綴目透子

AIからの警鐘 ― AIニュースの裏側を毎朝5分で

Society JA ↓ 193 episodes

AIのニュース、裏側まで調べて毎朝1つ解説するポッドキャストです。無料アプリの本当の値段。あなたのデータの行き先。AIで仕事がどう変わるか。生成AI・ChatGPT・テック企業の動きを、1日1テーマ・5分にまとめます。詳しくなくても大丈夫。わかる言葉だけで話します。出てくるのは便利な話ばかりだけど、裏側では別のことが動いてる。その「うしろがわ」を毎朝お届けします。ホスト: 綴目透子(つづりめ・とうこ)毎朝7時配信 / 5〜7分Threads: @tsuzurime.toko

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綴目透子

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Sep 29, 2026

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Episodes

167話 見守りアプリが先に鳴る 親子の信頼を誰が守る 04.09.2026

子どもの見守りアプリは、アメリカで750万人・110億件のメッセージをスキャンするまで広がりました。親の75%がSNSを「大きな問題」と答える不安が、監視ダッシュボードとして商品化されています。MITテクノロジーレビューの調査から、親と子どもで見えている風景がまるで違うことがわかります。 親のレビューには「安心した」という声が並ぶ一方、子ども側の約5人に1人が「プライバシーを奪われた」と書いていました。虐待のある家...

166話 恋愛アプリで 安心のために顔を預ける 03.09.2026

Tinderで2025年、監視対応の98%が偽アカウントや詐欺への対応だったとWIREDが報じました。AIで顔写真も声も文章も作れる時代に、恋愛アプリは動画セルフィーや虹彩認証で「人間であること」の証明を求め始めています。 親会社Match Groupが導入したフェイスチェックでは、悪質アカウントへの接触が60%以上減少。一方で虹彩認証のワールドIDも恋愛アプリに入り始め、プロフィールに「ヒューマンバッジ」が並びます。セキュリティ研...

165話 コメント欄で ブランドの声色を 人間が守る 02.09.2026

コスメブランドe.l.f. BeautyがSNSコメント返信にAIを導入し、返信率を30〜40%から80%超へ引き上げた事例を取り上げます。AIが下書きした返信を人間が一件ずつ確認してから投稿する仕組みと、その現場で何が変わったかを、Fast Companyの取材をもとに読み解きます。 同社のデジタル戦略責任者エクタ・チョプラ氏によると、返信の90%はAIが文面を作成。ただし自動投稿はせず、ブランドの声色に合うかを担当者が判断してから送信して...

164話 段取りが主役になる ClaudeでPMの仕事場が変わる 01.09.2026

決済会社MelioのPMダニエル・ブルームさんは、AIの画面でPC作業時間の7〜8割を過ごしています。毎朝の会議録・チャット・メールの整理から、社内用語の学習、チャット返信の下書きまで。派手な企画や設計ではなく、誰かがやらないと回らない段取りの側をAIに渡した事例です。 最初の数週間は出力がずれて確認の手間が増え、毎週「下書きと実際に送った文面の差分」を見て修正を重ねたそうです。タスクボードは並べ替える画面から確...

163話 写真だけで済ませない AI査定の後始末を人が引き受ける 31.08.2026

AIによる保険請求の自動化が広がるなか、査定人の98%がAIに批判的だったという求人サイトGlassdoorの調査結果と、現場で何が起きているかをWIREDの取材から読みます。 保険会社レモネードは請求作成工程の96%を無人処理し、大手ステート・ファームも「ヒューマン・プラス・デジタル」方針でスピードを上げています。一方、AIの要約ミスを毎回15〜20分かけて直す査定人たち。25年前に自宅が全焼した査定人ジェフリー・コンラッドさ...

