せいちゃんとまっさ

親子の生態図鑑

Society JA ↓ 53 episodes

せいちゃん(娘)とまっさ(父)が、暮らしの断面に生じる微細な異変を、ぶつけ合い記録していく『親子の生態図鑑』。​親子は互いに導き、気遣われる存在。観察者はまた被観察者。子ども世界と大人世界が交差する。今この瞬間の声を残し、十年後、父の宝物になる。親子の生態記録である。​【リスナーの皆様へ】この番組は、「子育てのノウハウ」や「教育論」を語る場所ではありません。5歳児が持つ独自の言語ロジックと、大人の思考のOSを衝突させる「対話と人間関係の実験ログ」です。親子の会話という形を借りた、生命の定点観測をお楽しみください。【お便りはこちら】https://forms.gle/36YSN6yVYBBAMYbA6

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せいちゃんとまっさ

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Jul 4, 2026

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Episodes

#53 太いミミズを見つけたら登録しよう 04.07.2026

日常の散歩を「野生の哲学対話」として捉え直す20分間。 レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を地で行く子どもという名の哲学者が、世界に触れ、独自の秩序を与えていくプロセスを静かに記録しました。 ​身体感覚による世界の分類: 30年間名前も知らぬまま、手触りだけで「トカゲの尻尾」と呼び記憶してきた草との再会。 ​記念碑の再定義: 過去の遺物である石碑を、落ち葉を供えることで「今、ここにある祈りの場...

#52 サワガニ3匹のメリーゴーランド 30.06.2026

牛乳パックとラップを口に当て、独自の「野生の音響」を手に入れた親子による、生命と祝祭の記録。 ​ カニの三位一体と「生存の記念碑」 我が家の水槽(エデン)に君臨する3匹のサワガニ。それは過酷なアスファルトの運命から軽トラで救出された生命の縮図である。 特に**「ローちゃん(ロードスター)」**の名には、犠牲になった同胞の歴史と、過酷なロード(道)を生き抜いた生存のモニュメントとしての哲学が刻まれている。 ​...

#51 いろんな話に世界の話(前にも同じタイトルあった) 24.06.2026

鼻毛の話から始まり、季節の移り変わりを告げる自然の音を背景に、今回は「子どもが主導権を握るゲームの場」に大人が迷い込んだときの、おかしみと不条理を描きます。 前半のテーマは、子どもの世界における独自の司法とルールメイキング。

#50 嫌なことも1回くらいはやってみよう 17.06.2026

紙で切った右手の痛みに耐え、痛みの乗り越え方を「みんなもやってみようね」と優しく語りかけるせいちゃん。 中盤では、せいちゃん特製のオリジナルバトルが開幕! 「ドリルスマッシュ」でくるぶしを砕き、「ひき肉になる技」。戦闘で使っていた折り紙には、実はある秘密が隠されていました。 折り紙を三角に折り、緻密にハサミを入れて作られた、完璧な「左右対称(線対称)」のハサミの技。 カオスな遊びの中に、突如として現れ...

#49 おさんぽいいね 15.06.2026

​壁で見つけた小さな赤い命(ダニ?)、触るとパッと香る山椒の葉。子どもたちの手にかかれば、そこら辺に落ちているただの木の棒だって、一瞬で最強の「弓」や「槍」という概念に姿を変えます。 世界にあるものを自分の手で定義し直していく、そんな子どもの “哲学的な遊び” に大人が巻き込まれていく心地よい時間。 ​後半は、お気に入りの水場での「よもぎ茶(色水)作り」。緑が水に溶け出していく様子をじっと見つめる時間は、...

#48 クイズクイズ回 08.06.2026

私たちはいつから、世界を「正解の決まった計算式」でしか測れなくなってしまったのでしょう。言葉を限界まで加速させる無邪気な遊びから始まる今回の対話は、大人が持つ「正しさへの執着」を静かに、そしてユーモラスに揺さぶっていきます。 空間の容積を測り、数式を当てはめ、必死に論理的な答えを導き出そうとする大人。しかし、その必死な計算の横で、子どもは独自の直感とスケール(尺度)を用いて、世界の大きさを一瞬で決...

#47 ママ太陽にほえろ 04.06.2026

親が子を導くのではなく、むしろ親のほうが子から世界の見方を教わっている――。そんな気づきから、番組のビジュアルを一新しました。私たちが交わす言葉の背景にある、宇宙や星、月といった静けさを湛えた関係性を形にしたものです。 子どもの語る言葉は、大人がいつの間にか固定化してしまった「世界の法則」を軽々と解体していきます。星が朝に消える理由、雲が動く意味、そして手遊びという身体的な模倣の中に潜む血のつながり...

