TOKYO FM
yes!~明日への便り~ presented by ホクトプレミアム 霜降りひらたけ
風も、雨も、自ら鳴っているのではありません。 何かに当たり、何かにはじかれ、音を奏でているのです。 誰かに出会い、誰かと別れ、私たちは日常という音を、共鳴させあっています。 YESとNOの狭間で。 今週、あなたは、自分に言いましたか? YES!ささやかに、小文字で、yes!明日への希望の風に吹かれながら、自分にyes!と言ったひとたちの物語をお聴きください。
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Episodes
第七十五話『一秒がいとおしい』-【函館篇】 歌人 石川啄木- 04.02.2017 12:22
北海道の函館といえば、何を想像するでしょうか? 港、赤レンガ、異国情緒、夜景、五稜郭。 本州に通じる北海道の玄関口として、さまざまな文化や芸術が花開きました。 函館は、横浜、長崎とともに、1859年に日本初の国際貿易港として栄え、そこで最初に営業倉庫を開業したのが、金森レンガ倉庫です。 バカラコレクションもあるレンガ倉庫の一角にあるのが、函館市文学館。 その2階フロアーを占めるのが、歌人、石川啄木の常設展示...
第七十四話『努れば、必ず達す』-【神戸篇】 柔道家 嘉納治五郎- 28.01.2017 11:14
神戸市東灘区御影の公会堂に、この春、御影出身のある人物の記念資料室が設置されることになりました。 その人物とは、嘉納治五郎。 日本の柔道家にして、教育者。 講道館をつくり、日本のオリンピック初参加に貢献した、日本の体育の父、柔道の父です。 もともと柔術と呼ばれていたのを、柔道という名称に変えたのも、嘉納です。 「柔術というのは、なんだか危険な印象を与えるし、どこか見世物のような気がする。本来の柔道とい...
第七十三話『深い仕事はひとを幸せにする』-【神戸篇】 児童文学作家 灰谷健次郎- 21.01.2017 10:16
児童文学作家、灰谷健次郎は、兵庫県神戸市に生まれました。 都会生まれの都会育ち。しかし、彼の激烈な人生は、彼をさまざまな場所にいざない、やがて、淡路島の山の中で暮らすまでに至ります。 どんな状況下においても、彼の目線は常に優しく、子供たちに寄り添うことをやめませんでした。 その言動はときに批判を生むこともありましたが、彼が残した文学作品には、灰谷健次郎の魂の叫びとも思える言葉が息づいています。 17年間...
第七十二話『自分の値打ちを把握する感性を持つ』-【神戸篇】 作詞家 阿久悠- 14.01.2017 11:39
今年、神戸は、港が開いてから150周年。 神戸港は、日本の近代化を牽引し、さまざまな文化が交わる中心地でした。 しかし、この神戸にも受難のときが何度もありました。 記憶に新しいのは、1995年1月17日の阪神・淡路大震災。 このとき、神戸復興のために立ち上がり、復興の唄を作詞した、日本を代表する作詞家がいました。 阿久悠。 兵庫県淡路島に生まれた彼は、瀬戸内を愛し、神戸を愛しました。 都はるみの『北の宿から』、沢...
第七十一話『影を知って光を愛する』-【神戸篇】 映画評論家 淀川長治- 07.01.2017 11:52
「さよなら、さよなら、さよなら」 そんなお決まりの言葉で終わる映画の解説。 およそ32年もの長きにわたり、『日曜洋画劇場』の解説者として人気を博した、映画評論家・淀川長治。 彼は、兵庫県神戸市に生まれました。 神戸という街に生まれたことは、ある意味、淀川の人生に多大な影響を及ぼしたと言えるでしょう。 活動写真から映画への転換期。 神戸にいたたくさんの外国人のために、洋画が次々上映され、それを文字通り、浴び...
第七十話『正義と慈悲はひとを動かす』-【熊本篇】 加藤清正- 31.12.2016 10:21
熊本のシンボルともいうべき、熊本城は、今年4月の地震で甚大な被害を受けました。 修復完了までには、最短でも3年は要すると言われています。 でも、傷ついたこの類まれな名城は、今もその雄姿を残し、市民や、そこを訪れるひとたちを勇気づけてくれています。 日本三大名城には、諸説ありますが、設計の技巧や美しさから、名古屋城、大阪城と並び、この熊本城も選出されます。 この城を築城したのが、加藤清正。 安土桃山時代か...
