聴く文学ゼミ

聴く文学ゼミ

Arts JA ↓ 50 episodes

“名前は知ってるけど読んでない”文豪の名作を、ミナ&文哉の2人がやさしく解説する対談番組。あらすじ・時代背景・読みどころをネタバレ控えめで。原作は青空文庫を使用しています。

Author

聴く文学ゼミ

Category

Arts

Podcast website

pikapika-x.github.io

Latest episode

Jul 10, 2026

Where to listen?

Podcasts in the app Replaio Radio Coming soon

Podcasts are coming to the app soon. Install now and be the first to see a whole new take on podcasts

Get it on Google Play Install for free Android 5M+ downloads · 4.8 rating iOS soon

Episodes

『李陵』中島敦|漢の英雄はなぜ敵に降った?2000年越しの「負け」の哲学 28.06.2026

中島敦の傑作『李陵』は、漢の武帝の時代、たった5千の歩兵で匈奴10万の大軍に挑んだ将軍・李陵の数奇な運命を描いた歴史小説です。 敵に降伏した英雄、獄中で宮刑に処された歴史家・司馬遷、19年間の抑留に耐え続けた使節・蘇武——三人の男の生きざまが交差する本作は、「人はいかに生き、何に忠実であるべきか」という問いを、圧倒的な筆力で叩きつけてきます。 「やむを得なかった」という言葉で許される人生と、それを断固とし...

斜陽|太宰が描いた「滅びゆく美しさ」とは何か――かず子の革命と恋 27.06.2026

太宰治の長編小説『斜陽』は、戦後の没落貴族を描いた1947年の作品です。 主人公・かず子の一人称で語られるこの物語は、スウプを一さじ吸う母の「あ」という小さな叫びから始まり、階級の崩壊、肉親の死、禁じられた恋という三つの渦に読者を引き込みます。 「人間は恋と革命のために生れて来た」——この一文に凝縮された、かず子の切実な生の主張は、なぜ今も多くの人の胸を打つのか。 貴族の優雅さと時代の残酷さが交差する物語...

風の又三郎|突然現れ風と共に消えた少年の正体とは?宮沢賢治が描いた「異者」の孤独 27.06.2026

宮沢賢治の中編小説『風の又三郎』は、山あいの小さな学校に突然やってきた赤毛の転校生・高田三郎をめぐる、不思議で切ない物語です。 子どもたちは彼を「風の又三郎」——風の神の子——ではないかと噂しますが、三郎は馬と駆け回り、葡萄を採り、川で鬼ごっこをして、ごく普通に笑い、怒り、恥ずかしがる。 それなのになぜ、彼はどこか「異界」の存在に見えるのか。 東北の自然のなかで展開されるこの物語は、「よそ者」と「なかま...

セロ弾きのゴーシュ|下手くそな音楽家が動物たちに教わった、本当の上達とは 27.06.2026

宮沢賢治の童話『セロ弾きのゴーシュ』は、楽団で一番下手なチェロ奏者・ゴーシュが、毎晩訪れる動物たちとの不思議な交流を通じて成長していく物語です。 猫、かっこう、狸の子、野ねずみ——それぞれが何かを求めてゴーシュのもとを訪れるなかで、ゴーシュ自身も気づかないうちに変わっていく。 「下手だと言われ続けた人間が、なぜ突然輝けたのか」。 その答えは、意外なところに隠されています。 賢治が生涯をかけて問い続けた「...

よだかの星|みにくい鳥が星になるまで——宮沢賢治が込めた「生きることの罪悪感」 25.06.2026

宮沢賢治の童話『よだかの星』は、醜さゆえに仲間から疎まれ、生きることそのものに苦しんだ鳥・よだかが、やがて星へと昇っていく物語です。 短い作品ながら、「存在することの痛み」「命を奪わなければ生きられない矛盾」という、大人になるほど深く刺さるテーマが凝縮されています。 なぜよだかはあれほどまでに苦しんだのか。 なぜ星を目指したのか。 教科書では教えてくれない賢治の創作の秘密と、現代を生きる私たちへのメッ...

