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アート秘話 〜名画に隠された世界〜
名画の背後にあるストーリーや教科書にはのっていない画家の秘密、美術作品そのものの価値などを取り上げ、奥が深い美術の世界を学ぶ番組。毎週月曜配信。Youtube:https://www.youtube.com/@vc3000addict
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Episodes
#117 アメリカのアートがヨーロッパを驚かせた日。ポロック、世界へバズる【ポロック編8】 05.07.2026 27:56
ジャクソン・ポロックがついに“ポロックらしさ”を獲得し、ドリップ・ペインティングによってアメリカ抽象表現主義の象徴へと駆け上がっていく転換期をたどります。アメリカでは理解が追いつかなかった《Cathedral》などの作品が、ペギー・グッゲンハイムを通じてヴェネチアで紹介され、ヨーロッパの美術界に衝撃を与えていく流れが今回の大きな見どころです。絵の具を垂らす、床にキャンバスを置く、タイトルに意味を持たせない、...
#116 変わり者を見出した変わり者 ペギーとモンドリアン、奇跡の交差点【ポロック編6】 28.06.2026 32:34
現代アートが大嫌いな大富豪と、緑を一度も描かない孤高の画家。この奇人二人の交差点に、ジャクソン・ポロックの運命はありました。ペギーが「やばいでしょ、この絵」と切り捨てた一枚の前で、審査員モンドリアンだけが足を止める。「これほど興奮させられたものはない」。たった一言で決まった契約、そして1943年、ついに初の個展へ。だが、ようやく報われ始めた男を待っていたのは、栄光だけではなかった。
#115 運命の人 リー・クラスナー 酒浸りの天才が出会った伴侶【ポロック編5】 21.06.2026 24:49
批評家には絶賛されるのに、絵はまるで売れない。1940年代、栄光と困窮のはざまでジャクソン・ポロックは運命の女性と出会います。本名レオノールを捨て「リー」と名乗った女性画家、リー・クラスナー。互いの作品の意味を生涯ただの一度も尋ね合わなかった二人の奇妙な絆とは。「ピカソが全部やっちまった」「俺が自然だ」、影に怯え、孤独に叫ぶ天才の素顔に迫りながら、ついに現れる最大のパトロンと、初個展へと続く扉を予感さ...
#114 無意識から滲み出る個性 ミロとピカソを吸い込んだ先に【ポロック編4】 14.06.2026 30:26
あの絵に意味はあるのか、、、「ない」。無意識から溢れ出たものだからこそ価値がある。そう語られるポロックの画面は、しかし完全な偶然ではなく、本人が「コントロールしている」と明かす"意識との交差点"でもありました。空腹の限界で見た幻覚を描いたミロ、海を渡ってきたピカソの「ゲルニカ」。他者の影響を貪欲に吸い込んだ先に、30歳を前にしてようやく"ポロックらしさ"が滲み始めます。模倣を脱し、自...
