畑と田村
コース管理の現場
ゴルフ場のコース管理について語るポッドキャスト。トーナメントコースをはじめ数々のコースでグリーンキーパーを務めてきた畑さんと、そんな畑さんを裏から支える田村が、コースメンテナンスの現場で起きていることや、そこにある知識・作業・背景について語ります。最新技術の紹介というよりも、現場で積み重ねられてきた判断や考え方を言葉にしていく番組です。
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Episodes
第28回|「ワクワクするゴルフ界」はもう戻らない。それでも作る方法を考える 08.04.2026 23:23
畑さんがよく言う「ワクワクするゴルフ界の復活」。 その言葉に、ずっと少し引っかかっていました。 調べていくと、あの時代の熱狂は、同じ形ではもう起こらない構造が見えてきて。 それでも、この時代に何ができるのかを考えています。 高度成長期とゴルフブームの背景 / 会員権と投資対象としてのゴルフ場 / 設計家の思想が残っていた時代 / 同じワクワクはなぜ戻らないのか / 今ある別の形のワクワク / メンテナンスと設計思想...
第27回|見えてからでは遅い。春のグリーンは秋の管理で決まる 01.04.2026 22:23
春になると、グリーンにポコポコした違和感が出てくることがあります。 でもその原因は、春に突然起きたものではなく、秋のコアリングやその後の管理の中にすでに潜んでいます。 今回は、春の仕上がりを左右する秋の認識と管理について、キーパーが何を見て、どう備えるべきかを話しました。 【今回の内容】 春に目立つグリーンのポコポコ / コアリング後の空洞化が起こすこと / 秋の管理が春の仕上がりを左右する理由 / 芽の肥大...
第26回|2月に池に藻が出た。その時、キーパーは何を疑うか? 25.03.2026 20:29
2月の池に藻が出た。 こういう小さな異変を、ただの現象で終わらせず、次の変化の予兆として捉えられるかどうかで、現場の判断は変わってきます。 今回は、池の藻の発生をきっかけに、キーパーが何を疑い、どう仮説を立て、来年につながる記録にしていくのかを話しました。 【今回の内容】 2月に藻が出た違和感 / 池の水温上昇と春の兆し / 池の変化とグリーン管理のつながり / 表層5センチの停滞水をどう考えるか / 病気の予兆...
第25回|春のグリーンに出る「緑のプツプツ」。原因は秋のコアリングだった 18.03.2026 22:18
春になると、グリーンにポツポツと濃い緑の点が見えることがあります。 一見すると芝が元気に見えますが、実はそれは秋の更新作業の影響が、あとから表に出てきたサインかもしれません。 今回は、秋のコアリングで起きる空洞化と、それが春の生育ムラとしてどう現れるのかについて話しました。 【今回の内容】 春のグリーンに出る「緑のプツプツ」とは何か / 秋のコアリングで砂が入らないと何が起きるのか / コアリングの空洞部分...
第24回|コースが見える。現場と経営をつなぐ「現場の言語化」という仕事 11.03.2026 19:52
田村は普段、コースの現場で芝を管理しているわけではありません。 それでも写真や会話を手がかりに、コースの状態を理解し、現場で起きていることを整理し、現場と経営をつなぐ役割をしています。 今回は、そんな「現場の言語化」という仕事について話しました。 【今回の内容】 田村は現場にいないのにどうやってコースを理解しているのか / 写真や会話からコース状態を読む / キーパーの話を整理する仕事 / 現場で起きているこ...
第23回|ひょろ芝を卒業する。冬に入れる「刺激」の話 04.03.2026 19:23
冬の芝生は、止まっているように見えます。 でも実際には、ゆっくり、確実に、次の季節へ向けた準備が進んでいます。 更新作業のような派手なことはできない時期。 だからこそ、刈込みや転圧といった「日常の刺激」をどう捉えるかで、 春以降の芝の強さは大きく変わっていきます。 今回は、畑さんが長年の経験の中で辿り着いた、 少し独特で、でも現場では確かな手応えのある考え方。 「ひょろっとした芝」を卒業するための、冬の...
