安正 前田
就職・転職の扉をひらく「ことばランド」
ことばは、自らを表現する大切なツールです。そのツールをうまく使いこなして、未来の扉を開いていきましょう。「ことばランド」は、そのお手伝いをします。文章コンサルタントの前田安正と、フリーアナウンサーのみどりーぬこと、江川みどりがお送りします。
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Episodes
EP#51 文の最後を「。」(句点)で終わると、冷たい感じがしませんか? それって「おじさん構文」の構造と同じじゃない。えーっ、なにそれ。今回は「。」と「おじさん構文」について、考えます。 29.05.2023 20:23
ビジネスでのテキストコミュニケーションについて、「句点で文終えると、冷たい感じがするので、文末は、‼や・・・を付けている」というお便りを頂戴しました。 「おお、それって、おじさん構文と同じ構造だ」と驚く前田に、「ええ、どこがおじさん構文なんですか」と驚く江川さん。 二人の驚きは、たくさんの種類の文字を使う日本語の特性、漢字・ひらがな・カタカナから受ける印象、記号に意味を持たせた場合の印象のすれ違いなどな...
EP#50 50回おめでとう記念!「ことばランド」誕生秘話、ChatGTP、交流会を開きたいね、などなど。特別ロングバージョンでお送りします 22.05.2023 25:40
2022年6月13日にスタートしたPodcast「ことばランド」は本日、50回を迎えました。パチパチパチ・・・。 と言うことで、改めて「ことばランド」を始めた理由、江川みどりと前田の出会い⁉、ChatGTPになどついて、フリートーク、特別ロングバージョンでお話ししています。 新聞メディアで長年「生きたことば」と向き合ってきた前田が考えていることを、フリーアナウンサーとして活躍する江川みどりが、ツッコミとボケをまじえて進行する...
EP#49「お若いですね」は若い人には使わないことばだよねって、心がざわつく人も絶対いるに違いないと思う小さな心の叫びを呟いてみます 15.05.2023 11:34
「お若いですね」って言われて心が浮き立ったものの、「待てよ、これって若い人には言わないよね」と思った瞬間、モヤモヤしたものが頭の中を覆ってきたのです。 中古の建築物を「美築」、中古の美術品を「美品」というのだそうです。やや難ありに「美」ということばをつけて、プラスのテイストを加えるのです。そう言えば「美魔女」なんてことばもあったっけ。 「若い」「美しい」という価値観を否定するつもりはないけれど、オー...
EP#48 「青信号っていうけれど、あれは緑色じゃないか」という子どもの疑問に、あなたはどう答えますか? そこには、日本の伝統的な色の概念と、西洋文明の「衝突」があった?のです 08.05.2023 13:14
子どものころに青信号は緑色なのに、なぜ青なんだろうと思ったことはないでしょうか。実は、これは僕が幼稚園に通っていたころの記憶なのです。母がいくら青信号だと言っても、頑として緑信号だと言い張っていたのです。心配した母は幼稚園の先生に相談しにいったほどでした。 長じて自分が親になったときに、娘が同じことを言ったのを切っ掛けに、その記憶がよみがえったのです。 「やはり、そうなんだよな」 子どもの目から見れ...
EP#47 風薫る季節。陽射しも気になってきます。光の対極にある「かげ」。陰と陰、その漢字の使い分け、自信ありますか? 01.05.2023 12:15
風薫る5月。もう初夏の入り口です。木陰を散歩するのも楽しい季節。光が強くなると影も強くなってきます。「陰」と「影」。この使い分け、自信がありますか? ちょっとことばで説明するのは難しい、という方も多いのではないかと思います。 何となく使い分けているのだけれど、何か基準があるの? 「陰影」って「かげかげ」だけど、どんな意味なの? 今回は、そんなこんなの「陰」と「影」について、お話ししています。 放送中、...
