roudoku iqunity

朗読のアナ 寺島尚正

Arts JA ↓ 316 episodes

100万再生突破!ありがとうございます。 ラジオアナウンサーは言葉を読み語る表現者。 文化放送から、四十年にわたってリスナーに語りかけている寺島尚正アナウンサーがさまざまな作品を朗読します。 その声が紡ぎ出す物語に耳をすませ、語りから無限に広がる想像力、日本語の奥深さをご堪能ください。  朗読のお仕事がございましたらお声かけください。

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Oct 10, 2026

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Episodes

鈴木三重吉 「岡の家」 08.11.2024

 貧しい農家の少年は毎日仕事に追われながら、遠い彼方に見える金色に輝く窓の家を見て、いつも思いを巡らします。珍しく休んでいいといわれた日、少年はその窓を見に行くことにしました。少年がそこで出会い、見つけたものはなんだったのでしょうか。

小川未明 「奥さまと女乞食」 03.11.2024

 世の中には、豊かな暮らしを送りながらも、貧しい人々の苦しみや痛みを我がことのように受け止められる人がいます。しかし、いつも慈悲深く施しをいとわない人にでも、人を疑う気持ちが芽生えることはあります。真実はどこにあったのでしょうか。

高村光太郎 「道程」 27.10.2024

 「道程」は高名な詩ですが、教科書等に掲載されて多くの人が口ずさんでいたのは短く書き直されたもので、発表当初の長かったものは意外に知られていません。当時の美術界の古い体質に挑むとともに、千恵子との新生活が始まろうとした光太郎の前進する気持ちを表した詩でした。その全文です。

島崎藤村 「幸福」 22.10.2024

 ある時、「幸福」が人々の家を訪ね歩きます。「幸福」が訪れれば誰しもが喜んで受けいれそうなものですが、そうはなりません。「幸福」が「幸福」の姿で訪れるとは限らないからです。「幸福」がもたらされた家はどんな家だったのでしょうか。

菊池寛「大力物語」 13.10.2024

 伝承話は人々の口伝えに語り継がれるうちに、脚色され面白く誇張され、時にはバカバカしいほどの大ボラに変化することがあります。得てしてそのような話の方が面白がられ、長く残ったりもします。手練れの菊池寛が、大力にまつわるそのような話をまとめました。

田中貢太郎 「指環」 10.10.2024

 和漢の怪談に精通した田中貢太朗の短編です。深夜に雨宿りのため空き家に無断で上がり込むと、どこからともなく女が現れます。簡単な、しかし不可解な頼みごとをされると、無断で上がった後ろめたさと申し出られた報酬にひかれて引き受けてしまいます。そして、そのほんのちょっとしたことが凄惨な事件を引き起こしてしまうのです。

中谷宇吉郎  「鉛筆のしん」 06.10.2024

 最近は鉛筆をナイフで削ることは少なくなっているように思います。削り方は人さまざま、先を細く鋭くする人もいれば、短く尖らせない人もいます。そんな鉛筆の削り方を題材にして、著名な物理学者が、暮らしや生き方の規範について話が繰り広げられていきます。

正岡子規 「ランプの影」 01.10.2024

 正岡子規が俳句や短歌のみならず、日本文学全体に大きな影響を与え、多大な功績を残したことはいうまでもありません。22歳で喀血して以来、その創作の多くは病に伏せる床のなかで行われました。身辺にあるものを見つめ、思索を巡らせては発見を続けました。物の形から人の顔を思い浮かべ、揺れるランプの炎の向こうに幻想を膨らませます。そんな子規の日常が映し出されたような掌編です

正宗白鳥 「玉の輿」 29.09.2024

 家父長制社会で女性の社会進出にも就学にも消極的であったころは、同じように庶民の娘として生まれても、嫁入り先次第で人生が大きく変わってしまいました。娘をなんとか豊かな家庭に嫁がせようとする親もいれば、今の暮らしが幸せと考える親もいます。しかし現実はシビアです。

菊池寛 「船医の立場」 22.09.2024

 嘉永七年、伊豆の下田に黒船がやってきた。鎖国で世界から遅れをとった日本に危機感を抱いていた吉田寅二郎こと松陰、「何事もならぬといふはなきものを、ならぬといふはなさぬなりけり」の人、世界が見たいと矢も楯もたまらず、乗り込もうともくろみます。日本の歴史にを変えた密航未遂事件の裏側。

和田信賢 「厳禁の広告放送」 12.09.2024

 ラジオ方法の開始とともにアナウンサーという職業が誕生します。日本でラジオ放送が始まったのは1925年、公共放送の電波にのせて多くの人に話しかけるノウハウをアナウンサーたちは作っていきます。和田信賢はその黎明期に活躍した伝説的存在の一人です。

夢野久作 「瓶詰地獄」 09.09.2024

 航海中に遭難して孤島に取り残された兄と妹からのメッセージが入った瓶が流れ着きます。幼くして二人きりとなった兄妹は、意外にも過ごしやすく恵まれた環境の島で、手元に残った聖書を唯一の学びの糧としながら、すくすくと成長していきます。時を開けて流されたと思われる瓶のメッセージは、二人に不穏な変化が起きてることを想像させるのです。 We are reading masterpieces of Japanese literature with correct pronunciati...