第22回|暦で読む芝の目覚めと、春の段取り 25.02.2026 20:05
少しずつ暖かさを感じ始める3月。 でも、芝生の世界では「春が来た=すぐ動く」ではありません。 暦の上では季節が進み、虫や雑草、樹木、そして芝も、わずかに反応を見せ始めます。 その小さな変化をどう読み取り、どう段取りに変えていくのか。 今回の話題は、 芝が本格的に動き出す前の、迷いやすく、でも一番大切な準備期間について。 派手な作業はまだできない時期。 だからこそ、妄想し、整理し、春に備える。 そんなシーズ...
第21回|畑さんは何者か(後編)名門で学んだ40代、立ち上げを背負った50代 18.02.2026 19:16
前回(第20回) は、畑さんの「育てられた20代」と「葛藤した30代」の話でした。 後編の今回はその続き。名門コースでの40代、そしてリニューアルプロジェクトに挑んだ50代を軸に、畑さんの仕事観がどう形づくられていったのかを辿ります。 名門の現場で学んだのは、技術を押し出すより先に「立ち位置」を整えることでした。 自分の理想を前に出すと反発が起きる。 だからこそ、メンバーや現場の考えを丁寧に聞き、共有できる形に...
第20回|畑さんは何者か(前編)育てられた20代、葛藤した30代 11.02.2026 23:36
畑さんは、どんな現場を通って今に至ったのか。 今回は、これまであまり語ってこなかった畑さんの経歴と原点を掘り下げる回です。 トーナメントコースで育てられた20代。同世代がひしめく環境で叩き込まれた、職人気質と仕事への誇り。 一方で、初めてキーパーとして現場を任された30代には、理想と現実のギャップに悩み、葛藤し、一度はゴルフ場の仕事から離れる決断も経験します。 名門コースでの学びや、大きな失敗と、それを支...
第19回|キーパーが「職人」でいるために。計画と数字という武器 05.02.2026 24:55
現場の段取りはできる。でも、予算と交渉は支配人任せ。 そんな構造が、キーパーをサラリーマン化させていきます。 機械の更新、メンテナンス費、気候変動、人員の増減。 コース管理で起きていることは、すべてお金とつながっています。 だから必要なのは、計画と数字を「武器」にすることでした。 第19回は、 予算は誰が組むべきなのか 前年踏襲の予算では、なぜ現場が守れないのか 支配人とどう向き合えば、現場の意志を通せるの...
第18回|機械が止まると現場が止まる。物価高時代のメンテ戦略 28.01.2026 17:44
機械が1台止まると、現場が止まります。 物価高で買い替えは簡単じゃない。 温暖化で芝が伸びる期間も長く、機械の稼働時間は増えています。 だから今のコース管理は、機械のメンテナンスを「戦略」として組み込む必要があります。 第18回は、畑さんの実体験をもとに、日常清掃から定期整備、業者選び、予算化までを整理しました。 【今回の話】 機械が高い時代、「買う」より「長持ちさせる」へ 稼働時間が増えるほど、1台停止の...
第17回|朝に刈る?午後に回す?「霜」のせいでルーティンが崩れる 21.01.2026 22:15
霜が降りた朝、コース管理は「いつも通り」には動けません。 グリーンを朝に刈るのか、午後に回すのか。 たったそれだけで、芝の傷みが変わります。 第17回は、霜・凍結・雪の現場で、ルーティンが崩れる瞬間の「判断基準」を畑さんの実体験から整理しました。 【今回の話】 九州でも霜は降る。けど関東・関西の「毎日凍る冬」とは別物 刈り込みはスパイク跡・ゴミを回収するためでもある 凍結防止シートの重労働 雪は「どかせば正...
