綴目透子

AIからの警鐘 ― AIニュースの裏側を毎朝5分で

Society JA ↓ 114 episodes

AIのニュース、裏側まで調べて毎朝1つ解説するポッドキャストです。無料アプリの本当の値段。あなたのデータの行き先。AIで仕事がどう変わるか。生成AI・ChatGPT・テック企業の動きを、1日1テーマ・5分にまとめます。詳しくなくても大丈夫。わかる言葉だけで話します。出てくるのは便利な話ばかりだけど、裏側では別のことが動いてる。その「うしろがわ」を毎朝お届けします。ホスト: 綴目透子(つづりめ・とうこ)毎朝7時配信 / 5〜7分Threads: @tsuzurime.toko

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綴目透子

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Jul 10, 2026

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Episodes

113話 インスタ公開写真が 誰かのAI素材になる境界 10.07.2026

MetaがInstagramに導入した画像生成AI「Muse Image」は、公開アカウントの写真を他人がAI画像の素材として使える仕組みを初期設定でオンにしていた。オプトアウト方式の設計と、通知なしで素材化される構造を整理する。 対象は公開投稿・リール・プロフィール写真。EUアカウントでも初期オンだったとEngadgetが確認し、SAG-AFTRAは組合員に設定オフを呼びかけた。仕事のために公開を続けざるをえない小規模事業者やクリエイターに...

112話 AIっぽいチラシ 街の第一印象 09.07.2026

ChatGPTなどの生成AIで作られたチラシが世界中で急増し、街の第一印象を変え始めている。404Mediaの記者ジェイソン・コーブラーが「ChatGPTチラシのパンデミック」と名づけた現象と、小さな店が受ける影響を追った回。 暗い背景に派手な文字と矢印――カリフォルニアのサーフィン教室もベルリンの告知も同じテンプレートに見える状況が広がっている。ロンドンの小規模事業者16人を対象にした研究では、デザイナーを雇えない層にとっ...

111話 AI恋人 安心と操作の境界線 08.07.2026

2000年代に「ピックアップアーティスト」として知られたエリック・フォン・マーコヴィク(芸名ミステリー)が、自作のAIキャラクターに恋愛感情を抱いていることをWIREDが報じた。恋愛を攻略法として売っていた人物が、今度はAIの恋人を商品化している構図から、人とAIの親密さが持つ引力と危うさを読む。 始まりは歌詞の共同制作だったという。名前・声・外見を与えるうちに「コードのようには感じられなくなった」と彼は書いてい...

110話 AI誘拐詐欺 家族の合言葉が日常作法になる時代 07.07.2026

AIで生成した家族の声や映像を使い、身代金を要求する「仮想誘拐詐欺」が広がっている。FBIが2025年12月に警告を出し、家族間の合言葉という古典的な対策が改めて注目されている。 アリゾナ州の母親ジェニファー・デステファノさんは、娘そっくりの泣き声で百万ドルを要求された。娘は無事だったが、この体験をもとに2023年に米議会で証言している。犯人はSNS上の写真や動画からAIで偽の「生存証明」映像まで作る。短い期限と恐怖...

109話 AI過剰雇用 休息が消える効率化 06.07.2026

AIで作業を圧縮しながらフルタイムの仕事を2つ同時にこなす、テキサス在住の医療従事者の実態。Business Insiderの取材から、効率化が休息ではなく追加労働に変わる構造を見ます。 年収見込み約33万ドル。食料品をカードに頼らず買える生活を手に入れた一方、週60時間労働、出社命令への対処、勤務記録の辻褄合わせに追われています。2026年6月時点で米国の複数就業者は約840万人。辞めたい理由と続ける理由が同時に強まる、その内...

