一般社団法人 青空朗読

青空朗読

Arts JA ↓ 347 episodes

インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

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Jul 11, 2026

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Episodes

つめたい メロン 著者:小川 未明 読み手:小川 幸香 時間:2分5秒 14.09.2025

つめたい メロン 著者:小川 未明 読み手:小川 幸香 時間:2分5秒  おかあさんが、れいぞうきの ふたを おあけなさると、いい においが しました。 「二郎ちゃん、メロンが つめたく なって いますよ。にいさんが かえったら、きって あげましょうね。」 と おっしゃいました。  二郎さんは じぶんも、にいさんの しゃせいに いって いる、ぼくじょうへ いって みようかと おもって いると、おばさんが、き...

食糧騒動について 著者:与謝野 晶子 読み手:宮崎 文子 時間:18分16秒 13.09.2025

食糧騒動について 著者:与謝野 晶子 読み手:宮崎 文子 時間:18分16秒  このたびの三府一道三十余県という広汎な範囲にわたって爆発した民衆の食糧騒動は天明や天保年間の飢饉時代に起ったそれよりは劇烈を極めて、大正の歴史に意外の汚点を留めるに到りました。私はこれについて浮んだいろいろの感想の一部を順序もなく書きます。  誰も知る通り、この騒動の直接の原因は物価の暴騰で、就中米価の法外な暴騰にあるのですが...

花子 著者:岡本 かの子 読み手:池戸 美香 時間:3分34秒 12.09.2025

花子 著者:岡本 かの子 読み手:池戸 美香 時間:3分34秒  花子には二人の男と二人の女の兄弟があります。花子はそのまんなかに生れました。五つの部屋の真中に花子は眠ります。  晴れ晴れとした春の野辺。ひばりが空高く啼きお陽さまの裳裾がゆらゆらとゆれかがやいて居ます。そして咲き乱れた花が一ぱい! 人は花子のほか誰れも居ません。おかしいとおもいました。少し淋しくありました。が花子は直ぐそれを忘れました。...

リイズ 著者:太宰 治 読み手:西村 文江 時間:12分12秒 11.09.2025

リイズ 著者:太宰 治 読み手:西村 文江 時間:12分12秒  杉野君は、洋画家である。いや、洋画家と言っても、それを職業としているのでは無く、ただいい画をかきたいと毎日、苦心しているばかりの青年である。おそらくは未だ、一枚の画も、売れた事は無かろうし、また、展覧会にさえ、いちども入選した事は無いようである。それでも杉野君は、のんきである。そんな事は、ちっとも気にしていないのである。ただ、ひたすらに、い...

馬鈴薯の花 著者:亀井 勝一郎 読み手:福井 慎二 時間:6分55秒 10.09.2025
ざしき童子のはなし 著者:宮沢 賢治 読み手:畠山 有香 時間:7分32秒 09.09.2025

ざしき童子のはなし 著者:宮沢 賢治 読み手:畠山 有香 時間:7分32秒  ぼくらの方の、ざしき童子のはなしです。  あかるいひるま、みんなが山へはたらきに出て、こどもがふたり、庭であそんでおりました。大きな家にたれもおりませんでしたから、そこらはしんとしています。  ところが家の、どこかのざしきで、ざわっざわっと箒の音がしたのです。  ふたりのこどもは、おたがい肩にしっかりと手を組みあって、こっそり行っ...

画の悲み  著者:国木田 独歩 読み手:齊藤 雅美 時間:22分1秒 08.09.2025

画の悲み 著者:国木田 独歩 読み手:齊藤 雅美 時間:22分1秒  画を好かぬ小供は先ず少ないとしてその中にも自分は小供の時、何よりも画が好きであった。(と岡本某が語りだした)。  好きこそ物の上手とやらで、自分も他の学課の中画では同級生の中自分に及ぶものがない。画と数学となら、憚りながら誰でも来いなんて、自分も大に得意がっていたのである。しかし得意ということは多少競争を意味する。自分の画の好きなことは...

秋草  著者:島崎 藤村 読み手:三田 朱美 時間:8分14秒 07.09.2025

秋草 著者:島崎 藤村 読み手:三田 朱美 時間:8分14秒  過日、わたしはもののはじに、ことしの夏のことを書き添えるつもりで、思わずいろいろなことを書き、親戚から送って貰った桃の葉で僅かに汗疹を凌いだこと、遅くまで戸も閉められない眠りがたい夜の多かったこと、覚えて置こうと思うこともかなり多いと書いて見た。この稀な大暑を忘れないため、流しつづけた熱い汗を縁側の前の秋草にでも寄せて、寝言なりと書きつけよ...

幽霊の足 著者:相馬 御風 読み手:福井 一恵 時間:3分42秒 06.09.2025

幽霊の足 著者:相馬 御風 読み手:福井 一恵 時間:3分42秒  或小学校に於ける手工の時間に、Fといふ教師の経験した話。  その日Fは生徒一同に同じ分量の粘土を与へて、各自勝手な物を作らせて見ようと企てた。生徒は皆大いに喜んで各自思ひ/\に、馬だの牛だの人形だの茄子だの胡瓜だのを作つた。  ところが、中にたゞ一人時間が過ぎても、ぼんやり何か考へ込んでゐて何も作らない生徒があつた。彼はもと/\其の級第一...

