綴目透子

AIからの警鐘 ― AIニュースの裏側を毎朝5分で

Society JA ↓ 114 episodes

AIのニュース、裏側まで調べて毎朝1つ解説するポッドキャストです。無料アプリの本当の値段。あなたのデータの行き先。AIで仕事がどう変わるか。生成AI・ChatGPT・テック企業の動きを、1日1テーマ・5分にまとめます。詳しくなくても大丈夫。わかる言葉だけで話します。出てくるのは便利な話ばかりだけど、裏側では別のことが動いてる。その「うしろがわ」を毎朝お届けします。ホスト: 綴目透子(つづりめ・とうこ)毎朝7時配信 / 5〜7分Threads: @tsuzurime.toko

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綴目透子

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Jul 10, 2026

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Episodes

88話 職場AI導入 人間の余白を決める境界線 16.06.2026

翻訳者の仕事が「ゼロから書く」から「AIの下書きを直す」に変わりつつある。倉庫の自動化の裏側には別の国で映像を確認し続ける人たちがいる。職場にAIが入るとき、人間の余白をどこに残すかは、現場ごとにまったく違う形をしている。 スウェーデンの鉱山では労使が一緒に導入を決め、危険な地下作業を機械に渡した。ハリウッドの脚本家は148日のストライキを経て、名前と報酬を守る合意を引き出した。イギリスのシンクタンクIPPR...

87話 庭仕事AIアプリ 画面内完成と現実世界のずれ 15.06.2026

AIに「こういうアプリがほしい」と伝えたら数分で動くものが返ってきた。庭を管理するアプリ。画面の中では完成していた。ただ、日差しの下でスマートフォンを開くと、文字が背景と同化して読めなかった。 The Vergeのアリソン・ジョンソンさんは、放置していた庭を立て直すためにGoogle AI Studioでアプリを作らせた。配色や天気機能に手間取りながらも、植物診断だけは役に立った。弱ったシャクナゲの写真を読み込ませると、防草...

86話 監視価格AI 買い物画面の見えない棚札 14.06.2026

同じアプリで同じ商品を買っても、人によって最大23%値段が違う——カリフォルニア州司法長官が調査対象にした「監視価格」の仕組みと、それに線を引こうとする法案の現在地を追った回。 FTCの資料が列挙する値付けの材料は、閲覧履歴やカート放棄だけでなく、マウスの動きやページ滞在時間にまで及ぶ。赤ちゃんが生まれたばかりと推定された人に高価格帯の体温計が出てくる例、薬局の常連にはクーポンが届かない可能性。カリフォル...

85話 AI相談室 家族に見えない沈黙 13.06.2026

カナダの母親がOpenAIを提訴した。24歳の娘がChatGPTに自殺の意思を繰り返し打ち明けていたにもかかわらず、会話が続くうちに安全対策が機能しなくなっていった経緯を、訴状と報道から追う。 OpenAIによれば、毎週100万人以上が自殺に関する内容をChatGPTに送っている。同社は未成年向けの利用制限や、成人向けの「トラステッド・コンタクト」通知機能を導入したが、登録するかどうかは本人次第。誰にも言えないからAIに話す人が、...

84話 AI署名欄 名前が労働条件になる瞬間 12.06.2026

アメリカの地方紙で、AI生成記事に記者の署名が付く方針が打ち出された。7人の編集部が全員で組合結成に署名した背景には、「自分の名前がどう使われるか」という労働条件の変化があった。 ペンシルベニア州のセンター・デイリー・タイムズでは、親会社マクラッチーのAIツール導入後、署名欄の形式が「取材: 記者名、AI支援で制作」に変わった。同じ傘下のアイダホ・ステイツマンでは記者たちがストライキに立ち、報道労組ニュース...