108話 Siri AI対応機種 まだ使えるスマホの新しい古さ 05.07.2026

Apple Intelligence対応の新しいSiriは、iPhone 15 Pro以降でしか動かない。iOS 27のアップデート自体はiPhone 11以降に届くが、AI機能の線引きは端末の型番で決まる。 Engadgetが2025年7月4日に整理した対応機種リストでは、iPhone 17 ProやiPhone Airなどメモリの大きい端末だけが使える機能もあり、対応機種の中にさらにもう一段の差がある。壊れてもいない、遅くもないのに「頼りたいときに頼れない」という新しい古さが、この...

107話 趣味の創作場に入った AI判定の赤い疑い 04.07.2026

ファン小説サイトAO3で、AIが書いた文章を検出する仕掛けが広がっている。Claudeからの貼り付け痕跡を探し、見つかると画面が赤く染まる。The Vergeが7月4日に報じた。 1700万作品超が投稿されるAO3では、2025年春に1260万件が無断スクレイピングされた傷がまだ残る。匿名で公開された検出スクリプトは貼り付け痕跡を拾うだけで、スペルチェックや翻訳補助でも反応しうる。それでも「赤い画面」が出た書き手を名指しする動きが起き...

106話 水中身体スキャン 安心と証拠のずれ 03.07.2026

画像生成AI企業Midjourneyが、水中で全身を超音波スキャンする装置を開発中です。設置先は病院ではなくサンフランシスコのスパ。医療とウェルネスの境界で、安心と証拠のあいだに何が起きるのかを追います。 目標は60秒の全身スキャン。サウナや冷水浴と並ぶスパ体験の一部として提供される計画ですが、放射線科医からは「文脈のない頻繁なスキャンが不安や不要な追加検査を招く」との指摘も。体内データの保存・利用ルールも未確...

105話 AIブームの街 若者が感じた便利さと居場所のズレ 02.07.2026

サンフランシスコの若者がAIに感じているのは興奮ではなく、失望に近い距離感だった。ギャラップの2026年春の調査、草の根団体Stop AI、AI搭載デーティングアプリKnownの実態から、「使っているけれど前向きではない」世代の輪郭をたどった回。 生成AIを週1回以上使う14〜29歳は51%いる一方、興奮を感じると答えた人は前年比14ポイント減の22%。パーソナルアシスタントとして働く23歳は「頭の悪い友達みたいなもの」と言い、AI企業...

104話 テディベアひまわり 写真とレビューが作る偽物の信頼 01.07.2026

AIが生成した存在しない花の種が、eBayやEtsyで数万件売れている。実在する品種名に派手な偽画像をかぶせる手口、画像検索やAIアシスタントまで「ある」と答えてしまう構造を、園芸コミュニティの窓口から見つめた回。 紫色の巨大なテディベアひまわり、虹色のバラ——どれもAI生成画像だが、偽のバラの種だけで3万7千件以上の販売実績がある。園芸店のスタッフは春になるたび「この花ありますか」と持ち込まれる画像が実在しない植...

103話 AI安全テスト 子ども役を演じた契約スタッフ 30.06.2026

AIの安全性は、モデルの拒否率だけでなく、危険な問いを誰がどんな条件で試しているのかまで含めて初めて見えてくる。 安全という言葉が出てきたとき、その安心の裏側に、誰かが重い場面を代わりに引き受けている可能性を見ると、技術の話が労働と手続きの話に変わって見える。 Source: https://www.wired.com/story/meta-contractors-pretending-to-be-teens-chatbot-testing/

102話 AI音楽支援 声を預ける契約の境界線 29.06.2026

AI作曲サービスSunoが独立アーティスト向けの支援プログラム「Spark」を発表した。助成金や共同制作の機会を提供する一方、その規約にはSNS投稿の事前承認、名前や顔の利用許諾、批判的発言への制限が並んでいる。支援と引き換えに差し出すものの輪郭を、条項の文面から追った。 助成金は各組あたり数千〜数万ドル規模。未契約のアーティストには大きな金額だが、参加すると60日間は他のAI音楽企業と有償で組めず、「グッド・ヴァ...