#113 酒と貧困とニューディール。革命前のポロックの実態【ポロック編3】 07.06.2026 23:49
ニューヨークで美術学校に入学したポロックを待ち受けていたのは、父の死、うつ病、そしてアルコール依存の始まりだった。国家の景気対策として始まった芸術家支援制度に登録するも、タイムカードを切るために毎朝パジャマのままニューヨークを爆走する日々。納品した作品は国に拒否され、残りは焼却処分。天才と呼ばれた画家の、誰も知らない暗黒時代に迫る。
#112 何者でもないポロック、模索と反抗の時期【ポロック編2】 31.05.2026 28:18
天才と呼ばれる男にも、何者でもなかった時代があった。兄の背中を追い「アーティストみたいなもの」になりたいと呟いた少年は、絵よりも彫刻に惹かれ、やがて学校の体制を批判する地下新聞を作って停学になる。世の中を唸らせる"あのポロック"はまだどこにもいない。しかし、その反骨心とアメリカ社会の激動が、静かに何かを育てていた。次回、ポロックはついにニューヨークへ。
#111 これはアートか落書きか、アート界に天才ジャクソン・ポロック現る【ポロック編1】 24.05.2026 26:01
絵の具を床に垂らすだけ、、、そんな"落書き"が、なぜ20世紀最大の芸術革命と呼ばれるのか。ヨーロッパの巨匠たちに追いつけ追い越せと奮闘したアメリカ美術界が、ついに生み出した異端の天才・ジャクソン・ポロック。「ピカソが全部やっちまった」と嘆きながらも、誰も見たことのない表現を生み出した男の、波乱の物語が始まります。
#110 切り裂かれ、盗まれ、書き換えられたレンブラント作品の波乱の運命【レンブラント編7】 17.05.2026 36:24
尾崎彰宏「 レンブラント工房 絵画市場を翔けた画家 」講談社選書メチエ、1995年 パスカル・ボナフー、高階秀爾訳「 レンブラント 光と影の魔術師 」創元社、2005年 中野京子「 中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇 」文藝春秋、2012年 ケネス・クラーク、尾崎彰宏、芳野明訳「 レンブラントとイタリア・ルネサンス 」法政大学出版局、2015年 エルンスト・ファン・デ・ウェテリンク、メアリー・モートン訳「 レンブラン...
#109 レンブラント晩年の孤独、家族に先立たれた画家の思い【レンブラント編6】 10.05.2026 21:07
レンブラントは生涯で5人の家族を自分より先に失い、最後は孤独の中で筆を握り続けた。破産・失墜・孤独という三重苦の晩年でも、フランス国王ルイ14世やメディチ家がわざわざ作品を求めるほど、国外での評価は衰えなかった。息子ティテスへの愛を込めた「ユダヤの花嫁」、聖書の放蕩息子に自らを重ねた懺悔の絵、そして「笑いながら死ねたら」と願って描いた異色の自画像。全員に先立たれた孤独な天才が、最後に辿り着いた境地と...
#108 夜警の後に始まった転落劇 画力は衰えず、なぜ絵が安くなったのか【レンブラント編5】 03.05.2026 29:10
オランダ黄金時代の頂点に立ったレンブラント。しかし「夜警」を境に、彼の人生も評価も静かに崩れ始めます。金色の絵の具を使わず金の輝きを描き出す神業は健在だったにもかかわらず、注文は激減し、自作品は競売で異様な安値で叩き売られ、ついには破産。さらには市庁舎の大規模な装飾依頼からも、なぜか巨匠ひとりだけが外されるという事件まで起きます。画力が衰えていないのに、なぜレンブラントの絵は売れなくなったのか、そ...
#107 天才の絶頂と転落 夜警が告げたレンブラントの分岐点【レンブラント編4】 26.04.2026 23:25
レンブラント絶頂期の最高傑作「夜警」。しかし、この一枚を描き上げた瞬間から、彼の人生は転落へと向かいます。愛妻サスキアの病、子供たちの相次ぐ死、そして依頼主からの不満、華やかな画面の裏に隠された、天才画家の運命の分岐点に迫ります。なぜ「夜警」は人生最高のピークでありながら、破滅の始まりとなったのか? レンブラントの人間ドラマが凝縮された一枚を、深く読み解きます。
#106 放蕩息子を描いた男、レンブラント自身が放蕩息子だった【レンブラント編4】 19.04.2026 19:20
新約聖書の戒めの物語「放蕩息子」を、自分と妻サスキアをモデルに描いてしまった画家、レンブラント。持参金4万フルデンという桁違いの結婚、机に鎮座する孔雀が突き刺さった猟奇的なパイ、30代で頂点を極めた成金ムーブの数々。しかし手紙には「支払いを早くしてほしい」と催促する姿が。売れっ子画家が、なぜ常に金欠だったのか、そしてこの一枚が後の破産人生をいかに予言していたのか、その伏線を読み解きます。
#105 19歳で独立した天才レンブラント、処女作から凄さが滲み出る【レンブラント編2】 12.04.2026 21:25
オランダ黄金時代に登場した天才、レンブラント。彼はわずか6ヶ月の修行で独立し、19歳にしてすでに非凡な才能を発揮していました。処女作『聖ステファノの石打ち』からも見て取れるのは、単なる技術を超えた「人間の感情を切り取る力」です。本エピソードでは、彼の異例のキャリアの背景にある時代構造と、版画による名声拡大という戦略にも迫ります。天才は生まれつきなのか、それとも環境と選択が生み出すのか、そのヒントを探...
