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yes!~明日への便り~ presented by ホクトプレミアム 霜降りひらたけ

Society JA ↓ 500 episodes

風も、雨も、自ら鳴っているのではありません。 何かに当たり、何かにはじかれ、音を奏でているのです。 誰かに出会い、誰かと別れ、私たちは日常という音を、共鳴させあっています。 YESとNOの狭間で。 今週、あなたは、自分に言いましたか? YES!ささやかに、小文字で、yes!明日への希望の風に吹かれながら、自分にyes!と言ったひとたちの物語をお聴きください。

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Mar 29, 2025

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Episodes

第二十五話『相反するものを留める』-作家・谷崎潤一郎- 20.02.2016

旧軽井沢通りに、創業400年を誇る、名旅館があります。 『つるや旅館』。 江戸時代初期に中山道の宿場町軽井沢宿の旅籠として開業したこの宿は、大正時代から昭和初期にかけて多くの文人に愛されました。 芥川龍之介、室生犀星、堀辰雄。そして、谷崎潤一郎。 彼らは夏の間の避暑地として軽井沢を選び、交流を深めました。 執筆が目的でやってきた軽井沢ですが、あまりの快適さゆえ、むしろ筆がすすまず、散歩や友人との会食にあけ...

第二十四話『切り込む力』-随筆家・白洲正子- 13.02.2016

名門『軽井沢ゴルフ倶楽部』に、「PLAY FAST」と書いたシャツを着て現れる、伝説の男、白洲次郎。 その妻、白洲正子もまた、伝説の女性でした。 伯爵家の次女として生まれた正子は、ある意味で、夫次郎に負けるとも劣らない行動力と、強いプリンシパルを持ったひとだと言えるかもしれません。 正子の父方の祖父は、薩摩出身の軍人にして政治家、樺山資紀。 戊辰戦争や台湾出兵に参加し、警視総監や陸軍大臣を歴任した生粋の薩摩人...

第二十三話『二つのJ』-キリスト教思想家・文学者 内村鑑三- 06.02.2016

しなの鉄道、中軽井沢駅から歩いておよそ20分。 森の中に、存在感のある建物が姿を現します。 『石の教会・内村鑑三記念堂』。 明治、大正と、キリスト教の布教に邁進し、日本人とは何か、後世に何を伝えるべきかに心を砕いた賢人、内村鑑三。 彼を讃えるために造られた教会は、一階が礼拝堂で、地下が記念堂になっています。 自然と調和する、圧倒的な石の静けさ。繊細なガラスの優しさ。 まるでこの地が出来たときからここにある...

第二十二話『道を選ぶ』-詩人・建築家 立原道造- 30.01.2016

信濃追分には、分去れの碑があります。 分岐点の分に、去っていくと書いて、分去れ。 言葉どおり、越後へ通じる北国街道と京都に向かう中仙道の分かれ道です。 江戸時代から旅人たちは、ここで別れを惜しみ、たもとを分けて、それぞれの道を目指しました。 この追分の分去れを、詩に詠んだ作家がいます。 立原道造。彼が詠んだ詩は、こうです。 「咲いているのは みやこぐさと 指につまんで 光にすかして教えてくれた 右は越後へ行...

第二十一話『用なき人に用あり』-実業家・鹿島岩蔵- 23.01.2016

からまつの林を過ぎて からまつをしみじみと見き 北原白秋の傑作、抒情詩『落葉松』には、軽井沢の美しい並木道の様子が描かれています。 かつては平原で、見渡すかぎりの湿地帯だったこの場所に、先人たちは樹を植えました。 鹿島組を創立、鉄道請負業に進出し、激動の明治を生きた日本が誇る実業家、鹿島岩蔵もまた、落葉松を植えました。 その苗木は百年以上を経て、ひとの心を癒す並木道となり、『鹿島ノ森』になりました。 旧...

