本と舍

本と人にめぐりあうラジオ

Society JA ↓ 38 episodes

毎週木曜20時更新。本と舍(ほんとあらか)は、島根県・温泉津にある無人のシェア文庫です。このポッドキャスト「本と人にめぐりあうラジオ」では、本との出会いをめぐる小さな物語や、町に生きる人びとの声をそっと届けていきます。朗読、本棚紹介、石見神楽の担い手との対話、暮らしに根ざす器と出会う、やきもの祭りのご案内など、日々の営みと季節の風景もおすそわけ。耳からめぐる、懐かしい町と、物語の向こうに広がる見知らぬ風景を行き来する旅へ。

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本と舍

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Jul 9, 2026

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Episodes

まぶしくて、深くて、夏。——大賀まきさんの夏の選書(前編) 09.07.2026

クラウドファンディング「明治の町家の灯りを守りたい」、支援総額1,401,500円、達成率70%、支援者数117人となりました。本当にありがとうございます。残り21日、引き続きよろしくお願いします。 今回から2回にわたって、大賀まきさんによる夏の選書「まぶしくて、深くて、夏。」をご紹介します。 太陽は燃え、水は揺れ、夜はいつか明ける——そんな夏の光と水をテーマにした本棚です。前編では、湖の夜明けを描いた絵本の古典『よあ...

鬼は、悪魔ではなかった——「オニ」という言葉が隠しているもの 02.07.2026

クラウドファンディングが66%、108人の支援者を迎えました。ありがとうございます。 https://camp-fire.jp/projects/954180/view 今日のメインテーマは「鬼」です。 石見神楽を見た外国人の方が、舞台上の鬼を見て「あれは悪魔(デーモン)ですか?」と聞いてくることがあります。でも「demon」という英語は、鬼を表すのに根本的に間違った言葉です。鬼の語源をたどると、「隠れたもの」——つまり死者の霊であり、神に近い存在でし...

雨漏りが、9カ所になりました。それでも、前に進めています。 25.06.2026

梅雨の時期に入り、本と舍の雨漏りが9カ所に達しました。畳に広がる茶色い染み、天井から壁へと流れ落ちた雨のシミ、カビの気配。時間が経つほどに、被害は静かに、しかし確実に拡がっていきます。それでも今日は、少し正直な報告とともに、前に進めていることもお伝えしたいと思います。 おかげさまで、クラウドファンディングの支援総額が1,000,000円に届きました。 https://camp-fire.jp/projects/954180/view 88名の方々のご支...

川、あなたに会いに行く——谷川俊太郎『女に』のこと 18.06.2026

クラウドファンディング「明治の町家の灯りを守りたい」、おかげさまで700,000円を超え、750,000円に近づいています。本当にありがとうございます。 https://camp-fire.jp/projects/954180/view 今回のメインテーマは、谷川俊太郎の詩集『女に』。佐野洋子のエッチング画と詩が織りなす、一人の女の誕生から死後までを描いた愛の詩集です。読んでいるうちに、モーパッサンの小説『女の一生』と奇妙に重なるものを感じました。 後半...

暖簾の向こうに、続く技がある——筒描藍染の手ぬぐいのこと 11.06.2026

クラウドファンディング「明治の町家の灯りを守りたい」、現在657,000円、達成率32%、支援者数68人となりました。 https://camp-fire.jp/projects/954180/view たくさんの方に応援していただいていること、心から感謝しています。 今回は新しく追加したリターンについてご紹介します。出雲市・長田染工場の5代目、長田匡央(ながたまさお)さんに制作いただく、本と舍ロゴ入りの筒描藍染(つつがきあいぞめ)の手ぬぐいです。 本と...

56人の灯り、そして温泉津が雑誌になった——さんいんキラリ61号のこと 04.06.2026

クラウドファンディング「明治の町家の灯りを守りたい」、おかげさまで開始から数日で56人、559,000円のご支援をいただいています。ありがとうございます。 https://camp-fire.jp/projects/954180/view 今回はその途中経過のご報告と感謝をお伝えした後、山陰の暮らしとたびを紹介する雑誌「さんいんキラリ」61号の温泉津特集についてご紹介します。 数年ぶりに訪れた書き手が感じた「温泉津に何があったのか」という問いは、この...

明治の町家の灯りを守りたい——本と舎、屋根修繕のクラウドファンディングについて 28.05.2026

本と舎は、令和7年6月に開業から1年を迎えました。無料で誰でも使えるこの場所を、これからも続けていくために、今回、屋根修繕のためのクラウドファンディングを6月1日よりスタートすることになりました。 https://camp-fire.jp/projects/954180/preview?token=2xatlpfc&utm_campaign=cp_po_share_c_msg_projects_show 建物は明治時代に建てられた町家で、重要伝統的建造物群保存地区の対象物件です。開業当初からじわじわと...

