では「食べられるものを食べてもらえばよい」「無理に食べさせる...
186見逃すと危険!家で気づく機能低下7つのサイン 15.06.2026 20:22
在宅医療の現場では、病院と異なり、患者さんの日常生活の中でわずかな変化を捉えることが求められます。機能低下は急性期病院のように明確な症状として現れることは少なく、「なんとなく元気がない」「少し様子が違う」といった曖昧なサインから始まることがほとんどです。特に高齢者では、発熱や痛みといった典型的症状を示さず、ADL(日常生活動作)の低下や食欲不振、活動量の減少といった非特異的な症状のみで重大な疾患が進...
185在宅リハを活かす服薬調整 — 痛み・ふらつき・意欲の壁 14.06.2026 15:33
在宅リハビリテーションの効果は、「リハの中身」だけでは決まりません。実は、その日の薬の使い方ひとつで、患者さんが歩けるか歩けないか、訓練に参加できるかどうかが大きく変わります。痛み止めを訓練の何分前に飲んだか、睡眠薬の残効でふらついていないか、降圧薬で起立時に血圧が落ちていないか——リハの現場では、こうした「薬とリハの相互作用」が成否を左右します。 一方で、リハに関わる職種(PT・OT・ST)と、薬に関わ...
【生成AI】「うちのAIは安全です」をどう確かめる? 医療AIの安全は「一度きり」では終わらない 13.06.2026 13:59
「この前、ケアマネさんに教わった質問をクリニックにしてみたら、『うちは安全な仕組みを使っているので大丈夫ですよ』と言われました。それって、信じていいんでしょうか」。前回の「見えないAI利用」のお話のあと、ご家族からこんな"続きの質問"をいただくようになりました。事業者が「安全です」と答えてくれた。それは大きな前進です。でも実は、その先にもうひとつ大事な視点があります。 2026年6月、AIの専門家た...
【介護関連】リストには載らない「見えない介護」 罪悪感を手放し、支える人が支えられるために 10.06.2026 14:21
「うちはまだ介護は始まっていないんです。ただ、月に一度帰省して、冷蔵庫を整理して、薬の残りを数えて、役所の書類を確認しているだけで…」。ケアマネジャーやソーシャルワーカーのもとには、こうしたご家族の声が日常的に届きます。ご本人は「介護をしている」という自覚がないまま、知らず知らずのうちに時間と気力を使い、ふとした瞬間にどっと疲れを感じる。原因が言語化できないまま、自分を責めてしまう方も少なくありま...
【介護関連】介護される側の心構え:家族から大切にされる人の「愛嬌」と、いまから育てる関係性の貯金 10.06.2026 16:41
「正直に言うと、父に会いに行く足が、だんだん遠のいているんです」。訪問診療の現場やケアマネジャーとの面談で、ご家族からこうした打ち明け話を伺うことは珍しくありません。感謝の言葉がない、助言を聞かない、不満ばかりが続く。そんな親との関わりに疲れ、罪悪感を抱えながらも距離を取り始めているご家族は、決して少なくないのです。一方で、ご家族が自然と集まり、笑顔で世話を焼かれている患者さんもいらっしゃいます。...
【生成AI】こそこそ患者情報をAIに入れていませんか? 09.06.2026 15:49
「先生のクリニックでは、うちの親の情報、ChatGPT に入れたりしていませんか」。最近、ご家族からこんなご質問が静かに増えてきました。AI で文書を作る動きは、訪問診療クリニックだけでなく、訪問看護ステーション、訪問服薬指導をしている薬局、ケアマネ事業所、訪問介護事業所まで、在宅医療を支える現場全体に広がっています。便利です。本当に便利です。でもその AI に、患者さんの情報がどこに送られて、誰の手に渡るかが...
【骨折関連】手首・肩の骨折と心のつながり:「家事ができない」が抑うつを呼ぶ理由と、訪問診療がそばで支えられること 09.06.2026 17:37
大腿骨を折って寝たきりになる、という話は社会的にもよく知られています。一方で、手首の橈骨遠位端骨折や肩の上腕骨近位部骨折といった上肢の骨折は、入院期間も短く外来通院でフォローされることが多いため、「歩けるから大丈夫」「ギプスが取れたら戻る」と見過ごされがちです。しかし訪問診療の現場で繰り返し見えてくるのは、上肢骨折が「動けなくなる骨折」ではなく「役割を奪う骨折」だという事実です。料理・洗濯・庭仕事...
【骨折関連】骨折は連鎖の入口:寝たきりにしないための「3つの分岐点」と現場の判断軸 09.06.2026 16:49
「母が骨折した。もう歩けないかもしれない」――ご家族からのご相談で、訪問診療の現場が最も頻繁に向き合うのが、高齢の方の骨折後のご相談です。高齢の方の骨折は、単独の出来事ではありません。歩けない → 外出が減る → 食欲が落ちる → 低栄養 → 筋力低下 → 寝たきり → 誤嚥性肺炎、というように、放っておくと連鎖的に悪化していく「**寝たきりへの入口**」になりやすいのです。 厚生労働省の令和4年(2022年)国民生活基礎調査...