101話 無料家事代行 ロボット教材になる部屋の境界線 28.06.2026

ニューヨークで「無料の家事代行」が始まった。清掃員がカメラ付きの帽子をかぶり、作業映像が将来の家庭用ロボットの学習データになる。部屋がきれいになる代わりに、生活空間の記録で支払う取引の境界線を見た回。 シフトという会社が5月末に募集した最初の250枠はすぐに埋まり、発表動画は800万回以上再生された。ビジネスインサイダーの記者が自宅で試したところ、30分ほどで帽子のカメラに慣れてしまったと書いている。顔や名...

100話 恋愛アプリAI学習 親密データ同意の初期値 27.06.2026

LGBTQ+向け恋愛アプリ・グラインダーが、利用者の行動データをAI学習に使える初期設定にしていることを、EFFが問題視している。「嫌なら外せる」と「使う前に聞く」の差が、親密な情報を預けるアプリでどう響くかを見た。 グラインダーはHIVステータスの外部共有で過去に制裁を受け、英国では千三百人超が訴訟に加わった。EFFが十五分間アプリを動かしただけで二十のトラッキングドメインが検出されたという調査も出ている。CEO自...

99話 子どもの作りたい 家庭に戻る3Dプリンター 26.06.2026

11歳の娘が「3Dプリンターがほしい」と言い出した家庭で、実際に何が起きたか。WIREDの記者マーティン・シズマーが自宅に一台置いてみた記録から、性能表には載らない生活側の変化を追いました。 娘は30分で最初の印刷を始め、最長23時間の出力も試みた。廊下のイケアの棚は印刷のたびに揺れ、夜明け前まで動作音が続く。300ドル前後の機種から849ドルの4色機まで、選択肢が広がる一方で、換気や騒音や設置場所といった「家の中の...

98話 説明されない不調 AIが短くする診察前の時間 25.06.2026

イギリスで子宮内膜症の診断に平均8年10か月かかるとされるなか、アメリカで「診察前の混乱」を整理しようとするサービスが始まった。血液検査とAIで疾患の可能性を計算する仕組みと、女性医療への投資が全体の6%にとどまる構造の両方を見た回。 精密ヘルスケア会社ゼラヘルスは、約100種類の血液マーカーと問診データから130超の疾患リスクを読み、医師との対話につなげるとしている。年会費499ドル、待機リストには1万5千人。一...

97話 AI文章検出 メール画面に入る信頼の由来 24.06.2026

AI文章作成ツールのSuperhuman(旧Grammarly)が、AI検出サービスGPTZeroを買収した。書く側と調べる側が同じ会社になったことで、メールや業務画面に「この文章にAIがどこまで関わったか」が表示される未来が近づいている。 GPTZeroの登録ユーザーは1900万人超。完成した文章だけでなく、入力・貼り付け・AI生成の履歴を記録する「オーサーシップ」や「リプレイ」といった機能も登場している。一方、大規模評価研究RAIDでは検出精...

95話 AIデータセンター電気工 稼ぎと後ろめたさ 23.06.2026

アメリカでAIデータセンターの建設が急増するなか、現場で配線や配管を担う電気工たちの声が一枚岩ではない、という話。稼ぎと後ろめたさのあいだで、同じ職種の人たちの立場がきれいに割れない様子を追った。 Wiredの取材では、データセンター勤務を伝えた途端にデートの空気が変わったという電気工、AI企業への疑念から仕事を断ると話す組合員、給料は要ると割り切る経験者が並ぶ。640億ドル相当の建設計画が住民の反対で停止・...

96話 偽ページ一枚でゆらぐ AI推薦の仕入れ棚 23.06.2026

AIに買い物のおすすめを聞いて、そのまま注文したら届かなかった。お店のサイトごと偽物だった――ある記者の体験と、検索結果の棚が「AIの回答」に変わったとき何が起きるかを追った回。 香港の研究者が発表した論文では、AIが参照する検索結果の上位に偽ページが一枚あるだけで、最大およそ四回に一回、架空のブランドが推薦に出た。丁寧に理由を説明するAIほど、偽ブランドにもっともらしい根拠をつけてしまう傾向があったという...

