TOKYO FM
yes!~明日への便り~ presented by ホクトプレミアム 霜降りひらたけ
風も、雨も、自ら鳴っているのではありません。 何かに当たり、何かにはじかれ、音を奏でているのです。 誰かに出会い、誰かと別れ、私たちは日常という音を、共鳴させあっています。 YESとNOの狭間で。 今週、あなたは、自分に言いましたか? YES!ささやかに、小文字で、yes!明日への希望の風に吹かれながら、自分にyes!と言ったひとたちの物語をお聴きください。
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Episodes
第三百話『出会いを大切にする』-【栃木篇】詩人 野口雨情- 29.05.2021 13:00
童謡『シャボン玉』や『十五夜お月さん』で知られる、詩人・野口雨情(のぐち・うじょう)。 彼は、最晩年の一年あまりを、栃木県宇都宮市鶴田町で過ごしました。 61歳のときに発症した脳出血の療養と、いよいよ激化する戦争から逃れる疎開のため、妻のふるさとに移り住んだのです。 栃木百名山のひとつ、羽黒山を望む山麓で、雨情は、今までの人生では考えられないほど、穏やかで優しい時間に包まれました。 父の事業の失敗、そし...
第二百九十九話『信念を貫く』-【栃木篇】政治家 田中正造- 22.05.2021 13:40
環境を守るために命がけで戦った、栃木県出身の偉人がいます。 田中正造(たなか・しょうぞう)。 日本初の公害事件と言われる、足尾鉱毒問題。 明治時代、栃木県の足尾銅山では、たくさんの銅が採掘されていましたが、銅を掘った時に出る鉱毒をそのまま渡良瀬川に流していたのです。 毒はたまり、田畑を枯らし、魚や家畜が死に、ついには下流に暮らす人々にまで影響が出ました。 政治家だった田中正造は、この問題に真摯に取り組...
第二百九十八話『コンプレックスと共に生きる』-【栃木篇】作曲家 船村徹- 15.05.2021 12:45
『王将』『矢切の渡し』など、数々のヒット曲を生んだ、栃木県出身の偉大な作曲家がいます。 船村徹(ふなむら・とおる)。 美空ひばりや北島三郎など名立たる歌手に楽曲を提供。 手がけた曲は、5500を越え、今も歌番組で特集が組まれ、多くのひとに歌い継がれています。 日光街道ニコニコ本陣に併設された「日本のこころのうたミュージアム・船村徹記念館」を訪ねれば、彼の足跡や作曲した音楽の素晴らしさに触れることができます...
第二百九十七話『たったひとりしかいない自分を大切にする』-【栃木篇】作家 山本有三- 08.05.2021 14:00
今も読み継がれる小説『路傍の石』を書いた、栃木県出身の作家がいます。 山本有三(やまもと・ゆうぞう)。 栃木市の文学碑には、『路傍の石』のこんな一節が自然石に刻まれています。 「たったひとりしかない自分を、たった一度しかない一生を、ほんとうに生かさなかったら、人間、生まれてきたかいがないじゃないか」 この平井町の山本有三文学碑は、有三が昭和35年、栃木市名誉市民に推挙されたことを記念して建てられました。...
第二百九十六話『悔いのない人生を選ぶ』-【栃木篇】画家 田中一村- 01.05.2021 12:47
「日本のゴーギャン」と言われる、栃木県出身の孤高の画家がいます。 田中一村(たなか・いっそん)。 亜熱帯の植物や鳥、ナイーフ派の作風は、アンリ・ルソーにも似て、独自の世界を構築しています。 一村の人気は留まることがなく、今年、京都の美術館「えき」KYOTOにて、「田中一村展 奄美へとつづく道」という展覧会も開催される予定です。 その展覧会で謳われたとおり、彼は失意の中、単身50歳になってから奄美大島に渡りまし...
第二百九十五話『自分にしかできないことを極める』-【高知篇】植物学者 牧野富太郎- 24.04.2021 13:31
百花繚乱の春、4月24日は、ある偉人の誕生日です。 その偉人は、高知が生んだ「日本の植物分類学の父」、牧野富太郎(まきの・とみたろう)。 彼が残したおよそ40万点とも言われる標本や観察記録は、野に咲く草花から野菜まで幅広く、世界中の植物学者から驚きと賞賛を得ました。 命名した植物も1500種類以上を数え、一生を植物学に捧げたのです。 牧野が94歳の生涯を閉じた翌年、1958年、彼のふるさとに高知県立牧野植物園ができ...
