roudoku iqunity

朗読のアナ 寺島尚正

Arts JA ↓ 316 episodes

100万再生突破!ありがとうございます。 ラジオアナウンサーは言葉を読み語る表現者。 文化放送から、四十年にわたってリスナーに語りかけている寺島尚正アナウンサーがさまざまな作品を朗読します。 その声が紡ぎ出す物語に耳をすませ、語りから無限に広がる想像力、日本語の奥深さをご堪能ください。  朗読のお仕事がございましたらお声かけください。

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Oct 10, 2026

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Episodes

国枝史郎 「畳まれた街」 22.04.2025

 ピストルの音とともに探偵があらわれた街は、建物も人も様子がおかしい。まわりは犯罪人ばかりに見える。 日本の怪奇幻想小説の先駆者で、個性的な作品を残した国枝史郎のトリック小説。

堀辰雄 「あいびき」 18.04.2025

 「風立ちぬ」の堀辰雄の短編です。街で見かけた少年と少女の様子から、もどかしく愛を伝え合おうとする気持ちの動きが伝わってきます。堀辰雄ならではの情景描写の素晴らしさを感じる作品です。

楠山正雄 「文福茶がま」 10.04.2025

 表題が多くの人に知られている「文福茶釜」は「分福茶釜」と書かれることもあります。日本全国にタヌキやキツネが茶釜に化ける話が伝わっていますが、もっとも有名なのは群馬県館林市の茂林寺を舞台にしたこの話ではないでしょうか。茶釜に化けて人に捕まってしまったタヌキが、芸を披露し一躍人気者となります。

正宗白鳥 「母と子」 03.04.2025

 故郷の母親から手紙が届きました。素朴な内容ながら息子を気遣う気持ちが伝わり、妻は母の人柄に親しみを感じますが、息子は母が過ごしてきた人生を思い起こします。子供にとって親の本心というものは、分かるようで分かりかねるものではないでしょうか。息子は、思い起こせば母は幸せではなかったという思いにかられます。

芥川龍之介 「運」 25.03.2025

 観音様へに参詣する人々が行き来する様子を物憂げに見ていた若侍が、職人の老人から話を聞かされます。貧しい娘が観音様に願掛けに行ったところ、おかしな予言を聞かされ、思わぬ出来事に巻き込まれていった話です。若侍は人の運不運について考えさせられることになります。

豊島与志雄  「狐火」 20.03.2025

 体が大きく見た目にも剛毅に見える馬方の三吉は、馬車で事故を起こしてしまいます。本人は悔やみきれない思いや屈託を抱えている一方で、周囲はその事故から三吉を底知れぬ乱暴者と畏怖し、怯えて接するようになります。周りに下手に出られては酔って大きな気分になり、事故を思い出しては悔やむ日々を過ごすうちに三吉はおかしくなっていきます。

薄田泣菫 「桜の花」 13.03.2025

 桜になに想う。薄田泣菫は明治詩壇で一時代を創り、「望郷の歌」「公孫樹下に立ちて」「ああ大和にしあらましかば」といった作品は、当時の人々に愛唱されました。韻律を心地よく操る詩人であったうえに、博識で和漢洋に広く通じ、話術も巧みだったという泣菫の随筆です。

山本周五郎 「武道無門」 08.03.2025

 世の中には、どうにも自分に向かないことがあるものです。それでもやらねばいけない時がないとはいえません。武士の時代、侍の誰もが武芸を得意としたとは限りません。それでも支障のないお役目につければやり過ごすことはできますが、いざ武の力を問われることになったとき、どうすればよいのでしょうか? そんな侍の話です。

島崎藤村 「朝飯」 28.02.2025

 旅の途中で、尾羽打ち枯らした若者が玄関に現れて、空腹を訴えて救けを求めます。家主は援助と、自らの経験に基づく助言を与えます。助けられる者と助ける者、反対の立場に立つ2人の行動から人間の本質が見えてきます。

小川未明 「美しく生まれたばかりに」 20.02.2025

 自分にないものを持って生まれているのを見れば、誰しもうらやましく思うものです。しかし持って生まれたばかりに、思いもかけぬ運命に導かれてしまうこともあるようです。美しい声で鳴くこまどりは、その可憐さゆえに大切なものを失ってしまいます。

太宰治 「葉」 16.02.2025

 さまざまな話が木の葉のように重なり合うなかで、太宰らしい言の葉が横溢している不思議で魅力的な短編です。ワードセンスに優れた太宰の代名詞ともいえるフレーズからはじまります。