第六十九話『弱点を武器に変える』-【熊本篇】 俳優 笠智衆- 24.12.2016 9:38
映画『男はつらいよ』シリーズの御前様、そして何より小津安二郎作品の看板役者として日本の映画界を牽引してきた重鎮、俳優の笠智衆(りゅう・ちしゅう)は、熊本県玉名市に生まれました。実家は浄土真宗のお寺。 もし彼が小津監督に出会うことがなかったら、名優・笠智衆は存在しなかったと言われています。 熊本弁は、終生治らず、彼のデビューを遅らせる要因になりました。 派手な演技で大衆をわかせることもありませんでした...
第六十八話『無駄になる努力はない』-【熊本篇】 元読売巨人軍監督 川上哲治- 17.12.2016 9:47
現役時代には、『打撃の神様』と言われ、監督としては、王貞治、長嶋茂雄を率いて、読売ジャイアンツにV9という球史に残る栄光を残した男、川上哲治。 彼は、熊本県球磨郡、現在の人吉市に生まれました。 熊本県立工業学校に入り、夏の全国中等学校大会に二度出場し、二度とも準優勝でした。 漫画『巨人の星』の原作者・梶原一騎は父方の祖父が熊本出身ということで、川上哲治には強い思い入れを抱き、物語の中で、相当なカリスマ...
第六十七話『できないと言わない』-【熊本篇】 実業家 立石一真- 10.12.2016 10:30
『肥後もっこす』という言葉があります。 熊本人の性質を表すその意味は、純粋で頑固、正義感が強く、こうと決めたらてこでも動かない。 そんな熊本人気質を十二分に備えたビジネス界の風雲児がいます。 オムロンの前身である立石電機製作所を設立した、立石一真。 新しい技術開発を続け、ベンチャー経営の先駆けとも言われた20世紀を代表する経済人です。 立石は熊本城のほど近くに生まれ、熊本高等工業学校、のちの熊本大学工学...
第六十六話『熱意と誠意にまさるものなし』-【熊本篇】 医学者 北里柴三郎- 03.12.2016 12:33
今年、ボブ・ディランの文学賞受賞で話題になったノーベル賞。 12月10日、アルフレッド・ノーベルの命日に、スウェーデンの首都・ストックホルムで授賞式があります。 日本からは、医学生理学賞で、大隅良典さんが選ばれています。 第一回のノーベル賞に、ある日本人が候補にあがっていました。 日本細菌学の父と言われた、北里柴三郎です。 結局、ノーベル医学生理学賞をとったのは、ドイツ人の、エミール・アドルフ・フォン・ベ...
第六十五話『選んだ仕事に誇りを持つ』-【金沢篇】 実業家 犬丸徹三- 26.11.2016 11:17
日本ホテル界の草分けと言われる、元帝国ホテル社長、犬丸徹三。 彼は日本経済新聞の『私の履歴書』で、出身地石川県について、こんなふうに述べています。 「北陸は古くから仏教信心の盛んな地である。それも浄土真宗の信徒でほとんどが占められている。むろん私の家も浄土真宗であり、両親もまた熱心な信者だった」 と語り、京都や金沢、小松などから住職をお招きして聴聞したことを述懐しています。 雪に閉ざされる冬と、加賀藩...
第六十四話『自分で枠を決めない』-【金沢篇】 実業家 野口遵- 19.11.2016 10:55
石川県金沢市出身の実業家に、一代で日本における化学工業の基礎をつくりあげた、「化学工業の父」あるいは「朝鮮半島の事業王」と称された男がいます。 野口遵(のぐち・したがう)。 彼は晩年、病の床で自らの死期を悟ったとき、側近を枕もとに呼んでこう言ったと言われています。 「おい、オレの全財産は、どれくらいある?」 側近が意図をはかりかねていると、気が短い彼はこう続けました。 「古い考えだと思うかもしれんがな...