EP#46 破天荒芸人・吉村崇さんもびっくり⁈ 国民の約7割が知らない「破天荒」の本来の意味。 24.04.2023 12:36
破天荒芸人と言われた吉村崇さんも、すっかり大人になっちゃって・・・ という感想はともかく、破天荒が「型破りで豪快な様子」という意味ですっかり定着しています。 ところが、このことばが中国の科挙試験を巡る話から生まれたことをご存じですか? 唐代の荊州(けいしゅう)というところでは、長らく科挙試験に通った人がいませんでした。そのため、文明未開の荒れ地という意味で「天荒」と呼ばれていました。 ある年に劉蛻(りゅ...
EP#45 「こんにちは」はなぜ「こんにちわ」と書かないのか。改めて聞かれると返事に詰まる件について 17.04.2023 10:25
最近、メールやツイッターなどで見かける「こんにちわ」。これに違和感のある人が減ってきているのだろうか。 実は、「は」と「わ」の使い分けは、小学校1年で習うはず。「こんにちわ」とかうのは「わ」という字が丸くって「は」より可愛いから? それにしても、「こんにちは」は、なぜ「は」と書くのだろう。知っているようでいて、聞かれると答えに詰まってしまう。 下にことばが続くときは「は」、ことばが続かないときは「...
EP#44 「なおざり」と「おざなり」。並びが違うだけの4文字のことば。この違い、わかるようでわからない。 09.04.2023 11:00
久々に入ったカフェのとなり席で、「なおざり」と「おざなり」の使い方がわからない、と話をしていた二人の女性。 たしかに、何となくわかるような気がするけれど、何が違うのかを説明するのは、難しい。 平仮名だとわかりにくいのですが、漢字にすると比較的わかりやすくなります。 えーっ! これに漢字があるの⁈ びっくりですが、あるんです。 「なおざり」は「等閑」、「おざなり」は「御座形」と書きます。 なおざりは「閑...
EP#43「辛」に一本足すと「幸」になる⁈ 実は、それほど単純な話ではないのです。「辛」にも「幸」にも、裏にはそれなりの物語があったのです。 03.04.2023 11:37
「辛という字に一本足せば、幸になる」 苦労の先には必ず幸せがやってくるというメッセージは、ともて素晴らしいと思います。ところが、そうしたお話と漢字の成り立ちは、必ずしも一致しないのです。 「辛」はもともと「針」や「ナイフ」という意味の漢字。「幸」も「早死に逆らう=長らえる」とか「手枷」という意味でした。 長生きすることが、かつて太古の中国の幸せだったのです。 漢字に秘められた当時の悲哀。生きるという意...
EP#42 懸命にするのは「一所」か「一生か」。それが問題だ⁈ えっ?って思った方、ことばランドをお聴きください。今回はWBCに感銘を受けた二人がお送りします! 27.03.2023 9:19
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は、日本が優勝しました。その一生懸命なプレイが、感動を呼びました。 この一生懸命ということば、もともとは一所懸命と言っていました。え? 一所って何? かつて「一所懸命の地」「懸命の地」などと言われ、主君から与えられた領地のことです。一家の家計を支える大切な領地だったのです。武士階級にとって「一所懸命の地」の確保と新恩所領の給与にあずかることは主君への奉公と...
EP#41 普段よく使う「真逆」ということば。比較的、最近使われだしたということ、ご存知ですか? 20.03.2023 11:31
「真っ赤」「真っ白」など色に付く「真」には、交じり気のないという意味があります。「真心」「真っ正直」「真人間」「真面目」だと、嘘偽りのない、完全という意味になります。「真四角」「真横」だと、正確な、ピッタリでずれていないという意味です。「真」が付くことばは、思いのほか多いことに気づきます。 「正反対」の意味で「まぎゃく(真逆)」ということばが使われ始めたのは、2002、03年頃からなのです。2004年の流行...
EP#40 「小春日和」は、春先のお天気に使ってはいけないってこと、ご存じですか? 他にも「小雪」「小京都」「小江戸」など「小」がつくことばがあります。今回は「小」を旅してみます。 13.03.2023 11:16
ぽかぽか暖かい春先を、「小春日和」と言ってしまいそうですが、これは違うのです。陰暦の10月を指すことばで、いまの暦では10月下旬から12月上旬にあたります。「小春」は冬の季語でもあるのです。 「小雪」は二十四節気の一つ。冷たい雨が雪に変わる頃を指します。なんと「小春」と「小雪」は同じ時期のことばなのです。 「小」には「小さい」という意味だけでなく「よく似た」という意味もあります。「小京都」「小江戸」「リト...
