山口謡司

山口謡司の猫は視ていたニャン

Society JA ↓ 66 episodes

はっぴぃ!FM(佐世保)毎週水&金、朝8:00 ~ 8:15佐世保出身の作家、山口謡司が送るはっぴぃ!FMの番組「山口謡司の猫は視ていたニャン」猫はいつも奇想天外の未知の世界への道へと我々を誘ってくれる生き物。そんな猫の目で見た佐世保弁、そしてずっと古くからある日本語・・・猫の目、猫の手を借りて、言葉の力を、みなさんと一緒に探って行く - そんな番組です!

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山口謡司

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Jul 5, 2026

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Episodes

第39回(2025年12月24日&26日放送)「もしかすっぎ」「絵文字」 24.01.2026

佐世保弁に「もしかすぎ」という言葉があります。意味は「もしかしたら」。でも、ただの仮定じゃなくて、「そうだったらいいなあ」という希望がこもった言葉です。 もしかすぎ、まだ若かかもしれん。もしかすぎ、戦争はなかったかもしれん。そう思うだけで、少し未来が明るくなる。創造性のある「もしも」。それが、もしかすぎです。 さて、日本語の「絵文字」。LINEやSNSで、言葉にぬくもりを添えてくれる存在ですね。実は絵文字...

第38回(2025年12月17日&19日放送)「ギャーチレーナー」「さすが」 24.01.2026

台湾語に「ギャーチレーナー」という言葉があります。両手で頭を抱えて「ギャーチレーナー!」意味は、「びっくりしたなあ」「困ったなあ」。 パイナップルを「鳳梨(ファンリー)」と言う台湾で、「梨じゃないじゃん」と言ったら、頭を抱えてギャーチレーナー。言葉は、声だけじゃなく、しぐさと一緒で伝わるんですね。 日本語の「さすが」。流れる石と書いて流石。 ためらわず、流れに身を任せて進む石の姿。見事な仕事に「さす...

第37回(2025年12月10日&12日放送)「庭にくちなわのほうとった」 23.01.2026

父から届いたLINE「庭に長か口縄の方を取った」。口縄とは、昔の言葉で蛇のこと。縄のように長く、口がついているから口縄。あるいは、朽ちた縄のように見えるから、とも言われます。蛇は金運の象徴。抜け殻を財布に入れるといい、なんて話もありますね。 12月は年賀状の季節です。 最近はLINEで済ませる人も多いけれど、手書きの年賀状をもらうと、やっぱり嬉しい。 新年の挨拶に、「拝賀」や「慶賀」という言葉はいかがでしょ...

第36回(2025年12月3日&5日放送)「くさかー」「半どん」 23.01.2026

猫にご飯をあげると、くんくん匂いを嗅いで、ちょっと舐めて、「くさか」「にがか」「すっぱか」……と言いたげに、結局食べずにどこかへ行ってしまう。 猫は、自分に合うかどうかを確かめているんですね。 「くさい」という字は、もともと「自」の下に「犬」と書き、犬が鼻で匂いを嗅ぐ姿を表していました。 美味しさも、舌より先に鼻が感じているんです。 もう一つの言葉は「半ドン」。 午後から休みのこと。正午に鳴る空砲の「ド...

第42回(2026年1月二週目放送)「コイワワイニクルッケン」「育休」 18.01.2026

本は、最後まで読めなくてもいい。持っているだけで、別の世界に入れる気がするからです。ページをどこから開いても、空気が変わる。そんな本があります。 大学一年のとき、「コイワワイニクルッケン」と、先生から一冊のドイツ文学をもらいました。その言葉は不思議とドイツ語にも通じる、と教えてくれました。言葉は国を越えて、音や感覚でつながっているのです。 「育休」。出産は母だけの出来事ではなく、父にとっても人生を見...

