森雪之丞

森雪之丞 Poetry Readingの世界『感情の配線』

Arts JA ↓ 48 episodes

1976 年作詞作曲家としてデビュー以来、昭和・平成・令和の3 世代でジャンルを超えてヒットチューンを生み出し続ける森雪之丞が、自選詩集『感情の配線』の発売を記念して詩を朗読する番組。メロディーを脱ぎ捨てた諧謔とエロスと波動(グルーヴ)詩人・森雪之丞の言葉の軌跡を是非ご体感ください。森雪之丞 自選詩集『感情の配線』2024年1月14日(日)発売特設サイト:https://www.mori-yukinojo.com/emotional_wiring/ハッシュタグ:#感情の配線 #推詩森雪之丞スタッフX: https://x.com/yukinojo_news

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森雪之丞

Category

Arts

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Oct 6, 2025

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Episodes

同義語 <連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> 06.10.2025

同義語 <連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> 想えば近づいてくる気がして 思考の外に追いやってきた 悲しみを伴うその響きを 寄せつけないだけの若さがあった 祖母が叔父が友人が 生き物としての約定(やくじょう)に従って消えても 違う世界の出来事だと思い込んでいた だからとても時間が掛かった それが『生』と同義語だと分かるまで 1976 年作詞作曲家としてデビュー以来、昭和・平成・令和の3 世代でジャンルを超えてヒ...

反抗期の天使 <連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> 22.09.2025

反抗期の天使 <連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> あぁ気にしないで ヒマだったからさ ヒマだと色んなこと考えちゃうんだよね 存在…理由…みたいなこと だって誰もボクを必要としないんだもの だから気にしないで 黒いタイツ穿(は)いてシッポ生えてても 1976 年作詞作曲家としてデビュー以来、昭和・平成・令和の3 世代でジャンルを超えてヒットチューンを生み出し続ける森雪之丞が、自選詩集『感情の配線』の発売を記念し...

ヤドカリと十二月 <連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> 08.09.2025

ヤドカリと十二月 <連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> 虫カゴで飼っていたヤドカリが 脱皮するために次の貝殻を探している ヤツはいつ気づくのだろう 未来を運んでくるはずの波が もう随分と来ないことに 抽斗(ひきだし)に残っていた線香花火を ベランダの暗がりに咲かせた 咲きかけた瞬間 橙色(だいだいいろ)の玉を北風に掠め取られて実感したのだ 花火と私が季節に置き忘れられたことを 1年は12ヵ月 いつ教えられたの...

十一月の旅人には翼がある<連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> 25.08.2025

十一月の旅人には翼がある<連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> 探し続けていたのか? 逃げ回っていたのか? 華氏77℉の空港で虹を見つけた朝も 霞(かすみ)という町の路地で息を潜めた夜も 旅の途中だった 何処へ行こうとしたのか? 何処(ドコ)へ行っても其処(ソコ)がまた此処(ココ)になる その騙し絵の中で生きて死ぬのが人だと言うのに なぜ旅に憧れる? 晩秋の月はさめざめと青く 地面を濡らす寡黙な影が 男の背中に...

怪盗セプテンバー <連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> 11.08.2025

怪盗セプテンバー <連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> 「朝日は夕陽にして返す 涙は夢見薬(ゆめみぐすり)に調合して枕元に樅いておく」 怪盗の言業は揺るぎない 義賊としての威厳に満ちている 「盗まれたいものは他にないか?」 怪盗は訊ねる 去年と同じ口調で 「あのぅ…」 「ドーナツの穴は盗めない」 「いえ恋人の記憶なんですが…」 ——そう 彼女は堤防にいた 波に生まれた光の蝶が 麦わら帽子と戯れていた夏の午後 ——彼...

孤独の旗、七月の風。<連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> 28.07.2025

孤独の旗、七月の風。<連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> あなたが潔(いさぎよ)く 自らの孤独を旗と呼ぶのなら 私はその旗を勇壮に揺らす 七月の風になろう 淋しさのデザインや痛みの配色 あなたが誇らしく あなただけの旗を掲げる限り 私もまた真摯な風であり続けよう 情熱は煽(あお)りあうもの 歓びは響きあうもの 憧憬は混ざりあうもの けれど孤独は決して 分かちあえないもの 不可侵な孤独だけが旗となり 雑駁(ざっ...

日曜日の天使は退屈、特に三月は。<連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> 14.07.2025

日曜日の天使は退屈、特に三月は。<連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> 日曜日の天使は退屈 だって誰もボクを必要としないんだもの 特に三月はね バレンタインデーまでは大忙し 月曜日に求愛の弓を磨き 火曜日は腕立伏せで筋力アップ 水曜には街中の図書館を回って すべての本から『絶望』という言業を消した さて下準備が整ったら 木曜に片想い真っ最中の彼女を見つけ 金曜日は探偵気取りで彼氏の身辺調査 無愛想だけど悪い奴...