第六十三話『己の道をゆく』-【金沢篇】 哲学者 西田幾多郎- 12.11.2016 11:38
石川県金沢市にある『石川四高(しこう)記念文化交流館』。 1886年の帝国大学令により、創設された高等中学校。 東京の旧制一高、京都の三高に次ぎ、金沢に作られたのが、四番目の高等中学、旧制第四(だいし)高等学校です。 記念館は今も、当時の姿を留め、そこに学び通った学生たちの幻影を映し出してくれます。 ここに通い、そして後にここで教授の職を持った偉大な人物がいます。 世界に名を轟かせた日本を代表する哲学者、...
第六十二話『想像力という力』-【金沢篇】 作家 泉鏡花- 05.11.2016 11:03
石川県金沢市。昨年、北陸新幹線が開業して、ますます人気が高まっています。 国内はもとより、海外からの観光客が時期を問わず訪れ、その中心である金沢駅は、アメリカの旅行雑誌で「世界で最も美しい駅」に選ばれました。 江戸時代、加賀百万石として栄えた伝統と、現代に通じる文化的なモダニズムが融和した街並みは、懐かしさと新しさが共存しています。 そして、日本海、いくつもの流麗な川、緑豊かな山々、金沢をとりまく自...
第六十一話『転がり続ける』-【福岡篇】 作家 檀一雄- 29.10.2016 11:40
福岡・博多座。11月の公演は、市川海老蔵演じる『石川五右衛門』です。 石川五右衛門を小説に書いて直木賞を獲った作家がいます。 檀一雄。彼は『真説 石川五右衛門』と『長恨歌』という二つの作品で第24回直木賞に選ばれました。 檀一雄は、福岡にゆかりのある作家です。 父の実家は、柳川市。祖父は久留米市に住んでいました。 幼い頃から住居を転々としてきた檀にとって、福岡の地は、原風景であり、さまざまな思い出に彩られた...
第六十話『一生懸命という凄み』-【福岡篇】 俳優 高倉健- 22.10.2016 10:30
2014年11月10日。 最後の映画スターと言われた、福岡県出身の稀代の名優が逝ってしまいました。 高倉健。享年、83。 今年の夏、一本のドキュメンタリー映画が話題になりました。 タイトルは『健さん』。 高倉健について、世界中の映画人が証言するフィルムです。 この映画は、第40回モントリオール世界映画祭 ワールド・ドキュメンタリー部門最優秀作品賞を受賞しました。 「漫然と生きるのではなく、一生懸命生きる男を演じたいと...
第五十九話『逆境は変革の時』-【福岡篇】 実業家 石橋正二郎- 15.10.2016 10:00
福岡県久留米市出身の実業家に、「逆境は変革の時、不況こそ商機、起死回生の最大のチャンスである」と説いた人物がいます。 石橋正二郎。 ブリヂストンの創業者であり、当時輸入に頼っていたタイヤ産業をゼロから起こし、世界一のメーカーにまで押し上げたひとです。 そこに至るまでの経緯は、決して順風満帆ではありませんでした。 しかし、彼は不屈の心で、常に挑戦を続けたのです。 晩年、こんなエピソードがあります。 入院し...
第五十八話『夢を持つ資格』-【福岡篇】 洋画家 青木繁- 08.10.2016 10:44
福岡県久留米市にある石橋美術館は、今年で開館60周年を迎え、今月より、久留米市美術館として再出発します。 美しい庭園を擁するこの美術館に、明治時代の日本絵画のロマン主義的傾向を代表する画家、青木繁の代表作が展示されています。 『海の幸』と題するその作品は、千葉県館山市の布良(めら)海岸で描かれたもので、28歳でこの世を去った彼の代表作です。 横長のキャンバスに、左に向かって列をなして歩いている裸の男たち...