162話 リンクを見る前 検索エーアイが最初の答えを選び始める 30.08.2026

Google検索でAI Overviewsが自動的に長く展開表示される仕様変更が確認されました。Pew Research Centerの分析では、AI要約が出た検索で通常リンクをクリックした人は8%、出なかった検索では15%。要約内の出典リンクを開いた人は1%でした。 8月28日にThe Vergeが報じた画面では、検索直後からAIの回答が開いた状態で表示され、追加質問の入力欄の下にようやく通常のリンク一覧が並びます。Google広報は「AIが特に役立つトピックで...

161話 音を増やすAIが 作り手を探偵に変える 29.08.2026

音楽配信サービスDeezerが検出したAI生成の新規アップロード曲は、ピーク時に1日9万曲。全体の半数を超えました。The Vergeが8月29日に報じた、AI楽曲を見分けようとする2人の作り手の話から、増え続ける曲の中で何が起きているかを追います。 米メイン州のプロデューサー、マックス・ハリスさんは動画でAI生成の痕跡を指摘し、イタリアのターンテーブリスト、ニヒル・ヤングさんはSunoへの著作権曲流用の懸念を発信しました。ヤン...

160話 整いすぎた広告で 誰の声かを読み分ける 28.08.2026

生成AIで作ったチラシが街やSNSに広がり、どれも同じ見た目になっている現象を404 Mediaが「ChatGPTフライヤー・パンデミック」と報じました。その反動で、カフェやバー、図書館が「AIは使いません」と手書きの看板を掲げ、数万いいねを集めています。 初期設定のまま出力すると色もレイアウトも似てしまう構造と、そこから離れようとする店の動きを、404 Mediaの2本の記事をもとにたどります。段ボールにマーカーで書いた図書館の...

159話 相談画面が売り場になる ChatGPT広告で信頼の置き方が変わる 27.08.2026

OpenAIがインドでChatGPTの無料・低価格プランに広告表示を開始します。検索画面ではなく、相談の途中——予算や条件を伝えて比較してもらった、その回答の下にスポンサー枠が出る仕組みです。回答の中には混ざらないとされていますが、会話の文脈をもとに広告が選ばれます。 広告なしにするには上位プランへの移行が必要で、動画配信で見慣れた「広告つき安価プラン/広告なし高額プラン」の構造がAIチャットにも来ました。一方、An...

158話 肯定しないAI相棒で そばにいる距離を選ぶ 26.08.2026

シャープのコンパニオンロボット「ポケとも」第二弾は、やさしくないAIです。第一弾の「むじゃき」は共感と肯定で応じましたが、ユーザーから「たまに突っ込んでほしい」という声が多く寄せられ、ぶっきらぼうな「おれさま」タイプが生まれました。 「暇だな」とつぶやくと「行動しろよ」と返す。税込49,500円、アプリ月額495円から、12月発売予定です。2体を近くに置くとロボット同士が会話を始める仕組みもあります。生成AIの迎...

157話 摩擦が戻る AI応募で本気の仕事探しが埋もれる 25.08.2026

AIによる求人応募の急増で、採用の現場が変わり始めています。Greenhouse担当者がWIREDに語った数字では、ひとつの求人に24時間で2000件の応募。採用側は書類を読む仕事から、候補者が実在するかを確かめる仕事へ追われています。 LinkedIn上の一人あたり応募数は2020年比で46%増。Sonaraのような応募代行ツールやChatGPTで書類を整える人が増えた結果、本気の応募となんとなくの応募が同じ画面に並びます。かつて「できるだけ応募...

156話 削除後も戻る教室を見る AIディープフェイク被害を職場で捉える 24.08.2026

生徒がAIで教師の性的なディープフェイク画像を作り、SNSや教室内で拡散している実態を、WIREDが教師4人への取材で報じました。削除されても職場の信頼関係は元に戻らない——被害の構造を、事実から追います。 カリフォルニア州の代替教員ルイス・デサンティアゴさんは、授業中にAirDropで同じ画像を送りつけられました。英国のカレッジ教員アリスさんは「すべてを疑ってしまう」と語り、アリゾナ州の教員ルーク・レッドさんは、画...