第二十話『愛すること』-小説家・福永武彦- 16.01.2016

「よく生きられた生涯は、たとえ短いものであっても、人々の追憶の中に再びその生涯を生きるだろう」。 そんな言葉を残した作家がいます。 フランス文学者にして西欧文学を日本に広めた小説家、福永武彦。 彼もまた、軽井沢の地にゆかりのある文人でした。 劇作家、加藤道夫から信濃追分の別荘を譲り受けました。 彼はその山荘を、玩具の玩に草に亭で『玩草亭』と名付け、軽井沢の四季に触れ、創作に励みました。 彼は随筆にこう書...

第十九話『諦めない心』-星野二代目嘉助- 09.01.2016

軽井沢、星野エリア。 湯川のせせらぎの音が聴こえます。鳥のさえずり、そして、緑の香り。 ここでは、気軽に身近に自然を感じることができます。 この地は、大正時代から文人やアーティストが集まる文化の街であり、自然との共生を果たした場所でした。 星野温泉 トンボの湯、軽井沢高原教会、石の教会 内村鑑三記念堂。 モダンでエコなこの小さな街に、ひとびとは集いました。 星野エリアが、いや、軽井沢が文化と自然を満喫でき...

第十八話『シニカルという希望』-作家・評論家 正宗白鳥- 02.01.2016

軽井沢、矢ケ崎川のほとり、室生犀星文学碑から、さらに坂をのぼり山道を行けば、やがて十字架をかたどった石碑が見えてきます。 作家にして評論家の正宗白鳥の文学碑です。 スウェーデン産と言われる黒い御影石には、彼が好んだギリシャの詩が刻まれています。 『花さうび 花のいのちは いく年ぞ 時過ぎてたづぬれば 花はなく あるはただ いばらのみ』 花さうびとは、薔薇のこと。白鳥が愛した歌には、彼のニヒリズムが色濃く表れ...

第十七話『身体で覚える』-作家・池波正太郎- 26.12.2015

時代小説をこの世に残し、今も読み継がれている作家、池波正太郎。 『真田太平記』の中で、彼はこんなふうに書いています。 「すべてがわかったようなつもりでいても、双方のおもいちがいは、間々あることで、大形にいうならば、人の世の大半は、人びとの『かんちがい』によって成り立っているといってもよいほどなのだ」 池波正太郎は、人一倍、勘違いに敏感だったのかもしれません。 それは誰かに勘違いされる、ということのみな...

第十六話『軽井沢クリスマス・ストーリー』-軽井沢を舞台にした二つの物語- 19.12.2015

早くから宣教師たちが移り住んだ軽井沢は、いわば、日本におけるキリスト教信仰の聖地です。 1921年に開かれた『芸術自由教育講習会』を原点にできたのが、軽井沢高原教会。 その理念は、「遊ぶことも善なり、遊びもまた学びなり」。 文化を育てるのは、遊ぶ心なのだということを教えてくれました。 教会前のツリーは無数のキャンドルで彩られています。 チャペルの中に響いているのは、ハンドベルの音。 まるで天使が降りてくるの...

第十五話『幸せの谷』-オノ・ヨーコ- 12.12.2015

ここに一本の道があります。 軽井沢万平ホテルの裏に伸びる、石畳の小道。 苔むした石垣や何処までも続く木々たちは、時代を越え、ここを歩くひとを見てきました。 外国からやってきた宣教師は、ここを、こんなふうに呼びました。 『ハッピー・バレー』。幸福の谷。 1977年から79年の夏、この幸せの谷を何度も往復した、ある家族がいます。 ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、そして息子、ショーン。 三人は、あるときは万平ホテルを...

第十四話『ひとに助けられる』-川端康成- 05.12.2015

日本で初めてノーベル文学賞を受賞した文豪、川端康成。 彼が軽井沢を訪れたのは、昭和6年の夏、菊池寛に連れられてきたのが最初だと言われています。 その後、彼が37歳の時、今度はひとりで、芥川龍之介や室生犀星が愛した『つるや旅館』に泊まろうとやってきたと言います。 しかし、つるやは、満室。番頭は丁寧に詫びをいい、藤屋という旅館を紹介しました。 川端が藤屋に行ってみると、一室しか空いていません。 しかも、その広...