第41回(2026年1月一週目放送)「まばいか」「助長」 01.01.2026

「イカ」。お寿司屋さんで少し恥ずかしそうにそう口にする先生の姿が、今も心に残っています。 「まばいか」。佐世保の言葉で「眩しい」という意味です。先生はまさにその人で、言葉や音の一つひとつが、静かに光を放っていました。音楽も言葉も、誰かに伝わって、再現されてこそ意味を持つ。だからこそ、強く押しすぎてはいけない。 「助長」という言葉があります。もとは、良かれと思って手を加えた結果、かえって成長を損なう、...

第35回(2025年11月26日&28日放送)「オッケフム」「ハゼ」 30.11.2025

「おっけーふむ」という古い九州弁。四股を踏む時、九州出身の力士は、「おっけーふむ」と言っていたそうなんです。「おっけ」というと、全身に勇気と気力が充満するそうなんです。公然と「おっけーふむ」と言うと、力がみなぎってくる気がします。 読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋。色々な秋がありますが、江戸時代ではハゼ釣りが秋冬の楽しみだったそうです。秋冬に脂がのって美味しくなるハゼ。天ぷらにしたり、ハゼの内臓を...

第34回(2025年11月19日&21日放送)「ね」「大根」 23.11.2025

「お風呂入ったね」「私のこと好きね」。「ね」という言葉があるだけで言葉の印象って変わりますよね。「ね」をつけるだけで、ほんわかした、やわらかい印象になりますね。「ね」を使うと、一緒に共有している感じがして、人との関係もよくなりそうですよ、ね。 冬になるとおでんが恋しくなりますね。やっぱりはずせない、「だいこん」。今では、「だいこん足」など、太い足を表す言葉として知られていますが、昔は、女性の肌の白...

第33回(2025年11月12日&14日放送)「シェー、シャン」「あわただしい」 16.11.2025

「シェーシャンシェン」。赤塚不二夫の「おそ松くん」のキャラクター、イヤミの口癖、「シェ―!」びっくりした時・恥ずかしい時、どんな時にも「シェ―!」といってポーズをとれば、みんなが笑ってくれる時代、ありましたね。 「シャン」という言葉が戦前に流行りました。「シャン」は「美しい」というドイツ語が語源。後姿が美しい人を「バックシャン」、すごく綺麗な人を「スゴシャン」、とても綺麗な人「トテシャン」と言ってい...

第32回(2025年11月5日&7日放送)「らす」「渇風」 09.11.2025

「お父さん、おらす?」佐世保ではこう言います。「おらす」「いっとらす」「しよらす」。実は「いらっしゃる」の省略形で、「らす」という音には、やわらかい敬意と親しみが混ざっています。かしこまりすぎず、くだけすぎず。人への思いやりが、そっと言葉の奥に息づいているんです。 「渇風」。新しい言葉なんです。「渇望」「渇求」という言葉があります。喉がかわいて水が欲しくなるように、切実に何かが必要になること、欲し...

第31回(2025年10月29日&31日放送)「おそかー」「大根」 02.11.2025

佐世保弁の「おそかー」は、ただの「遅い」じゃなかとよ。びっくりしてる、怒ってる、呆れてる、笑ってる――ぜんぶ詰まっとる「おそかー」。ぼくの母校、佐世保北高校の教室の前には、「五分前の精神」って言葉が貼られていました。「なんでも五分前にしておきなさい」これは自分の心に染み込んでいます。忘れんうちに、先に先に、せておわっとかんば。 昨今、国内外で特に「睡眠」について、これまで以上に多くの本が出されている...

第30回(2025年10月22日&24日放送)「きんのうなった」「微醺」 26.10.2025

「きんのうなった」と聞いて「きのう?なった?」そう思われた方。ちがいますよ。「きんのうなった」とは――「黄色くなった」という意味の、佐世保弁です。たとえば、道端の銀杏の木を見て、「ああ、もう、葉っぱがきんのうなったねえ」と、誰かがつぶやく。その「きんのう」の音に、ぼくは、秋の光を感じるんです。風に吹かれて、葉っぱが色づいたときの、あの「ひととき」を包むような言葉なんです。 「空高く馬肥ゆる秋」。秋は...