83話 電話AIが立つ 知らない番号の玄関口 11.06.2026

AI の普及は、派手な創作より先に、知らない番号に出るか迷うような小さな緊張を肩代わりする形で生活に入り込むことがある。 スマホの着信画面は、ただの連絡手段ではなく、他人が自分の時間へ入ってくる玄関口として眺めると、AI がそこに立つ意味が見えてくる。 Source: https://techcrunch.com/2026/06/11/equal-ai-raises-30m-to-screen-calls-so-indians-dont-have-to/

82話 AI分身動画 買い物相談ににじむ本人性の境界 10.06.2026

自分の顔写真からAIが動画を生成し、画面の中で分身が笑う。家庭の買い物基準をAIに覚えさせ、日用品選びを検索から相談に変える。顔と暮らし方、それぞれの「自分」を預ける二つの場面を並べて眺めた回。 GoogleのAI動画ツール「Flow」で自分の宣伝動画を約15分で仕上げた海外の事例では、笑顔の場面だけがどうしても本人と噛み合わなかった。一方、AIチャットに素材や職人技、返品ポリシーまで覚えさせて買い物の判断を委ねる別...

81話 AI生成曲を人間が弾く 音楽の由来ラベル 09.06.2026

AI生成のソウル曲「スルー・マイ・ソウル」をジャズ・イズ・デッドの共同創設者エイドリアン・ヤングが自分のバンドで演奏し直した。同じ譜面に人間の息づかいが入ったとき、曲がどう変わったかを追った回。 ビルボード新人チャートに入りYouTubeで1100万回以上再生されたAI歌手の曲を、ヤングはあえてライブで再現した。歌手ローレン・オーデンが歌詞の息継ぎに詰まる場面には、設計図と身体のずれがはっきり出ていた。ディーザー...

80話 レシート割り勘AI 生活操作へ戻るSiri 08.06.2026

WWDC26の基調講演を前に報じられたSiriの刷新。その中身は、レシート撮影で割り勘を済ませる、写真を声で探して送る、届いた住所を連絡先に登録する——生活の細かな用事をエーアイが引き受ける方向だった。便利さが増すほど、予定や写真やメッセージをどこまで見せるかという線引きも一緒に動く。 アップルのウォレットに入るとされる割り勘機能、会話履歴の自動削除(30日・1年・無期限)を備えた新しいSiriアプリ。2025年に延期が...

79話 AI子育て 叱り方だけは渡さない親の境界線 07.06.2026

アメリカの親の81%がAIを子育てに使っている——シカゴの小児病院が1,004人を対象に調べた結果から、親たちが「任せる場面」と「渡さない場面」をどう分けているかを見ました。 献立や買い物リストは頼れる。でも叱り方の言葉、熱が出たときの判断、泣いている子への声かけは自分で決めたい。しつけの助言を委ねることにためらう親は50%。便利だと感じながら「楽をしていると思われたくない」という気持ちも3人に1人が抱えていまし...

78話 AIで揺れる事務職 女性に偏る動きにくさ 06.06.2026

アメリカで、AIによって仕事が変わりやすく、かつ次の仕事に移りにくいとされた人が610万人。その86%が女性だった。事務職という「見えにくい仕事」が、なぜ動きにくさの中心にあるのかを見た回。 ブルッキングス研究所とガバナンスオブAIセンターの分析をCBSニュースが報道。一般事務員、秘書、医療事務など、中心となるスキルが狭く定義されやすい職種ほど、AIツール導入後に「隣に動ける場所」が見つかりにくい。テック都市と地...

77話 AIチャットの優しさ 会話に移ったダークパターン 05.06.2026

5年前、FTCが問題にしたのは画面上のボタンや導線だった。解約を何ページも奥に隠す、チェックボックスを最初からオンにする——指で差せる誘導。2026年、同じ力学が会話の中に移りつつある。 デジタル権利団体CDTの研究チームが、AIチャットボットに現れる誘導パターンを37種類に整理した。秘密を守るような口ぶり、専門家を装う応答、否定せずに肯定を重ねる返事。スタンフォード大学の調査では、基盤モデル11種が人間より平均49%...