北斗と南斗星 著者:田中 貢太郎 読み手:齋藤 こまり 時間:9分57秒 05.09.2025

北斗と南斗星 著者:田中 貢太郎 読み手:齋藤 こまり 時間:9分57秒  趙顔という少年が南陽の平原で麦の実を割っていると、一人の旅人がとおりかかった。旅人は管輅という未来と過去の判る人であった。その旅人は少年の顔を見て、 「お前さんは、なんという名だ、気の毒なことだ」  と言った。少年は気になるので麦を割ることを止めて訊いた。 「なにが気の毒ですか、私は趙顔というのですが」 「そうかな、お前さんは、二十...

日本の全ての方々へ 著者:マハトマ・ガンジー/The Creative CAT 訳 読み手:二宮 正博 時間:12分51秒 04.09.2025

日本の全ての方々へ 著者:マハトマ・ガンジー/The Creative CAT 訳 読み手:二宮 正博 時間:12分51秒  始めに告白せざるを得ません。あなた方を敵視しているわけではありませんが、私はあなた方の中国に対する攻撃を激しく憎悪しています。あなた方は立派な高みから帝国の野望へと落ちてしまったのです。あなた方がその野望を実現することはできないでしょうし、あるいはアジアを分断した張本人となるかもしれません。かよう...

朝のヨット 著者:山川 方夫 読み手:水野 久美子 時間:8分32秒 03.09.2025

朝のヨット 著者:山川 方夫 読み手:水野 久美子 時間:8分32秒 曙の色がほのかに東の空を染めて、間もなくその日の最初の太陽の光が、はるかな海面を錫箔のように輝かせた。洋上はまだ薄暗く、空と海の境もはっきりしなかったが、とにかく、海には朝が来ていた。  鴎が一羽、そのヨットの上空で、ゆるやかに翼を上下していた。鴎は、まるでどこまでも離れない決心をしたもののように、そのヨットと方向と速度を一つにして、朝...

森の中の犬ころ 著者:小川 未明 読み手:室 由美子 時間:8分56秒 02.09.2025

森の中の犬ころ 著者:小川 未明 読み手:室 由美子 時間:8分56秒  町のある酒屋の小舎の中で、宿無し犬が子供を産みました。 「こんなところで、犬が子を産みやがって困ったな。」と、主人は小言をいいました。これも、小僧たちが、平常小舎の中をきれいに片づけておかないからだと、小僧たちまでしかられたのであります。 「この畜生のために、おれたちまでしかられるなんて、ばかばかしいこった。犬の子を河へ流してきてし...

女の魚売り 著者:小川 未明 読み手:宮崎 文子 時間:14分24秒 01.09.2025

女の魚売り 著者:小川 未明 読み手:宮崎 文子 時間:14分24秒  ある空の赤い、晩方のことであります。  海の方から、若い女が、かごの中にたくさんのたいを入れて、てんびん棒でかついで村の中へはいってきました。 「たいは、いりませんか。たいを買ってください。」と、若い女はいって歩きました。  この村に、一軒の金持ちが住んでいました。その家はすぎの木や、葉の色の黒ずんだ、かしの木などで取り囲まれていました...

アインシュタイン 著者:寺田 寅彦 読み手:湯浅 真由美 時間:50分27秒 31.08.2025

アインシュタイン 著者:寺田 寅彦 読み手:湯浅 真由美 時間:50分27秒  この間日本へ立寄ったバートランド・ラッセルが、「今世界中で一番えらい人間はアインシュタインとレニンだ」というような意味の事を誰かに話したそうであ る。この「えらい」というのがどういう意味のえらいのであるかが聞きたいのであったが、遺憾ながらラッセルの使った原語を聞き洩らした。  なるほど二人ともに革命家である。ただレニンの仕事はど...

熊 著者:久米 正雄 読み手:福井 慎二 時間:11分16秒 30.08.2025

熊 著者:久米 正雄 読み手:福井 慎二 時間:11分16秒  北海道で生れた私の友達が、或日私の近所の子供たちの前でこういう熊の話をして行きました。    一  熊といいますと、いうまでもなく恐しい猛獣ですが、熊だって何も好き好んで人を殺すのではありません。人が熊を恐しがるように、矢張熊の方でも人が恐いのです。そして人が来るのを知れば、熊の方で先逃げてくれるのです。けれども両方がふいに出合うか、どうしても...

金の輪 著者:小川 未明 読み手:谷岡 理香 時間:7分25秒 29.08.2025

金の輪 著者:小川 未明 読み手:谷岡 理香 時間:7分25秒  太郎は長いあいだ、病気でふしていましたが、ようやく床からはなれて出られるようになりました。けれどまだ三月の末で、朝と晩には寒いことがありました。  だから、日のあたっているときには、外へ出てもさしつかえなかったけれど、晩がたになると早く家へはいるように、おかあさんからいいきかされていました。  まだ、さくらの花も、ももの花も咲くには早うござ...