第16回|冬のコース管理と外注工事の基本:艶消し潰し&見積精査 14.01.2026 18:20
第16回は「冬のコース管理」と「外注工事」の2本立てです。 冬は大きなメンテナンス作業が一段落する一方で、現場の意識が清掃や仕上げに寄りがちです。その結果、プレーの質を落とす小さな「ほころび」が、見逃されたまま残りやすくなります。 前半は、その艶消しとなるほころびを「たまたま見つける」のではなく、意識して探しに行くという話です。お客様は気づくのに、作業する側は「慣れ」で気づけなくなる。だからこそ、視点...
第15話|ティーマーク×カップ位置:コースの難易度はセッティングで作れる 07.01.2026 19:30
第15回は、まだまだカップ切りを語り足りない畑さんが、ティーマーク×カップ位置の組み合わせで「難易度」と「心理」がどう変わるかを解説します。 カップ位置だけを見ていると、18ホールの流れは簡単に崩れます。手前・奥・左右のバランス、上り・下りの偏り、そして来場者数(組数)を踏まえたセッティングの考え方。さらに、ゴルフを知らない担当者でも事故を減らせる「パターン化(ローテーション)」の作り方まで話しました。...
第14回|カップ切りは「穴あけ」じゃない。「フチ」で弾かれる理由 01.01.2026 20:51
パットが「入ったはずなのに弾かれる」。 その原因、ストロークだけじゃなく「カップのフチ」かもしれません。 第14回は、カップ切りを単なる穴あけ作業にしないために、良いカップの基準と、現場で基準を残す教育の話をします。 ・フチで弾かれる「カップ側の理由」 ・良いカップの条件(縁/深さ/まっすぐ) ・短時間運用が基準を崩すメカニズム ・新人教育:何を見せて、何を反復させるか 感想・質問はXかInstagramで #コース...
第13回|年末雑談:教材がない。だから「本」と「場」を作る 25.12.2025 23:59
第13回は、年末雑談回です。 コース管理の現場には経験則はあるのに、体系だった「教材」がほとんどありません。 だから私たちは、「本」と、学び合える「場(コミュニティ)」を作りたい。 本にしたい内容、場を作る理由、呼びたいゲスト(設計者・プロ・業者・海外キーパー)まで、私達の野望を話しました。 感想・質問はXかInstagramで #コース管理の現場 でお願いします。間違いの指摘も歓迎、必要なら訂正します。 こちらから...
第12回|女子最終戦はなぜ質素に見えた?フェニックスとリコーカップ、芝の演出差 19.12.2025 19:03
第12回は、女子ツアー最終戦 「LPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 」を現地観戦した畑さんが、コースの見え方をグリーンキーパー目線で解説する回です。 畑さんがまず口にしたのは「フェニックス(ダンロップフェニックス)と比べると、なぜか質素に見える」という違和感。その理由を、芝の良し悪しではなく「芝の演出差」という視点で整理します。 高麗グリーンの冬の表情と色の残し方、オーバーシードによる“映え”とベ...
第11回|なぜスコアが伸びるのか?元キーパーが斬る「美しいラフ」と「止まるグリーン」 12.12.2025 20:33
宮崎県のフェニックスカントリークラブで2025年11月20日~23日に開催されたダンロップフェニックストーナメント。 この現地視察をきっかけに畑さんが語る「フェニックスレポート3部作」の最終回です。 見た目は美しく仕上がったコースでも、プロの視点で見ると「なぜスコアが伸びるのか」の理由が明確に見えてきます。話題は、フライヤーが起きにくいラフの構造から、ボールがピタリと止まってしまうグリーンの「足(転がり)」に...
第10回|「オーガスタの美学」をフェニックストーナメントで再現するなら ? 05.12.2025 20:50
宮崎県のフェニックスカントリークラブで2025年11月20日~23日に開催されたダンロップフェニックストーナメント。 この現地視察をきっかけに畑さんが語る 「フェニックスレポート3部作」の第2作目です。 今回のテーマは、畑さんが現地を歩きながら思い浮かべた「フェニックスで、オーガスタの美学を再現することは可能だ」という視点です。 鍵になるのは、 エッジングと松葉 。 一見細かな作業に思われがちですが、実はコースの印...