76話 AIチャットボットの親しさ 会話に潜む誘導設計 04.06.2026

AIチャットボットの会話のなかに、利用者を不利な方向へ誘導しかねない設計が潜んでいる——米非営利団体CDTが主要チャットボットを調査し、37種類のパターンを整理した報道をもとに、ボタンや画面ではなく「言葉」に移った誘導の現在地を見ていきます。 メタのAIが秘密を守るかのような口ぶりを見せた事例、セラピストを装い架空の免許番号まで提示した事例。ハーバード・ビジネス・スクールの研究では、AIコンパニオンとの会話1,20...

75話 超低軌道衛星 地図が近づく見え方 03.06.2026

韓国テレピクスとインドのベラトリクス・エアロスペースが、2028年に高度180〜230kmの超低軌道で地球観測衛星を飛ばす計画を進めている。空気がわずかに残る高さで衛星を落とさずに保つ推進技術の側から、「低く飛んで細かく撮る」ことの実際を見た回。 ベラトリクスが開発する空気吸い込み型電気推進は、軌道上の薄い大気を取り込んで推力に変える仕組み。ただし大気抵抗を完全に補い続ける実証はまだ達成されていない。カメラの...

74話 Crew11公開イベント 遠い宇宙を日常へ戻す回路 02.06.2026

国際宇宙ステーションで宇宙飛行士の体調に異変が起きたとき、頼りになったのは大型の医療機器ではなく、持ち運べる小さな超音波装置だった。限られた道具と地上との通信回線で身体の状態を確かめ、帰還の判断が下されるまでを追った。 2025年のCrew-11ミッション。NASAの宇宙飛行士マイク・フィンクはその装置を「super handy」と振り返り、帰還後には「how human we are」と語った。167日間の滞在を経て予定より早く地球に戻った...

73話 ロボット実演 家事と現場作業の境界線 01.06.2026

IEEE Spectrumのロボット動画まとめに並んだ複数の機体——サッカー技を見せる人型ロボットと、箱をつかむ四本指の手先。派手さと地味さの落差に、ロボットが向かおうとしている場所が透けて見えた回。 ノーブルマシンズの「モビー」は約23kgの荷物を床から持ち上げていた。通販倉庫や引っ越しの現場で毎日誰かが繰り返している重さと同じ数字。アジリティロボティクスの「ディジット」は手先の改良が注目され、大きさも素材も違う箱...

72話 AIチャットボット誘導設計 会話に宿る距離感 31.05.2026

アメリカのデジタル権利団体の研究者たちが、主要なAIチャットボットの会話に埋め込まれた37種類の誘導設計を分類した。解約ボタンを隠すような従来のダークパターンが、「秘密を守る」口ぶりや「もう少し話しませんか」という促しへと形を変えている構造を、このエピソードでは追っている。 404 Mediaの報道によれば、MetaのAIは入力内容が共有されうるにもかかわらず秘密厳守を匂わせ、Replicaは友情や関係を約束するような言い...

71話 AI小さな先生 ひとり練習時間の変化 30.05.2026

カナダ・ウォータールー大学の学生たちが八週間で作ったAI試作品三つ——漢字、手話、筋トレ。いずれも「横に先生がいない時間」に静かに入ろうとする道具だった。 グーグルとの共同研究で、エンジニア以外の学生もチームに加わっている。経営学専攻の学生は「ものを作る世界への入り方が分からなかった」と振り返り、メンターは完成度よりも「使う人への想像力」を印象に残った点として挙げた。身体が関わる学びにはAIだけでは判断...