本日、雑談会 21.05.2026

出張につき、いつもと異なる環境からのポッドキャスト録音をしております。お聞き苦しいところもあろうかと思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

山そのものが神様だった——柳田国男(やなぎたくにお)『山の神とヲコゼ』のこと 12.05.2026

山道を歩いていると、人里から離れた場所に、ひっそりと小さな祠や鳥居が立っているのを見かけることがあります。あれは何のためにあるのか。 民俗学者・柳田国男は、著書の中で「山の神」という信仰の不思議な姿を記録しています。山の神は醜い女神であり、嫉妬深く、美しい女性が山に入ることを嫌うとされてきました。だからこそオコゼという醜い魚を供えると神が安堵する、という伝承が各地に残る。 そしてこの信仰は、島根の奥...

最初の神様はたった一音だった——島田正路『古事記と言霊』のこと 07.05.2026

古事記の冒頭に、天之御中主神という神様が登場します。姿も事績も語られず、名前だけ現れてすぐ身を隠す、不思議な存在です。言霊学者・島田正路は著書『古事記と言霊』の中で、この神様の正体は「ウ」という一音であると説いています。宇宙の中に初めて意識が動き出した、その一点。 何もない広がりの中で、心の息吹がそっと芽を吹き出そうとする瞬間。古事記はそれを神様の名前として記した、というのです。神話として読んでい...

海を越えた男の話——『海賊とよばれた男』と今この瞬間のこと 30.04.2026

2026年4月28日、出光興産のタンカー「出光丸」が、事実上の封鎖状態にあるホルムズ海峡を通過しました。サウジアラビア産原油200万バレルを積み、名古屋へ向けて航行しているこのニュースは、今から73年前に起きたある出来事と、深く重なります。 1953年、出光興産の創業者・出光佐三が、当時のイギリスの海上封鎖をくぐり抜け、タンカー「日章丸」をイランに送った「日章丸事件」。その物語を小説として描いたのが、百田尚樹の『...

この日、この場所でしか出会えない——海神楽2026のこと 23.04.2026

毎年、温泉津の福光海岸で一度だけ開かれる「海神楽」。 夕陽が沈む日本海をバックに、石見神楽の神々の物語が立ち上がるこの光景は、関係者やファンの間で長く「奇跡の光景」と呼ばれてきました。 今回は、2026年5月23日(土)開催の「海神楽2026 〜奇跡の光景〜」の告知をお届けします。 実は私自身、温泉津に移住してからまだ一度も「海で神楽」を見ることができていません。だからこそ今年は、初めて見る人と同じ気持ちで、こ...

まだ名前のない緑へ——エロール・ル・カインと手塚治虫と植物の本棚 16.04.2026

本と舍(ほんとあらか)に、今年の春の選書が届きました。テーマは「まだ名前のない緑へ」。 選書してくださったのは、地元・温泉津在住の大賀まき(おおが・まき)さんです。 今回のポッドキャストでは、その大賀さんのご紹介と、今回並んだ本を一冊ずつひもといていきます。エロール・ル・カインと手塚治虫という二人の巨人が、同じ「いばら姫」という物語にそれぞれどう向き合ったか。 島根県の津和野に生まれた絵本作家・安野...

日々に溶けるお茶——小生活 KONAMAIKIの設計思想 09.04.2026

今回は、本と舍で開発・製造・販売している「小生活 KONAMAIKI」について、その成り立ちと設計思想をお話しします。 島根県は石見の山里に自生する植物を中心に、手摘み・加工・調合されるこのお茶は、いわゆる嗜好品というよりも、日々の暮らしに静かに入り込むためのものです。 ノンカフェインという特徴も、単なる機能ではなく「続けられること」を前提にした設計の一部。自然の効を借りながらも、それに頼りすぎない。 過不足...

山と獣のあいだで——共に生きるという距離感 02.04.2026

近年、各地でツキノワグマの出没や被害が報告されています。大田市でも再び目撃情報を耳にするようになりました。 今回は、須藤功『山と獣 焼畑と祭りにみる山村の民俗誌』を手がかりに、かつて山村で人と野生動物がどのような関係を築いてきたのかを考えます。 焼畑や祭り、狩猟の営みの中で見えてくるのは、単なる「駆除」や「共存」といった言葉では捉えきれない、距離の取り方でした。 被害に遭われた方々への敬意を忘れずに、...