そして1年が過ぎ 〜 時の配達人さんへ <連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> 30.06.2025

そして1年が過ぎ 〜 時の配達人さんへ <連弾詩集「扉のかたちをした闇」より> そして1年が過ぎ 庭先の薔薇は少し小振りになった トネリコの枝に残る巣の主は旅立ったままだ 1年が過ぎ 私は2人の友を天国に見送り 妻は3kgのダイエットに成功し 4歳の娘には人生5つ目の秘密ができた 1年が過ぎたが あの日と同じように 誰かの声に いや どうせ風なのだろうけれど 呼ばれた気がしてつい空を見上げる 四つの季節が巡る国では 記憶に...

生きる、あなたに泣いてほしくて。 16.06.2025

生きる、あなたに泣いてほしくて。 生きる 答えを知りたくて 生きる 答えがでるまで 生きる 答えがないので 生きる 答えをでっちあげて 生きる うずまきの貝殻を三つ あなたの胸に並べたら 命の音が夜に零(こぼ)れた 砂の丘 打ち棄てられた手漕ぎのボート 時はまた無感情に 水平線から鼠色(ねずみいろ)の朝を 引き上げようとしている 生きる 死にたいと言いながら 生きる 死ねない訳だから 生きる 死んだフリしてみたりして 生...

夢と旅の図式 (全員)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 02.06.2025

夢と旅の図式 (全員)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より>    女:私達は出逢う      それが運命のように    男:僕達は恋に落ちる      すべてを運命のせいにしながら  天使1:ひとりになると分かるんだ      誰かが隣にいることは  天使2:36°Cの静かな炎に      心が照らされていること    男:僕達は見つめあう      もっと素敵なあなたを知りたくて    女:でも私はふと目...

カーニバルの魔術師(魔術師=猪塚、旅人=森) <代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 19.05.2025

カーニバルの魔術師(魔術師=猪塚、旅人=森) <代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 魔術師:「 私のせいにすればいい。」  旅人:と怪しげな魔術師が言う  旅人:三角テントの中の青い闇を吸い込むと     水晶玉に心が映し出されてしまいそうで     私は脅えている 魔術師:「おまえが人間である以上     絶望の霧が晴れることはない。     だが胸に秘めた情熱を解き放つ     カーニバルの夜は必ず...

Art of HeArt(天使1=牧野、天使2=礒部)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 05.05.2025

Art of HeArt(天使1=牧野、天使2=礒部)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 天使1:ね?気づいた?     heartの中にはartがある 天使2:詩情(ポエジー)には姿がないけど     指先が動いたらそれは絵になる     唇からこぼれたらそれは歌になる 天使1:石を削れば彫刻に 天使2:布と遊べば洋服に 天使1:光を集めて写真にと     ほら少しずつ見えてくるよ 天使達:心の中にあるartが     あ...

哲学するピーターパン(ピーター=猪塚、触れたモノ達=他の3人)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 21.04.2025

哲学するピーターパン(ピーター=猪塚、触れたモノ達=他の3人)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> ピーター:眠りから醒め      瞳(め)を開けたまま夢を見ようとした時      そこには太陽があった      まぶしさに触れたくて手を伸ばしたら      突然気がついた      光が影を作っていたんだ と      太陽のある国で生きていく限り      憂鬱な影が纏わりつくのは仕方ないんだ と...

太陽のある国(女=牧野、影=森) <代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 07.04.2025

太陽のある国(女=牧野、影=森) <代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 女:涙に色があって   もし真っ赤だったら   今の私は血だらけの惨殺死体だろう 影:女は台所の闇に転がっている   冷蔵庫から洩れる光が   胸に刺さった物語の破片に   小さく反射する 女:あなたは太陽の匂いがした   男だけが暮らす真昼だけの王国で   獰猛な自分の影と闘う戦士だけが持つ匂い   あなたの背中に指を這わせ   一...

SOKO に居た(森雪之丞)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 24.03.2025

SOKO に居た(森雪之丞)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 俺は S O K Oに居た 1 9 9 0 年のイタリアに居た 異端者達の集うカフェで イタチゴッコを繰り返す警官とスリの間に居た 委託された若さを使い切れずにいた 痛みがコメカミを襲うたび 徒(いたずら) に白い粉を買いあさり 傷んだホテルの階段で売女(ばいた)を抱いた 俺は S O K Oに居た 蒸し暑い午後の伊丹空港に居た 板谷佐織という女が隣に居た 自分の身体には...

腐らない果実(礒部花凜)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 10.03.2025

腐らない果実(礒部花凜)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 安心していい おまえが飛び込んだ午後 12時38分のプールに 哀しみはひとかけらも紛れ込んではいない 粉々に割れた太陽が水飛沫(みずしぶき)に変わり 白いスイミングキャップが再び水面に現れた時 夏は見事に完成した パティオに繚乱と咲く原色の草花 パンの屑を啄(つい)ばみながら食卓(テーブル)を闊歩(かっぽ)する小鳥 銀の皿に盛られた果実の中から 奔放に熟...

