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吾輩は歴史を考える猫である
お聞きいただきありがとうございます。 吾輩は猫である風に歴史を語りたいと思っています。不定期便ですので、あしからず。コメントや評価をいただけると幸いです。今後とも宜しくお願い致します。🙇
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Episodes
Episódio 11 - 吾輩は歴史を考える猫である 14.04.2026 7:45
0011 行基という泥まみれの聖者が、民衆の力で大仏という巨大な金塊を築き上げた後、歴史の舞台には、海を越えてやってきた一際厳格な、しかし慈愛に満ちた老僧が登場する。 名は鑑真(がんじん)。遥か大唐帝国から、日本の仏教に「筋(すじ)」を通すためにやってきた、不屈の男である。 吾輩は歴史を考える猫である(不屈の渡来僧・鑑真編) ルールを欲しがる奇妙な人々 人間という生き物は、つくづく不思議なものである。行基...
Episódio 10 - 吾輩は歴史を考える猫である 13.04.2026 7:28
0010 聖武天皇が巨大な金色の像を前にして、「どうしたものか」と溜息をついていたその時、歴史の舞台袖から、何とも精力的で泥臭い男が颯爽と現れた。 名は行基(ぎょうき)。人間どもが「日本初の大僧正」と仰ぎ奉る、飛鳥から奈良にかけてのスーパー・スターである。 吾輩は歴史を考える猫である(民衆の英雄・行基編) お上に逆らう「はねだし猫」の如き僧侶 人間という生き物は、自分たちが作った「決まり事」に縛られるのが...
Episódio 9 - 吾輩は歴史を考える猫である 08.02.2026 7:07
0009 藤原氏の礎を築いた鎌足から、その孫の代へと歴史の糸は繋がっているようだ。吾輩は、主人が飲み残した茶の香りを嗅ぎながら、次なる頁(ページ)へと目を移した。そこに描かれているのは、何やら巨大な金色の像を前にして、一心不乱に祈りを捧げる男の姿である。 吾輩は猫である(大仏建立編) 不安の時代の「優柔不断」な男 第八代・天智天皇の改革から時が流れ、奈良の都は「天平(てんぴょう)」という華やかな時代を迎え...
Episódio 7 - 吾輩は歴史を考える猫である 05.02.2026 6:46
0007 聖徳太子の「和」の精神も束の間、吾輩の目の前の頁(ページ)は、突如として血なまぐさい一大事へと塗り替えられた。次に現れたのは、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)なる、これまた一筋縄ではいかぬ皇族である。 飛鳥の暗殺者と「大改革」 六四五年、この男は中臣鎌足(なかとみのかまたり)という腹心と共に、時の権力者・蘇我入鹿(そがのいるか)を皇極天皇の目の前で仕留めてしまった。これを「乙巳(いっし)の変...
Episódio 6 - 吾輩は歴史を考える猫である 04.02.2026 5:42
0006 聖徳太子の話で盛り上がっている最中、吾輩の眼にまた一人、妙な名前の男が飛び込んできた。小野妹子(おののいもこ)という。男のくせに「妹」とはこれいかに。人間どもの名付けの感性は、時として吾輩の理解を越えるものがある。 大国を激怒させた「日の出」の男 この妹子なる男、六〇七年に太子の命を受け、荒波を越えて隋(中国)へと渡った遣隋使である。彼が皇帝・煬帝(ようだい)に差し出した国書には、「日出づると...
Episódio 5 - 吾輩は歴史を考える猫である 04.02.2026 6:33
0005 卑弥呼という妖艶な女王の幻影が消えぬうちに、吾輩が次に目にしたのは、何とも多忙そうな、しかし眉目秀麗な男の姿である。名は聖徳太子。人間どもの間では、一昔前まで紙幣の顔として崇められていた御仁だ。 厩(うまや)の前で生まれたサラブレッド 五七四年に生を受けたこの男、本名を「厩戸王(うまやどのおう)」という。母君が厩(うまや)の前で急に産気づいたという伝説がその名の由来だそうだが、吾輩からすれば、馬...
Episódio 4 - 吾輩は歴史を考える猫である 26.01.2026 6:04
0004 吾輩はまた、あの色褪せた絵巻物(歴史の流れ)を凝視してみた。そこに、一際怪しげな、しかし気高い空気を纏った女子(おなご)が座っておる。名は「卑弥呼」というそうだ。 呪術で人心を操る女王 三世紀、まだ日本が「倭(わ)」と呼ばれていた太古の昔、邪馬台国なる国を治めていたのがこの卑弥呼である。人間という生き物は、理屈に合わぬことを恐れるくせに、不思議な力には滅法弱い。彼女は「鬼道」という呪術を用いて...
Episódio 3 - 吾輩は歴史を考える猫である 23.01.2026 6:41
0003 吾輩は、主人が居眠りしている隙に、そっと前足で頁(ページ)を繰ってみた。そこには「歴史の大きな流れを見てみよう」などという、人間どもの野心に満ちた言葉が踊っている。 人間どものあくなき好奇心 挿絵の中の小娘は、「小学校で学んだ人は、どのくらい昔の人かな?」と、首を捻って過去の闇を覗き込もうとしている。隣にいる小僧も負けじと、「文化財はいつ頃つくられたんだろう?」と、自分たちが生まれる遥か前の遺...
Episódio 2 - 吾輩は歴史を考える猫である 22.01.2026 5:16
0002 吾輩は、主人が広げたままにしている書典を、上からそっと覗き込んでみた。そこには「歴史の大きな流れを見てみよう」という、なんとも仰々しい表題が踊っている。 人間という生き物は、自分たちが生まれる遥か昔のことにまで首を突っ込みたがる、誠に奇妙千万な性分を持っているらしい。 過去の亡霊を追いかける子供たち ふと見れば、挿絵の中の小娘が「小学校で学んだ人物は、一体どのくらい昔の人なのか」と首を傾げている...
Episódio 1 - 吾輩は歴史を考える猫である 21.01.2026 3:56
0001 吾輩は歴史を考える猫である。名前はまだない。 近頃、人間という妙な生き物を観察していると、彼らはどうやら二つの「時」の流れというやつを泳いでいるらしい。 一つは、せいぜい八十年ばかりの「一生」とか「人生」とか称する、あわただしい時間の流れだ。人間どもはこの短い間に右往左往し、飯を食い、恋をし、そして死んでいく。実に浮世は儚(はかな)いものである。 しかし、彼らにはもう一つの流れがあるという。それ...
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