名を与えられるということ——「日本武尊」と神楽の時間 26.03.2026

石見神楽で舞われる演目「日本武尊」は、『古事記』『日本書紀』に描かれる神話をもとにしながら、今の時代に立ち上がる物語です。 敵対していた相手から名を与えられるという構造、そして土地に残る神話の痕跡。今回はその背景をひもときながら、追原神楽社中15周年記念公演への出演告知もお届けします。 神話がどのように地域に根付き、舞として継承されていくのか。早春の空気の中で、石見神楽の魅力を静かに語る回です。

家は誰のものか—寺山修司とサザエさん、そして「継がれるもの」 19.03.2026

寺山修司が『家出のすすめ』の中で描いた「サザエさんの性生活」は、単なる風刺ではなく、「家」と「個人」の関係を鋭く照らし出す試みでもあります。 家族のなかに生きる個人、そして短命である人間が、それでも「家」をつなごうとする意志。その背後にはどのような思想が潜んでいるのでしょうか。 温泉津に残る古い家々や、空き家となった後も手入れされ続ける建物の姿と重ねながら、「家」という存在の持続性と、個人の有限性に...

自分を信じるという旅——『アルケミスト』と温泉津の大人たち 12.03.2026

あなたは何を信じていますか。 宗教や思想ではなく、もっと静かな問いとして——自分を信じることはできるだろうか。 今回は、アルケミスト(パウロ・コエーリョ)を手がかりに、利己と利他、そして「信じた道を進む強さ」について語ります。 自分のために努めたことが、結果として誰かの助けになることもある。温泉津には、自分の道を信じて歩き続ける大人たちが多くいます。人と人のめぐり合わせの中で、自ら楽しく、楽しみながら...

山陰の陰翳——影がつくる町の美しさ 05.03.2026

山陰の魅力は、ただ明るいだけではないこと。むしろ、光と影が折り重なるところに、この土地らしさがあるのではないでしょうか。 今回は、陰翳礼讃(谷崎潤一郎)を手がかりに、山陰の風景の中にある「陰翳の美」を語ります。温泉津の温泉街は谷間を縫うように続き、家と家の隙間から石切場がのぞきます。 人の手で切り出された少しいびつな直線が、午後の光を受けて深い影をつくる。その影こそが、この土地の静かな魅力なのかもし...

血の往来——『共喰い』と、逃れられない自分 26.02.2026

親の嫌な部分に、自分を見つけてしまう瞬間。遠ざけようとして、また似ていく。その往来は、まるで波のようです。 今回は、共喰い(田中慎弥)を手がかりに、「血」というしがらみと、自分を見つめる時間について語ります。長く引きこもり生活を送り、今もPCを使わず手書き原稿で執筆する作家の個性にも触れながら、内省の意味を考える回。 春か初夏かと迷うような空気の中で、自分の奥底を静かに見つめます。

風習を見る目をずらす——岡本太郎と地域の深層 19.02.2026

自分の人生史には存在しない文化や風習に出会ったとき、私たちはそれをどう受け取ればいいのか。今回は「民俗学的考察」から少し距離を取り、歴史や地形、そして土地に生きる人の怖れ・誇り・喪失の記憶に耳を澄ます視点を語ります。手がかりは岡本太郎のまなざし。写真集とあわせて読む『神秘日本』が、地域の輪郭を立体的に浮かび上がらせてくれます。雪がところどころに残る温泉津の冬景色とともに。

赤い腹の理由——白銀の舞と大蛇の正体 12.02.2026

白銀の舞に向けて、石見神楽「大蛇」の話を。どんな色の大蛇でも、腹は必ず赤い。その理由を古事記の八岐大蛇からたどります。神話と土地の記憶が交わる時間です。 ぜひ聴いて、会場にも足を運んでみてください。

傍流に灯る芯——『忘れられた日本人』から 05.02.2026

今夜は「傍流に本質がある」という視点について。 先日の温泉津100年会議で感じた“参加”の重みと、「異論を留保しない」場づくりの手応えを起点に、宮本常一『忘れられた日本人』を手がかりに語ります。松岡正剛『千夜千冊』#239の指摘—村は指導からではなく、名もなき人の手から生まれた—を参照しながら、主流を攻撃せず、周縁の実践をすくい上げる話へ。湯あがりの白い息が見える季節、あなたの「傍流」も思い出してください。フ...

欅の来歴——本と舍一階の主の話 29.01.2026

本と舍の一階に鎮座する欅(けやき)の銘木について、利用者さまから「正体を知りたい」と声をいただきました。 今回は、その来歴と受け継ぎ方を私の言葉で語る回。その前後をつなぐ導入と締め、温泉津の空き家に眠る資材や本が新しい場に生まれ変わる話まで。 季節は椿の実がはぜる頃。やわらかな時間でお届けします。気に入っていただけたらフォローを。

完全雑談回 スナック菓子は温めると美味しいと言ったEIKOちゃんを信じて 22.01.2026

※早口です 今回は完全雑談回!スナック菓子は温めると美味しいと言ったEIKOちゃんを信じてやってみました。やりながらおしゃべりをしただけの回です。

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