第29回(2025年10月15日&17日放送)「いっちょかれた」「ロナ・クエタ」 19.10.2025

愛猫、ずっとそばにいたネコが亡くなりました。カティちゃんです。18歳2ヶ月でした。8月12日のことでした。甲状腺が弱くなり、腎臓が機能できなくなって、胸水が溜まって心臓が動かなくなってしまったのでした。と言っても、年齢です。「ほとんど老衰です」とお医者さんは言ってらっしゃいました。「いっちょかれた」っていう喪失感を、こんなに深く感じるとは思ってもいませんでした。 パソコンやスマホを購入するとき、ハードデ...

第28回(2025年10月8日&10日放送)「あったぎんた、よかったたい」 12.10.2025

スマホ、無くした事ありますか?例えば飛行機で旅行に行く時などはスマホに旅行先の連絡先が全部入っているだけでなく、e-チケットやクレジット・カードなどもありますね。ですから、もし無くしてしまったら、誰とも連絡が取れない!何も買えない!飛行機に乗れない!大パニックです。しかし「無くした!」と思っても、慌てずに落ち着いて探してみると、意外に見つかるもの。そうなったら一言「あったぎんた、よかったたい」 役に...

第27回(2025年10月1日&3日放送)「もっととばもってこんば」「留職」 05.10.2025

ホーム・パーティー、楽しいですね。しかし年齢を重ねるごとに自宅に人を招くより、仲の良い友人夫婦などと美味しいお店に行ったりする事の方が段々増えたりします。しかしフランスでは歳をとっても友人などを家に招いて食事するという事が一般的。招かれた人が「何か持っていきましょうか?」と尋ねると、大体「(フランス語で)もっととばもってこんば」と言われますね。 「留学」というのは、学生が海外での「学び」で成長する...

第26回(2025年9月24日&26日放送)「ばちかぶる」「なんでもリング」 28.09.2025

「ばちかぶる」これほど怖い言葉はありません。子供の頃、父の実家に遊びに行った時、お腹が空いたのでお仏壇にあったバナナを一本食べた事があります。その時、仏壇に背中を向けて縫い物をしていた祖母に突然「仏壇のバナナば、だいにも断らんで食べたろ?ばちかぶっばい」と言われたのです!実際その晩、突然お腹が痛くなったのです・・・ 最近「グランピング」が流行っていますね。「グランピング」というのは「豪華な」という...

第25回(2025年9月17日&19日放送)「はずれん」「せいぜい」 21.09.2025

皆さんは指輪をはめた後、はずれんことなった事ありませんか?或いは子供の時、コカコーラなどの瓶の中に指を突っ込んではずれんことなったり・・・我が家の猫、カティちゃんも先日帰宅したら、箱に頭を入れて体が入らないまま、箱がはずれん事になっており、はずしてあげた後、しばらくは箱というものに近づこうともしませんでした。一体どのくらいの間、はずれん状態でいたのでしょう・・・ 大学の事務の女性があるとき、不機嫌...

第24回(2025年9月10日&12日放送)「ぞろびく」「典拠」 14.09.2025

「ぞろびく」という言葉で思い出すのは1970年代半ば、東京から帰ってきた従兄弟が東京で買ってきたという一本のジーンズを僕にくれました。それは当時大流行していた「ラッパズボン」だったのです。目を輝かせてそのズボンを履いた中学生の僕は、裾をぞろびかせて佐世保の繁華街へと繰り出したのですが・・・ 秋になりますと、学術界では色々なところで学会が開かれます。そして多くの討論が行われ、論文集なども数多く出版されま...

第23回(2025年9月3日&5日放送)「あら、また、しかぶったと?」「薫陶」 07.09.2025

この夏「夜のお菓子」というキャッチコピーで知られる「うなぎパイ」のメーカー、春華堂さんが大阪・関西万博で開催していたお茶時にお呼ばれして行ってまいりました。しかし万博の外は灼熱地獄、パビリオンの中は寒くて大変でした・・・幼稚園の時、大好きな女の先生がいまして、その先生にいつも抱っこしてもらっていました。しかし抱っこされているのが気持ち良すぎていつも「トイレ!」というのが遅れて、いつもしかぶっていた...