舞姫|森鴎外が実名を隠した理由と、ベルリンで壊した女性の人生 25.06.2026

森鴎外の出世作『舞姫』は、明治23年に発表された短編小説。 エリート官僚・豊太郎がベルリンで出会ったドイツ人舞姫エリスとの恋、そして国家と個人の間で引き裂かれていく物語です。 教科書にも載る名作でありながら、「最後まで読んだことがある」という人は意外と少ない。 豊太郎が下した選択とその代償とは何か。 鴎外自身のベルリン体験とも深く重なるこの作品を、あらすじネタバレなしで丁寧に読み解きます。 鴎外がなぜ「...

『門』夏目漱石|何かを抱えたまま生きる、その静かな重さとは 24.06.2026

夏目漱石の長編小説『門』は、明治末期の東京の片隅で、ひっそりと暮らす夫婦・宗助と御米の日常を描いた作品です。 大きな事件は起きない。 でも、二人の間には語られない「過去」が、ずっと影のように漂っている。 仕事、お金、弟の学費、古い屏風の行方——目の前の生活に精一杯な二人のリアルさが、現代の私たちの胸にもじんと刺さります。 「逃げるでも闘うでもなく、ただ生きている」——漱石が描いたその姿の意味を、じっくり読...

『それから』夏目漱石|30歳、働かない男の正体とは?明治が隠した本音 24.06.2026

夏目漱石の長編小説『それから』は、1909年(明治42年)に発表された「前期三部作」の中心作。 主人公・長井代助は30歳、高学歴、親の金で悠々と暮らす独身男。 働かず、結婚もせず、社会から一歩引いた場所で生きている。 一見ぐうたらに見えるこの男が、旧友・平岡の妻・三千代と再会したとき、物語は静かに、しかし確実に動き始める。 「自分の正直な気持ち」と「社会の常識」の間でどちらを選ぶのか——漱石が明治の終わりに問い...

三四郎|九州から東京へ──漱石が描いた「迷える青年」の普遍すぎる悩み 23.06.2026

夏目漱石の長編小説『三四郎』(1908年)は、九州から上京したばかりの青年・小川三四郎が、東京大学という新世界で出会う人々、恋心、そして自分自身への戸惑いを描いた青春小説です。 「迷える子(ストレイシープ)」という言葉に象徴されるように、三四郎は故郷・学問・恋愛という三つの世界のあいだで揺れ続けます。 100年以上前の物語でありながら、「自分はどこに属するのか」「好きな人の気持ちがわからない」という感覚は...

夢十夜|漱石が見た「夢」は、なぜ100年後の私たちを揺さぶるのか 23.06.2026

夏目漱石の異色作《夢十夜》は、1908年に発表された10篇の夢物語。 「こんな夢を見た」という一文から始まる各話は、百年待ち続ける純愛、悟りを追い求める侍の葛藤、百年前の殺人を背負う男、行き先のわからない船で死を選ぶ孤独——と、それぞれがまるで異なる世界を描く。 怪しく美しく、不条理で切ない。 夢の中でしか語れなかった漱石の内面が、100年の時を超えてリアルに迫ってくる。 短篇集だから気軽に読み始められるのに、...

トロッコ|なぜ大人になった良平は泣きそうになるのか?芥川が描く帰れない恐怖 22.06.2026

芥川龍之介の短編小説『トロッコ』は、1922年(大正11年)に発表された、ひとりの少年の冒険と恐怖を描いた名作です。 工事現場のトロッコに憧れる8歳の良平が、土工たちと一緒に遠くまで押し進んでしまい、突然「もう帰んな」と告げられる——その瞬間から始まる必死の帰り道は、読んでいるこちらまで胸が締めつけられます。 そして物語は意外な場所へ着地します。 「子どもの頃の冒険譚」として語られがちですが、実はもっと深いと...

鼻/芥川龍之介|なぜ「治った」のに苦しくなる?人間心理の核心 22.06.2026

芥川龍之介の初期傑作『鼻』は、顔の真ん中からぶら下がる異様に長い鼻を持つ僧・禅智内供の物語です。 鼻を短くすることに成功した内供を待ち受けていたのは、解放ではなく新たな苦しみでした。 夏目漱石が「吾輩は猫である」と並び称した鮮烈なデビュー作であり、わずか数ページの短編ながら、人間の承認欲求・他者のまなざし・嫉妬の構造を鋭く切り取っています。 「コンプレックスが消えたら幸せになれる」という思い込みをそ...

