roudoku iqunity
朗読のアナ 寺島尚正
100万再生突破!ありがとうございます。 ラジオアナウンサーは言葉を読み語る表現者。 文化放送から、四十年にわたってリスナーに語りかけている寺島尚正アナウンサーがさまざまな作品を朗読します。 その声が紡ぎ出す物語に耳をすませ、語りから無限に広がる想像力、日本語の奥深さをご堪能ください。 朗読のお仕事がございましたらお声かけください。
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Jul 10, 2026
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Episodes
太宰治 「葉」 16.02.2025 40:08
さまざまな話が木の葉のように重なり合うなかで、太宰らしい言の葉が横溢している不思議で魅力的な短編です。ワードセンスに優れた太宰の代名詞ともいえるフレーズからはじまります。
亀井勝一郎 「家族といふもの」 12.02.2025 11:08
亀井勝一郎は文芸評論や「大和古寺風物誌」などの文明批評で有名ですが、人生論や恋愛論のベストセラーも次々に生み出しました。戦後を迎えてもなお、日本には家族が絶対的な支配権を持つ家父長制の価値観が色濃く残っていました。それは近代的な自我を持った個人とは相いれない部分も多く、家族観に惑う時代にその在り方を見つめなおした一編です。
太宰治 「あさましきもの」 09.02.2025 8:40
自らが不道徳や間違いを行ったにも拘らず、それを正しく罰せられることなくまぬがれたあとに、人にはどのような感情が沸き上がるのでしょうか。社会的に認められた人物であるほど、その感情は心の底に澱のように溜まっていくようです。
芥川龍之介 「ひょっとこ」 09.02.2025 21:45
ひょっとこの表情はかまどの火を吹いている男の顔を題材にしているとも言われ、火吹き男が語源とも言われます。舞楽に登場すると、間抜けで助平でどこかとぼけた味があり、滑稽なキャラクターで周囲を明るくします。心に屈託を抱えながらも、人前ではそれを見せまいと、ひょっとこを演じて生きた男の話です。
島崎藤村 「朝飯」 07.02.2025 12:44
旅の途中で、尾羽打ち枯らした若者が玄関に現れます。家主は空腹で救けを求めるその若者に、援助と自分の経験に基づく助言を与えます。与える者と受け取る者、反対の立場それぞれから人間の本質が見えてきます。
江戸川乱歩 「一人二役」 25.01.2025 25:03
妻がありながら外で遊び歩いている男が、妻を騙すために手の込んだ悪戯を仕掛けます。続けるうちに最初の思惑とは違った心境の変化が起こり、自分自身が捻じれた感情にさいなまれていきます。江戸川乱歩らしい心理小説です。
山本周五郎 「狐」 15.01.2025 31:59
岡崎城の天守閣に亡霊が現れるという話が、一部のものの間でまことしやかに広がっていきます。その真偽を確かめられるものがいないなか、家老次席の拝郷弥左衛門は娘婿の乙次郎に、噂の正体を突き止めるように命じます。
織田作之助 「鬼」 11.01.2025 25:09
33歳で早逝した織田作之助は、その短い人生を予期していたかのように、次々と創作に取り組み多くの長短編を残した作家でした。この短編は、その量産型の姿勢について、周囲から指弾されていた自分自身をモデルにしたといわれています。
夏目漱石 「正岡子規」 27.12.2024 14:05
盟友の正岡子規の食い意地について尋ねられた夏目漱石は、思い出すままに語り出します。諧謔精神でつながった二人ですから、気取りや持ち上げるなど野暮なことはせずに、飄々と子規の魅力を浮き上がらせます。二人の気のおけない関係がうらやましくなります。
山川方夫 「相性はーワタクシ」 19.12.2024 17:51
一般の人々もコンピューターを認識しはじめた1960年代は、科学技術の時代であり、情報化社会が盛んに語られた時代でもありました。この時代に発表された小説ですが、主人公の設定や描かれている人間と先端技術の関係は、現代に置き換えても通じます。まだパソコンのデータが内蔵記憶ではなく、パンチカードであったころが舞台です。
山本周五郎 「怒らぬ慶之助」 14.12.2024 47:43
薩摩の藩主が江戸から連れてきたのは、華やかな経歴を持ち、如才なく、見た目もいい若侍。藩では名門の家柄に育ち、小身ながらも武芸に秀でた俊英と一目置かれている慶之助は、寡黙で不愛想でいつもむっつり。この二人がつかぬことから対決することになる。それぞれの武士道が勝負を分かつ。
太宰治 「あさましきもの」 03.12.2024 8:43
人の心にいつまでも残るキズは、他人から与えられるものではなく、自分自身のあさましい行動の方が消えることなく深く残ります。世間には知られることがないからこそ、内に底にと沈んで澱のようにたまっていきます。太宰ならではの人間観が垣間見えるスケッチです。