第二百九十四話『ないものを探し続ける』-【高知篇】小説家 倉橋由美子- 17.04.2021 12:51
今も、多くの作家に多大な影響を与え続ける、高知県出身の小説家がいます。 倉橋由美子(くらはし・ゆみこ)。 小説『パルタイ』で鮮烈なデビューを飾り、いきなり芥川賞候補になったのが、24歳の時。 以来45年間に及ぶ作家生活で、『暗い旅』『聖少女』というフランス文学に影響を受けた小説や、シェル・シルヴァスタインの『ぼくを探しに』、サン=テグジュペリ『星の王子さま』の翻訳など、多くの作品を残しました。 『ぼくを探...
第二百九十三話『遊び心を持ち続ける』-【高知篇】漫画家 横山隆一- 10.04.2021 13:49
戦前戦後の激動期、国民に寄り添い、国民に笑顔を届け続けた、高知県出身の偉大な漫画家がいます。 横山隆一(よこやま・りゅういち)。 日本の漫画史に名を刻む代表作『フクちゃん』は、『東京朝日新聞』東京版に連載された『江戸っ子健ちゃん』の脇役からスタートしました。 その腕白ぶりは多くのひとに愛され、主役となり、さまざまな活躍を経て、1956年、ついに全国紙『毎日新聞』で連載がスタートします。 以来、連載は15年間...
第二百九十二話『自然とつながる』-【高知篇】物理学者・随筆家 寺田寅彦- 03.04.2021 12:12
戦前の高名な物理学者でありながら、夏目漱石 門下生として文学にも造詣が深かった、いわば二刀流の賢人がいます。 寺田寅彦(てらだ・とらひこ)。 高知県高知市にある寺田寅彦記念館の建物は、寅彦が4歳から19歳まで過ごした旧宅を復元したものです。 この記念館は、昭和42年に高知市史跡に指定され、当時のたたずまいを残しています。 最近再び、彼の随筆が脚光を浴びているのをご存知でしょうか。 テーマは、災害。 今からおよ...
第二百九十一話『全ては自分の中にある』-【岩手篇】映画監督 相米慎二- 27.03.2021 12:20
今もなお、国内外のアーティストに影響を与え続ける映画監督がいます。 相米慎二(そうまい・しんじ)。 岩手県盛岡市で生まれた彼は、1980年、薬師丸ひろ子出演の『翔んだカップル』で監督デビュー。 翌年の『セーラー服と機関銃』で興行的に大成功をおさめ、1985年の『台風クラブ』は、第一回東京国際映画祭でグランプリを受賞し、名実ともに名監督の座にのぼりました。 その徹底した演技指導は、俳優を追い詰め、時に涙を流して...
第二百九十話『やりすぎていい』-【岩手篇】アーティスト 大瀧詠一- 20.03.2021 12:34
日本のポップミュージック界を牽引し、今なお多くの人々に影響を与え続けている、岩手県出身のアーティストがいます。 大瀧詠一(おおたき・えいいち)。 明日3月21日には、伝説のアルバム『A LONG VACATION』の発売40周年を記念して『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』がリリースされます。 このアルバムにも収められている代表曲『君は天然色』は、昨年公開され、第33回東京国際映画祭で「観客賞」を受賞した映画『私...
第二百八十九話『己の世界を拡げる』-【岩手篇】政治家 原敬- 13.03.2021 14:04
日本初の本格的政党政治を行った、岩手県出身の偉人がいます。 原敬(はら・たかし)。 第19代内閣総理大臣として大正デモクラシーを牽引、生涯、爵位を拒み続けたことから、平民宰相と呼ばれました。 明治維新の荒波にのまれ、裕福な上級武士の家系だった原家は、一気に衰退。 父も早くに亡くした原は、経済的な逼迫の中、苦学で志を遂げます。 岩手県盛岡市にある「原敬記念館(はらけいきねんかん)」は、原の生家に隣接して建...
