ハナボウズ

ハナボウズの山ログ

Science JA ↓ 89 Folgen

​群馬県中之条町、標高1000mの山の中ハーブや宿根草を育てる「ハナボウズ」の園主(中島)が、日々の農作業の合間に、山の音と言葉を記録しています。ステレオ録音で、山の中にある畑の環境ごと、カエルの声、鳥の声、風の向き、遠くのチェーンソー音、この山に生きているものたちの気配を伝えたい。いつか誰かがこれを聞くとき、その朝の空気が伝わったら面白いなと思っています。ハナボウズ圃場コード:たびたび登場する、畑の定義です。​K = 湿地・開放農地・森林が接するエッジ環境​A = アトリエ(現在の作業場の隣)​G = ゴリラ形の岩がある枝もの畑(Aから100mくらい)​M = 開拓時に水鉄砲がぶら下がっていた畑、標高1030m・北向きの...

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Autor

ハナボウズ

Kategorie

Science

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15. Okt 2026

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思いついたらやってしまう 15.10.2026

十月の昼過ぎ、風の強い日。中島はKのハウスでアルケミラに灌水しながら、新規就農の仲間たちを待っていた。それぞれ別の師について学び、独立して五年ほどになる者たちが、互いの畑を見て回る。人が他人の畑を見たがるのは、自分の畑を知るためである。待つあいだ、中島はヘリアンサスとヘレニウムを支えていた紐と支柱を外した。花の季節が終われば、支えも用を終える。 町内の役員会で、中島は人々が争わないことに驚いた。規格...

何をするのか分からない町内会 13.10.2026

10月13日、夕刻。この日、畑ではなく、町営住宅の坂道。団地の班長として、地区の役員会に出るため、集会所まで歩いて向かう五分ほどの道のりの記録です。 すれ違う人と「こんばんは」を交わし、迎えを待つ中学生の背丈に、過ぎた年月を見る。秋のせいか気分は少し沈み気味で、思いのほか早く着いてしまった集会所の前では「やだなー」と本音がこぼれます。 髪を刈り、汗を流し、Tシャツに作務衣を着て出かける。受け入れてもらえ...

中之条花マルシェ10月10日㈯その2【環境音】 10.10.2026

中之条花マルシェ10月10日㈯その2 園主がぼーっと店番をしながらただ録音。言葉発さずに録音しました。2026/10/10中之条ガーデンズ、ハナボウズの店テント内

中之条花マルシェ10月10日㈯その1 10.10.2026

中之条花マルシェ10月10日㈯その1

ハナボウズの色 04.10.2026

十月四日、日曜の午後。中島は午前の出荷を終え、昼食のあと娘とキーボードのドラムモードで騒ぎ、そのまま植え付けに向かった。曇り空の下、朝はTシャツにシャツとマウンテンパーカーを重ねていたが、土を掘るうちに暑くなり、いまはシャツ一枚。Kの石のベンチで汗を引かせながら、マイクを回している。 先週金曜に、関さんちから、もういらないと言われた苗をもらってきた。アイアンウィード、ユーパトリウム・チョコレート、ブ...

褒められると嬉しい 25.09.2026

K圃場の石のベンチに座り、露地アルケミラの草取りをしながらの収録。ここ最近、畑への来客が増えているという。前日には、群馬県農業共済組合が発行する会員誌の取材が入り、来年1月の新年号表紙をハナボウズが飾ることに。カメラマンや職員が数名訪れ、中島と妻の写真を撮影していった。「可愛いですね」と花や自分を褒められ、中島は素直に嬉しかったと語る一方、ある発見もあった。しゃがんで花を見る自分の目に映るのは季節終...

全部嫌だから走ることにした 20.09.2026

すべてが嫌になった。中島は突如として走ることにした。中学時代の部活のように、と思ったが、体は従わない。歩くことに切り替えて、対岸の集落を目指す。道中、先輩の畑、岩崎さんの畑を見守るように通り過ぎた。だがそこで足が滑る。受け身も取れず、右肘を打つ。痛みは走行中も続いたが、なぜか心地よさが勝った。橋を渡り、住宅に戻る。気分スコアは走行前の1から3へ上昇していた。距離は1キロにも満たなかっただろうか。帰宅...

秋色 18.09.2026

いかにして発散、放出するか。昨日のランニングがそれを教えてくれた。出荷に身体を預けたまま、心だけが置き去りにされていたのかもしれない。体を動かすこと—それはシンプルなようで、人間の内部に溜まったものを一掃する魔法なのだ。気分は急転直下、4へと上昇した。三千円のランニングシューズをAmazonに注文した。それは単なる運動靴ではなく、来たるべき季節への決意である。 日曜の畑見学会に向けて、妻と草の中に身を入れ...