#46 お星さまきれい 01.06.2026

「いつか、あのこいのぼりと一緒に飛んでみたい」 そんな無邪気な一言から始まる、5歳のせえちゃんとお父さんの自由気ままなおしゃべり。 話はいつの間にか、お父さんの「ウルトラマンになりたい」という夢や、せえちゃんが開発した謎の必殺技『スパッショ』の解説へ。しかし、今回のハイライトは、せえちゃんが即興で作った完全オリジナルストーリー『お星さまの物語』です。 空の星に手が届かないとき、私たちはどうするべきか?...

#45 スーパーアクロフィッシュ 27.05.2026

2人が師匠の顔をして、それぞれ指の技を次々と披露する。ダウジング、カエルちゃん、きつねちゃん、狐拳。気づけばまっさばかり喋っていて、「せんの番だよ」と言われた。幼稚園の夏祭りの準備、畑のレタスとミニトマト、持って帰れるじゃがいも。まっさが「エシャロット好きだから育てて」と言うと、折り紙で作ってあげると返ってきた。小さいまっさのために、小さいエシャロットを。 折り紙で大体のものは作ることができる。

#44 世界のオワリ 26.05.2026

世界の終わりについて、話そう。そうせいちゃんが切り出したとき、話は恐竜から始まった。宇宙から石が落ちてきて、恐竜たちは死んだ。それを知っているのは、本棚の図鑑を何度もまっさやかかに読んでもらってきたからだという。絶滅とは何か。では、まっさの世界の終わりは? 「おじいちゃんになって死ぬんだよ」とせいちゃんは答える。「1月生まれだから、90歳ぐらいまで生きられる」 まっさの手のひらを見ながら、せいちゃんは...

#43 スペシャル大地図 21.05.2026

A4の紙の裏に、二人は架空の街を作った。 牢屋かもしれないハンバーガーショップ、カマキリの形をしたホテル、ビールジョッキの取っ手が道路になっているビール屋さん。地図というより、街が絵になっている。いや、絵が街になっている。モグラ叩きゲームではモグラの代わりにまっさが飛び出してきて、まっさを叩く。 この街で最大の出来事は、トンネルと高速道路の開通だった。まっさが住む街とせいちゃんが住む街がつながった瞬間...

#42 保育参加と心の場所 20.05.2026

保育参加で楽しんだ叩き染めの草と、ちょっとした発見。 同じクラスの友達とモグラ叩きを取り合ったせいちゃんは、「にらめっこで決めよう」と提案した。なぜか? にらめっこなら絶対負けて、楽しいから。 勝ちに行かずに遊びを拡張する——5歳はすでに、争いを遊びに変換する技術を知っている。 そして会話は突然、足へ向かう。「心はどこにあるか」という、哲学史上最古級の問いが、ふくらはぎへの触感から始まった。胸に耳を当て...

#41 病院中耳炎 11.05.2026

病院帰りの夜、せいちゃんの熱はもう下がっていた。聴診器は冷たかったけど、怖くはなかった。リンパが腫れて、耳の中が炎症を起こして、それでもせいちゃんは咳をするとき口を手で押さえる。どこで覚えたの、と聞いた。礼儀は、誰かから誰かへと手渡されていく。 今回のエピソードは、そういう「手渡し」の話に満ちている。 近所の研介くんからもらったチョロQ(プログラミングで動かせる)。タイヤが取れて、電池が切れかけて、...

#40 鯉は滝を登ると龍になる 30.04.2026

こいのぼりを持ち帰ってきたせいちゃんが、作り方を得意げに解説するところから始まる。棒に紙で胴体を作り、鱗はお花紙で、目玉はクレヨンで描いた画用紙——細部まで覚えている。「3匹いるよ」と言われて初めて気づくまっさ。得意げに鯉のぼりをふり回しながら、せいちゃんはこいのぼりの起源の話まで披露する。滝を登りきった鯉が龍になったという伝説。まっさも素直に感心する。 話題はそのまま車検へ飛ぶ。「車の健康診断」とす...

#39 タンポポの綿毛飛ばしマン 25.04.2026

春の散歩は、名前を呼ぶことから始まる。チューリップ、ムスカリ、ハルジオン、芝桜、よもぎ、つくし——まっさが名前を出すより先に、せいちゃんはもう指を伸ばしている。知っていることを、知っていると言わない子どもの静かさがある。「知ってたんかい」と笑うしかない場面が、今日だけで何度あっただろう。 綿毛を飛ばした。「久々にやった気がする」とまっさが言う。子どもと一緒にいると、忘れていた動作が戻ってくる。吹く、...

#38 噂話天国 20.04.2026

噂には、発端というものがない。気がついたら誰かが話していて、気がついたら本当のことのような顔をしている。この日、まっさとせいちゃんは噂話を持ち寄り、そして自分たちで作り始めた。 雪女は息で人を凍らせる。雪男はもさもさしている。石男は顔も足もおっぱいも全部が石でできている。 まっさがその場で考えた、このアパートの地下には、昔、食べ物を取り合って死んだ人が埋まっている。それを供養するために毎年春祭りが開...