第十三話『恩を返す』-実業家・雨宮敬次郎- 28.11.2015

軽井沢のほぼ中央に位置する、離山。 その麓に今も残る、大邸宅があります。 文化遺産に登録されている、旧雨宮邸。 大きな構えの武家門をくぐると、森のように木々がそびえています。 広い庭のその先にあるのは、雨宮御殿と呼ばれた屋敷。 その持ち主だった雨宮敬次郎は、かの大隈重信に、畏怖と尊敬を持って「天下の雨敬」と呼ばれました。 実業家にして鉄道王。 雨宮は、軽井沢の風景を変えた男として、その名を後世に残してい...

第十二話『闇の中の光』-小説家・石川 達三- 21.11.2015

芥川賞、第一回の受賞者、石川達三。 彼は、軽井沢をこよなく愛し、軽井沢ゴルフ倶楽部の常連でした。 スコアはシングルプレーヤー。作家仲間の中でもその実力は群を抜いていました。ハンデは、白洲次郎と同じ、3。 ある日のコンペでは、39、42の81。 それでも石川達三は悔しがっていたと言います。 ここに一葉の写真があります。 軽井沢の別荘のバルコニーでくつろぐ、石川の写真。 白いシャツに、ベージュのパンツ。 黒縁メガネ...

第十一話『悲しみよ、こんにちは』-フランス文学者・朝吹 登水子- 14.11.2015

軽井沢タリアセン。塩沢湖のほとりに建つ、こげ茶色の木造の別荘は、睡蓮の睡に、鳩と書いて、睡鳩荘と呼ばれています。 この建物は、W.M.ヴォーリズの設計によるもので、フランス文学者の朝吹登水子の命 により、この場所に移築されました。 旧朝吹山荘は、もともと小高い丘の上にありました。 帝国生命や、三越の社長を務めた朝吹常吉の別荘でした。 常吉の長女、朝吹登水子。 彼女は、軽井沢を愛し、この別荘を心から愛しまし...

第十話『ひとを喜ばす』-横溝正史- 07.11.2015

軽井沢とミステリーには、深いつながりがあります。 数々のミステリー作家、推理小説家が、軽井沢を舞台に、謎解きや、犯人捜しの物語を紡ぎました。 松本清張『熱い絹』、内田康夫『軽井沢殺人事件』、そして、横溝正史の『仮面舞踏会』。 なぜ、かくも作家たちが、こぞって軽井沢を舞台にしたのでしょうか。 彼らが夏の二か月間、避暑に訪れていた、という物理的な理由もあるでしょう。 でも、軽井沢の森が、ある意味、守られた...

第九話『留まり続けるということ』-建築家 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ- 31.10.2015

塩沢湖畔にある、軽井沢タリアセン。 その中に、威厳を放ち、姿を留めているのが、旧朝吹山荘の『睡鳩荘(すいきゅうそう)』。 こげ茶色の木の質感。三角の屋根と白い窓が、上品で優しい風合いを奏でています。 湖面にゆらゆらと揺れるその雄姿。 三井財閥のひとりで、のちに三越の社長も務めた朝吹常吉氏の別荘として建てられ、ボーボワールやサガンの翻訳家として有名な朝吹登水子さんが長く住んだ家。 移築され、この場所にあ...

第八話『虹を見ていた』-芥川龍之介- 24.10.2015

作家・芥川龍之介もまた、軽井沢に魅せられた芸術家でした。 室生犀星や堀辰雄と親交を持った芥川にとって、軽井沢の香りは、友情に満ちた、かけがえのない時間を与えてくれました。 そしてもうひとつ、軽井沢は、芥川にとって、最後の恋とでもいうべき出会いを用意しました。 片山 広子。 歌を詠む歌人にして、アイルランド文学の翻訳家。 芥川龍之介は、自作『或阿呆の一生』の中で、「才力の上にも格闘できる女性」としるしまし...

第七話『受け入れるということ』-佐藤万平- 17.10.2015

軽井沢には、落葉松が多い。 秋を迎え、黄金色に輝く落葉松の葉が、ゆらゆらと地面に落ちています。 枯葉を踏みしめる感触は、ふかふかとしていて、その香りは、鼻の奥に、つんと懐かしさを残します。 森の奥に小道を行けば、瀟洒なホテルが見えてきます。 『万平ホテル』。 ジョン・レノンが愛し、三島由紀夫、池波正太郎ら、文人が、こぞって宿泊し、軽井沢の西欧文化の象徴として威厳を保ち続けた、国内最初のリゾートホテルの...