亀井勝一郎 「家族といふもの」 12.02.2025

 亀井勝一郎は文芸評論や「大和古寺風物誌」などの文明批評で有名ですが、人生論や恋愛論のベストセラーも次々に生み出しました。戦後を迎えてもなお、日本には家族が絶対的な支配権を持つ家父長制の価値観が色濃く残っていました。それは近代的な自我を持った個人とは相いれない部分も多く、家族観に惑う時代にその在り方を見つめなおした一編です。

太宰治 「あさましきもの」 09.02.2025

 自らが不道徳や間違いを行ったにも拘らず、それを正しく罰せられることなくまぬがれたあとに、人にはどのような感情が沸き上がるのでしょうか。社会的に認められた人物であるほど、その感情は心の底に澱のように溜まっていくようです。

芥川龍之介 「ひょっとこ」 09.02.2025

 ひょっとこの表情はかまどの火を吹いている男の顔を題材にしているとも言われ、火吹き男が語源とも言われます。舞楽に登場すると、間抜けで助平でどこかとぼけた味があり、滑稽なキャラクターで周囲を明るくします。心に屈託を抱えながらも、人前ではそれを見せまいと、ひょっとこを演じて生きた男の話です。

島崎藤村 「朝飯」 07.02.2025

 旅の途中で、尾羽打ち枯らした若者が玄関に現れます。家主は空腹で救けを求めるその若者に、援助と自分の経験に基づく助言を与えます。与える者と受け取る者、反対の立場それぞれから人間の本質が見えてきます。

江戸川乱歩 「一人二役」 25.01.2025

 妻がありながら外で遊び歩いている男が、妻を騙すために手の込んだ悪戯を仕掛けます。続けるうちに最初の思惑とは違った心境の変化が起こり、自分自身が捻じれた感情にさいなまれていきます。江戸川乱歩らしい心理小説です。

山本周五郎 「狐」 15.01.2025

 岡崎城の天守閣に亡霊が現れるという話が、一部のものの間でまことしやかに広がっていきます。その真偽を確かめられるものがいないなか、家老次席の拝郷弥左衛門は娘婿の乙次郎に、噂の正体を突き止めるように命じます。

織田作之助 「鬼」 11.01.2025

 33歳で早逝した織田作之助は、その短い人生を予期していたかのように、次々と創作に取り組み多くの長短編を残した作家でした。この短編は、その量産型の姿勢について、周囲から指弾されていた自分自身をモデルにしたといわれています。

夏目漱石 「正岡子規」 27.12.2024

 盟友の正岡子規の食い意地について尋ねられた夏目漱石は、思い出すままに語り出します。諧謔精神でつながった二人ですから、気取りや持ち上げるなど野暮なことはせずに、飄々と子規の魅力を浮き上がらせます。二人の気のおけない関係がうらやましくなります。

山川方夫 「相性はーワタクシ」 19.12.2024

 一般の人々もコンピューターを認識しはじめた1960年代は、科学技術の時代であり、情報化社会が盛んに語られた時代でもありました。この時代に発表された小説ですが、主人公の設定や描かれている人間と先端技術の関係は、現代に置き換えても通じます。まだパソコンのデータが内蔵記憶ではなく、パンチカードであったころが舞台です。

山本周五郎 「怒らぬ慶之助」 14.12.2024

 薩摩の藩主が江戸から連れてきたのは、華やかな経歴を持ち、如才なく、見た目もいい若侍。藩では名門の家柄に育ち、小身ながらも武芸に秀でた俊英と一目置かれている慶之助は、寡黙で不愛想でいつもむっつり。この二人がつかぬことから対決することになる。それぞれの武士道が勝負を分かつ。

太宰治 「あさましきもの」 03.12.2024

 人の心にいつまでも残るキズは、他人から与えられるものではなく、自分自身のあさましい行動の方が消えることなく深く残ります。世間には知られることがないからこそ、内に底にと沈んで澱のようにたまっていきます。太宰ならではの人間観が垣間見えるスケッチです。

小山清 「遁走」 02.12.2024

 若さにまかせて家を飛び出した三度の経験を回想します。成長するにつれて、その理由は違っており、それぞれ微妙に違った結末を招きます。家出という経験を通して、若者の成長を考えさせられる短編です。

小泉八雲 「停車場にて」 20.11.2024

 強盗を犯して捕まった犯人が助かりたいばかりに、若い警官を殺めて逃走します。その犯人がついに見つかり、群衆の中を連行されていく場に、小泉八雲はいました。そこで起きた出来事に、八雲は日本人ならではの心情と反応をみます。

大阪圭吉 「三の字旅行会」 14.11.2024

 東京駅に降り立った女たちの荷物を運ぶ赤帽がいる。その赤帽はすべてが「3」にまつわるタイミングで現れる。あまりにも揃い過ぎていることに気が付いた赤帽仲間は、その理由が気になって仕方がない。たまらず本人に聞くと、それなりの理由を説明されたのだが‥‥。

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