#37 誕生日ケーキ餃子 18.04.2026

夜の内緒話として、このエピソードは始まる。 4歳の最後の夜。せいちゃんはもう知っている。明日、自分は別の自分になる。だからこそ今夜は、ろうそくを買ってきた。ブルーベリーも、生クリームも、イチゴも。誕生日の前夜に、すでに準備が整っている。 ケーキより餃子が食べたいまっさに、せいちゃんは丁寧に説明する。「ケーキを先に食べないと、ドロドロになって美味しくなくなっちゃう」。4歳の論理は、4歳の最後の夜に、完璧...

#36 赤ちゃん返り 15.04.2026

今日のこども園では、5人のお友達と顔を描いた。自由帳にはまだページが残っている。パンダ組になって、担任の先生の名前を覚えた。プリエという技も覚えた。せいちゃんの世界は、着実に広がっている。 そこで今回は、逆方向に時間をたどることにした。せいちゃんが赤ちゃんだった頃の話。まっさの記憶の中にあるのは、湯船の上でほーっとした顔、と、油断した一瞬に起きた水没事件だ。でもそのとき、せいちゃんはちゃんと息を止め...

#35 いろんな話に世界の話 14.04.2026

話すことに理由はいらない。事務所のマイクの前に座って、まっさとせいちゃんはとにかく「いろんな話」を始めることにした。 今日の議題は、名探偵プリキュア。グミがお店に出回っているらしい。アルカナシャドウという存在が前の回に現れて、次はきっとその戦いの回になる——とせいちゃんは読んでいる。まっさはリコとロイのアニポケさえ2週間見られていない。世界は前に進んでいるのに、大人の時間はなかなかついていけない。 話...

#34 骨は拾ってね 08.04.2026

シーズンがある、ということは、終わりと始まりがある、ということだ。 まっさがせいちゃんに相談した。5歳になったらシーズン2にしようと思う、と。せいちゃんは「やった!」と言った。シーズン3は6歳、シーズン4は7歳。その先はわからない。せいちゃんが一人で始めているかもしれないし、かーかと二人でやっているかもしれない。「まっさは?」と聞くと、せいちゃんは「たぶん死んでると思う」と言った。まっさは笑って「骨は拾...

#33 変なおじさんは、ウィンクが届かない 04.04.2026

親の愛情とは、本質的に非対称だ。まっさはバレー教室の窓越しにウィンクを送った。せいちゃんは気づいていなかった。いや、正確には「なるべく見ないようにして、スキップしていた」 これは拒絶ではない。成長だ。かつては「あっこ」と駆け寄っていた子が、今は自分の世界に没頭している。まっさはそれを「驚き」と表現したが、その驚きの中には誇りと、少しの寂しさと、変なおじさんとして一人でウィンクしていた滑稽さが混在し...

#32 あきらめない将棋 31.03.2026

将棋で飛車を失った瞬間、まっさは「負けました」と言った。王はまだ盤上にあったのに。 せいちゃんの指摘は単純だ。「まだ終わってないのに、なぜ終わったと言ったのか」。だがその問いは、敗北とは何かという問いに直結する。負けとは、相手に決められるものか。それとも自分が決めるものか。 まっさが認めたのは「覚悟の不足」だ。勝ちににじり寄る意志を持てなかった。そしてその不足の正体は、自分が負けると信じてしまったこ...

#31 相撲と映画を見た話 28.03.2026

風邪が治ったから、もっと元気?電気?を出そうと思う。子どもの養生論は明快だ。 この日は事務所での収録だった。いつもの部屋ではない場所が、せいちゃんをすこし違う自分にさせた。ボタンを全部閉めて、準備は整っている。 せいちゃんがプレッシャーレッスンを教える。足の位置、手の置き方、姿勢の直し方。まっさは生徒になった。教える側が4歳で、教わる側が37歳であることを、ふたりは気にしない。 相撲をとった。勝ち負けよ...

#30 プリキュア回 23.03.2026

なりたいものを聞かれたとき、子どもはすでに答えを持っている。大人はそこから考え始める。 せいちゃんのプリキュアは細部まで決まっていた。色、メイク、髪型、頭につけるもの、名前まで。まっさのプリキュアは「スーツっぽい感じ」から始まった。せいちゃんがそれを受け取って、名前をつけた。 変身の決め言葉も、せいちゃんはすでに持っていた。まっさはその場で作った。言葉は途中から崩れていったが、それでも変身は成立した...

#29 ハートロックマンは花を愛でる 22.03.2026

草取りというのは、本来は地味な仕事だ。カマと手で、花を踏まないように、ひたすら雑草を抜いていく。しかしせいちゃんが隣にいると、その作業はいつのまにか「調査」になる。 アルケミラの葉に水が溜まっているのを見つけて、「可愛い」と言う。葉目と花目のちがいを教えると、真剣な顔でひとつひとつ確かめていく。赤い雑草を手にして「食べられる?」と聞き、「図鑑で調べようぜ」と言って大事そうにポケットにしまう。子ども...

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