敗者のつぶやき
敗者のつぶやき
人文学とビジネスの交点を探る——。あらゆる場面で創造性が求められる現代。直感的に奇抜なアイデアを出したり、ロジカルに問題解決を目指すのでなく、社会をよく見て既存の意味のシステムからこぼれ落ちた時代の「敗者」に目を向けることで価値転換を試みる。この考えの背景にある人文学的視座や事例の読み解きを通して、次の時代をつくるアイデアを生み出すヒントを探ります。▼出演山内裕(京都大学経営管理大学院 教授)佐藤那央(京都大学経営管理大学院 特定講師)▼リンク山内裕:https://yamauchi.net/Kyoto Creative Asssemblage:https://assemblage.kyoto/
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19 sep 2026
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#33 ヴァルター・ベンヤミン 05.10.2024 1:05:58
今回はヴァルター・ベンヤミンの「歴史」の概念を中心に議論しました。 ▶Topics イノベーションは「歴史的」である/マルクスの史的唯物論/過去への虎の跳躍/歴史を「停止」させ、別様の歴史を紡ぐ/勝者の歴史が排除したもの(=敗者)の救済/ドイツ悲劇の根源 ▶References 『ドイツ悲劇の根源』(ヴァルター・ベンヤミン 著,浅井健二郎 訳/筑摩書房) https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480084934/ 『ベンヤミン「歴史哲...
#32 1980年代 20.09.2024 1:07:54
弦間 一雄先生(大阪経済大学 教授、コピーライター)をお招きして、時代の転換期としての80年代を政治・経済・文化といった多様な側面から議論しました。 ▶Topics 新自由主義の台頭/ 大きな物語の終焉/「ウォール・ストリート」 / DTM・ダンスミュージックの興隆/コピーにおける口語使用/ 師匠仕込みのネタからその場のノリへ/ 90年代の不況・災害・事件 ▶References ジャン・フランソワ・リオタール『ポストモダンの条件』: htt...
#31 ニーズと欲望 07.09.2024 1:05:19
リフレクシビティ(再帰性・相互反映性)をキーワードに、ニーズと欲望の違いについて議論しました。 ▶︎Topics: ニーズと欲望/リフレクシビティ(再帰性・相互反映性)とは/研究対象と研究者の間の「距離」/まなざしと欲望の対象原因(objet a)/持続可能性と「美学化する距離」/保守的な欲望と進歩的な欲望 ▶︎References: ・イノベーションとは欲望を深めること https://assemblage.kyoto/topics/post/article-do-not-give-groun...
#30 フェミニズム 22.08.2024 57:33
フェミニズムの歴史を振り返りながら、その思想や取り組みについて議論しました。 Topics: Personal is Political/ anti sex - pro sex/ Intersectionality/ 家父長制/ neoliberal feminism References: hooks, B. (2013). Dig deep: Beyond lean in. The Feminist Wire, 115.
#29 パララックス 10.08.2024 1:14:24
柄谷行人氏とスラヴォイ・ジジェク氏のパララックスに関する議論を取り上げ、否認されたXについて理解を深めながら、新しい政治及びイノベーションの可能性を議論しました。 Topics: 柄谷行人/ スラヴォイ・ジジェク『パララックスビュー』/自身との最小の距離/ 否認されたX/ not all (全てでない)/ 綺麗に綴じることの危険性/ バートルビーの"I prefer not to" References: 柄谷行人『トランスクリティーク』 https://w...
#28 Barの文化 27.07.2024 59:50
日本のBarを題材にその歴史や独自性を説明しながら、「型」を極める文化の謎について議論しました。 ▶︎Topics: 日本におけるバー文化の独自性/「究極の一杯」という世界観/所作をめぐる過剰さ/Japanese Bartending/クラフト文化の時代性と政治性/「映える」文化の影響/新しいバーの世界観 ▶︎関連文献・リンク: 『Masters of Craft: Old Jobs in the New Urban Economy』 https://amzn.asia/d/09VevKuY バーの一杯が「今日を少し...
#27 熱狂 13.07.2024 1:04:51
カント、リオタールなどを紐解きながら、意味のシステムの解体としてのイノベーションにおける「熱狂」の重要性を議論しました。 Topics:革命と熱狂/イマニュエル・カント『諸学部の争い』/熱狂は純粋な欲望=倫理的である/フランソワ・リオタール/空虚さを伴う観客の熱狂/時代の象徴/享楽と熱狂の関係性/時代を超えて伝播する熱狂 References: フランソワ・リオタール『熱狂―カントの歴史批判』: https://amzn.asia/d/0dwA3RqU...
#26 イデオロギーの星座 29.06.2024 1:01:02
具体的な事象を配置し、社会に位置付け読み解くことで、時代の方向性を捉える方法論「イデオロギーの星座」の考え方を理論的背景を含めて議論しました。 Topics: イデオロギーの星座とは/ヴァルター・ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』/理念を浮かび上がらせる/モーターサイクルの例 (ソロウィルパワー、フロンティアスピリット)/敗者の救済と星座/ユニクロの読み解き/議論の土台・分析の根拠としての星座/歴史を理解する ヴァルター...