EP#39 垣根の隙間から見えるドキドキ感。「垣間見る」ことから恋愛が始まった? だから「垣間見せる」のはご法度なのです 06.03.2023 10:48
垣根の隙間を「垣間(かきま)」と言っていました。そこから覗き見ることを「垣間(かきま)見る」と言い、やがて「垣間(かいま)見る」と音韻変化しました。これは、あくまでも「覗き見る」行為を指します。 「覗き見る」というと、なんだか悪い事のように思いますが、平安時代の恋愛は、ここからはじまるとも言われています。平安貴族は現代のように顔をオープンにすることがほとんどなかったといいます。チラ見は、最大の恋愛...
EP#38「とか」っておかしい?とか言いながら、あれこれ話をしている「ことばランド」になります 27.02.2023 13:09
先日、「オールナイトニッポン」55周年を記念したラジオ番組に登場したタモリさん。「ご飯とか食べに行かない?」という言い方はどうも釈然としないと話していました。「とかは、他にもあるっていうこと。関連させることを言わないと」いけない。「ご飯とか食べた」というなら、「ご飯の他に何があるのか」を言うべきだというのです。 さらに「〜になります」についても、「こちらカツ丼になります」と言って運んでくるのはおかし...
EP#37 ハチ公・青山・月性をつなぐ、ことばの小旅行 20.02.2023 12:33
忠犬ハチ公の銅像が、東京・渋谷のスクランブル交差点前の広場にあることはご存じだと思います。ハチ公の物語も、僕たちには身近で親しみのある話になっています。 このハチ公の石碑が、青山霊園の中にあるのをご存じですか? 青山霊園は、おしゃれな街・青山の一角にあります。 さて、この「青山=あおやま」を「青山=せいざん」と読むと、おしゃれな街のイメージが一変します。 「青山=せいざん」は、「男児志を立てて郷関(...
EP#36 「後で後悔する」「まだ未提出」。国民の80%近くは、これを重言だと思っていない!ことばは新しい感覚を作り出す 13.02.2023 14:01
「白い白馬」はさすがにことばがダブっていると、思う人が多いと思います。白い馬のことを白馬というので、いわゆる重言です。 ところが「後で後悔する」とか「まだ未提出」ということばを重言だと認識する人はほとんどいません。 「後悔」は「後で悔いること」。「未」は「未だ〜せず」という副詞です。しかし、「後悔=悔いること」「未提出=提出していないこと」というふうに「後」「未」の意味を飛び越えて認識されるようにな...
EP#35 「元旦は1月1日の午前中」と決めつけるのは間違いじゃない? の質問にお答えします。一筋縄ではいかない「ことばの面白さ」を味わってください 06.02.2023 13:36
EP#31で「知っているようで知らない元旦の旦の意味」というお話をしました。「旦」は元々「夜明け」の意味があるので、本来「元旦」は元日の午前中を意味することばです、という内容のお話でした。 それに対して「元旦を元日の午前中という意味だけに絞るのは、間違いではないか」というネットの意見を送っていただきました。ありがとうございます。 元旦と元日を使い分けているのは「国民の祝日に関する法律」によるのではないか...
EP#34 「そうなんじゃ」「わかっておるかの?」なんて言葉を聞くと、どうして長老をイメージするのでしょうか。「役割語」について考えてみました。 30.01.2023 13:16
「そうなんじゃ」とか「わかっておるかの?」なんていう言葉を年配の方が使っている場面に出くわしたことはありません。少なくとも僕の経験では・・・。 それなのになぜか、こうした言葉は村長(むらおさ)や長老が使うというイメージを持ちます。 これが「役割語」というものです。キャラクターのイメージをわかりやすく伝えることができる一方、固定観念やジェンダーに頼ったものとも言えます。 発信する側と受信する側の意識にも影...