後悔しない在宅医選び:質の高い訪問診療を見分ける視点 09.06.2026 22:54
「親の通院がそろそろ難しい」「退院後の生活をどう支えていけばよいか」。そう感じ始めた瞬間、ご家族が最初にぶつかるのが、在宅医(在宅主治医)をどう選ぶかという問題です。訪問診療を担う医療機関は近年急速に増え、ご自宅まで医師が来てくれる選択肢は確実に広がりました。しかし一方で、医療機関ごとの体制や考え方には大きな差があり、表面上は似た説明ばかりで「何を基準に選べばよいのか」がご家族には見えにくいのが実...
184抜けた!血が出た!胃瘻緊急事態の初動対応 07.06.2026 17:28
胃瘻(いろう)は在宅医療において広く普及している経管栄養法ですが、自己抜去や出血などの緊急トラブルは決して珍しくありません。特に認知症患者や不穏状態の方では、自己抜去のリスクは常に存在します。胃瘻カテーテルが抜けた場合、瘻孔(ろうこう:胃と皮膚をつなぐトンネル)は数時間で閉鎖し始めるため、迅速な対応が求められます。 在宅現場では、家族や介護職が最初の発見者となることが多く、医療職への連絡から初期対...
183感染ゼロを目指す胃瘻管理のイロハ 07.06.2026 19:40
胃ろう(PEG:経皮内視鏡的胃瘻造設術)は、在宅医療の現場で最も頻繁に遭遇する医療処置の一つです。日本では約30万人以上の方が胃ろうを使用していると推定され、在宅療養者の栄養管理において欠かせない手段となっています。しかし、適切な管理が行われないと、瘻孔周囲の感染、皮膚トラブル、バンパー埋没症候群などの重大な合併症を引き起こす可能性があります。 在宅現場での胃ろう管理の最大の課題は、医療者が常駐していな...
182胃瘻を勧めるべき?家族との対話術 07.06.2026 16:04
在宅医療の現場で、胃ろうの導入を検討する場面は決して珍しくありません。しかし、「食べられなくなる」ということは、患者本人にとっても家族にとっても、人生における大きな転換点です。特に「口から食べる」ことは、単なる栄養摂取以上の意味を持ち、人間の尊厳や生活の質に深く関わるため、医療者側の説明一つで家族の受け止め方は大きく変わります。 胃ろう造設を検討すべきタイミングの判断は、医学的な評価だけでなく、患...
181胃瘻を作らない勇気、やめる決断、家族の心に寄り添うACP 07.06.2026 20:18
胃瘻造設は、嚥下障害のある患者の栄養管理における重要な選択肢の一つですが、その導入は単なる医学的判断だけではなく、本人の生き方や価値観、家族の想いが交錯する重大な決断です。特に在宅医療の現場では、「胃瘻を作らない」という選択や「すでにある胃瘻をやめる」という決断に直面することが増えています。 高齢者医療において、胃瘻造設が必ずしも予後の改善や生活の質の向上につながらないことが、近年のエビデンスで明...
180胃瘻でも歩ける、食べられる 07.06.2026 16:57
胃ろう(胃瘻)造設と聞くと、「もう口から食べられない」「寝たきりになる」という終末的なイメージを持たれがちです。しかし、これは大きな誤解です。胃ろうは本来、栄養状態を改善し、誤嚥性肺炎のリスクを減らしながら、ADL(日常生活動作)の向上や経口摂取の再開を目指すための「リハビリテーションのツール」として位置づけられるべきものです。 実際の在宅医療の現場では、胃ろうを造設した後に栄養状態が改善し、リハビリ...
179多職種連携が変える胃瘻決断の質と満足度 07.06.2026 20:54
胃瘻造設は、患者本人の意思確認が困難な状況で家族が決断を迫られることが多く、「これで良かったのか」という葛藤を抱えたまま在宅療養に移行するケースが少なくありません。特に急性期病院では、医師から医学的説明は受けるものの、実際の生活場面での胃瘻管理のイメージが持てないまま、限られた時間で決断せざるを得ない状況があります。 このような背景の中、訪問看護師が退院前から意思決定プロセスに参画することで、家族...
178錠剤も粉薬も安全投与、胃瘻における簡易懸濁法の実践テク 07.06.2026 16:53
在宅医療の現場では、胃瘻や経鼻栄養チューブから薬剤を投与する場面が日常的にあります。従来、錠剤やカプセル剤を粉砕して投与する方法が一般的でしたが、薬剤の安定性が損なわれたり、チューブが詰まったりするトラブルが後を絶ちませんでした。そこで注目されているのが「簡易懸濁法」です。 簡易懸濁法とは、錠剤やカプセル剤を粉砕せず、そのまま約55℃の温湯に入れて崩壊・懸濁させてから投与する方法です。この方法により、...
177栄養剤選びで差がつく!胃瘻注入速度の新セオリー 07.06.2026 17:21
胃瘻管理において、栄養剤の選択と注入速度の調整は、患者さんのQOL(生活の質)を大きく左右する重要な要素です。在宅医療の現場では、下痢や嘔吐、逆流性肺炎などのトラブルに直面することが多く、その多くが栄養剤の種類や注入方法の不適切さに起因しています。適切な栄養剤選択と注入速度の調整により、これらのトラブルの約70%は予防可能とされています。 従来は液体栄養剤による滴下投与が主流でしたが、近年では半固形栄養...
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