#25 パフォーマティビティ 16.06.2024 1:07:54
今回は改めて「パフォーマティビティ(行為遂行性)」を取り上げ、その成立と展開、そしてその水準での政治の可能性について議論しました。 ▶︎Topics 言語論的転回/ANTとパフォーマティビティ/ジェンダーのパフォーマティビティ/パロディの政治/美学化する距離の撹乱/カレン・バラッド ▶︎関連リンク 『言語と行為 いかにして言葉でものごとを行うか』 J. L・オースティン 著/飯野勝己 訳/講談社 https://bookclub.kodansha.co.j...
#24 アクターネットワーク理論とアッサンブラージュ 31.05.2024 1:15:58
アクターネットワーク理論の根幹にあるアイディアとその限界をドゥルーズ=ガタリのアッサンブラージュ概念と比較しながら、議論しました。 ▶︎Topics: 関係主義/配置/ラトゥール/重りのついた鍵/ミシェル・カロン/グレアム・ハーマン/ドゥルーズ=ガタリ/アッサンブラージュ=アジャンスマン/欲望の表現 ▶関連リンク ブリュノ・ラトゥール『社会的なものを組み直す: アクターネットワーク理論入門』 https://amzn.asia/d/6ABF4YD グ...
#23 多元世界 Pluriverse 19.05.2024 1:08:19
前回に引き続き、改めて「多元世界 Pluriverse」の概念に関して説明しきれなかったポイントを補足しながら議論しました。 ▶︎Topics オートポイエーシス/ニコラス・ルーマン/多元主義⇔多元世界/表象不可能性/意味のシステムの「間」/パララックス(視差)/言語ゲーム/強い関係主義/「美学的な距離」の問題 ▶︎関連リンク 「多元世界 Pluriverse」 Kyoto Creative Assemblge 2024.4.27記事 https://assemblage.kyoto/topics/post/plur...
#22 多元世界に向けたデザイン 04.05.2024 1:01:12
京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 副機構長/教授の水野大二郎先生をゲストにお迎えし、水野先生が翻訳の監修を担当された『多元世界に向けたデザイン』の内容を中心に「多元世界 Pluriverse」について議論しました。 ※今回の収録は、Kyoto Creative Assemblageの修了生の主導で実施されたカンファレンスの中で、公開録音を行いました。会場の音声も含まれておりますこと、ご了承ください。 ▶︎Topics デザインの存在論的...
#21 広告の救済 21.04.2024 1:17:03
今回は、ゲストに大阪経済大学人間科学部教授の弦間一雄先生をお迎えし、広告の歴史と現在地、これからについて議論しました。 Topics:広告の歴史(写実→抽象→思想)/"Think small."/広告代理店は、誰の「代理」か/「敗者の救済」としての広告/広告の現在地(テレビ広告・デジタル広告・「現象創造」)/ネガティブに受容される広告と、広告"らしくない"広告の拡がり/パララックス/美学的な「宙吊り」をつくる...
#20 見ること・見られること 06.04.2024 1:04:56
現象学や精神分析など、「見ること・見られること」の理論の系譜を振り返り、ユーザー自身が商品やサービスから見られていることに着目しデザインする重要性を議論しました。 Keyword: 視線/J. Sartre / M. Ponty/M. Foucault/ラス・メニーナスの絵画/J. Lacan/海中に光る缶/A. Zupancic/トラウマ・欠如・歪み・謎/iMac G3 ■参考文献 ジャン=ポール・サルトル『存在と無』 https://www.chikumashobo.co.jp/special/sartre/ Alenka...
#19 実践 23.03.2024 1:05:47
主体と構造の二元論を乗り越えを企図した「実践」概念を取り上げ、社会科学におけるその多様な議論の系譜と展開について議論しました。 Keyword: 実践とは/主客二元論を切り崩す/P.Bourdieu/A. Giddens/エスノメソドロジー/ Situated Learning / Communities of Practice /逸脱を捉える <参考文献> Pierre Bourdieu. Outline of a Theory of Practice https://amzn.asia/d/48XdLcq ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』...
#18 ピエール・ブルデュー/文化の闘争 09.03.2024 1:14:26
社会学者ピエール・ブルデューの学術的貢献を振り返り、その理論の有用性と違和感をジャック・ランシエールによるブルデュー批判を取り上げながら議論しました。 Keywords: 文化を規定する闘争/ハビトゥス/ディスタンクシオン/自由趣味と必要趣味/オムニボア/ランシエールによる批判/感性的秩序の宙吊り <参考文献> ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』: https://amzn.asia/d/hCF8ujU https://amzn.asia/d/cx7zwfY 石井...