山川方夫 「トンボの死」 08.09.2024

 家族唯一の働き手として家を支えている若い会社員の女性は、夏休みの間に働きに来ながら不遇な生い立ちを語る大学生の青年に同情し、話し相手となって励まし続けます。夏が終わるころに青年は去り、お互いを思いやる二人の関係を成り立たせていたのは"嘘"であったことがわかります。

横光利一 「夢もろもろ」 31.08.2024

 夢についてのメモのような断片が、脈絡があるようで無いようで、次々に登場します。ラジオでメールが読まれていくような感覚で、納得したりなにかを想像させたり、さまざまな視点から夢について考えさせられます。短い文章の一つ一つがなにを示唆しているのか楽しみながらお聞きください。

山本周五郎 「松林蝙也」 26.08.2024

松林蝙也斉は夢想願流の創始者で伊達藩の剣術指南役をつとめ、落ちる柳の枝を13回も両断したり、小太刀で飛ぶ蠅を斬ったなどの逸話が残る剣豪です。その腕前を楽しめる活劇に、恋を絡めて男女の機微を映し出す山本周五郎ならでは短編です。

久米正雄 「手品師」 21.08.2024

 興行の世界には、これまでどんな生き方をしてきたのか見当もつかない不思議な芸を身に付けた芸人が出入りします。時代風俗を切り取る名手の久米正雄が、売り込みに来た芸人の様子を生き生きと描き出します。ちなみに最後に登場する「二丁」という言葉は、歌舞伎由来で開演前の合図をあらわします。

江戸川乱歩 「毒草」 16.08.2024

 そのどこにでも生えている野草はまがまがしい効能を持つ一方で、ある一部の人にとっては天の助けに思えるものでもありました。興味本位で交わした雑談が思わぬ方向へと広がっていきます。明治大正から昭和の初め、日本の近代化が進むなかで、とり残された貧しい人々の差し迫った状況が生々しく伝わってきます。

室生犀星 「ふたりのおばさん」 12.08.2024

「故郷は遠きにありて思ふものそして悲しくうたふもの」と詠んだ室生犀星は、石川県金沢市で幼少期を送りました。私生児として生まれて養子に出されたため、決して幸福な幼少時代とはいえませんでした。その時代、物心つくまえの幼い犀星が過ごしたなにげない時間の愛しさが伝わってきます。

小泉八雲 「葬られたる秘密」 06.08.2024

 思わぬところに現れた見知らぬ人の顔が、自分になにかを語りかけてきます。なにを伝えたいのか、なにをしたかったのか。ことが進んでも謎は深まるばかり。多くの怪談を残した小泉八雲が、とらえどころのない不可思議な出来事を取り上げた掌編です。

寺田寅彦 「高浜さんと私」 29.07.2024

 俳人で小説家の高浜虚子は、夏目漱石が「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」を発表した俳句雑誌(のちに総合文芸誌)「ホトトギス」の編集者でもありました。漱石の作品掲載にも尽力した高浜について、漱石の弟子の寺田寅彦が書いた一文です。

山本周五郎 「金五十両」 23.07.2024

 騙され裏切られて無一文になり世を拗ね旅に出た男。うらぶれた身なりでどうにでもなれと振舞う男は、今まで出会ったことのない人達に出逢います。禍福はあざなえる縄の如しという言葉のように、金五十両を巡って人間の善と悪を目の当たりにする話です。

山之口貘  「貧乏を売る」 19.07.2024

 戦前戦後を通して創作を続けた沖縄出身の山之口貘の詩は、今も多くの人の心を捉えています。資産を得ることには無頓着=つまり貧乏で、なにも持たない一人の人間として作品を生む出したことが、時を越える普遍性を作品に与えたのかもしれません。そんな山之口の朗らかな貧乏ぶりがうかがえる作品です。

小酒井不木 「血友病」 17.07.2024

 国際的な医学博士で、探偵小説にも通じ江戸川乱歩を発掘した小酒井不木の短編です。老婆の往診に呼ばれた医者は、その老婆の家に古くから代々伝わる難病の話を聞かされます。医者は最新の医学でその病気を診断します。なぜ老婆は豹変し、この結末に至ったかの解釈を楽しんでください。

山川方夫 「お守り」 11.07.2024

 街で自分そっくりな男を見つけて驚きのあまり後をつけていくと、その男は自分の部屋に入っていきます。同じような姿形、同じような暮らしぶり、個が埋没して自分を失いそうになる時代に、自分であるためには自分だけのお守りが必要となってきます。1960年に発表され、欧米の雑誌にも翻訳掲載された短編です。

島木健作 「黒猫」 06.07.2024

 主人公は黒い野良猫が泰然と近所を徘徊する姿を目にします。そのうちに家のなかに勝手に入り込んでくるようになり、ついには祖母に捕らわれます。療養生活を送ってきた主人公は、黒猫の周囲を意に返さず孤塁を守るような佇まいに共感を覚えますが、祖母にとってその黒猫は害悪でしかありませんでした。

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