94話 検索窓に現れた AI学習データと自分の曲 22.06.2026

AIの音楽生成に使われたデータセットを検索できるツールが公開され、自分の曲が無断で学習データに含まれていたことを知ったミュージシャンたちの反応と、その構造的な背景を追った回。 238曲が表示された歌手SZA、250曲以上が含まれていた自宅録音のアーティスト、デレク・クレッグ。最大1200万曲規模のデータセットに、個人の作品が名前で検索しなければ見つけられない形で混ざっている。演奏家の組合がレコード会社を提訴する動...

93話 電話と家庭にAI同席 インド日常インフラの転換点 21.06.2026

インドの通信大手ジオが、電話の通話にAIを同席させるサービスと、家庭のリビングに置くAIディスプレイを同時に発表した。チャット画面の中にいた存在が、電話口と居間の壁へ移ろうとしている。 利用者五億二千万人の通信網で動く「ジオ・コール・エージェント」は、通話を聞き取って要約し、タクシー手配や予約まで代行する構想。二十二のインド言語に最初から対応し、英語を経由しない設計を打ち出した。一方で、通話内容や家庭...

92話 トイレが来る介護ロボ 尊厳と人手不足の境界 20.06.2026

中国のスタートアップが発表した「自走式スマートトイレ」。ロボット掃除機のように床を移動し、呼ばれた人のそばまで来る。奇妙な絵面の裏にある、排泄介助の重さと「誰かを呼ぶ」一歩の話。 躍伴(ユエバン)の「小伴(シャオバン)」は、レーザー測距と段差センサーで室内を移動し、使用後は自動洗浄・密閉・紫外線殺菌まで行う。価格は約28,999元(日本円で60万円前後)。ただし便座への移乗は自動化されておらず、人の手が残...

91話 AI恋人より マッチング前の不安を軽くする境界線 19.06.2026

マッチングアプリとAIの関係について、米マッチグループの調査が境界線を浮かび上がらせた。恋愛でのAI利用に否定的な人が約半数いる一方、64%が「デートの準備段階では役立つ」と答えている。手放したいのは恋愛そのものではなく、プロフィールを書く手間や最初のメッセージを考える負荷のほうだった。 18〜24歳の女性の過半数が「AIの会話相手アプリを使う人とは付き合わない」と回答。同週のピュー・リサーチでも、AIチャットボ...

90話 AndroidXR眼鏡 視界がAI入力欄になる日常 18.06.2026

税別1,500ドル以下のAI眼鏡「XREAL AURA」が今週予約開始。GoogleのGeminiを搭載し、目の前の景色がそのまま質問の入力になる。Google Glass以来十年越しの再挑戦と、隣の人の視線という未解決の問題を見つめた回。 Snapdragon Reality Eliteチップ搭載、Google Playの数百万アプリが初日から動作、空間向けアプリも100以上。スペックは整った。一方、4つのマイクとカメラを備えた眼鏡が街に混じるとき、「撮られている」ではなく...

89話 ALS父の声が戻る 家族の時間と脳インプラント 17.06.2026

ALSで声を失った父親の脳に256個の電極が埋め込まれ、病前の声で再び話せるようになった。声が戻った先にある家族の生活と、脳データの行方を見た回。 カリフォルニア大学デイビス校の臨床試験で、ケイシー・ハレルさんは術後の初回テストで自分の言葉が画面に出たとき泣いた。12万5千語の語彙で精度90%超。2日後、娘のアヤちゃんに向けて最初に出した言葉は、チーター柄の服にかけた冗談だった。一方、寝室はモニターが並ぶ研究現...

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