伊舎堂 仁

バレーボールに話しかけよう

Society JA ↓ 129 episodes

短歌

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伊舎堂 仁

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Society

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Jul 6, 2026

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Episodes

おこる? って訊かれてさびしかったこと心に柿の黒点ほどに/笠木拓 06.07.2026

歌集『オランジェット』 カーテンがあるからでかいバスは好きうまれるまえの竜のまどろみ  雪かきが引き連れてくる空腹は魔獣でそれに食わせるお餅  スコップがすこし曲がって一月の後部座席にそのまま暮らす きみといるといつもかもめが背景を奥へゆく なぜかな さよなら  夕凪の波打ち際は去るためにあるからやっとふたりは去った  僕にまだ敵に回せる世界すらなかった春の夜のりんご飴  一周忌で来たと寿司屋に答えれば...

傾くとわたしの海があふれ出す いとこのようなやさしさはいや/田中槐『ギャザー』 27.06.2026

田中槐『ギャザー』   13首選 ⚫︎ 午前中わたしは爬虫類であるゆっくり瞬きくらいはできる  傾くとわたしの海があふれ出す いとこのようなやさしさはいや  逃げてゆく君の背中に雪つぶて 冷たいかけら わたしだからね  村へ行く一本道をぱたぱたとカブ走らせて、まさるくんったら  おとうとの独楽しゅんしゅんと止まるまで見てはいけない喧嘩はつづく  「ピコ秒で測定不能」君からの愛はもはやもはや…… 立つわたし、...

ああこども きっと探偵になりなさい三つの乳房かきまぜなさい/高柳蕗子 20.06.2026

歌集『雑霊のシナプス』 ⚫︎ ああこども きっと探偵になりなさい三つの乳房かきまぜなさい  ⚫︎ 島田さんの後ろ姿と後ろ姿の島田さん 呼べば振り返るのは?  ⚫︎ ためらってしまうなぜなら願望には十六本も横棒がある ⚫︎ 七月のロングレシートしなやかに八月のそれは乱暴に飛ぶ ⚫︎ 鬱林のまんなかに缶 その地下の秘密のたらいで米を研ぐべし (「鬱の字を覚えるための歌」と左下に注釈文がある) ⚫︎ どこでしてもどのように...

友達が産業医と同じ笑顔で、どこかの島へ行こうよと言う/𠮷田恭大 08.06.2026

𠮷田恭大『フェイルセーフ』(角川書店) ⚫︎ 以下、音声メモ ⚫︎ 伝聞でいいからときに近況を聞かせてほしい、ほしい、そうです   ⚫︎ トーストいたしますかっていう してもらう サブウェイなのにもう外が夜  ⚫︎ 歳月は、それからここにある力 誰かの締めた蛇口の固さ ⚫︎ 店内と同じ音楽がきこえる、イオンの屋上の駐車場  ⚫︎ 電池を捨てる箱、トナーを捨てる箱、仕事をやめるという選択肢  ⚫︎ 友達が産業医と同じ笑顔...

音楽が指紋でだめになるなんてロマンチックな所有のはなし/岡野大嗣 05.06.2026

岡野大嗣『夜なのに夜みたい』 ⚫︎ 音楽が指紋でだめになるなんてロマンチックな所有のはなし ⚫︎ 動物の絵本の大きい動物は途中かなしい出来事にあう  ⚫︎ 第二部は十年後から始まって互いの夜を思う土曜日  ⚫︎  鳩にエサあげるゲームが売れすぎて続編は街に雪を降らせる 神澤保仁『マセキ短歌会VS早稲田短歌会』「題詠 雪」 ⚫︎ ハンドドリップ それをバスケの美しい反則の名と思うひととき  ⚫︎ ↪︎ ゆぶね、って名前の柴...

