明治発明会

明治発明会ラジオ

消えゆく技術を残すために活動する明治発明会がお届けするラジオ。産業が盛り上がった理由から衰退までを知り、その先の現場に眠る知恵、語られずに消えていく工夫、受け継ぐべき技術の手触りを拾い集め、未来へつないでいきます。感想やお便りはこちらに: contact@meijihatsumeikai.com

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Jul 6, 2026

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Episodes

【4-2】モーターが動かす世界 -モーターの種類は制御で決まる 06.07.2026

かつて20世紀のモーターを支えたのは、ブラシと整流子によって電気の向きを切り替える、ブラシ付きDCモーターでした。安価で単純なこの仕組みは、おもちゃや家電、自動車の内装など、数え切れない製品を動かしてきました。しかし、摩耗や火花、騒音、高速回転の限界という課題も抱えていました。 その常識を変えたのが、半導体によって電流を切り替えるブラシレスDCモーターです。ブラシをなくしたことで、高速化、静音化、長寿命...

【4-1】モーターが動かす世界 -モーターはなぜ回るのか 28.06.2026

スマートフォンの振動、電動歯ブラシ、ドライヤー、エアコン、冷蔵庫、電車、エスカレーター、エレベーター。私たちの暮らしは、数え切れないほどのモーターに支えられています。平均的な家庭にも数十個単位で使われていると言われるこの機械は、あまりにも身近すぎるために、その仕組みを意識する機会は多くありません。 モーターは、電気を光や熱ではなく、「動き」へ変える装置です。では、目に見えない電気は、なぜ物を押し、...

【3-4】世界は鋳物でできている -なぜ鋳物は未来でもなくならないのか 20.06.2026

鋳物は、6000年前から続く古い技術です。だからこそ、3Dプリンタ、新素材、脱炭素といった新しい時代の流れの中で、本当に残り続けられるのかという疑問が生まれます。 しかし鋳物には、大きく、複雑で、内部に空洞を持つ部品を、大量に作れるという強みがあります。ポンプ、バルブ、コンプレッサー、タービン、水道管など、流体と社会インフラを支える部品は、簡単には他の工法へ置き換えられません。 この回では、3DプリンタやAI...

【3-3】世界は鋳物でできている -ギガキャストは何を変えたのか 06.06.2026

ギガキャストとは、巨大なアルミ鋳造部品を一体成形する製造技術です。金属を溶かし、型に流し、固めるという鋳物の基本原理を使いながら、自動車の車体構造を大きな単位で作ろうとする、現代の鋳造技術です。 このギガキャストを広く知られるきっかけにしたのが、テスラでした。EV、自動運転、AI、ソフトウェアで更新される車。そうした最先端のイメージが強いテスラが、近年の製造技術として力を入れてきたものの一つが、実は鋳...

【3-2】世界は鋳物でできている -現代社会は鋳物なしでは成り立たない 30.05.2026

マンホールの蓋、水道管、バルブ、ポンプ、自動車のエンジンブロック、ブレーキディスク、エレベーター、工作機械のベッド。 私たちの街や工場、建物や乗り物の中には、気づかないだけで多くの鋳物が使われています。 産業革命以降、鋳物は蒸気機関を支え、やがて水道、ガス、建物設備、自動車、物流といった現代社会のあらゆる層へ入り込んでいきました。かつて鐘や大砲、仏像のように見える存在だった鋳物は、今では社会の奥深く...

【3-1】世界は鋳物でできている -6000年変わらないものづくりの原理 23.05.2026

マンホールの蓋、水道のバルブ、エンジンブロック、工作機械のベッド、そして近年注目されるギガキャストまで。私たちの足元や機械の内側には、気づかないだけで多くの鋳物が使われています。金属を溶かし、型に流し、固める。その基本原理は6000年ものあいだ変わらず、文明とともに形を変えながら生き残ってきました。このシリーズでは、鋳物がなぜここまで長く使われ続け、どのように社会の足元、機械の内部、産業の土台を支えて...

【2-4】工作機械が形づくる世界 -覇権の移動史 15.05.2026

工作機械は、ただの設備ではありません。何を、どこまで正確に作れるのか。それを、どう量産し、どう再現できるのか。その時代の「作り方」そのものを決める機械です。 だからこそ、工作機械の主役が移ると、産業の主役まで移っていきます。 英国は、モーズリーのねじ切り旋盤やウィットワースの規格に象徴されるように、近代工業の文法を整えました。 アメリカは、その文法を互換性部品、治具、ゲージ、専用機によって、大量に再...