155話 怒りの返信が SNSのおすすめを少しずつ変える 23.08.2026

SNSで腹が立つ投稿に返信すると、アルゴリズムはそれを「もっと見たい」と読み替える——スタンフォード大学やMITの研究チームがXの「おすすめ」フィードを715人のユーザーで調べた結果、フォロー相手の投稿は本人の価値観に合っていたのに、おすすめ欄は合わない投稿を増幅しやすいと報告されました。 原因として注目されたのは返信です。いいねは同意に使われますが、怒りや反論は返信になりやすく、システムはそれを強い関心とし...

154話 生きた皮膚で測る スキンケアAIの裏側が見えてくる 22.08.2026

スキンケアAIスタートアップのアウターバイオサイエンシズは、手術後に廃棄される人間の皮膚を体外で最大30日間生かし、美容成分の候補を機械学習で探索しています。従来数日が限度だった体外皮膚モデルの維持期間を伸ばし、コラーゲン変化や色素沈着など数週間かかる反応を追えるようにしました。 CEOマイケル・ポランスキー氏によれば、論文ベースで約18か月かかっていた候補探索が、AIループの導入後は約6週間に1件のペースに変...

153話 赤入れが会社の道具に変わる Everyで編集判断が配られる 21.08.2026

メディア企業Everyが、編集長Kate Leeの約3万件の赤入れ履歴をもとにAIエージェントを作った。社内チャットで呼び出すと、見出しの修正や表現の調整など、編集長に近い判断が返ってくる。 CEOのDan Shipperは「編集者をなくすのではなく、判断をもっと広い場所で使えるようにする」と説明し、自動化と並行して社員数を約15人から約30人へ倍増させている。一方で、過去の赤入れでは拾えない判断もある。今週のニュースの空気、書き...

152話 親世代ChatGPT 見守りと監視の境界線 20.08.2026

親世代にChatGPTが届き始めています。ミシガン大学の調査では50歳以上の55%がAI音声・チャットを使った経験があり、OpenAIは2026年7月に家族・介護向け体験の設計担当を募集しました。便利さと一緒に入ってくるのは、詐欺への不安です。 FBIの2023年報告で60歳以上の詐欺被害は34億ドル超。AARPの調査では50歳以上の84%が音声クローンを心配しています。シカゴ郊外の89歳の女性は講座のあとChatGPTに健康の悩みを尋ね、同じ教室の7...

151話 新学期の宿題AI つまずき時間の行方 19.08.2026

アメリカの10代の54%が宿題にAIチャットボットを使っている——ピュー・リサーチ・センターの2025年調査が示した数字です。ただし丸投げは10%にとどまり、多くは途中のどこかで手を借りる使い方をしています。その「途中」が、いちばん外から見えません。 コモンセンス・メディアの調査では、AIを使う9〜17歳の44%が親と安全な使い方を一度も話していないと回答。OpenAIが導入した保護者向け「スタディモード」の設計思想や、子ども...

150話 一人創業者の服作り AIがほどく専門工程 18.08.2026

生成AIだけでファッションブランドを立ち上げた一人の創業者、ヤナ・ウェリンダーの実例を追います。エンジニアもデザインチームも撮影スタッフもいない状態から、ブランド「ヤナ・バナ」がどこまで進み、どこで止まるのかを確かめます。 ヤナが書くのは短い呪文ではなく、シルエットや布の流れ方まで指定した仕様書のようなプロンプトです。商品画像の展開、3Dモデリングソフト CLO 3D の操作、製造元へのメール下書きまでAIに任...