花束で顔を隠して微笑んだ絵画のような春の終わりに/岐阜亮司『フラグメント』 18.05.2026

死ぬ日だとしても読める、と思う短歌 ⚫︎ ゲームセンター跡地でちょっと彼女らが靴下留めをひっぱった夏 ⚫︎ 夏の夜に光りつづける青白い電話ボックスを抱きしめに行く ⚫︎ 十八歳の聖橋から見たものを僕はどれだけ言えるだろうか ⚫︎ さりげなくさしだされているレストランのグラスが変に美しい朝 ⚫︎ たくさんの手紙が欲しい日があってそういうときは寝てしまいます ⚫︎ 「何処へゆくリフトでしたか」中空にたなびいている砂の足...

自由自在という参考書があった わたしは持ってなかったけれど/橋爪志保『自由自在』 13.05.2026

短歌 ⚫︎ わたしの胸に流れ込む人の気持ちの向きを変えるとよくないだろう 永井祐『7首』 ⚫︎ ワイパーをグニュグニュに折り曲げたればグニュグニュのまま動くワイパー 穂村弘『シンジケート』 ⚫︎ ジョン・レノン死にたる朝(あした)口漱ぐわが青春は彼とかかはらず 小池光『廃駅』

すまないが静かに死んでくれないか総理が夢の入口にいる/木下龍也 23.03.2026

歌集『きみを嫌いな奴はクズだよ』より ⚪︎ ついてきてほしかったのに夢の門はひとり通ると崩れてしまう ⚪︎ 長文のメールに「はい。」とだけ返すのがたのしくてひとりぼっちだ 101 君からの手紙はいつも届かない切手を猫に舐めさせるから 123 ⚫︎ 「人間ってのは実にいろんなものを考え出すものさ。また、それが本当によくできてるんだね。あと10年もたてばナパームでさえ懐かしくなるかもしれない。」 村上春樹『風の歌を聴け』

鳩にエサあげるゲームが売れすぎて続編は街に雪を降らせる /神澤保仁 17.03.2026

『マセキ短歌会VS早稲田短歌会』「題詠 雪」 より ⚫︎ https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%BF%E3%83%BC6%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-2/id1505337177?i=1000755583343 「2(ツー)の方が名作とされる映画を羅列してるラップ曲」は、↑の 3:12〜から聴けます ⚫︎ #短歌

旅行から帰ってくると部屋中が出かける前とおんなじだった/志井一 15.03.2026

短歌ZINE『旅行から帰ってくると部屋中が出かける前とおんなじだった』 ⚫︎ この巻尺ぜんぶ伸ばしてみようよと深夜の路上に連れてかれてく/秋月祐一『この巻尺ぜんぶ伸ばしてみようよと深夜の路上に連れてかれてく』 ⚫︎ 毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである /枡野浩一『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 ⚫︎ 「気をつけて」きみが言うから落ちてみた 堤防の下 ...

35歳。とてもおおきいごま油。わたしはそれを使い切るだろう。/井口可奈 05.03.2026

#短歌 ⚫︎ 歌集『わるく思わないで』 ⚫︎ 今井心さん・谷川由里子さんのnote 『歌集を読んだらおしゃべりしよう』 青松輝『4』回 https://note.com/kasyuuwo/n/n51d4ee4cf4bc ⚫︎ あなたさえいれば・ラズベリー・嘘みたいに・ブラックベリー・寂しくないよ /青松輝『4』 選ぶのを泣きながら待ってくれていたマイ・フェイバリット・アイスクリーム・フレイバー ⚫︎ ポール・ニザン『アデン・アラビア』 「ぼくは二十歳だった。そ...

捜し合う親子が四時間後に出会う細長いサービスカウンター/丸田洋渡 24.02.2026

歌集『これからの友情』 ⚪︎ 「鮫はオルガンの音が好きなの知っていた?」五時間泣いた後におまえは 穂村弘『シンジケート』 はげしき飢ゑ目にあふれつつ牡蠣採りの若者の胸までの長靴 塚本邦雄『日本人靈歌』 短歌

『恋のすべて』(くどうれいん・染野太朗)を読む 15.02.2026

#短歌 ✏️メモ ⚫︎本人たちも今後言われ飽きていくだろう、 【「回転ドアは、順番に」と比べると】ああだこうだ、のところ ↓ 好きな人ができると一緒に海に行きたくなってしまうのは、なぜなんだろう。お互いの身体の中に眠っている遠い記憶を、一緒に確かめたくなるからではないかと思ったりします。(東直子『自作解説』「回転ドアは、順番に」) を念頭に置いたように読める、 この恋は海に行きたくない恋だ もういい、深いのも...