第六話『風立ちぬ』-小説家・堀辰雄- 10.10.2015

秋の軽井沢タリアセン。 赤や黄色に色づき始めた木々たちが、塩沢湖の湖面に、映っています。 浅間山の山頂には、早くもうっすらと雪が見えます。 タリアセンにある『軽井沢高原文庫』。 その二階にあがり外に出ると、森の奥に一軒の山荘が姿を現します。 軽井沢1412。 昭和初期を代表する作家、堀辰雄の別荘を移築したものです。 小さな階段をきしませながらあがると、そこに、木の香りに包まれた、作家の聖域がありました。 19歳...

第五話『響き合う奇跡の場所』-実業家・大賀典雄- 03.10.2015

軽井沢駅から歩いてほど近い、矢ケ崎公園。 並木道に、森の香りをふくんだ風が吹き抜けていきます。 池にかかった木造の橋から、同時に見える、浅間山と、離山。 池の水面に映る、五角形の建物があります。 『軽井沢大賀ホール』。 ソニーの元名誉会長であり、声楽家、指揮者としても知られる、大賀典雄(おおがのりお)が寄贈した、音楽堂。 今年10周年を迎えました。 「五角形にすれば、平行壁面がなくなる。どの席で聴いても、...

第四話『心の庭』-詩人・小説家 室生犀星- 26.09.2015

石川県金沢市に生まれた詩人で小説家の、室生犀星(むろう さいせい)。 彼は、こよなく軽井沢を愛した文豪のひとりです。 旧軽井沢の落葉松林を抜け、細い道を歩くと、矢ケ崎川に出ます。 その渓流をのぞむ岸辺に、室生犀星の文学碑があります。 黒い御影石に刻まれた言葉。 「我は張りつめたる氷を愛す 斯る切なき思ひを愛す 我はそれらの輝けるを見たり 斯る花にあらざる花を愛す」 室生犀星夫妻の遺骨は、ふるさと金沢から分骨...

第三話『想いは、届く』-イギリス人宣教師 アレクサンダー・クロフト・ショー- 19.09.2015

旧軽井沢の森に、ひっそりと建つ、白い十字を掲げた教会があります。 『軽井沢ショー記念礼拝堂』。 イギリス人宣教師、アレクサンダー・クロフト・ショーが建てた、軽井沢最初の教会です。 深い緑の香り。木々の下には、色鮮やかな苔が夜露を受けて、光っています。 深呼吸するだけで、癒され、浄化されたような気分になる、独特の空気感。小川のせせらぎも聴こえてきます。 足をさらにすすめると、木造二階建ての素朴な建物が姿...

第ニ話『ブレない男であるために』-白洲次郎- 12.09.2015

名門『軽井沢ゴルフ倶楽部』に、「PLAY FAST」と書いたシャツを着て現れる、伝説の男がいました。 終戦直後、連合国軍占領下、吉田茂の側近として、堂々と海外と渡り合った官僚にして、実業家、白洲次郎。 彼は「日本のプリンシパル」と呼ばれました。 彼こそが「プリンシパル」すなわち、原則を常に心に刻んでいた痛快人でした。 どんなときも、「PLAY FAST」。行動することで世を見極め、 ふるまいで想いを示した、ブレない男。...

第一話『父になりたかった』-ジョン・レノン- 05.09.2015

旧軽井沢銀座の一軒のパン屋さん。『フランスベーカリー』。 軽井沢の美味しい水と豊かな空気が育んだこのパンを買い求め、毎朝、自転車でやってくる外国人のメガネの男がいました。 小さな息子、ショーンを連れた、ジョン・レノン。 自転車のカゴの紙袋からフランスパンが顔をのぞかせています。 彼は、妻オノ・ヨーコの別荘があった軽井沢で、しっかり子供と向き合いました。 亡くなるまでの三年間。軽井沢の風が、雨が、陽射し...

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