#17 人種主義 24.02.2024 1:14:48
日常に組み込まれたシステミックな人種主義の根深さと、その根底にある欲望の問題としての排除について議論しました。 Keywords: 人種主義とは/構造化された人種主義/ポストレイシャル言説の危険性/知識ではなく欲望の問題としての排除/いかがわしい欲望に向き合う <参考文献> Racecraft: https://a.co/d/hMyWL3X Racist fantasy: https://amzn.asia/d/g2lDUaM
#16 LGBTQの経営学 10.02.2024 1:18:10
ゲストに京都大学経営管理大学院特定助教の柳淳也先生をお迎えし、ご著書『揺さぶる経営学: LGBTQから問い直す企業の生産性』について伺いながら、セックス、ジェンダー、LGBTQについて語ることの不可能性や、研究することの困難さについて議論しました。 ◇Topics LGBTQ+ / セクシュアリティ / 生産性への疑問 / CMS(クリティカル・マネジメント・スタディーズ)/ 包摂の言説が孕む問題 ◇関連文献 揺さぶる経営学: LGBTQから問い...
#15 潔い切断(後編) 29.01.2024 1:07:40
今回は、バデュウによる革命に関する理論を引きながら、「潔い切断」が「無-意味」のイノベーションに必要となる背景を議論します。 ◇Topics 3つの「無-意味」 / 「シンプル」を突き詰めた先にある過剰さ / アレとしか言えない「空虚な記号」 / 出来事(event)による 歴史の断絶=革命 ◇関連文献 存在と出来事 | アランバティウ https://amzn.asia/d/aBsCRGK ご感想、疑問点、扱って欲しいテーマ等を、Xで募集しています。 敗者...
#14 潔い切断(前編) 14.01.2024 1:11:32
今回は、昨年末にKyoto Creative Assemblageの公開イベントとして開催した佐藤可士和さんとの対談の内容を振り返りながら、イノベーションにおける「潔い切断」の重要性について、議論します。 ◇Topics 意味の世界を綴じる / クッションの綴じ目 / 象徴 / 「無-意味」を作り込む / 潔い切断(clean cut) ◇関連リンク ▶︎イノベーションのアート: 新しい価値創造の方向性 - 佐藤可士和 https://assemblage.kyoto/archives/post/-dia...
#13 「敗者のつぶやき」2023年の振り返り 23.12.2023 1:07:53
2023年6月にスタートしたポッドキャスト「敗者のつぶやき」。今回は、年内最終回の節目にあたり、半年間のプログラムを振り返ります。また、Xでリスナーの方からいただいたご質問にも答えています。 今後も、「ここがわかりにくかった」「もっとこのような事例について聞きたい」等ご意見・ご感想がありましたら、Xで「#敗者のつぶやき」のハッシュタグをつけて投稿ください。 半年間ご視聴いただきありがとうございました。来年...
#12 享楽 09.12.2023 1:10:58
「人々はなぜ解体を欲望するのか、人々はなぜ恐れと慄きを感じさせる悲劇を喜んで見るのか」 前回は、「欲望」概念を用いて、なぜ意味のシステムを解体することがイノベーションに繋がるのかをご説明しましたが、 今回はさらに一歩踏み込んで、人々がなぜ意味のシステムの解体を欲望するのか、根幹にある「享楽」概念についてご紹介しながら、議論します。 「ここがわかりにくかった」「もっとこのような事例について聞きたい」等...
#11 欲望 25.11.2023 1:07:08
「人々の欲望を掻き立てることでお金を稼ぐといった資本主義的な意味での欲望ではない。むしろその真逆である。」 なぜ意味のシステムを解体し敗者を救済することがイノベーションに繋がるのか、方法論の根幹にある「欲望」概念について議論しました。 次回は「享楽」をテーマにお話しし、より方法論の核心に迫ります。番組をフォローして、更新をお待ちください。 ◇Key Words 欲望/ドゥルーズ/ガタリ/ラカン/ジジェク/空想/トラウ...
#10 「闘争」としてのサービス 15.11.2023 1:08:52
第10回は、山内裕教授が提唱したサービス理論「『闘争』としてのサービス」について、概要と理論的背景を噛み砕いてご紹介しました。加えて、現在取り組んでいるイノベーション創出理論エステティック・ストラテジーとの繋がりについても言及しています。 人間中心設計(HCD)を超えたサービス理論、イノベーションが起こる条件についてご興味をお持ちの方は、ぜひお聞きください。 ◇Key Words サービスデザイン/人間中心設計への...
#9 セックスの不可能性 29.10.2023 1:09:35
第9回は、ジョアン・コプチェクやジュディス・バトラーによるジェンダーの議論を手がかりに、イノベーションに必要な「ラディカルな政治の可能性」についてお話します。 ◇Key Words ジョアン・コプチェク / ジュディス・バトラー / 言説空間の中での政治 / 言説空間を構築する上での政治 / 構成的外部 / 無-意味 / ジャック・ランシエール / 美学と政治 / 感性的な秩序の中断 / 分け前なきものの分け前 / 無-意味のイノベーション...
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