#104 ピカソもゴッホも憧れた、レンブラントは何がそんなにすごいのか【レンブラント編1】 05.04.2026 25:05
レンブラントは、近くで見ると大胆でラフなのに、離れると驚くほど緻密でリアルに見える。そんな不思議な表現で、後世の巨匠たちを魅了した画家です。とくに光の扱いと、一瞬の感情を切り取る表情描写は圧倒的で、まるで映画のワンシーンのような臨場感を生み出しました。写真もない時代に、人が実際に“そう見ている”感覚まで絵に落とし込んだその技術は、ピカソやゴッホが憧れたのも頷けるものです。今回は、レンブラントがなぜ「...
#103 タイトルいる?いらない? 画家たちが探索し続けたタイトルの歴史 29.03.2026 26:49
絵画のタイトルは「つければ炎上、外せば困惑」の繰り返しだった? クールベは"世界の起源"という挑発的なタイトルで世間を煽り、ホイッスラーは「タイトルで絵を見るな」と法廷で訴え、ロスコたちは"無題"を貫いた。さらにはタイトルを変えただけで同じ絵が売れてしまう珍事件や、「みんなキャプションしか見ないなら、それ自体を作品にしてやる」というアーティストまで登場。つける・つけない・何をつける...
#102 美術品のタイトルは誰がつけた? 意外すぎる命名の歴史 22.03.2026 24:34
ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」も、レンブラントの「夜警」も、実は画家自身がつけたタイトルではありません。そもそもルネサンス期の絵画には、タイトルという概念すら存在しませんでした。では、誰が、なぜ名画に名前をつけ始めたのか?そのきっかけは、17世紀オランダで絵画が商業化し、資産としての「識別」が必要になったという事情にありました。では、どのような経緯でタイトルが付けられるようになったのか、紐解いていきま...
#101 人生の終焉は花束である シャガール最後の哲学【シャガール編9】 15.03.2026 32:25
「人生の終焉は花束である」98年の生涯を歩んだシャガールが遺した、謎めいたこの言葉の真意とは何か。オペラ座の天井画や国連壁画など世界的な大作を次々と成し遂げ、ピカソでさえ叶わなかった存命中の自分の美術館設立まで果たした晩年。しかし成功の頂点に立ちながら、シャガールは誰よりも幸せになることを恐れていた。愛されることを渇望しながら、愛され切った先の孤独に異様に怯え続けた「愛の画家」の知られざる内面に迫り...
#100 ベラの影を追い続けた画家、シャガールが再婚で失ったもの【シャガール編9】 08.03.2026 28:36
妻ベラを失った後も、その存在はシャガールの人生と作品の中に強く残り続けていました。新たな伴侶バージニアとの生活が始まるものの、シャガールの絵には依然としてベラの姿や記憶が現れ続けます。過去への想いと新しい愛のあいだで揺れる画家の心は、やがて家庭の軋轢を生み、関係は思わぬ結末へと向かっていきます。今回は、名画に込められた複雑な感情とともに、シャガールが再婚によって得たもの、そして失ったものに迫ります...
#99 青い舞台と黒い絵、成功と喪失が交差したシャガールのアメリカ時代【シャガール編8】 01.03.2026 25:35
3/29(日)14:00 - 15:00「意味不明なアート」の意味 in 豊橋 場所:豊橋市図書館 申込フォーム:https://www2.library.toyohashi.aichi.jp/eventUser/main/view/2591 亡命先アメリカで大きな成功を収めたマルク・シャガール。バレエ「アレコ」の壮大な舞台装飾は喝采を浴び、彼はついに永遠に残る作品を手にします。しかしその一方で、戦争の影は彼の絵を暗く染め続け、パリ解放の報せとほぼ同時に最愛の妻ベラを失うという悲劇が...