第9回|フェニックストーナメントの真っ青な芝の裏側 28.11.2025 20:05
宮崎県のフェニックスカントリークラブで2025年11月20日~23日に開催されたダンロップフェニックストーナメント。 この現地視察をきっかけに畑さんが語る 「フェニックスレポート3部作」の第1作目です。 今回は、テレビ画面に映る「真っ青なフェアウェイ」がどんな技術で生み出されているのか、そしてその美しさの裏で、本来見落としてはいけない「ベース作り」の重要性について話しています。 今回の中心テーマは オーバーシーデ...
第8回|ゴルフコース設計家の意図が消えるメンテナンスの落とし穴 21.11.2025 21:23
今回のテーマは、 「ゴルフコース設計家の意図が消えるメンテナンスの落とし穴」 についてです。 長年コース管理をしてきた畑さんが、 戦略型コース設計 グリーン形状とスピードの関係 リスクを取ったプレーヤーに「ご褒美」が用意されている構造 設計意図を壊す典型的なメンテナンスのミス などを語ります。 コース設計家は、プレーヤーの動線からスコア分布まで緻密に考えてグリーンやバンカーを配置しています。 しかしその意図...
第7回|「グリーンを仕上げる」とは何か? 春へ逆算するグリーンづくり 14.11.2025 17:13
第7回のテーマは「グリーンを仕上げるとは何か」。 一見シンプルに聞こえるこの言葉の裏側には、季節をまたいで積み重ねる長い準備と、秋から春へ向けて続く逆算の思考があります。 仕上げとは、表面をきれいに整える作業ではありません。 芝が健全な状態であることを前提として、「正しく反応できる状態」を整えていく、長いプロセスの先にあるものです。 春の仕上げは春にはじまらない。 芽が動き出すより前、秋の段階から組み...
第6回|グリーンを「診る」技術。芝を読む五感の使い方 07.11.2025 21:13
グリーンキーパーの仕事は、朝の観察から始まります。芝の色・硬さ・匂い・踏み心地・根の張り方。それらを総合的に読み取って、その日の判断(刈高・散水・養生)を決めていく。 第6回目のテーマは「観察」。 畑さんが毎朝18ホールを歩きながら、 どんな視点で芝を見ているのか、 どんな感覚で違和感を察知しているのかを掘り下げます。 芝と「対話する」とはどういうことか。 経験を積むと何が見えてくるのか。 そして次世代の...
第5回|ルーティンを壊す。芝と向き合うと言う仕事 01.11.2025 18:59
コース管理の仕事は、季節ごとに決まった作業の積み重ね。 けれど、ただ同じことを繰り返すだけでは、本当の面白さには辿り着けません 芝のわずかな変化を感じ取り、自分の技術と知識と工夫をそこに投入する。 同じ作業でも結果が変わる、その瞬間こそがコース管理の醍醐味です。 第5回は、「ルーティンにしない」コース管理の仕事の向き合い方について話しました。 お問い合わせフォーム 番組へのご感想やご質問、取り上げてほ...
第4回|反省会。「くどい」と言われても語るべき事がある 24.10.2025 20:39
ゴルフ場「コース管理の現場」第4回は、少しゆるめの「反省会」。 言葉の間違いや伝え方に悩みつつも、「伝えたい」という気持ちから見切り発車で始めた番組の裏側を話しました。 今回は、 季節感を大切にしたコース管理と配信のあり方 畑さんの「くどい説明」について 短くまとめられないほど深く考えてきたコース管理の哲学 「サラリーマンキーパー」について 率直に語ります。 畑さんの芝の作り方がちょっと垣間見えるエピソー...
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