第二百八十八話『ひとに優しく』-【岩手篇】小説家 野村胡堂- 06.03.2021 14:24
『銭形平次捕物控』で流行作家になり、さらに「あらえびす」というペンネームで音楽評論家としても名を成した、小説家がいます。 野村胡堂(のむら・こどう)。 彼の生まれ故郷、岩手県紫波町にある「野村胡堂・あらえびす記念館」には、彼の著作や原稿、蒐集したレコードが数多く展示されています。 記念館の屋根は、岩手県の代表的な建築様式「南部曲がり家」。 丘の上に立つ壮麗な建物の北には、岩手山が悠然とそびえています。...
第二百八十七話『言葉を大切にする』-【福井篇】俳優 宇野重吉- 27.02.2021 14:08
福井県を愛し、「福井はなんでも日本一だ!」と生涯言い続けた、昭和の名優がいます。 宇野重吉(うの・じゅうきち)。 彼は、生まれ育ったふるさとのことがとにかく自慢で、「ふくいでは、雪と佛(ほとけ)とおらがそば」と書にしたためました。 「越前おろし蕎麦」。 大根おろしが入ったつけ汁で、薬味をかけた蕎麦をすするひとときを至福のときと、豪語してはばかりませんでした。 そんな宇野には、幼心に鮮明に刻まれた記憶が...
第二百八十六話『未来を担う子どもたちのために』-【福井篇】絵本画家 いわさきちひろ- 20.02.2021 14:08
福井県武生、現在の越前市に生まれた、日本を代表する絵本画家がいます。 いわさきちひろ。 その優しく淡い水彩画が織り成す子どもの絵は、誰の心にも、すっと溶け込み、我が子のように愛おしく、日本のみならず、世界中のひとに愛され続けています。 武生は、かつて北陸の玄関口として古来より栄え、政治経済、そして文化の中心地でした。 「ちひろの生まれた家」記念館は、彼女の生家を復元。 大正期のたたずまいを、そのまま残...
第二百八十五話『外れることを厭わない』-【福井篇】近松門左衛門- 13.02.2021 11:40
越前国、現在の福井県に生まれたとされる、江戸時代の脚本家、戯曲家がいます。 近松門左衛門(ちかまつ・もんざえもん)。 書いた人形浄瑠璃は、およそ100篇。 彼の代表作『曾根崎心中』は、それまでの歴史ものではなく、町人の日常に根差した世話物。 武士や貴族などの特権階級のためだけの娯楽だった人形浄瑠璃で、町人社会で実際に起こった心中事件を描いたのです。 心中物は、大ヒット。 歌舞伎の人気演目として、今も上演さ...
第二百八十四話『不完全を愛する』-【福井篇】思想家 岡倉天心- 06.02.2021 12:08
福井県にゆかりがある、近代日本美術の発展に大きく貢献した思想家がいます。 岡倉天心(おかくら・てんしん)。 2006年には、天心が心のよりどころにした福井県の永平寺で「茶の本」出版100周年記念座談会が行われ、2013年には、福井県立美術館で「空前絶後の岡倉天心展」が開催されました。 天心は、東京美術学校、現在の東京藝術大学の創立に尽力。 横山大観を筆頭に、世界に名立たる日本画家を輩出し、さらに、日本美術院を設...
第二百八十三話『憧れの気持ちを大切にする』-【徳島篇】作曲家 三木稔- 30.01.2021 13:05
日本の伝統的な楽器と西洋音楽の融合に心血を注いだ、徳島出身の偉大な作曲家がいます。 三木稔(みき・みのる)。 昨年生誕90年、今年没後10年を迎える三木の真骨頂は、日本文学や日本史をモチーフにしたオペラの数々です。 45歳にして初めて作曲した『オペラ春琴抄』は、ジロー・オペラ賞を受賞、国際的にも高い評価を得ました。 その後、『あだ』『じょうるり』『ワカヒメ』など連作に挑み、『源氏物語』は、さらに三木の名を世...