#98 「白い磔刑」ユダヤ人シャガールが描いたキリスト【シャガール編7】 22.02.2026 32:11
1938年、ナチス政権下で「退廃芸術」と名指しされ、迫害の只中にあったユダヤ人画家 マルク・シャガール。彼が描いた《白い磔刑》は、キリストをユダヤ人として描き直すことで、宗教や民族の境界を超えた人間の苦しみを訴えた作品です。ほとんど色彩を排した白い画面には、焼かれるシナゴーグや逃げ惑う人々が散りばめられ、当時の現実が静かに刻み込まれています。 なぜユダヤ人である彼がキリストを描いたのか?そこには、「対立...
#97 返ってこない手紙、消えた作品、孤独のパリ帰還【シャガール編6】 15.02.2026 24:05
ロシア革命と戦争の混乱の中で、死んだと思われ、作品は勝手に売られ、行方もわからなくなっていた画家 マルク・シャガール。 さらに、追い打ちをかけるように、妻からの返事も届かない。孤独のなかで彼は再びパリへと戻ります。 しかし、その地で待っていたのは、思いがけない評価の高まりと、画商 アンブロワーズ・ヴォラール との出会いでした。 版画の仕事『死せる魂』をきっかけに、彼は初めて“安定”という足場を手にします。...
#96 祖国を愛したのに必要とされなかった、校長に就任し追放されたマルク・シャガール【シャガール編5】 08.02.2026 28:28
パリで一定の評価を得たシャガールは、革命後の祖国に希望を抱き、故郷ビテブスクへ戻り美術学校の校長に就任する。 しかしそこで待っていたのは、個人の表現よりも「国家に都合のよい芸術」を求める時代の変化だった。 黒い四角に象徴される構成主義の台頭の中で、物語と感情を描くシャガールの絵は次第に居場所を失っていく。 祖国を信じ、教育に尽くした画家は、わずか1年4ヶ月で静かに追放された。この回では、理想と政治がす...
#95 シャガール「誕生日」、一人の人生を狂わせた一枚【シャガール編4】 01.02.2026 29:58
1915年、婚約者ベラに“誕生日”を祝われた瞬間の衝撃を、シャガールは一枚の絵に封じ込めた。 喜びを表すために笑顔も万歳も描かず、ただ宙を舞い、首を捻るその奇妙な表現こそが、祝われたことのなかった男の純粋な幸福だった。 このあまりに私的な絵は、売るつもりもなく描かれながら、時代と戦争に翻弄され世界を巡ることになる。 そして《誕生日》は、画家自身だけでなく、のちにこの絵と出会った“ある一人の人生”までも、静か...
#94 「愛の画家」はこうして生まれた、シャガールとベラ・ローゼンフェルトの思想と手紙 25.01.2026 32:57
「愛の画家」と呼ばれるマルク・シャガールは、はじめからその作風にたどり着いたわけではありません。今回は、シャガール芸術の転換点となった、知性と批評眼を併せ持つ伴侶ベラ・ローゼンフェルトとの出会いと、彼女が送り続けた手紙に焦点を当てます。 「身体性」や生きた経験から描くことを求めたベラの思想は、シャガールを模倣から解放し、唯一無二の幻想世界へ導きました。
#93 「いいんじゃない」の一言がすべてを変えた:マルク・シャガール画家の原点 18.01.2026 28:36
芸術とは無縁の極貧の家庭に生まれたマルク・シャガールが、画家として歩み始める決定的瞬間、それは、師から投げかけられた「いいんじゃない」という、あまりに曖昧な一言だった。ロシア語も通じない学校、偶然目にした挿絵、衝動的に描き始めた線が、彼自身の運命を動かしていく。基礎や正統から距離を取りながらも、描きたい衝動だけを信じ続けた若き日の選択が、後のシャガール的世界の核となった。本回では、才能の証明ではな...
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