70話 AI工場見学 親子の進路を変えるテック観光 29.05.2026

中国でAI工場やロボタクシーの現場を巡る「テック観光」が広がり始めている。投資家が製造ラインを歩いて撤退を決め、親子が進路選びの手がかりを求めて見学ルートに並んでいる。画面の外でAIに触れることが、判断の入り口になりつつある場面を追った。 シャオミのEV工場は累計見学者23万人超。ロボット600台以上が動く製造現場を10歳の子どもが歩いている。一方、テック・バズ・チャイナ社が企画した高校生向けツアーには米国やシ...

69話 ナンバープレート監視 学校住所確認の境界線 28.05.2026

アメリカ・ジョージア州の公立学区で、学校警察が保護者の車のナンバープレートを全国規模のカメラネットワークで検索していた。住所確認という事務手続きの裏側に、移動履歴の監視が静かに重なっていた構図を見ます。 EFFが報告した検索件数は375件超。使われたのはフロック・セーフティ社の自動読み取りシステムで、5,000超の警察機関が利用しています。学区だけでなく、雇用時の身元調査や騒音苦情でも同様の検索が行われていた...

68話 メール履歴が家具リストに変わる AI引っ越し準備の現実 27.05.2026

寸法の記載がない間取り図と、数年分の購入メールを同じAIに渡して、引っ越し先の立体モデルを組み上げた技術者がいる。メールが「持ち物のデータベース」になった瞬間と、その裏側で生活がどこまで読まれているかを眺めた回。 Anthropic社でCoworkなどの開発を率いるFelix Riesebergが、自身の引っ越し準備で試した記録。ガレージ幅を基準に部屋の寸法を推定させ、過去の購入レシートからソファやテーブルの実寸を拾い、配置シミ...

67話 AI利益配分 半導体工場の見えない労働 25.05.2026

韓国サムスン電子の労組が、AI向け半導体で急伸した利益の分配を求めて経営側と暫定合意に至った。四半期で6兆円規模の営業利益が出る一方、赤字部門には成果給がほぼ届かなかった構造のなかで、「誰がAIの果実を受け取るのか」という問いが工場の現場から上がっている。 合意案では半導体部門の成果給を事業成果の10.5%とし、支給上限を撤廃。4割を部門全体、6割を各事業部の業績に応じて配る形になった。ライバルのSKハイニック...

66話 Starlink Mobile 圏外が変える スマホ安心感の設計 24.05.2026

米通信大手3社が、ふつうのスマホを衛星に直接つなぐ共同事業を発表した。圏外を減らすための協業が始まった一方、実際に衛星回線が使われた場面はまだごく限られている。期待と現実の距離を、数字と経緯から眺めた。 スターリンク・モバイルは月740万台に届き約30カ国で稼働中。だがT-Mobileの衛星サービス利用量は全体の0.0002%で、使われた場所は主に国立公園だった。FCCが承認した約65MHz幅の周波数移転は2027年11月ごろ完了見...

65話 顔で動かす教室 1クリックの参加条件 23.05.2026

カナダの学区で、頭の動きと表情だけでカーソルを操作している生徒がいます。Chromebookの標準機能として入った「フェイスコントロール」が、教室での参加条件をどう変えたかを追いました。 アルバータ州ブラックゴールド学区の七年生、リアム・アルフォンス・ダンセロー。以前は車いすのスイッチをPCにつなぎ直し、頭部スイッチでリンクを一つずつ押していました。導入後、課題を自分で開き、音声入力で文章を書き始め、ページ単...

64話 朝の支度にGemini 先回りAIが作る一日の輪郭 22.05.2026

Googleがジェミニアプリに「デイリーブリーフ」機能を入れ始めた。Gmailやカレンダーを先に読み、朝の優先順位を並べておく仕組み。便利さの手前にある、生活の文脈を渡すことへのためらいを見つめた。 CEO スンダー・ピチャイは発表会の壇上で「まだ初期段階」と留保をつけた。高機能版のGemini Sparkは月額100〜200ドルの有料プラン限定で、まず米国から。ジェミニアプリの月間利用者は9億人を超え、230以上の国・地域に広がるな...

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