【2-3】工作機械が形づくる世界 -人と機械の対話史 08.05.2026

工作機械が進化すると、人の技能は不要になる。そう語られることがあります。ですが実際には工作機械の進化は技能を消したのではなく、その姿を変えてきました。 汎用旋盤の時代、熟練工たちは音、振動、切粉、手応えといった信号を読み取りながら、その場で加工状態を判断し、必要な修正を加えていました。 NCやCNCの普及によって、位置決めや軌跡の反復は機械へ移りました。 しかし、段取り、条件出し、異常対応、予兆察知といっ...

【2-2】工作機械が形づくる世界 -精度の文明史 02.05.2026

同じものを、同じ寸法で、何度でも作れること。 そして、別の場所で作られた部品同士が、きちんと合うこと。 近代工業を支えたのは、単に優れた機械だけではありません。 ねじのピッチ、寸法公差、測定基準、ブロックゲージ、規格化――そこには「正確さ」を社会全体で共有するための長い歴史がありました。 キャスト: エル:明治発明会代表 たけし:明治発明会副代表 リーダー:巻き込まれた人 感想やお便りはこちらに: contact@mei...

【2-1】工作機械が形づくる世界 -見えない主役の200年史 25.04.2026

蒸気機関、鉄道、自動車、航空機、そして現代の精密産業まで。華やかな技術の背後には、常にそれを形にする工作機械の進化がありました。このシーズンでは、ジョン・ウィルキンソンの中ぐり盤、ヘンリー・モーズリーのねじ切り旋盤といった重要な転換点をたどりながら、工作機械がいかにして産業の土台を築いてきたのかを見ていきます。主役として語られることは少なくても、あらゆるものづくりを支えてきた見えない主役の歴史をた...

【1-4】米国造船業の衰退と復権 -失われた造船は戻るのか 18.04.2026

前回までは、ジョーンズ法のもとでアメリカの造船業がどのように縮小していったのかを見てきました。今回は、その間に大きく力を伸ばした中国の造船業、そして再びアメリカが造船業の復権を目指しながらも、なぜそれが簡単ではないのかを見ていきます。造船は、工場さえ建てればすぐ戻る産業ではありません。設備、サプライチェーン、熟練労働、設計、生産管理、そして現場に蓄積された感覚まで、長い時間をかけて築かれた力が必要...

【1-3】米国造船業の衰退と復権 -船を作りすぎた国の停滞 11.04.2026

第二次世界大戦を通じて、アメリカは圧倒的な建造力を手にしました。 しかし、戦時に必要とされたその巨大な生産力は、平時にそのまま維持できるものではありませんでした。 大量に建造された船はやがて余剰となり、造船所は仕事を失い、アメリカ造船業は新たな局面を迎えます。 その兆しは、実は第二次世界大戦後に突然現れたものではなく、第一次世界大戦後の時点ですでに表れていました。ここでは、過剰船腹の問題からジョーン...

【1-2】米国造船業の衰退と復権 -リベットから溶接へ 04.04.2026

第二次世界大戦が始まると、アメリカの造船業はさらに大きな転換点を迎えます。 その中心にいたのが、造船の専門家ではなく、大規模建設で知られたヘンリー・J・カイザーでした。 彼がもたらしたのは、単なる増産ではありません。従来のリベット中心の建造から、より迅速で大量生産に適した溶接中心の建造へ。さらに、工程の分業化やプレハブ化、24時間稼働の体制を組み合わせることで、造船は職人技だけに支えられた産業から、近...

【1-1】米国造船業の衰退と復権 -米国造船業拡大の出発点 27.03.2026

かつてアメリカは、世界でも群を抜く造船大国でした。 ですが、その隆盛は決して最初から約束されていたものではありません。戦争という切迫した現実の中で、政府、産業、労働力を総動員しながら、生産力と技術力を急速に育てていった結果として築かれたものです。 その出発点のひとつが、第一次世界大戦の危機の中で建設されたホグアイランド造船所でした。ここでは、米国造船業拡大の原点をたどり、後の繁栄へとつながる土台がど...

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