第五十七話『置かれた場所で生き抜く』-【福岡篇】 菅原道真- 01.10.2016 10:33
福岡県の有名な観光名所のひとつ、太宰府市にある、太宰府天満宮。 ここは、学問の神様、菅原道真公が祀(まつ)られています。 参道に並んでいるのは、名物、梅ヶ枝餅を売るお店。 この「梅ヶ枝餅」の名前の由来には、諸説ありますが、絵巻にも残っている言い伝えは、京都から大宰府に左遷された菅原道真が、生活も制限され軟禁状態にあったとき、ある老婆が梅の枝に餅をつけて、格子の間から差し入れした、という説です。 梅とい...
第五十六話『構想力を持つということ』-【東京篇】 建築家 丹下健三- 24.09.2016 10:10
1964年に開催された東京オリンピック。 開催にあたり、いくつかの競技場が作られました。 大会終了後、国際オリンピック委員会が、特別功労者として表彰した建築家がいました。 丹下健三。「世界の丹下」と呼ばれた、日本人として最初に世界にその名を轟かせた建築家。 彼がつくったオリンピックプールの評判は絶大で、アメリカ選手は、「将来、私の骨を飛び込み台の根元に埋めてほしい!」と言わしめたほどでした。 彼こそ、終戦...
第五十五話『飛び立つスロープ』-【東京篇】 建築家 ル・コルビュジエ- 17.09.2016 9:59
東京都台東区、上野公園内にある『国立西洋美術館』は、2016年、「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」の構成資産として、世界文化遺産に登録されました。 この美術館を設計したル・コルビュジエという建築家は、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエとともに、「近代建築の三大巨匠」と呼ばれる人です。 『国立西洋美術館』は、今から57年前の1959年に開館しました。入口に、ロダンの「...
第五十四話『太陽を追いかける』-【東京篇】 映画監督 市川崑- 10.09.2016 10:32
1965年に公開された映画『東京オリンピック』は、カンヌ国際映画祭青少年向け映画賞、英国アカデミー賞長編記録映画賞、モスクワ国際映画祭スポーツ連盟賞、国連平和賞など、世界的な映画賞を受賞しました。 この映画を撮った監督は、巨匠、市川崑。 彼がこの映画で試みた手法、挑戦は、のちの映画人や芸術家たちに多大な影響を与えました。 たとえば北野武は、『東京オリンピック』に強い影響を受けたと語り、「フィルムを光にか...
第五十三話『振り返らない』-【東京篇】 マラソンランナー 円谷幸吉- 03.09.2016 10:08
2時間16分22秒8。 これは、1964年に行われた東京オリンピックで、陸上競技唯一のメダルを獲得した、マラソンランナー円谷幸吉のタイムです。 1964年、昭和39年10月10日から2週間にわたり開催された、第18回夏季オリンピック。 戦後の日本が復興を遂げ、再び世界の舞台に躍り出る象徴的なセレモニーでした。 そんな大会の、終盤。 陸上競技最終日。10月21日、午後1時。 世界のトップランナーたち68人が、東京・代々木の国立競技場を...
第五十二話『日常に咲く花たち』-【山口篇】 童謡詩人 金子みすゞ- 27.08.2016 10:21
「遊ぼう」っていうと、「遊ぼう」っていう。 「馬鹿」っていうと、「馬鹿」っていう。 「もう遊ばない」っていうと、「もう遊ばない」っていう。 そして、あとで さみしくなって、 「ごめんね」っていうと、「ごめんね」っていう。 こだまでしょうか。いいえ、誰でも。 2011年3月の東日本大震災。 そのとき、テレビから流れてくるこの詩に、心うたれたひとは数多くいるでしょう。 『こだまでしょうか』。 書いたのは、大正末期か...
第五十一話『自力で動く』-【山口篇】 初代総理大臣 伊藤博文- 20.08.2016 10:19
山口県は、全国最多の総理大臣を輩出しています。 しかも、総理大臣の通算の在任期間も、全国で最長。 なにより、初代総理大臣の伊藤博文こそ、山口県出身です。 伊藤博文は、44歳という最年少で就任し、通算四度総理大臣の任を得ました。 長州藩の私塾だった吉田松陰の松下村塾に学び、幕末の尊王攘夷や倒幕運動に参加、イギリスへの留学で見聞を拡げ、いち早く開国の必要性に気づきました。 彼のふるさと、光市には、伊藤公記念...
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