ゴルフゲームの次のホールに吹く風がめくる太宰の新潮文庫/正岡豊『白い箱』 25.01.2026

カレンダー売り場でコートを着て立てば偽の宮沢賢治みたいだ 正岡豊『白い箱』 うつくしく絵本をひらく人がいた十一月がそこまで来てた うつくしいネスレのコーヒー・メーカーにほつりと残る夢の指紋よ わき目も振らずひとを愛していた頃はまだ海だった空港に来た ゴルフゲームの次のホールに吹く風がめくる太宰の新潮文庫 もうすぐだ十時三十八分だあと一分でぼくは気体だ  冬の日の教育勅語の奉拝を拒否した内村鑑三となれ  ひ...

夜(よる)の椅子女に向けてはなちたる紙飛行機はたゆたひにけり/岡井隆 24.01.2026

歌集『歳月の贈物』 ⚫︎ つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ先に時が満ちてて 岡井 隆『ネフスキイ』 ⚪︎ 或るひとりさえ愛しえて死ぬならば月光に立ち溺るるボンベ/岡井隆『朝狩』 ⚪︎ 寂しいほど月が近いと言ひながら妻とふたりの夜半(よは)の芥(ごみ)捨て 岡井隆『阿婆世』 ⚪︎ 夢に来し木馬やさしくわれを嘗め木馬になれとはつひに言はざり 山田富士郎『アビー・ロードを夢みて』

或るひとりさえ愛しえて死ぬならば月光に立ち溺るるボンベ/岡井隆『朝狩』 22.01.2026

寂しいほど月が近いと言ひながら妻とふたりの夜半(よは)の芥(ごみ)捨て 岡井隆『阿婆世』 ⚫︎ そういえばいろいろ捨ててあきらめて私を生んでくれてありがとう 木下龍也『つむじ風、ここにあります』) 逆光で顔の見えない母が子をベビーカーごと離す坂道

(木下龍也『人間になりたかった』) ⚫︎ 味噌汁は尊かりけりうつせみのこの世の限り飲まむとおもへば 斎藤茂吉『つきかげ』 棺には付いてゆかずにしゆるしゆると啜りゐ...

ばあちゃんは屑籠にごみ放るのがうまかった(ばあちゃん期II期まで)/雪舟えま 30.12.2025

『たんぽるぽる』 ⚫︎ 人間へ まだ1割の力しか出してないけど? 消費税より 木下龍也『オールアラウンドユー』

ペンの跡青く滲んだポケットにどこまでゆけばふたりと言える/小島なお 26.12.2025

歌集『卵(らん)降る』 ⚫︎ 尾の代わりの両手を垂らし生きている時間をそっと床に逃がせり 初めから心が外にある季節 屋上にある扉に鍵を ペンの跡青く滲んだポケットにどこまでゆけばふたりと言える  ↪︎ たつぷりと遊びつくしたあとに来る小筆のやうなさびしさがある ╱山木礼子『太陽の横』  ↪︎触つてはいけないものばかりなのに博物館で会はうだなんて(山木礼子「目覚めればあしたは」『短歌研究』2013年9月号) ○ 魚は馬鹿...

「星のうた」(左右社)を読む 19.12.2025

タ方のニュースが流星群の日を広めててそれを聴きながら寝た 川村有史『ブンバップ』 ⚫︎ おびただしい星におびえる子もやがておぼえるだろう目の閉じ方を 佐藤弓生『世界が海におおわれるまで』 ⚫︎ 船のなかでは手紙を書いて星に降りたら歩くしかないように歩いた 斉藤斎藤『人の道、死ぬと町』 ⚫︎ この星の破片をあなたは手に取つていま水切りの体勢に入る 飯田彩乃『リバーサイド』 ⚪︎ ふかぶかとこの世に落ちし一粒のどんぐ...