小山清 「遁走」 02.12.2024 31:54
若さにまかせて家を飛び出した三度の経験を回想します。成長するにつれて、その理由は違っており、それぞれ微妙に違った結末を招きます。家出という経験を通して、若者の成長を考えさせられる短編です。
小泉八雲 「停車場にて」 20.11.2024 12:14
強盗を犯して捕まった犯人が助かりたいばかりに、若い警官を殺めて逃走します。その犯人がついに見つかり、群衆の中を連行されていく場に、小泉八雲はいました。そこで起きた出来事に、八雲は日本人ならではの心情と反応をみます。
大阪圭吉 「三の字旅行会」 14.11.2024 33:36
東京駅に降り立った女たちの荷物を運ぶ赤帽がいる。その赤帽はすべてが「3」にまつわるタイミングで現れる。あまりにも揃い過ぎていることに気が付いた赤帽仲間は、その理由が気になって仕方がない。たまらず本人に聞くと、それなりの理由を説明されたのだが‥‥。
鈴木三重吉 「岡の家」 08.11.2024 10:58
貧しい農家の少年は毎日仕事に追われながら、遠い彼方に見える金色に輝く窓の家を見て、いつも思いを巡らします。珍しく休んでいいといわれた日、少年はその窓を見に行くことにしました。少年がそこで出会い、見つけたものはなんだったのでしょうか。
小川未明 「奥さまと女乞食」 03.11.2024 15:46
世の中には、豊かな暮らしを送りながらも、貧しい人々の苦しみや痛みを我がことのように受け止められる人がいます。しかし、いつも慈悲深く施しをいとわない人にでも、人を疑う気持ちが芽生えることはあります。真実はどこにあったのでしょうか。
高村光太郎 「道程」 27.10.2024 8:23
「道程」は高名な詩ですが、教科書等に掲載されて多くの人が口ずさんでいたのは短く書き直されたもので、発表当初の長かったものは意外に知られていません。当時の美術界の古い体質に挑むとともに、千恵子との新生活が始まろうとした光太郎の前進する気持ちを表した詩でした。その全文です。
島崎藤村 「幸福」 22.10.2024 5:17
ある時、「幸福」が人々の家を訪ね歩きます。「幸福」が訪れれば誰しもが喜んで受けいれそうなものですが、そうはなりません。「幸福」が「幸福」の姿で訪れるとは限らないからです。「幸福」がもたらされた家はどんな家だったのでしょうか。
菊池寛「大力物語」 13.10.2024 25:48
伝承話は人々の口伝えに語り継がれるうちに、脚色され面白く誇張され、時にはバカバカしいほどの大ボラに変化することがあります。得てしてそのような話の方が面白がられ、長く残ったりもします。手練れの菊池寛が、大力にまつわるそのような話をまとめました。
田中貢太郎 「指環」 10.10.2024 16:38
和漢の怪談に精通した田中貢太朗の短編です。深夜に雨宿りのため空き家に無断で上がり込むと、どこからともなく女が現れます。簡単な、しかし不可解な頼みごとをされると、無断で上がった後ろめたさと申し出られた報酬にひかれて引き受けてしまいます。そして、そのほんのちょっとしたことが凄惨な事件を引き起こしてしまうのです。
中谷宇吉郎 「鉛筆のしん」 06.10.2024 9:46
最近は鉛筆をナイフで削ることは少なくなっているように思います。削り方は人さまざま、先を細く鋭くする人もいれば、短く尖らせない人もいます。そんな鉛筆の削り方を題材にして、著名な物理学者が、暮らしや生き方の規範について話が繰り広げられていきます。
正岡子規 「ランプの影」 01.10.2024 10:21
正岡子規が俳句や短歌のみならず、日本文学全体に大きな影響を与え、多大な功績を残したことはいうまでもありません。22歳で喀血して以来、その創作の多くは病に伏せる床のなかで行われました。身辺にあるものを見つめ、思索を巡らせては発見を続けました。物の形から人の顔を思い浮かべ、揺れるランプの炎の向こうに幻想を膨らませます。そんな子規の日常が映し出されたような掌編です
正宗白鳥 「玉の輿」 29.09.2024 13:45
家父長制社会で女性の社会進出にも就学にも消極的であったころは、同じように庶民の娘として生まれても、嫁入り先次第で人生が大きく変わってしまいました。娘をなんとか豊かな家庭に嫁がせようとする親もいれば、今の暮らしが幸せと考える親もいます。しかし現実はシビアです。
菊池寛 「船医の立場」 22.09.2024 41:37
嘉永七年、伊豆の下田に黒船がやってきた。鎖国で世界から遅れをとった日本に危機感を抱いていた吉田寅二郎こと松陰、「何事もならぬといふはなきものを、ならぬといふはなさぬなりけり」の人、世界が見たいと矢も楯もたまらず、乗り込もうともくろみます。日本の歴史にを変えた密航未遂事件の裏側。
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