杜子春|黙っていれば仙人になれた——それでも声を上げた理由 22.06.2026

芥川龍之介の短編『杜子春』は、大正9年(1920年)に発表された児童向けの名作です。 三度も大金持ちになっては使い果たした若者が、仙人に弟子入りして課された「絶対に声を出すな」という試練。 虎も、嵐も、地獄の責め苦も乗り越えた彼が、最後の最後に声を上げてしまったのはなぜか。 お金でも名誉でもなく、人間として生きることの意味を問いかける物語です。 唐の都・洛陽を舞台にした幻想的な世界観と、胸に刺さるラストの...

ごん狐はなぜ撃たれたのか——すれ違いが胸を刺す、新美南吉の傑作 21.06.2026

小学校の教科書で誰もが出会い、でも大人になってから改めて読んだことはありますか? 新美南吉が29年の短い生涯に遺した『ごん狐』は、いたずら好きな孤独な狐と、貧しい青年・兵十のすれ違いを描いた物語です。 ごんの小さな贖罪、届かない気持ち、そして物語の最後の一行——子どもの頃とはまったく違う読み方が、大人になった今だからこそできます。 知っているようで知らなかった、この物語の深さをたっぷり語り合います。 【お...

弟を殺したのに、なぜ笑顔?『高瀬舟』が問いかける命の重さ 21.06.2026

「有名だけど読んだことない」筆頭かもしれない森鴎外の短編『高瀬舟』。 江戸時代の京都、罪人を島流しに護送する小舟の中で、同心・庄兵衛は不思議な男・喜助と出会います。 弟を殺した罪人のはずなのに、その顔はどこか晴れやか。 なぜ? 二人の夜の対話が浮かび上がらせるのは、「足るを知ること」と「安楽死」という、今もなお答えの出ない二つの問いです。 わずか30ページほどの小品でありながら、読み終えたあとに長く余韻...

名前は知ってるのに読んでない!宮沢賢治『注文の多い料理店』の怖くて深い世界 21.06.2026

「注文の多い料理店」というタイトルは誰もが知っているのに、ちゃんと読んだことがある人は意外と少ない。 山奥で迷った二人の紳士が、突然現れた西洋料理店に足を踏み入れる——読み進めるうちに、じわじわとある「仕掛け」に気づいたとき、ゾクッとする感覚が走ります。 宮沢賢治が1924年に発表したこの短編は、子ども向けの童話と思いきや、大人が読むほどに刺さる皮肉と問いが埋め込まれています。 今回は、この物語の入り口か...

檸檬を爆弾にした男――梶井基次郎『檸檬』の鮮烈な世界 21.06.2026

「えたいの知れない不吉な塊」に押しつぶされそうな青年が、ある日ふらりと立ち寄った果物屋で一個の檸檬を手にする。 それだけのことが、なぜこんなにも鮮烈に心を揺さぶるのか。 梶井基次郎が1925年に発表した短編『檸檬』は、読んだことがない人でもタイトルだけは知っている、日本近代文学を代表する一作です。 倦怠と高揚、憂鬱と奇妙な解放感が入り交じる、たった数千字の奇跡。 今回は作品の空気感から時代背景、梶井の人物...

虎になった天才の後悔――中島敦『山月記』を読む前に知っておきたいこと 21.06.2026

「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」――この一文を知っているだけで、あなたの読書体験はまるで変わる。 中島敦が1942年に発表した『山月記』は、才能を信じながらも傷つくことを恐れ、ついに虎へと変わってしまった男の物語。 教科書で名前だけ見たことがある人も、なんとなく避けてきた人も、この番組を聴き終えたらきっと手に取りたくなるはず。 自分の中の「虎」に気づいてしまう、そんな短編小説です。 【おすすめツールのPR】 ▶...

『坊っちゃん』が100年以上愛される理由——「正直に生きる」って、損なの? 21.06.2026

「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている」——冒頭の一文を読んだことがなくても、このセリフを知っている人は多いはず。 夏目漱石が1906年に発表した『坊っちゃん』は、曲がったことが大嫌いな江戸っ子青年が、四国の田舎中学に赴任してぶつかる人間模様を痛快に描いた傑作です。 狡猾な教頭・赤シャツ、熱血漢・山嵐、純粋な下女・清……個性豊かな登場人物たちとの掛け合いは、100年以上経った今も色褪せない。 「正直に生...