金将軍 著者:芥川 龍之介 読み手:なべさん 時間:11分52秒 28.08.2025

金将軍 著者:芥川 龍之介 読み手:なべさん 時間:11分52秒  ある夏の日、笠をかぶった僧が二人、朝鮮平安南道竜岡郡桐隅里の田舎道を歩いていた。この二人はただの雲水ではない。実ははるばる日本から朝鮮の国を探りに来た加藤肥後守清正と小西摂津守行長とである。  二人はあたりを眺めながら、青田の間を歩いて行った。するとたちまち道ばたに農夫の子らしい童児が一人、円い石を枕にしたまま、すやすや寝ているのを発見し...

カリンのあたらしいおうち 著者:あまの せつこ 読み手:室 由美子、吉江 美也子、畠山 有香 時間:7分36秒 27.08.2025

カリンのあたらしいおうち 著者:あまの せつこ  読み手:室 由美子、吉江 美也子、畠山 有香  時間:7分36秒 やどかりは かいがらを おうちにします カリンも あたらしい おうちを さがしていました おんなのこには ピンクいろの かいがらが にんき カリンの おともだちも みんな ピンクの おうちです 「カリン はやく おうち さがしにいったら」 「カリンも ピンクの かいがらが ほしいでしょ」 「おとこの...

赤い着物 著者:横光 利一 読み手:松岡 初子 時間:15分30秒 26.08.2025

赤い着物 著者:横光 利一 読み手:松岡 初子 時間:15分30秒 村の点燈夫は雨の中を帰っていった。火の点いた献灯の光りの下で、梨の花が雨に打たれていた。 灸は闇の中を眺めていた。点燈夫の雨合羽の襞が遠くへきらと光りながら消えていった。 「今夜はひどい雨になりますよ。お気をおつけ遊ばして。」 灸の母はそう客にいってお辞儀をした。 「そうでしょうね。では、どうもいろいろ。」 客はまた旅へ出ていった。 灸は雨が降...

赤とんぼ 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:11分12秒 25.08.2025

赤とんぼ 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:11分12秒  赤とんぼは、三回ほど空をまわって、いつも休む一本の垣根の竹の上に、チョイととまりました。  山里の昼は静かです。  そして、初夏の山里は、真実に緑につつまれています。  赤とんぼは、クルリと眼玉を転じました。  赤とんぼの休んでいる竹には、朝顔のつるがまきついています。昨年の夏、この別荘の主人が植えていった朝顔の結んだ実が、また生えたんだろ...

あさましきもの 著者:太宰 治 読み手:緒方 朋恵 時間:8分42秒 24.08.2025

あさましきもの 著者:太宰 治 読み手:緒方 朋恵 時間:8分42秒  賭弓に、わななく/\久しうありて、はづしたる矢の、もて離れてことかたへ行きたる。  こんな話を聞いた。  たばこ屋の娘で、小さく、愛くるしいのがいた。男は、この娘のために、飲酒をやめようと決心した。娘は、男のその決意を聞き、「うれしい。」と呟いて、 うつむいた。うれしそうであった。「僕の意志の強さを信じて呉れるね?」男の声も真剣であった...

星めぐりの歌 著者:宮沢 賢治 読み手:畠山 有香 時間:54秒 23.08.2025

星めぐりの歌 著者:宮沢 賢治 読み手:畠山 有香 時間:54秒 あかいめだまの さそり ひろげた鷲の  つばさ あをいめだまの 小いぬ、 ひかりのへびの とぐろ。 オリオンは高く うたひ つゆとしもとを おとす、 アンドロメダの くもは さかなのくちの かたち。 大ぐまのあしを きたに 五つのばした  ところ。 小熊のひたいの うへは そらのめぐりの めあて。 【青空朗読】とは 青空朗読はインターネット上の図書館...

たましいの教育著者:羽仁 もと子 読み手:宮崎 文子 時間:10分35秒 22.08.2025

たましいの教育 著者:羽仁 もと子 読み手:宮崎 文子 時間:10分35秒  思慮というものの全然芽を出していない幼児には、ただ外形ばかりが強い問題である。  幼児ほど形の上から物を鵜呑みにするものはない。そうしてその鵜呑みにしたことを、よいこととして守ってゆくものはない。  さらに幼児ほど好奇心の強いものはない。十分かれらの好奇心に投じてゆくならば、そのまちがっていることも、必ずなおしてしまうことができる...

ナガレボシ 著者:新美 南吉 読み手:若竹 明日香 時間:3分6秒 21.08.2025

ナガレボシ 著者:新美 南吉 読み手:若竹 明日香 時間:3分6秒  フユノ サムイ サムイ ヨフケ、ヒユーン ヒユーント コガラシノ フク オソラノ 上ノ ハウデ 三ツ ナランダ コドモノ ホシガ、ケンクワヲ シマシタ。イツモハ ナカヨシダツタノデスケレド、アンマリ マンナカノ ホシガ サムイ サムイト イフノデ ホカノ 二ツノ ホシニ イジメラレタノデシタ。  ゴヰサギガ、下ノ ハウノ コホツタ タ...

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