第22回(2025年8月27日&29日放送)「ツーばかしゃぐ」「サードプレイス」 31.08.2025

はっぴぃFMの「三遊亭らっ好のおんぶにらっ好」とっても面白いですね!三遊亭らっ好さんは佐世保出身の落語家ですが、奥さんは東京の方で、ある時「ツー」と言ったら全然ツーじなかった、と言うお話をされていました。佐世保出身の者であれば子供の頃、お母様に「ツーばかしゃぐぎんた!また血の出てしまうけん!」て言われましたよね。実はこの「ツー」と言う言葉、漢字もあるんですよ! 皆さんは「サードプレイス」と呼ばれる場...

第21回(2025年8月20日&22日放送)「ぞうたん」「普請」 24.08.2025

「冗談」のことを佐世保では「ぞうたん」と言います。佐世保では「じょう」を「ぞう」と発音します。この「ぞうたん」という言葉で思い出すのは元久留米大学法学部の名誉教授、児玉昌己先生。佐世保北高等学校の先輩でもある児玉先生は1968年に起こった佐世保エンタープライズ寄港阻止闘争で一部暴動が起こった際、それを目の当たりにして、とある言葉を発せられました・・・ 「普請(ふしん)」という言葉、ご存知の方はそれほど...

第20回(2025年8月13日&15日放送)「へたんくせ」「片割れ月」 17.08.2025

釣りに行くなら釣りのお洒落、ゴルフに行くならゴルフのお洒落。大好きな事であればまずスタイルで心意気を表現したいもの。そんな事をしていると「へたんくせ!」なんて冷たい事を言う方もいらっしゃるかも知れませんが、気にしない!何をするにしても外見をビシッ!とするとそれによって心の向かう方向も決まってくるのです。 2025年9月8日は全国で皆既月食が見られるそうです。我が国には古来から月に関する沢山の言葉がありま...

第19回(2025年8月6日&8日放送)「うんにゃ」「ところてん」 10.08.2025

佐世保の本屋さんに行って「佐世保関係の本だけのコーナーってあるとですか?」と尋ねたら、若い店員さんは「うんにゃ、なかです」と答えました。思わず「今「うんにゃ」って言うたでしょ?」と訊いたら「いいえ!「うんにゃ」とか、そがん言葉使いません!」って言われてしまいました・・・佐世保の皆さん「うんにゃ」って言いますよね?「うんにゃ」って言わんって、言わんでほしか〜! 暑い夏に食べたくなるのが「ところてん」...

第18回(2025年7月30日&8月1日放送)「ナキビス」「私情」 03.08.2025

僕は「ナキビス」です。標準語では「泣き虫」ですね。でも僕の父は僕より更にナキビスです。父は野球をテレビで観戦していて、ここぞという時に選手がホームランを打つと涙し、何度も歌って話の筋が分かっている悲しい歌いでも、歌っているとやはり涙します・・・ 僕の高校のラグビーの先生はよく試合の前に「試合が始まったら「辛い」とか「苦しい」とか言った自分の感情は捨てて、とにかくゴールまでボールを繋ぐのだ!」と言わ...

第17回(2025年7月23日&25日放送)「すっぱか」「篤実さねあつ」 27.07.2025

レモンやイチゴ、キウイなど、「すっぱかー!」奈良時代の文献では塩味の強い物が「しおはゆい」或いは「しおぱゆい」と表現されており、これが年月が経つにつれて「塩っぱい」と変化していったと考えられています。「酸っぱい」という言葉にその変化を当てはめてみると、奈良時代には酸味の強い「すっぱか」な物を「すはゆい」と言っていたのではないかと推定されます。 最近あまり使われなく使われなくなった言葉に「篤実」とい...

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