【蜘蛛の糸】たった一つの善行が奇跡を起こす——でも、なぜ糸は切れた? 21.06.2026

名前は知っているのに、ちゃんと読んだことがない——そんな人のための文学案内。 今回は芥川龍之介の『蜘蛛の糸』。 極楽と地獄、一本の糸、そして大泥棒・陀多(かんだた)の運命。 わずか数ページの短編に、人間の本質をめぐる深い問いが詰まっています。 「なぜ糸は切れたのか」「お釈迦様は何を見ていたのか」——読めば読むほど、答えが一つではないと気づく作品です。 知的でちょっと怖くて、でもどこかユーモラスな芥川の世界...

走れメロス/信じることって、こんなに難しくて美しい 21.06.2026

「走れメロス」——タイトルは誰でも知っているのに、ちゃんと読んだことがない、という人が意外と多い名作です。 純粋な男メロスが、友の命を救うために全力で走る。 ただそれだけの話のはずなのに、なぜこんなに胸を揺さぶるのか。 太宰治が「信実」と「疑い」というテーマに真剣に向き合ったこの作品は、読み終えたあと、誰かをもう少し信じてみたくなるような、不思議な余韻をもたらしてくれます。 青春の迷いや弱さも正直に描き...

『こころ』夏目漱石――「先生」はなぜ秘密を抱えて生きたのか? 21.06.2026

「有名だけど読んだことない」筆頭格、夏目漱石の『こころ』。 鎌倉の海で出会った「先生」と「私」、そして先生が死の直前に書き残した長い手紙――。 罪悪感、孤独、信頼と裏切り。 100年以上前に書かれたのに、なぜか今の自分に刺さる。 「恋は罪悪ですよ」「私は淋しい人間です」。 先生の言葉はどこから来て、どこへ向かうのか。 ネタバレなしで作品の核心に迫る、知的で軽妙な対談番組です。 【おすすめツールのPR】 ▶ 名作を“...

教科書で止まってた人へ。『羅生門』が怖いほど刺さる理由 21.06.2026

芥川龍之介の代表作『羅生門』。 教科書で名前だけ知っている、という人が実は多い作品です。 舞台は平安末期、荒廃した都の城門。 仕事を失い、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされた一人の男が、ある夜、その門の上で目撃した光景とは——。 善と悪の境界線、人間が極限状態に置かれたとき何を選ぶのか。 たった数千字の短編に、現代を生きる私たちへの深い問いが詰まっています。 読んだことがない人も、むかし授業で読んだきりの人...

『銀河鉄道の夜』は読んだことない人こそ聴いてほしい——賢治が込めた「本当の幸福」とは 21.06.2026

「名前は知ってるけど、ちゃんと読んだことがない」——そんな作品の筆頭といえば、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』ではないでしょうか。 少年ジョバンニが親友カムパネルラと銀河を走る列車に乗り込み、見知らぬ乗客たちと出会いながら、宇宙の果てへと旅をする物語。 幻想的な美しさの奥に、「本当の幸福とは何か」という問いが静かに流れています。 貧しさ、孤独、友との別れ——100年前に書かれたはずの物語が、いま読んでもズキリと刺...

『人間失格』太宰治|「恥の多い生涯」って、どんな話?名前は知ってるけど読んだことない人へ 21.06.2026

「恥の多い生涯を送って来ました」——この一文を知らない人はいないけれど、実際に読んだことがある人は意外と少ない。 太宰治の代表作『人間失格』は、人間社会に溶け込めない男・葉蔵が「道化」を演じながら転落していく物語。 笑わせながら生きる孤独、人を愛せない恐怖、それでも人を「思い切れない」切なさ——読み終えると、不思議と自分自身のことを考えてしまう一冊です。 今回は「有名すぎて逆に読んでいない」あなたに向け...

Listen to the 聴く文学ゼミ podcast in Replaio

Radio and podcasts in one app - free, with no sign-up. Install today and do not miss the launch

Get it on Google Play

Replaio is not a podcast publisher; show names, artwork and audio belong to their authors and are distributed through public RSS feeds.