長雨、最近のできごと 10.09.2026

雨の中、久しぶりに山ログ。気分は低かった。フラワーなおきさんのYouTubeドラフト版では、花より中島が映っていた。見る人によって面白さは変わる。そう受け入れることにした。8月末の六合の花部会での産地見学会、ハナボウズの畑見学はあいにくの雨で中止。その代わり花楽の里でのランチミーティングで、自分たちの花を何度も買い直してくれている花屋さんがいるという話を聞く。気分が少し明るくなる。 翌週、大田市場での「六...

サラリーマン花屋なおき "FLOWER NAOKI" 【環境音】 23.08.2026

2026/8/23㈰午前。マイクを持つのはサラリーマンなおき。昼間はサラリーマン、休日は花屋として活動する。花の世界の魅力を日本中に広げることを使命とし、YouTubeやInstagramで発信中。花の産地へ足を運び、生産者を掘り下げる活動を展開している。マイクとカメラを手に、ハナボウズを訪れた。 初のゲスト回【環境音】

道が封鎖された日 15.08.2026

2026年8月15日13時33分、中島は自宅の前で録音を始めた。前夜の祭りで酒を飲みすぎ、疲れを残したままの声である。この日の記録は畑ではなく、住宅の前から始まった。 午後から畑に出て、草取りと防除を少しやっておこうと考えていた。しかし昨日から今日にかけて異常な雨が降り、大雨のために畑へ通じる道が封鎖された。予定は道の封鎖という一点で崩れる。山の農地は、天候ではなく道によって断たれることがある。 この日はイン...

セミの鳴き声 09.08.2026

八月九日、曇り。中島はKのハウスを歩きながら、しばらくぶりの記録に取りかかった。アルケミラとアストランティア・ローマのマルチの穴から出てきた雑草を抜きながら、義母とおばに贈った花に喜びの電話をもらった出来事を振り返る。お金のためだけでなく、感謝そのものが価値の交換になるという気づき。二棟目のセダムハウスでは自身の背丈近くまで伸びた雑草と、こぼれ種から育ったアマランサス・ベルベットカーテンの観察。鳥...

園主は疲れている 05.08.2026

お盆前の出荷を控えた午後、圃場Aの作業場にて一人での作業。娘と妻がともに体調を崩し、いつも二人で行う切り花の選別・調整をこの日は中島一人でこなした。ヘレニウムとセダムは調整を終え、残るは直送便の仕上げとミックス箱、そしてソリダゴ・ファイアワークス。朝は冷え込み、昼は27〜28℃まで上がる寒暖差に体は応え、気分は2。 蝉の声とウグイスの地鳴きが、疲れた一日の記録に重なる。

猪の爪痕、M(ほぼ環境音) 27.07.2026

曇り、雨のち曇り。7月27日の朝、M圃場は猪に掘り上げられた畑。注文分のファイアワークスを切りながら、雨が来る前に今日の分を仕上げる。気分は3、平常運転。明日はA圃場の草刈りと防除が待っている。

先輩にピックアップしてもらうまでの一分 24.07.2026

中島は六合地区の自宅から支所へ向けて徒歩で移動していた。これから花に関する勉強会(部会)、お弁当付きの会に参加する予定である。 会議に向かう道すがら、中島は不安を感じ、ビールを何本か飲んできたことを口にした。良くないことだと自覚しながらも、そのまま歩みを進めている。 勉強会への参加を前に、中島は「責任を持って黙って席についていよう」と語った。 録音は「あれ?」という短い発話で終わっている。この後、録音...

暑さ対策どうしてる 21.07.2026

七月二十一日、火曜日。九時三十一分。中島はセダムとフロックスの防除作業を終えた。週に一度の作業である。あわせて、市場向けの箱詰めも済ませた。Kの石のベンチに腰掛け、山ログを録っている。 今朝は出発が早かったため、朝食はバナナとコーヒーのみで済ませた。先ほど、妻が買ってきてくれたフルーツスティック——湿ったフルーツの入った、カロリーメイトに似た菓子——を口にし、いくらか力を取り戻した。今日の気分は五段階中...

取材の振り返りとイノシシ災害 20.07.2026

父・シンジの誕生日、曇り空の下で始まった一日。注文取りこぼしへの対応、セダムとフィリペンデュラの調整を終えた夕方、今年Mの畑を襲ったイノシシ被害を振り返る。モナルダのピンクをはじめクガイソウやマウンテンミントまで無防備のまま掘り返され、拾えたピンクはわずか五本。毎年注文をくれる花屋への申し訳なさと、暑さと重なる落ち込みの一日。数日前の関東農政局の取材では、公務員と花屋とで響く語り口の違いに気づかさ...