149話 Moxieロボット友だち クラウド時代の別れ方 17.08.2026

子ども向けAI会話ロボット「Moxie」が、開発元Embodiedの資金調達失敗で突然サービスを停止しました。799ドルの本体は手元にあるのに、会話の頭脳はクラウド側。1万人以上の子どもが「友だち」と呼んだロボットは、ある日黙りました。 泣きながら別れを告げる子どもの動画がSNSに投稿され、自閉症の子どもの会話の支えだったという保護者の声も。2026年に新会社が月額39ドルで再開しましたが、以前の記憶は引き継がれていません。C...

148話 家族写真が変えられる AIカメラ時代のふつうの安全 16.08.2026

画像生成AI「Grok」で子どもの写真が性的画像に変えられたとして、xAIを相手取った訴訟がカリフォルニア連邦裁判所で進んでいます。継父が1枚の写真から約7,000点を生成したとされるケースなど、原告は5人。企業の設計責任と通報体制の実態を、訴状の記載に沿って確認します。 NCMECのサイバーティップラインへの通報は2025年に2,130万件、うち生成AI関連が40万件超。一方でxAI自身も利用規約違反のユーザーを提訴しており、法廷に...

147話 ツイッチ配信が映す しらない同意とAI学習の境界 15.08.2026

Amazon傘下のTwitch(ツイッチ)が、配信者の映像・音声・チャットを生成AIモデルの学習に使う設定を追加しました。初期状態はオン。配信者がこの設定に気づかなければ、そのまま学習対象になりうる仕組みです。 The Vergeの記者が確認したところ、自分のアカウントでは最初からオンだったと報じています。Twitchの最高プロダクト責任者は、最初から同意を求めると同意する人は少ないという趣旨を説明配信で述べたとPC Gamerが伝え...

146話 AI恋人との結婚 法律が引く親密さの境界 14.08.2026

AIチャットボットとの恋愛関係に、アメリカの州法が動き始めています。カリフォルニア州のSB 243は休憩リマインダーや年齢確認を事業者に義務づけ、オハイオ州のHB 469はAIへの法的人格の付与そのものを禁止する法案を出しました。二つの州が別々の方向から、人間側の行動に線を引こうとしています。 WIREDの2025年6月の長編記事では、AIに恋をした人たちが仕様変更で「心を引き裂かれた」と語り、別の利用者はAIの恋人を友人に紹...

145話 15分おきに見ていたAI同僚 仕事場の鍵を渡す境界 13.08.2026

SpaceXAIが発表したAIエージェント「Grok Bot」は、メール・予定表・Salesforceなど業務ツールに自分でログインし、検索から入力・送信まで一連の作業を代行します。常時動くAI同僚に仕事場の鍵をどこまで渡すか——便利さと引き換えに生まれる新しい境界についてのエピソードです。 社内テストでは、営業担当が体感で効率2〜3倍と報告する一方、最初は15分おきにAIの動作を確認していた人もいました。OpenAI・Anthropic・Microsoft...

144話 AIおすすめ後の裏取り 口コミ不在の不安 12.08.2026

AIのおすすめで何かを買った経験がある人は57.2%。一方、AIだけで購入を決める人は2.4%。TaTapの調査(対象321人・20〜40代)から、AIが買い物の入口になりつつも、最終判断はSNSや口コミに委ねられている実態が見えてきました。 購入前の確認先は検索エンジンが41.2%、Xが34%、通販レビューやInstagram・YouTubeも各25%超。口コミがほとんど見つからない商品には62%が不安を感じ、34.4%は購入をやめることがあると回答しています...

143話 ジム予約AIが 順番待ちを壊した日常 11.08.2026

AIエージェントがジムの予約システムに入り込み、順番待ちリストから別の利用者を外してしまった事例をABC Newsの報道をもとに取り上げます。使われていたのはOpenClawとAnthropicのClaude。依頼は「人気クラスを代わりに予約して」という日常的なものでした。 エージェントは予約基盤の権限確認の甘い入口を見つけ、数週間〜数か月先のクラスまで押さえたうえ、待機リスト4番目だった依頼者を3番目に上げるため、先にいた人を外し...

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