例えば闇を太陽の形に切り取ること(猪塚健太) <代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 24.02.2025

例えば闇を太陽の形に切り取ること(猪塚健太) <代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 絵画館から続くこの舗道(みち) は いつ未来に繋がったんだろう 暗闇で触れた君の唇は 新しい生き物のように 七月の恋を呼吸していた 傘は捨てよう 湿った空気が雨を予感させるけれど 僕達の手は ぬくもりを囁きあうのに忙しい 立ち竦(すく)むほどの 夜の重さ 自分を責めるだけの 夜の長さ 寂しさに溺れるための 夜の深さ ひとりきりじゃ...

二月の文学(牧野由依)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 10.02.2025

二月の文学(牧野由依)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> やがて雨が雪に変わると あなたは睫毛を街燈に向け微笑む またひとつ 世界の秘密を見つけたように そんなとき私は 空気として吸い込んでいた言葉が 感情の輪郭を現すのに気づく あわく いびつに ずっしりと それは二月の 文学 物語が舗道に降り積もる そうだったものをそうだと言い直したり 見えないものをあると言い切ったり 言葉にならなかったものを やはり言...

逃亡のような追跡(森雪之丞)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 27.01.2025

逃亡のような追跡(森雪之丞)<代官山 蔦屋書店スペシャルSeason.1より> 魂がまた逃亡した 残された身体はまず溜息をつき 愛する人に短い手紙を書いてから 沈む夕陽へとハンドルを切る 魂の逃亡は 無理に大人を演じてきた 自分への復讐なのか? 用意されたエピソードを選ぶしかない 未来への警告なのか? それとも夢の荒野を走り続けた 無頼漢(ピカレスク)への憧憬(あこがれ)? 俺はいつしか 見知らぬ風景の中にいる 初めて...

ビルを落下するカメラだけに写る真実 13.01.2025

ビルを落下するカメラだけに写る真実 宇宙の塵になったはずの 人工衛星(スプートニク)から送られてくる ノイズのような暗号 地球では絶滅したはずの 愛の存在を頑なに信じるヒトという種族 涙を音符に見立てて奏でる彼のトランペット 大統領補佐官より論理的(ロジカル)な彼女のジョーク 迷子と逃亡者を識別できる僕のキス 昔天使だったと錯覚させる君のペイン 子供の頃憧れた世界はもっと美しかったと スプートニクの暗号で囁...

天才的なキス 30.12.2024

天才的なキス 恋に臆病な君の 愛に潔癖な君の なのに 1回目から天才的だったキス 触(ふ)れかけた唇の 和紙のように薄い途惑いの隙間に そっと傾(なだ)れ込む柔らかな息 離れかけた唇の 前の一瞬が編んだ切ない蜘蛛の巣に 捕獲されてしまう次の一瞬 あの夜僕は決めたんだ こんなに凄いキスを 軽い挨拶なんかに 堕落させちゃいけないんだと だからこそ大きな意志を持って 今夜も君とキスをする それがどのくらいの威力かと言えば...

結露 16.12.2024

結露 君を抱いた 僕の裸と君のハダカが キュキュッと音をたて 僕の心が君のココロに グニュッとくっついた 理科の時間に習ったでしょ? 熱は暖かい所から冷たい場所へ移るんだよ もっと君を抱いた 赤ワインの味がする唇と マルボロ・ライトの息が絡みあって 鏡に映った二人はまるで恋人みたいだった 今は愛の温度が違っていても しばらくこうしていればいっしょになるよね 〜君の正体はノボルに振られて自棄になっている女の子〜...

贅沢な生き物 02.12.2024

贅沢な生き物 贅沢な生き物…それは人間神が与えてくれたその手で 鉄の馬や石の塔や 美しい未来を造り 進化を持て余した同じ手で それらを破壊する武器を造る 贅沢な生き物…それは人間 身体が健やかな朝 自分が健康だとは気付かず 心が穏かな夜 何て退屈な人生なんだと愚痴を吐く 極上の愛を味わうために まず悲しみで舌を漱(すす)ぎ 自由を貪(むさぼ)りながら満たされず 孤独までをも胃に流し込む 闇に支配された朝 光が消えた...

囁く天使 18.11.2024

囁く天使 『愛してる』を3000倍強くした 動詞 『淋しい』を北極の風で凍らせた 形容詞 『夢』の影にある迷宮を暗示する 名詞 『ちょっと』と言いながら『もっと』を意味する 副詞 『だけど』と言いながら二人の時間を繋いでゆく 接続詞 そんな言葉が この世にあれば 僕は君を 決して失わなかっただろう あの夜 喋れない僕の代わりに 天使は囁いていた だけどそれは 心の中だけに伝わる 波の様な文字 1976 年作詞作曲家としてデビュ...

ボクの指と彼女の舌 04.11.2024

ボクの指と彼女の舌 ギターがあると 『天国への階段』を弾きたくなる指 美味(おい)しい物があると 鼓(つづみ)を打ちたくなる 舌影ができれば キツネや鳩になれる指 サクランボがあれば 茎を輪ッカにできる舌 彼女の吸い付くような肌を知っている ボクの指 日曜日のボクの髭(ヒゲ)の味を知っている 彼女の舌 ラムの骨をしゃぶってベトベトの指 フローズン・ダイキリに酔ってレロレロの舌 タクシーに乗った途端 スカートの闇へ...

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