おーい磯野野球しようぜ塚本邦雄曰く「歌人は万能者たれ」/濱田友郎『誰のはなむけ』 22.11.2025

おれがおまえを抱く おまえはおれを抱く これぞ一石二鳥/石井僚一『死ぬほど好きだから死なねーよ』 ⚪︎ 棚にのぼったネコを棚からおろす これを棚おろしという うそ いわない/宇都宮敦『ピクニック』 ⚪︎ 漢 a.k.a. GAMI vs 呂布カルマ https://youtu.be/A1dHrq_c450

ダンサーが高く跳ぶのは軽いからではない。 と書き留めき譜面に/上川涼子 06.11.2025

※音声中、お名前の読み違いをしております。 「かみかわ」涼子さんです。 大変 失礼いたしました。すみません。 現代短歌賞の発表号を読み返していればたぶん防げた… ⚫︎ 歌集『水と自由』より 上川涼子『水と自由』 霰かとさだめて聴ける音のうち冬の蹄も遠く響けり (P56) レム睡眠に瑠璃色の河ふかまれり七つの昼の底なる夜を (P63) クレスカは花冠のごとく文字に咲きスタニスワフ・レム スタニスラフ・レム 同じ川に二度は...

絶対に届かないけど絶対に届かないけど三日月を蹴る/なべとびすこ『デデバグ』 04.10.2025

なべとびすこ『デデバグ』 学年で最初にメガネをかけた日に用意されてた見えないレール 19 爆弾を作ってたらしい先輩の顔を全く思い出せない 30 絶対に届かないけど絶対に届かないけど三日月を蹴る 66 ↪︎僕よりも僕のために怒ってくれて花束だった 花束だったな、  76 地下鉄の車体が汚れていることを見たあと座る椅子やわらかい 81 ⚫︎「わたしの元気を奪った」 ゴミ袋ちょっと濡れてる 枯れた日と捨てた日どっちが命日だ...

まだ終わらないのにもう終わったようなさみしさになる始まったなら/岡本真帆 19.09.2025

※「だから『あかるい花束』だと「にぶい金星」とかが好きなんですよね。」を言い忘れました ※「強がりの汽車を走らせていた」は浪漫飛行ではなく『君がいるだけで』でした ⚫︎ 生者みな秋の話題に骨抜きの空だけ見ればまだ夏の街 叩いたらよく鳴るおもちゃ飽きるまで叩いた部屋は月が遠くて 白い犬の遊具へ まだ生きていたころ夜中に犬が驚いていた 素直さを愚かさとして笑われるコインの表やっとかがやく ↪︎ 女ありけり 何かから...

まだ二番を歌っていないうれしいな二番の歌詞が大好きなんだ/絹川柊佳 12.09.2025

歌集『短歌になりたい』 ⚪︎ ブランコでどちらからともなく君が代を歌った だんだんと真剣に  それなのに。海の時代の約束で珊瑚の色の唇なのに  上から見ないとわからないならハート形なんて意味ないこんな湖  友達とうまく話せた日の夜に一本道でみたお月さま  海で遊んだ記憶のように死ぬことが懐かしくなるかがやきながら  後戻りできないように無理をしてきたのに ちょうちょ型水溜まり  小さいチョコ良いと思って撮...

僕たちはザ・ハイロウズの「青春」で散文という言葉を知った/土岐友浩 10.09.2025

歌集『僕は行くよ』 ⚫︎ 「お前はもう、死んでいる」とか言いながらあなたと食べる胡桃のゆべし 川島結佳子 この歌のわからない年寄りにはなりたくないですね。。 坂井修一 2018年 1月23日 https://x.com/shuichisakai/status/955542519462285312?s=46 ⚫︎

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