EP#33 実は違う! 小論文における「起承転結」の使い方。1000字の論文もバッチリ! 目からうろこの活用方法、お伝えします。 23.01.2023 13:00
文章は「起承転結」を使って書こうとよく言われます。「起」が書き起こしで、「承」はそれを承(う)ける。「転」で転調し、「結」で結論を書く。 でも、書き起こしが長すぎて結局、字数オーバーになったり、字数を気にし過ぎて短過ぎて伝えたいことがうまく書けなかったりした経験はありませんか? 「起承転結」の使い方をちょっと変えるだけで、1000字の文章も簡単に書けるんです。 えっ!どういうこと? そう思った方は10分ほど...
EP#32 「癒やし」「寄り添う」のことばにある一歩奥の問題を意識してみませんか? たまには「正しく怒る」ことも必要だと思うんだけれど… 16.01.2023 13:50
僕たちは、多くの災害を経験して「癒やす」「寄り添う」ということばを日常的に使うようになりました。こうしたことばは、人としての生き方や役割を考え直すきっかけにもなりました。 一方、東日本大震災から10年を経てもなお、復興できない現実もあります。「癒やす」「寄り添う」ということばが先行して、その実態が見えなくなってはいないだろうか、という疑問が頭をもたげます。 いまある状況になれて「正しく怒る」ということ...
EP#31 知っているようで知らない元旦の「旦」の意味。午後になったら使えないなんて⁉ 09.01.2023 11:23
仕事始めも過ぎて、すっかり通常の生活に戻ったことと思います。 それなのに、いまさらながら「元旦」の意味について考えます。「元旦」と「元日」は、ちょっと違うということをご存じでしたか? ヒントは元旦の「旦」の字にあります。この字を見ると「日」の下に「一」があります。「一」が地平線、「日」が文字通りお日様。つまり、地平線から日が顔を覗かせた時間ということです。 「一年の計は元旦にあり」などと言いますが、...
EP#30 正しいは正しくない? 「正」の本来の意味は、まるでマクベスの「きれいは汚い、汚いはきれい」みたいだった⁉︎ 02.01.2023 11:56
あけましておめでとうございます。 今回は、お正月にちなんで「正」の意味を考えます。 「正」はこの字の形から「一線踏み止まること」という意味だと言われていました。漢和字典にもこの解釈を採用しているものもあったのです。ところが、甲骨文字などの研究が進んで、それとはまったく異なる意味を持つことがわかったのです。 そのヒントは一画目の「一」とその下にある「止」の解釈にあります。 この字源(字のなりたち)を通し...
EP#29 流行語大賞と今年の新語に見ることばの傾向について、あれこれ考えてみました。2022年総集編で〜す。 26.12.2022 30:40
年末恒例の「流行語大賞」と「今年の新語」。実は、違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。 「流行語大賞」は、文字通り今年はやったことば。 「今年の新語」は、すでに使われてきたのことばが広く使われるようになって、今後辞書に載る可能性のあることば。 こんな違いがあるのです。ところが「流行語大賞」に取り上げられたことばの方が辞書に載ってもおかしくないんじゃないの?というものもあります。一方...
EP#28 「女ことば」は、優しさを表現する役割語として変化してきている⁈ 19.12.2022 12:19
漢字は教養のある男性が使うものであるといったかつての意識が、次第に和らいでフラットになってきたような気がします。 それでもまだ「〜ね」「〜だわ」などの女性ことば特有の語尾が、女性外国人の話を翻訳するときに用いられる傾向もみられます。 今回は、ラジオネーム「りょうたくん」からの質問をもとに考えてみました。 …………………………………………………………………………………… 「ことばランド」では、取り上げてほしい「ことばの疑問」や感想をお待...
EP#27 大丈夫って、大丈夫なの?大丈夫じゃないの? 12.12.2022 13:00
「食事に行かない?」「大丈夫です」 「レシートご入り用ですか?」「大丈夫です」 普段、こんなやり取りをよくしますよね。 これって、食事に行くのか行かないのか、レシートがいるのかいらないのか、戸惑うことがありませんか? だいたい、大丈夫ってどういう意味なんだろう。丈夫っていうことばもあるし。わかっているようでわからない。大丈夫は、そんなことばの一つです。 今回は「大丈夫」の不思議について考えてみました。...
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