第二百八十二話『自分が動き、ひとを動かす』-【徳島篇】社会運動家 賀川豊彦- 23.01.2021 13:57
日本以上に海外で知名度が高く、戦前、ガンジー、シュヴァイツァーと並んで、三大聖人と称された社会運動家がいます。 賀川豊彦(かがわ・とよひこ)。 徳島県で幼少期を過ごした彼は、ノーベル平和賞の候補者に名を連ねたこともある平和活動の旗手。 キリスト教の博愛主義を実践し、労働者の生活改善のため、労働組合や生活協同組合の設立に奔走しました。 徳島県にある鳴門市賀川豊彦記念館には、そんな彼の足跡や、ノーベル文学...
第二百八十一話『他人を敬う』-【徳島篇】プロ野球監督 上田利治- 16.01.2021 12:13
野球殿堂入りを果たした、徳島県出身の名将がいます。 上田利治(うえだ・としはる)。 広島カープでの選手時代は2年あまりと短く、しかも、ほとんど目立つことのない地味な存在でした。 その後、25歳で広島の二軍コーチに就任。 当時の日本プロ野球史上、最年少での大抜擢に野球ファンは驚いたと言います。 打撃コーチとして、山本浩二や衣笠祥雄を育て、阪急ブレーブスのヘッドコーチで手腕を発揮。 37歳の若さで、阪急ブレーブ...
第二百八十話『座った場所を王座にする』-【徳島篇】薬学者 長井長義- 09.01.2021 12:08
私たちが今も服用する、風邪薬。 そのせき止めの有効成分、エフェドリンを発見した「日本薬学の父」と呼ばれる偉大な薬学者がいます。 長井長義(ながい・ながよし)。 徳島藩の医者の家系に生まれ、1871年、第一回国費留学生としてドイツで学んだ長井は、諸外国に遅れをとっていた化学、薬学の発展に尽力しました。 徳島に生まれ、徳島を生涯愛した彼は、徳島大学薬学部への支援やユニークな教育施設など、後進の育成にも貢献し、...
第二百七十九話『天は心なり』-【徳島篇】陽明学者 大塩平八郎- 02.01.2021 12:05
うだつの町並みで知られるかつての城下町、徳島県美馬市。 その美馬市にある、吉野川流域の脇町にゆかりをもつ、江戸時代の陽明学者がいます。 大塩平八郎(おおしお・へいはちろう)。 彼は、大坂町奉行の与力や吟味役を歴任したエリートでした。 与力とは、警察の中堅どころ。吟味役とは、裁判官。 犯罪をあばき、刑を執行する立場だった彼は、奉行所内部の腐敗や一部の豪商たちの悪事が許せませんでした。 江戸末期、天保4年、1...
第二百七十八話『誰にもできないことをやる』-【伝記映画篇】画家 ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー- 26.12.2020 12:27
イギリスを代表するロマン派の画家、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーを主人公にした伝記映画『ターナー、光に愛を求めて』は、2014年に製作されました。 巨匠マイク・リー監督のこの映画は、世界的に評価が高く、アカデミー賞で4部門にノミネート。 ターナーを演じた名優ティモシー・スポールは、カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞しました。 風景画の歴史を大きく変え、のちのモネやセザンヌという印象派の画家にも...
第二百七十七話『絶えず、変わり続ける』-【伝記映画篇】ボブ・ディラン- 19.12.2020 12:25
今年1月、世界が注目している若手俳優のひとり、ティモシー・シャラメが、ある有名ミュージシャンの伝記映画に主演するかもしれないというニュースが全米を駆け抜けました。 そのミュージシャンとは、2016年にノーベル文学賞を受賞したアメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディラン。 映画の仮のタイトルは、『Going Electric』。 フォークシンガーの旗手として全米にその名をとどろかせた若きディランが、アコースティックギ...
第二百七十六話『自分の心を裏切らない』-【伝記映画篇】外交官 杉原千畝- 12.12.2020 11:13
2015年に公開された映画『杉原千畝 スギハラチウネ』は、第二次世界大戦中、ナチスから逃れたユダヤ難民、およそ6000人の命を救った日本人外交官・杉原千畝の半生を描いた作品です。 杉原は、卓抜した語学力と豊富な外国の知識を持ち、諜報外交官として世界各国で諜報活動に携わっていました。 1939年、リトアニアの日本領事館に赴任。 ここで彼は、ナチスに迫害されたユダヤ人に日本通過のビザを発給したのです。 救われた命は、...
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