ナチュラルガーデントゥンクトゥンク 17.07.2026

小雨の朝、Kの一棟目のハウスで中島は録音を始めた。鎌を手に作物の脇の草を刈ったところだ。一時間後には取材が来る。それだけの理由で、畑は少しだけ人に見せる顔をする。しかし人が数えようとしなければ気づかなかった数字がある——枝物を除いてなお九十種。中島自身、七十のつもりでいた畑だった。 雨が弱まるにつれ、体は自然と動き出し、気分は一から二を経て三へと上がっていく。植物と同じように、人もまた環境に応じて姿勢...

畑を歩きながら畑にある花を数えてみた 14.07.2026

前夜、妻との会話の中で、ハナボウズが何種類の花を育てているのか数えてみようという話になり、中島が数えることになった。三年前に数えたときは五十種類だった。今回、取材を機にあらためて正確な数を数え直そうと、出荷準備を終えた後、録音機を手に畑へ向かう。 一番下の水道のそばから数えは始まり、シュウメイギク、クレマチス、ブルーベリー、セダム、ネペッタ、ロシアンセージ、モナルダ、アキレア、ジャーマンアイリス、...

草刈りの前に 12.07.2026

刈るべき草を前に、なぜか動けない時間がある。花を美しいと感じるのはバグかもしれないけれど、そのバグごと畑に組み込んでいくのが花農家の仕事らしい。こぼれ種から百本のアマランサスが立ち上がり、ガソリン切れは友の二リットルに救われた。六合の花が国の目に留まった週、中島は石のベンチでしばらく迷っていた。

手がまわらない 08.07.2026

中島は、標高1030mの北向きの畑、Mへ足を運んだ。今年Yのビニールハウスが増えたぶん、Mまで手が回らなくなっていた。草はすでに手に負えない高さまで伸びている。 暑さが増してきたこの日、目当てはモナルダの収穫だった。妻は作業場でセダムの調整に当たり、中島はひと息つきながらこの記録を録っている。 Mではこれまで、モナルダとフィリペンジュラ、それにクガイソウが採算の取れる品目だった。しかしクガイソウには昨年から...

ラブパレード 01.07.2026

七月に入り、鳥の声が心なしか減った気がする畑で、中島は今年の花たちと向き合っている。アストランティアは去年の管理不足で株が弱り、マウンテンミントも植え替えの影響で先行き不安。それでも背伸びせず、来年への立て直しに舵を切った。 アキレア「ラブパレード」は、今はなきカラクの里のオーナーだった方から譲り受けた苗が始まり。名前がしっくりこず色名で出していた時期もあったが、中卸さんの一言で名前が戻ってきた——...

生産効率とハイドパーク 29.06.2026

曇りから雨へ移る午後、中島は出荷前の調整作業を終え、軽トラの荷台に腰をかけながら今日を振り返る。育てて2年目のエリンジウムは枝ぶりこそ良いが、荷造りと送料を考えると単価だけでは仕事にならない――そんな現実と、ドライフラワー向けという新しい売り先への気づき。 先週は安カ川ファームの博さんに車を出してもらい、青木村のフラワーファーム沓掛さんを再訪。重油栽培から季節の草花へ移行した十棟のハウスと、自ら世界観...

ほぼ環境音、セダム切り忘れた 24.06.2026

花を切り忘れたことに気づいた中島が、軽トラに積み込み中作業を記録した一本。発話は短く、その代わりに約28分間、里山の生物音が豊かに記録された。 時間帯: 13:39〜の昼下がりにもかかわらず鳥のさえずりが活発 → 6月の繁殖期ピーク季節遷移: 春の鳥(ウグイス、カッコウ類)と夏の虫(ニイニイゼミ)の共存が特徴的 → まさに「晩春から夏への移行期」生息環境の推定: ウグイス + ホトトギス + オオヨシキリ + アマガエル + ウシガ...

こいつにスパゲティを食わしてやりたい 23.06.2026

ほぼウグイスの鳴き声とハサミのパチパチ音、たまに園主の声が入る回。六月二十三日、K圃場。アルケミラの株分け作業中、古い根を残すと苗が浮いて欠株するという仮説。曇りで風が少し肌寒い一日、妻と話したジョジョ五部のあのシーンの出典探し、産地見学会に向けた自己紹介の練習、桔梗の発芽率は七割くらいだった。給油(車に)とビール(園主に)を買って帰る一日。

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